バイクには、革が似合う!
使い込むほどに輝く革には、独特の魅力があります。
だけど、革グローブ・革ジャンが汗を吸うとジットリしてしまう。
そのまま、クロゼットの中に突っ込んでませんか?
次に取り出した時、強烈にイヤな臭いがして目にしみませんか?
本革グローブの臭い取りは、どうすればいいの?
革は洗えないよね。
そんな疑問を解消します。
- においの元は、雑菌のウンチ
洗うしか、臭わなくする方法は無い - 革製品は、洗える
- 洗剤は中性洗剤
- ぬるま湯にドブ漬けで手揉み洗い
- 乾ききる前にオイルを入れる
- 3日は干して、乾燥させる
こんな内容を知って、スッキリしよう。
革は洗えないなんて、思ってませんか?
『適当に洗うとダメになる、手順を守れば洗える』が正解です。
洗うのを怖がって、
今日も、嫌な臭いがするグローブをはめてツーリングに行くの?
革グローブ・革ジャン が匂う原因と3つの対策
なぜ、革グローブ・革ジャンは
臭うの?
敵を知らないと対策の立てようが無い。
逆に言えば、敵の正体が解れば勝ったも同然です。
革グローブ・革ジャン が臭う原因
高温多湿の住み心地が良い環境で、雑菌が皮脂を食べてウンチをする
あっという間に繁殖してウンチを大量生産する
ウンチまみれになるから、革製品が臭うのです
雑菌はどこにでも居ます。
滅菌室でもない限り、フワフワと飛んでいる。
ただ、少量の雑菌は悪さをしません。
食中毒を起こしたり、部屋干しした衣類が臭うのは、雑菌が繁殖するから。
使い込んだ革グローブ・革ジャンが臭うのも同じ理由です。
雑菌のトイレ
汗で湿った革製品には、雑菌の心地よい環境が揃ってます。
- 高温加湿な住環境
- 皮脂のご馳走
環境が良ければ、大好物の皮脂を食べて、雑菌が大繁殖する。
何億という雑菌が、皮脂を食べてウンチする。
ウンチまみれになるので、臭くなって当たり前。
革グローブ・革ジャン の臭い対策
軽い臭いならファブリーズで誤魔化せます。
でも、匂いを中和してるだけなので、ウンチは付いたまま。
臭わなくなれば、付いたままでも満足ですか?
対策方法は3つです。
- 寿命として捨てる
新しいグローブの口実になる - 目をつむって、そのまま使う
臭うグローブに手を通すのは勇気が要ります - 水洗いする
どれにするか?
もちろん、水洗いしよう
革は洗える
革は自分で洗えないというのは思い込みです。
水洗いによって、脱色、縮み、シワになる可能性があるのは確かです。
けれど、注意点だけ守れば、意外とうまく洗えます。
水洗いで革は劣化します。けれど雑菌が繁殖しても革は劣化します。
ダメ元で洗う気持ちなら、
意外とさっぱりきれいに洗えて驚きます。
洗濯ネットに入れて、洗濯機の手洗いモードで洗うこともできるけど上級者むけ。
手洗いの方が、型崩れの心配が無いのでおすすめです。
手洗い方法を、次の章でお教えします。
洗濯機で洗うなら、色落ちするので他の洗濯ものと一緒には洗わない。
もちろん、脱水はしない方が良い。
水洗いの前に、カビ取りするなら、ココ
革グローブ・革ジャンの縮まない水洗い方法 6ステップ
革グローブ・革ジャンは、手洗いがおすすめ。
段取りを間違えなければ、縮んだり脱色することはありません。
- 洗濯剤を準備
- ぬるま湯に洗剤で漬け置き
- 手揉み洗い
- すすぎ
- 天日干し
- 生乾きでオイルアップ
- 3日は天日干しで完全乾燥
この6ステップで革をサッパリしよう。
1.準備するもの
本革グローブを洗う材料は、3つだけ
- 洗面器
- 洗剤
- 惜しくないタオル・スポンジ
洗剤は、革用、中性洗剤、除菌洗剤のどれ?
