160cmの人も180cmの人も同じバイクを買います。
いろんな体格の人が同じバイクを買うのだから、
吊るしの状態で、自分にジャストフィットするはずがない。
どこをどう調整すれば良いの?
パーツ交換しなきゃダメなの?
そんな疑問を解消します。
まずは、正しい位置に座る
正しく座れたら、3か所のポジション調整をする
- ハンドルの調整
- レバーの調整
- ペダルの調整
ほんの数センチ動かすだけで、フィーリングは大きく変わります
こんな内容を知って、スッキリしよう。
どうしても合わなければパーツ交換だけど、まずはポジション調整!
ハンドル・ブレーキが有るべきところにあると、楽に速く走れます。
また1つ、バイクが好きになる。
ポジション調整の重要性
小柄な人が、リッターバイクを颯爽と乗りこなしているのは
カッコいい!
体格や体力的なハンディを乗り越えて、バイクを意のままに動かす。
正しいフォームで乗れてるからです。
正しいフォームとは
リラックスした状態が正しいフォーム
有るべきところに有るべきものがあれば、リラックスしてバイクに乗れます。
低くて遠いハンドル
例えばハンドルが低くて遠かったら。
スポーツバイクに慣れた人には良いかもしれないが、初心者には厳しい。
- 手が伸びきって、ハンドルにしがみついて乗る
- 腰が伸びきって、エビぞって乗る
そんな姿勢でバイクを思い通りに繰れるはずもありません。
セルフステアなんて生かせるはずも無い。
手・首・肩・腰が痛くなり、バイクを楽しめない。
ポジション調整の前に、正しく座る
シート位置を基準が基準
正しく座った状態で、ハンドル・ステップ位置を調節します
バイクと体が触れるのは、シート・ハンドル・ステップの3ヶ所です。
シート高さは簡単に調整出来ないので、まずはハンドル・ステップの2ヶ所を調整してみよう。
シート基準に、自然に手足をのばしたところに各パーツが来るように位置をずらします。
正しく座る
シートに座る位置が基準なので、まずは正しく座らないと話にならない。
- ステップの上で立ち上がる
- そのままゆっくり腰を落としていく
- おしりがシートに触れた位置が正しい位置
馴れないと、ハンドルにしがみつくため、前乗りになりがちです。
立ち上がってみる
時どき立ち上がって、正しい位置にお尻を戻すのもいい
- ストレッチになり眠気も覚める
- お尻の血行が良くなって、痛みも消える
- 汗で湿ったお尻も乾く
イイコトずくめ
もちろん、安全な場所でね!
前乗り・後ろ乗りのお試し
馴れてきたら、あえて基本からずらして座ってみて下さい
乗り・後乗りにすると挙動がどう変わるのか試して!
バイクの奥深さが、垣間見れます
前乗り・後乗りにすると挙動がどう変わるのか試してみるのもイイ。
けれど最初はバイクの真ん中に座って王道でいこう。
ローダウンシート
足つきがどうしても馴染めずに、ローダウンすることもあります。
- シートのアンコ抜き
- シート交換
- リアサスの交換
ローダウンしたら、各部の位置関係を全て見直さないといけない
足つきの不安は大問題だけど、再調整というネガは忘れないで!
気を付けないと、ドミノ倒しのように交換部品が増えていきます。
ローダウンシートなら、ココ
リアサス交換なら、ココ
1.ハンドルのポジション調整方法
- シートに座ってリックスする
- 背中に力を入れずに自然に背筋を伸ばす
- そのまま腰から前傾していく
- 苦しくなるチョット前で前傾を停める
- 脇を開けて、大きなマルを腕でつくる
- そこにハンドルがあるのが理想
理想のハンドル位置は、あなたの体幹の強さによって変わります。
SS・ネイキッド・クルーザー。
バイクのジャンルにもよるけれど、前傾姿勢の深さは、
体幹の強さとバイクへの慣れで決まる。
手で上半身を支えない
ハンドルを持つ手で、前傾を支えるのはNG!
体幹(背筋)だけで支えるのが、正解
腕で上半身を支えると、ハンドルを押さえつけることになります。
バイクのセルフステアが効かなくなってしまう。
ハンドルに添えた手に力を込めない。
腕はリラックスしてバイクが行きたい方向に行かせる。
ハンドルで支えなくても楽に維持できる前傾姿勢の深さは、乗り慣れると深くなってきます。
すると、ハンドリングが良くなるのに気づきます。
前輪荷重が出来てきた証拠。
ここまで来ると、もうバイクが楽しくてしょうがない!
もちろん、筋力をつけると、もっとバイクを自由に繰れます。
体形を見直したいなら、ココ
ハンドルの握り方
脇を閉めて、直角にハンドルを持ってませんか?
腕がつっかい棒になって、バイクのセルフステアの邪魔してます
直角にハンドルを握るのではなく、
- 『ドアノブを回すように』
- 『雑巾を絞るように』
脇を開けて、外側から角度を付けて握るのが正解。
手首を大きく返さなくて済むので、楽にアクセル操作が出来るはずです。
セルフステアが効くように、ハンドルはふんわり包み込むだけ。
前傾が深くなってきたら
バイクに慣れて、前傾姿勢にも慣れたら
ハンドル位置を下げてみるのもいい
シートに座って、手を伸ばしたところにハンドルが有るのが理想です。
バイクに慣れて前傾具合が変わったら、それに合わせてハンドル位置も変えないとね!
