ツーリングに出発するときは、ガソリン残量が気になります。
ガス欠が怖いので、いつも満タンにして出発してませんか?
なんかマズい?
そんな疑問を解消します。
メリット・デメリットのどっちを優先させますか?
満タンのメリット
- タンクの結露防止
サビ防止 - ガス欠の心配緩和
山奥で1人は寂しい
満タンのデメリット
- 燃費の悪化
誤差範囲にすぎない - 運動性の低下
差は体感できる - 立ちゴケ耐性の低下
いざと言うときに効いてくるかも - ガソリンの劣化
古いガソリンがいつまでも残る - 給油のロス
時間・ガソリンのムダ
こんな内容を知って、スッキリしよう。
北海道ツーリングなら、満タンでないとガス欠が心配なのは解る。
でも、週末ツーリングならそこまで心配しなくてもいい気もする。
満タンの安心感はハンパないから、悩ましい。
ガソリン満タンのメリット
最近のバイクは燃料計が当たり前についてます。
- タンクの中を覗き込んだり
- バイクを揺すってみたり
- トリップメータで管理したり
そんな必要はもうありません。
燃料計が満タンに振り切ってるときの安心感はハンパない
これが全てです。
数合わせで『結露防止』を追加してるけれど
満タンの安心感が、満タンのネガを上回るか否が、問われる。
1.タンクの結露防止
冬場にタンク内の空気が冷えると結露が起きる
タンクの内がサビるかも
もちろん、一晩カラの状態で駐車しただけでサビてしまう訳じゃない。
次の日に乗れば撹拌されるので、心配いらない。
けれど、ひと冬乗らずに保管する場合は、満タンにしておこう。
ワコーズ フューエルワン
長期保管するときは、満タンとともにフューエルワンをガソリンに入れておくと安心です。
入れて少し走ってから長期保管すれば、
- エンジン内部
- タンクの上部の空気に接する部分
あらゆる部位がコーティングされるので、安心して保管できる。
バイクの冬眠方法なら、ココ
2.ガス欠の心配緩和
遊び呆けて、山奥でガス欠になったなら
心細さはトラウマになる
立派な燃料計が付いてても、見ないと意味がありません。
遊び呆けてるうちに、『プスン プスン』とエンジンが止まってしまいます。
故障かと思ってインパネを見て、ガス欠に気づいた時にはもう手遅れ!
- 町まで歩いてガソリンを買いに行く
- 車にガソリンを分けてもらう
- ロードサービスを呼ぶ
親切な人が通りかかるより、ガソリンを買いに行ってる間にバイクを盗まれる確率の方が高い?
ガソリンを買って帰ってきたら、バイクが消えてたら笑えません。
トラウマでは済まない。
ガス欠になったら、素直にロードサービスを呼んでガソリンを分けてもらおう。
バイク保険のロードサービスやJAFに入ってれば、無料で10Lくらい貰えます。
ロードサービスを使っても等級には影響しないので、翌年の保険料は上がらない。
使わない手はない。
ロードサービスが来るまでが心細くてトラウマかもしれない。
だから次回から、『必ず満タンで出発』派になるのは仕方ない。
昔のキャブレターなら救われたかも
昔のバイクは、ガス欠になっても燃料コックを『リザーブ』にすれば救われました。
10kmくらいは走れるだけのガソリンが確保されてた。
10km走れれば、街までなんとかたどり着けます。
けど、ガス欠になったとき、既に『リザーブ』だったときの脱力感は凄まじいい。
給油したときに、『ON』に戻し忘れた自分を恨むしかない。
ヘルメットを盗まれたときも、バイクを放置してはいけない
ガソリン満タンのデメリット
ガソリン満タンのメリットは解りやすいけど、デメリットは気づき難い。
当たり前だと擦り込まれてしまってるかもしれない。
デメリットは5つ。
- 燃費の悪化
- 運動性の低下
- 立ちゴケ耐性の低下
- ガソリンの劣化
- 給油のロス
1.燃費の悪化
いつも満タンだと、重りを載せてるのと同じ
燃費は悪化する
どれくらい燃費が悪化するのか試算してみよう。
- バイク 180kg
- 人 60kg
- ガソリンタンク 20L
この前提だとどうなるか?
