バイクに革ジャンは定番です。
けれど、仕舞い込んでいた革ジャンを引っ張り出すと
真っ白にカビが生えてて、膝から崩れ落ちる。
革ジャンの手入れは難しい!
どうすれば良かったの?
そんな疑問を解消します。
- カビから守る3つの注意点
- カビてしまったときの対処方法2選
こんな内容を知ってスッキリしよう。
革ジャンの手入れは初心者でも難しくない。
注意点を守るだけで、革ジャンの経年変化を末永く楽しめる。
簡単に出来る革ジャンの手入れ方法!
とかく手入れが大変だと思われがちな本革。
けれど、実際には注意点を守ればそれほどでも無い。
守るべき注意点はは3つだけ。
- 風通しの良いとこに保管
- 帰って来たらブラッシング
- オイルはほどほどに
1.風通しの良いとこに保管
革の大敵はカビ。
シーズン終わりに衣装ケースに仕舞い込むと、次のシーズンにはカビだらけになってる。
一面に白くカビが発生した革ジャンは、拭き取ってもカビの根が残る。
拭き取っても、またすぐにカビて来ます。
こうならないためには、
とにかく、仕舞いこまないこと
風通しの良い日陰に、何も被せずに吊るしておくのがいい。
出しっ放しが目障りなら、普段使いのクロゼットに1年中吊るしておけばいい。
毎日開け閉めするので、空気が循環してカビにくいし、カビを早期発見できる。
暑くても寒くても、1年中革ジャンを着るのが一番のメンテなのは間違いない。
男前だしね!
2.帰って来たらブラッシング
革ジャンがカビるのは、革ジャンの汚れがカビを呼ぶから。
革ジャンは黒、茶系の暗い色づかいが多い。
だから汚れが目立たない。
けれど、1日ツーリングで使うと
- 排気ガスの汚れ
- 飲食したときの食べかす
- 汗や皮脂
見た目よりずっと汚れてます。
ブラッシングで汚れを落とす
ツーリングから帰ったら、疲れてるとは思うけど
汚れが固着しないその日の内に、ブラッシングで汚れを落とす
革が折り重なってる部分、革の縫い合わせ部分に汚れが溜まり易いので
かき出すようにブラッシングして汚れを落とそう。
ブラシは、ブラッシングで革を傷つけないように、柔らかい馬毛のブラシがいい。
機会が有れば、お店で馬毛のブラシと一般的な豚毛のブラシを触って比べてみるといい
固い豚毛に比べ、柔らかいけれど腰のある馬毛を選ぶに違いない
革のケア用品ならコロニル。
1909年創業。世界100ヶ国以上で愛され続けられてる。
それには、訳があるに決まってる。
素直に長いものに巻かれた方が幸せになれる。
3.オイルはほどほどに
ブラッシングが終わったら、オイルを塗り込むのが定番だけど
革ジャンの日々の手入れに、オイルは不要
オイルを塗り過ぎると、革がダメになってしまう。
革の魅力は、パリッとした張りです。
オイルを入れすぎるとブヨブヨのクタクタになってしまう。
革ジャンにオイルをいれるのは、数年に1回で十分です。
革の表面がカサついてきたら、ほんの少しオイルを入れるだけでいい。
定期的にオイルを入れる必要は無い。必要な時だけ。
あなたが、柔らかい革ジャンが好きな人なら、止めないけどね!
使うオイルは、好みで良いけれど、
局はラナパーかマスタングペーストに落ち着く。
- ミンクオイルは臭いので、おすすめし難い
- コロニルは良いのだけれど、コスパが悪すぎる。
ラナパー
光沢のある輝きが好みなら、蜜蝋が主成分のラナパー。
黄色っぽい色で、臭いも気にならない。
チョットした防水効果もある。
マスタングペースト
マットな輝きが好みなら、馬油が主成分のマスタングペースト。
乳白色で、全く臭いはしない。
革に染みこむスピードに驚く。
革の手入れで、よく聞くのは7つの工程
- ブラッシング
- 専用クリーナーで拭き取り
- オイル入れ
- オイルが馴染むのを待つ
- 乾拭き
- 防水スプレー
- 乾拭き
時間のある人は、頑張って下さい
時間が許す限り走りたいなら、ブラッシングだけでOK!