逆に、ハンドルを上げてツーリング仕様にするのもアリ
ハンドル位置の調整方法
- シートに正しく座り
- 苦しくない前傾姿勢を取り
- 自然に手を伸ばしたところに
ハンドル位置を調節しよう
ハンドル位置調節は6角レンチ1本で出来ます。
下側のボルトのみで、上側ボルトには触らないのがコツ。
- ハンドルクランプ部の化粧キャップを外す
下側2個のみでOK - 中の6角ボルトを緩める
緩めるだけで、外す必要無し - ハンドルを回転させて、高さを変える
- 適正な位置で6角ボルトを締める
- 化粧キャップを元に戻す
ハンドルにはオフセットが付いているので、回すことで高さ・近さが変えられます。
下側ボルトしか操作しない理由
ハンドルクランプ部に剛性を出して、緩みにくくするためです
上下均等に締め込むと、クランプが前後両方とも隙間がある状態になってしまう。
上側は、隙間を無くし、下側のみで締め込むことで剛性が上がります。
剛性が上がるとシッカリ感が出るし、緩みにくい。
2.レバーのポジション調整方法
- バイクに座る位置
- 前傾の深さ
- ハンドルの位置
- レバーの傾き
すべては、連動してます。
レバーの取付け角度
レバーが腕の延長線上に来るように調整しよう
ブレーキ・クラッチレバーは、ハンドルへの取り付けボルトを緩めるだけ。
簡単に、角度を調整できます。
- レバー取付ボルトを緩める
- レバーの角度を調節する
- レバー取付ボルトを締める
手首をひねらなくても、楽にレバーが引ける位置。
真直ぐ伸ばした指がレバーに触れるように角度を変えよう。
繊細なレバー操作がしやすくなって驚く。
レバー取付ボルトは、軽く固定するだけ
コケたときに、レバーが回転することでレバー折れを防止
走っていてレバー固定が緩むのはマズい。
かと言って、ガチガチに締め込むのもマズい。
こけたときにレバーが地面に当たっても、固定がズレて回転してチカラを逃がしたい。
レバーの引き代
レバー引き代が調節できると、繊細な入力が可能になる
レバー開度が調節できるレバーに交換になるけれど
レバーが第一関節に掛かるくらいの位置に動かしたい。
- ブレーキのチカラ加減
- 半クラッチのチカラ加減
タッチに関わる部分なので、ここはこだわりたい。
レバー交換は比較的安価なのが救い。
レバー交換なら、ココ
レバーをどの指で操作するか
- どの指で
- 何本の指で
レバー操作する指は、好み
気持ちよく操作できれば、それが正解
絶対の正解なんて無いので、1本から4本まで好みで構わない。
人差し指と小指というトリッキーな指だって構いません。
昔は、鷲掴みしないと効かないブレーキもありました。
けど、今時のバイクなら指1本でもタイヤロックさせられる性能を持ってます。
逆に、ABSが付いてるバイクなら、4本指で鷲掴みしてもタイヤロックしないので安心。
自分がやりやすい指の数でOK!
ただ、4本だとアクセル操作とブレーキ操作を同時に出来ないので
ブリッピングはしにくい。
まあ、ブリッピングしなきゃいいだけのこと。
3.ペダルのポジション調整方法
スクーターは関係ないけれど、マニュアバイクなら足でも操作する。
- リアブレーキ
- シフト操作
ペダルの入力も、ポジション調整すると気持ちよく操作できるようになる。
足首が直角になるように
キペダル、シフトペダルは、足首が直角になるように調整
- 上過ぎると、走っているとき無意識に踏んでしまう
- 下過ぎると、操作しづらい
調整の仕方はバイクによって差があるのでマニュアルで。
けど、基本的に固定しているネジを緩めて、位置調整してからねじを締めるだけ。
スパナ1本で調整可能なバイクがほとんど。
ブレーキ調整したら、ランプ点灯タイミングも
リアブレーキのレバー高さを変えたら、
ブレーキランプが点灯するタイミングも併せて調整が必要です
ブレーキを踏まなくても点灯しっ放しになったかもしれない。
逆にブレーキを掛けてもブレーキランプが点灯しないと
追突される!
バイクシューズを新調したときも、靴底の厚さによっては再調整ですね!
ツーリングで歩くなら
夏のメッシュシューズなら
なぜ、バイクのポジション調整しないの? まとめ
正しいポジションは、楽なポジション
体に変な力を入れなくても、思い通りの操作が出来るよう各部を調節しよう
左手をハンドルから放して、片手で加速・減速が自由にできれば
そのポジションは正しい
新しいバイクは心が躍るけれど、自分にフィットしていないと宝の持ち腐れです。
いきなりパーツ交換するのもいい。
けれど、まずはノーマルで調整してみて、調整範囲を超えてたらパーツ交換でも遅くない。
ポジション調整すれば、バイクとの距離が縮まる。
楽に速く走れるし、ツーリングで疲れにくくもなる。
彼女と付き合い始める寸前の、やり取りを思い出して下さい。
相手を探りなながら距離を詰めていくのは、一番楽しい時間!
バイクは、楽しい!
併せて読みたい
ポジション調整しても、しっくりこなくなったら
バイクをステップアップする時期かもしれない
今乗っているバイクが高く売れれば、それだけ新しいバイクの購入資金が楽になります。
何も考えずに下取りに出すのは、もったいない。
中古バイクの情報に長けている、
買取業者の買取価格を聴いてからでも遅くない。