革専用品でなくても、洗えます。
- 初心者は、革用の洗剤『サドルソープ』がおすすめ
保湿成分が入ってるので、ゴワゴワになり難い - 中級者は、おしゃれ着洗剤がおすすめ
中性洗剤なので、革を痛めにくい - 上級者は、台所用除菌洗剤
除菌パワーで雑菌を根こそぎ
台所用は口に入れるものを洗うので、
洗濯用ほどキツイ成分が入って無い
おしゃれ着洗剤は、中性洗剤。
通常の洗剤はアルカリ性。
アルカリ性の通常洗剤の方が、洗浄力は強いけど、生地や着色への攻撃力も高い。
革を痛めないように、おしゃれ着用の中性洗剤がいい。
しかし、ガッツリ除菌するのも、アリ!
2.ぬるま湯に洗剤を入れて、漬け置き
可能なら、裏返してから漬け込む
無理なら内部にお湯が入るように口を広げておく
洗面器にぬるま湯を入れて、台所用洗剤を少し入れてかき混ぜます。
そこに、 30分程度革グローブや革ジャンを漬け置きします。
3.手で揉み洗い
グローブなら、ぬるま湯の中で手にはめます。
- お湯に浸したタオルでグローブをこすって洗います
- 両手を合わせるようにして、指の股の部分をしっかり洗います
革ジャンなら、スポンジやタオルで軽くこすり洗い。
いずれも、ゴシゴシすると銀面を痛めるので、気を付けて!
4.すすぎ
洗剤の成分が残っていると革が痛む
しっかり泡が出なくなるまですすぐ
十分洗い終わったら、流水ですすぎます。
ぬめりが無くなり、泡がでなくなるまでシッカリ洗剤を洗い流そう。
縫い目や入り組んだ部分もシッカリとね。
5.天日干し
革がひび割れないように、ゆっくり陰干しが推奨されてますが
のんびり部屋干ししてると、また雑菌が繁殖して臭ってきます
真夏で無ければ、直射日光でも構わない
雑菌が繁殖する前に乾かそう
ただ、放置してカリカリに乾いてしまわないようにね
洗い終わったら、軽く軽く絞ります。
強く絞ると型崩れすので、水が滴らない程度でOK!
グローブや革ジャンの形を整えてから天日に干そう。
グローブ
内部に風が入り早く乾くように、指先を上にして釣るすのがおすすめ。
革ジャン
型崩れしないように、平置きがおすすめ。
専用品もあるけれど、バスタオルの上に広げてもいい。
6.生乾きでオイルを注入
完全に乾いて干からびると、本当に革が割れてしまいます
革が縮んでしまい、修復不可能
革を縮ませないコツは、生乾きでオイルアップ
半日~1日経って生乾きになったら、洗って抜けてしまった油分を足そう。
オイルに何を使うかは、人それぞれこだわりがあります。
メジャーなのは、この3つ。
- ミンクオイル
- ラパナー
- マスタングペースト
ミンクオイル
ミンクオイルと「ろう」が主成分です。
乾くまで独特な石油臭さが、気になることも。
ラパナー
「ろう」と植物性ホホバオイルが主成分です
塗ると水をはじくので、防水としては1番。
しかし、塗った後のテカりも1番なので、マットな雰囲気が好みなら合わない。
マスタングペースト
馬油100%
手に取っただけで溶け出し、塗ると革に「スーッ」と染み込みます
塗った後の輝きも自然で、革も自然な柔らかさになる。
おすすめは、マスタングペースト
馬油100%のマスタングペーストは、革の奥深くまでスッと浸透します
手ですり込むように塗り込もう。
直ぐに浸透して、柔らかくフィットするようになります
輝きも自然で好ましい
7.3日は天日干し
天日干しとオイル塗りを繰り返し、最低3日は干そう。
完全に乾いて臭いが無くなったら完成です。
水洗いによって、多少縮んでいるかもしれないけど、使ううちに手に馴染んで元に戻ります。
革の魅力なら、ココ
革グローブ・革ジャンの縮まない水洗い方法 まとめ
革を続かませないコツは、生乾きでオイルを入れること
乾燥させてしまったら、投げ捨てるしかない
革が臭ってきたら、水洗いしてさっぱりしよう。
革は水にさらさない方が良いけれど、洗えない訳では有りません。
洗い方に注意が必要なだけです。
さっぱりした革グローブ・革ジャンで、ツーリングを楽しもう。
また、1つバイクが好きになる。
併せて読みたい