テキスタイルと革ジャンの比較は、ココ
カビてしまった革ジャンの対処方法
カビは、硬く絞ったタオルで拭くだけで落ちます。
けれど、落ちるのは表面だけ
革の奥深くに入り込んだカビの根は生き残ってる。
一度カビるとカビやすくなる原因は、根が残ってるからです。
一か八か、丸洗いするしかない
けれど、思い入れのある革ジャンを『一か八か』するには勇気が必要
勇気が足りないのであれば
- 除菌ウェットティッシュで様子を見る
- ダメなら水洗い
ワンクッション置いてみてもいい。
1.除菌ウェットティッシュで様子を見る
エタノールで除菌して、カビの根の一掃を目指します。
エタノールをタオルに含ませて水拭きと同じように革ジャンを拭くだけ。
もちろん、見えないところで色落ちしないか試してからなのは、お約束!
エタノールには、『無水エタノール』と『消毒用エタノール』の2種類あります
違いはエタノールの濃度だけ
- 無水エタノールはほぼ100%エタノール
- 消毒用エタノールは80%ほどエタノール、あとは水
使うべきは『消毒用エタノール』
無水エタノールは、乾くのが早すぎて菌が死ぬ前に乾いてしまう
大容量のエタノールを買っても、使い道が無いのであれば、
アルコールタイプの除菌ウェットティッシュで拭いても、同じようにカビの根を退治出来る。
エタノールを含ませてあるだけだからね。
ノンアルコールタイプは乾きが遅いので、革にダメージが出るかもしれないのでNG。
2.ダメなら水洗い
エタノールでダメなら
ここまで来てしまったら、ダメ元で水洗い。
バケツか洗面台に温水を貯めて、洗濯石鹸を投入して軽く押し洗い。
ビックリするくらいに、水が黒くなるはずです。
色落ちや縮みの恐怖が襲い掛かるけど、ここまで来たら『皿まで』。
十分押し洗いしたら、水を変えながら洗剤成分が無くなるまですすぎ洗い。
そんな面倒なこと、してられないのなら
洗濯ネットの中に革ジャンを入れて、
洗濯機にぶち込もう!
手押し洗いと50歩100歩
成るようにしかならない
水洗いの詳細は、ココ
洗い終わったら
気のすむまで洗ったら、バスタオルで水分を拭き取ります。
その後、日陰でバスタオルの上で平干し。
ハンガーに吊るすと、型崩れするからね!
この状態で完全に乾くと、油分が足らず革の表面が割れてしまう。
半乾きになったら、ちょっと冷たいけど着てしまおう。
着て形を整えながら、オイルを塗っていきます。
もちろん、手の届かないところは脱いで塗ればOK。
使うオイルは、前述の2種類を好みで選ぼう。
止めを刺すかもしれないけれど、
ここ迄来たら、致し方ない
万一、色落ちしてしまったら、染めQがあります。
想像以上に、キレイに塗れるので、驚くはず。
革ジャンの手入れは難しくない! まとめ
革ジャンをカビさせない注意点は3つ。
- 風通しの良いとこに保管
- 帰って来たらブラッシング
- オイルは不要
特に、オイルの入れすぎには気を付けよう。
革の味わいが無くなるし、余ったオイルがカビを呼ぶ。
カビてしまったら、最後はダメ元で洗濯機に放り込むしかない。
後は、祈るだけ。
革は弱点が多い。
- カビる
- 雨に濡れるとダメ
- 傷つき易い
- 保温性が無い
- 重い
- 高価
対して、長所は1つだけ。
カッコいい!
この1点だけで全ての弱点を許容できてしまう。
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