雪さえ積もらなければ、冬でも温かくしてバイクを楽しむ事が出来ます。
しかし、雪が積もり路面が凍るとバイクに乗るのは、ムリ。
春までバイクはお預けです。
春の雪解けとともに気持ち良く走り出すため、大事なバイクをしっかり冬眠させてあげよう。
バイクを春まで
良い状態のままにするには
どうすれば良いの?
そんな疑問を解消します
- バイクを冬眠させる前にしておくこと まとめ16選
- バイクの冬眠中にすること まとめ4選
- バイクの冬眠明けにすること まとめ10選
全部で20選のチェックリストです
こんな内容を知って、スッキリしよう。
冬眠に失敗すると、春になってもバイクが起きてくれない。
バイクを冬眠させる前にしておくこと まとめ16選
間違ってもやらないで欲しいのは
『もう1回、乗るかも 』と思いながら放置したままを迎えること
不動車の出来上がりです
バイク冬眠前にやっておくことは、16項目。
これだけやっておけば、安心して冬眠させられる。
- バイクを洗車する
- ガソリンを満タンにする
- フューエルワンを燃料に添加する
- オイル交換する
- 各部をグリスアップする
- スイッチに防錆剤をスプレー
- チェーンに注油する
- 金属面を油引きする
- クーラント交換
- バッテリーを外す
- タイヤに空気を満充填する
- センタースタンド、メンテナススタンドでタイヤを浮かす
- ギアはニュートラル
- マフラーに新聞紙を詰める
- バイクカバー
- バイク保険を最低条件にする
1.バイクを洗車する
汚れたまま長期保管すると、汚れがこびり付いて取れなくなってしまう。
しばしの別れの前に、洗車して綺麗にしてあげよう。
洗車中に飛び石の傷を見つけたら、タッチアップしておこう。
洗い方のコツは、ココ
2.ガソリンを満タンにする
ガソリンタンクに空間があると、冬の間に結露してサビます。
満タンにして、空間を少なくしておこう。
ガソリンの劣化が心配かもしれないけど、半年ぐらいでガソリンは腐りません。
春になったら、早めに使い切るようにすれば大丈夫。
どれくらい放置するとマズいかは、ココ
3.フューエルワンを燃料に添加する
フューエルワンは、ガソリンに添加する事で燃料系統の清浄・防錆・潤滑を行ってくれます。
冬眠中にタンクが錆びたり、燃料がガム化して詰まったりするのを抑止します。
入れるのと入れないのでは冬眠明けの状態が全然違います
ガソリンの1%相当量を入れるのが適正値です。
1本200mlなので10Lタンクなら半分(100ml)入れておこう。。
信頼のワコーズ!
ここはケチる場面ではない。
4.オイル交換する
オイル交換には、2種類の作法があります。
- 冬眠前に変える派
- 冬眠明けに変える派
おすすめは、冬眠中にオイルスラッジが固着するのを防ぐ意味で、冬眠前!
キレイなオイルで冬眠させたい。
もちろん冬眠前後ともに交換するのがベストだけどね。
オイルの選び方は、ココ
5.各部をグリスアップする
ワイヤー類や可動部をグリスアップしておこう。
冬眠中にサビて固着するのを防ぎます。
通常メンテなら、ホコリを呼ばないようにふき取るけれど
冬眠前なら、多めでもかまわない。
ラスペネか、メンテループか
油脂類は、WAKOSがおすすめ。
山ほどある潤滑剤の中から、性能と信頼で先人たちが行きついた結果です。
ラスペネとメンテループのどっちかは、好みで選べばいい。
- ラスペネ:サラッとしてて浸透力が高いが、長くは留まってくれない
- メンテループ:粘度が高いので、浸透力は譲るけど長く留まって保護する
コスパを求めるなら、AZですね!
6.スイッチに防錆剤をスプレー
ウインカー、スターターなどのスイッチ接点がサビると、通電しなくなってしまう。
浸透防錆剤を塗布してサビ防止しておこう。
使う防錆材は、4項と同じオイルで構わない。
接点の接触不調は、本当に厄介です。
原因を特定するまでに、悩みがち。
転ばぬ先の杖ですね!