結果:
ガソリン半分だと、3%燃費が良くなります。
計算式は、この後に付けときます。
後で検算するとして、3%の燃費差をどう見るのか?
普段20km/Lのバイクなら、20.6km/L。
誤差?
実際のバイクは20Lも無いので、差はもっと小さい。
ガス欠の恐怖に打ち勝つ差なのか?
燃費の計算
ガソリンの比重は 0.75g/cm3
だから、20Lは15kg(0.75*20)、10Lは7.5Kgになります。
- ガソリン満タンのバイクは、255kg(180+60+15)
- ガソリン半分のバイクは、247.5kg(180+60+7.5)
燃費の差は重量の差なので、ガソリン半分のバイクの燃費は0.97 (247.5/255)
ガソリン半分だと、3%燃費が良くなります。
加速してない巡行時間は考慮してない
巡行を入れるとすると、
当速度運動中の燃費差は微小なので、もっと差は小さくなります
PCXハイブリッドは、燃費モンスター!
2.運動性の低下
バイクにとって、軽量化は絶対正義
ガソリンは少しづつ減るので、満タンと半分の差をなかなか体感しにくい。
重さの差は、先ほどの例では7.5kgです。
運動性の差を数値化するのは難しいけれど、重量差では3%しかない。
けれど
- 加速
- 制動距離
- 切替し
- 取り回し
比べれば初心者でも違いがわかります。
軽さは絶対正義!
取り回しも楽だし、乗っても扱いやすい。
カーボンパーツを導入するより、よほど安上がりな軽量化です。
ガス欠の恐怖に打ち勝つ差なのか?
ダイエットした方が良いのではないか?
3.立ちゴケ耐性の低下
グラッときたときに踏ん張れるか否かは、天国と地獄
乗り慣れたバイクでも、ふとした瞬間にグラッと来る。
- 定番のUターン
- 曲がりながら発進
- 路面のくぼみ などなど
その瞬間に踏ん張れるか否か。
あなたの信念が試されます。
火事場のばか力に期待しても良いけれど、満タンだと堪え切れないこともある。
ガス欠の恐怖に打ち勝つ差なのか?
立ちゴケ対策は、ココ
4.ガソリンの劣化
一般的には気温の変化が少ない冷暗所の保管であれば、ガソリン・灯油・軽油は半年程度、A重油は3カ月程度使用に関して問題ないものと思われます。
ENEOSを引用
ガソリンを使い切らずに給油すると、古いガソリンが撹拌されいつまでも残ります。
ENEOSの見解では、半年程度では品質劣化は起こしません。
半年に1回は、タンクがカラになるまで使いたい
フレッシュなガソリンと混ざった状態であれば心配いらないのかもしれない。
しかし心安らかにするため、半年に1回はタンクのガソリンを使い切りたい。
ガス欠の恐怖の方が、勝ちますね!
バイク放置して劣化すると悲しい
5.給油のロス
ガソリンが十分残ってるのに給油するのは、
往復のガソリン・時間のムダ
ツーリングの経路なら問題ないけれど、給油のために道を逸れるならムダです。
資源のムダ遣いでもある。
目くじらを立てるほどの差ではないのかもしれない。
しかし、チリツモ。
けどガス欠の恐怖の方が、勝ちますね!
ナビスマはガソリンスタンド探しでも有効!
ガス欠の不安を取り除けないか?
ツーリング中にガソリンスタンドに寄れば良いだけ
簡単そうで難しい
日本国内のツーリングなら、1日走ってガソリンスタンドに出会わないことはまず無い。
1~2時間走って人里に辿り着かないこともまず無い。
だから、ツーリング中に給油出来ない状況はまずありません。
まだ大丈夫だから
次のガソリンスタンドで給油しよう!
次が現れないのは、アルアル。
それでも心配ならば、ガソリン携行缶を持って行こう。
いつもガソリン満タンの方が良いのか? まとめ
車の航続距離が500kmを超えることは、珍しくありません。
満タンで出掛けなくても、ガソリンを使い切る可能性は少ない。
しかし、バイクの航続距離は300km程度。
1日で使い切ることは容易です。
ガソリン満タンでないと不安ですか?
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