7.チェーンに注油する
チェーンまでピカピカに洗車した後は、チェーンの1コマ1コマに注油します。
また、チェーン表面を油引きしてオイルでコーティングしておきます。
実際に走る事は無いので、エンジンオイルなどでも代用してもいい。
チェーンが伸びてないかもチェックしておきたい
8.金属面を油引きする
冬眠中にサビないように、オイルを布にしみこませてスポークや未塗装金属面などを拭きます。
オイルの膜で空気を遮断してサビを防ごう。
ワックスやコーティング剤より効果が長持ちします。
使うオイルは、こだわりなくてもいい。
ワコーズを使うのは、勿体ない。
余ってるエンジンオイルでもいい。
9.クーラント交換
クーラントの交換周期は、2~3年。
劣化したクーラントは凍結する可能性が有ります。
エンジン内部でクーラントが凍結膨張するとエンジンに大ダメージを与える。
新しいクーラントに交換しておこう。
10.バッテリーを外す
冬眠中に上がってしまったバッテリーは充電しても本来の性能を発揮できません。
車載状態で定期的に充電できる環境であれば、外さなくても良いけどね!
そうでない場合は、バッテリーを外して温かい部屋で定期的に充電管理しよう。
過放電劣化については、ココ
11.タイヤに空気を満充填する
タイヤが変形したりひび割れるのを防ぐため、空気圧は規定より10%程度多めに入れておこう。
タイヤ空気圧は、1ヶ月で10%ほど抜けます。
多めに入れても、春までには抜けてしまう。
自宅で空気を入れられると、便利!
12.センタースタンド、メンテナススタンドでタイヤを浮かす
タイヤ変形を防ぐため、可能であればタイヤを浮かせて冬眠させたい。
何か月も同じ部分でタイヤが接地してると、タイヤが変形してしまう。
時々、ホイールを回すのも手間なので、浮かしておこう。
簡易タイプのスタンドもあるけど、ひと冬使うことを考えるとJ-TRIPがおすすめ。
メンテスタンドなら、ココ
13.ギアはニュートラル
ギア固着を防ぐため、ニュートラル状態にしておきます。
14.マフラーに新聞紙を詰める
マフラー内部に湿気が入ってサビるのを防ぐため、新聞紙やタオルを詰めておきます。
15.バイクカバー
最後にバイクカバーを掛けます。
出来れば地面がコンクリートで屋根がある場所で冬眠させたい。
冬眠中は湿度が一番の大敵です。
雨や土の湿気から遠ざけたい。
雨が当たる場所で保管するのであれば、バイクの下からブルーシートでバイクを包んでしまおう。
下から湿気が入り込むのを防止するのです。
その上で、バイクカバーを掛ければ、完璧!
バイクカバーの詳細は、ココ
16.バイク保険を最低条件にする
バイクの冬眠中はバイクに乗らない。
バイク保険の人身傷害、搭乗者傷害などを最低条件に変えて保険料を節約しよう。
秋に解約して春にバイク保険に入り直す事も考えられますが、それでは等級が引き継げません。
補償内容を最低にする方が節約できます。
春になったら、補償内容を戻し忘れないで!
最低保証のままバイクに乗るのは、マズい
賢い保険の選び方は、ココ
バイクの冬眠中にすること まとめ4選
冬眠中にやることは、4つしかありません。
気持ちよく、寝かせてあげよう。
- バッテリーを充電
- バイクカバーを取ってひなたぼっこ
- タイヤを回して接地面を変える
- エンジンは掛けない
1.バッテリーを充電
外したバッテリーを定期的に充電し、完全放電させないようにします。
戸建てに住んでいるのなら、トリクル充電器に繋ぎっぱなしでもいい。
2.バイクカバーを取ってひなたぼっこ
防水透湿タイプのバイクカバーだとしても、たまには乾燥させたい。
天気のいい日にはバイクカバーを外して、日当たりの良いところまで持ってきて虫干し。
干して乾燥させてサビを防ぐのはもちろん。
バイクを引き回す事で、サス、ブレーキなどを動かして硬化を防ぐ意味もあります。
3.タイヤを回して接地面を変える
ひなた干しが叶わないなら、時折タイヤを回して接地面を変えてやろう。
接地面を変える事で、タイヤの変形を防止します。
もちろん、前後輪ともバイクスタンドで浮かしているのなら、不要。
4.エンジンは掛けない
春が来るまで、エンジンは掛けない
たまにはエンジンを掛けて、暖気した方がエンジンに良い気がします。
でも、エンジンは絶対に掛けないで下さい。
・エンジンが温まり切るまで暖気しないと、却って結露して水分が残ってしまいます
・回転数を上げないと全体にオイルが回らないので、暖気の意味は薄い
・サイドスタンドでアイドリングすると、片側にオイルが回らない
数分アイドリングする程度なら、しない方がマシ!
バイクの冬眠明けにすること まとめ10選
待ちに待った、春。
バイクシーズンの幕開けです。
だからと言って、寝起きでいきなり全開しちゃダメだよ。
機嫌をうかがいながら、徐々に目覚めさせよう。
- 洗車
- プラグを外してプラグホールからオイルを垂らす
- チェーンオイルの入れ替え
- タイヤに空気を満充填する
- オイル交換(better)
- プラグ交換 (better)
- グリスアップ
- バッテリーをバイクに戻す
- エンジンを掛ける
- 一般的な点検を行います。
1.洗車
冬眠中に溜まったホコリを洗い流そう。
オイル漏れ、ひび割れ、ゆるみなどの発見にもつながります。
洗い方は、ココ
2.プラグを外してプラグホールからオイルを垂らす
エンジンオイルが落ち切った状態です。
いきなりエンジンを掛けるとシリンダーが傷つく可能性があります。
プラグホールからオイルを垂らした後、プラグを外したままクランキングさせる。
こうして、あらかじめオイルを回しておこう。
3.チェーンオイルの入れ替え
冬眠用にチェーンに入れたオイルを、走行用のチェーンオイルに入れ替えます。
あなたは、
- 長持ちグリス派?
- 小まめに、オイル派?
4.タイヤに空気を満充填する
冬眠中に抜けた空気圧を適正値に戻します。
窒素を入れたいのなら、ココ
5.オイル交換(better)
冬眠前にオイル交換してますので、割愛可能です。
しかし、冬眠中に結露して水分を含んでいるかもしれない。
再度オイル交換した方が、より良い事は確かです。
あなたは、
- グレード派?
- 交換頻度派?
6.プラグ交換 (better)
高い部品でもないので、新しいプラグに変えてリフレッシュしたい。
プラグの選び方は、ココ
7.グリスアップ
冬眠用に塗りたくったグリスは汚れを呼ぶので、適正量を塗り直します。
8.バッテリーをバイクに戻す
バッテリーを満充電します。
新品に変えてしまうのも、アリ。
9.エンジンを掛ける
一番緊張する瞬間です。
お祈りしてから、エンジンを掛けるのは当然ですね!
万一、エンジンが掛からずに異音がする場合は、エンジン内部がサビついている可能性があります。
バイクショップに相談ですね。
10.一般的な点検を行います。
エンジンが掛かったら、まずは一安心。
一通り各部をチェックしておこう。
ネンオシャチエブクトウバシメ
- ネン・・・燃料は異常無いか
- オ・・・オイルは適量か
- シャ・・・タイヤ空気圧は適正か、ひび割れは無いか
- チエ・・・チェーンの遊びは適正か
- ブ・・・ブレーキは効くか、 フルードの色は適正か
- ク・・・クラッチの動き、遊びは適正か
- トウ・・・灯火類のチェック
- バ・・・バッテリーは充電済みか
- シメ・・・締め付けネジに緩みは無いか
念のため、冬眠明けのタイミングでバイク屋さんに診てもらうと安心です。
失敗しない、バイクの冬眠方法20選 まとめ
バイクは乗るのが一番効果的なメンテです。
乗らないと劣化が進んでしまう。
それなりの準備をして、バイクが良い状態のまま春を迎えられるようにしたい。
そして、冬の間乗らなかった分、しっかりメンテして走り出そう。
自分でやるのが難しいと感じたのならば、春までバイクショップに預かっておらうのも手です。
冬のあいだ放置しておいて、春になってエンジンが掛からないと後悔しても、もう遅い。
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