プロテクタを誇示したいかにもバイクっぽいウエア。
なんか違うと感じることが有りませんか?
防風性・防寒性が素晴らしい新素材を使ったウエアは軽くて暖かい。
だけど、味わいを感じますか?
昔からある素材のオールドルックなウエアも良いものです。
オールドルックなウエアって?
昔はどんな格好でバイクに乗ってたの?
そんな疑問を解消します。
透湿防水な新素材を使った最新ウエアも良いけど、
生地の独特な風合いや所有感は、昔の方が上かも
- オールドルックな秋冬ウエア 3選
最新の今時ウエアとオールドルックなウエアを比べてみよう。
機能軸では負けるけど、感性軸では負けない。
オールドルックな秋冬ウエア 3選
透湿防水で防風な新素材が素晴らしいのは解るけど、
トラディショナルな素材も安心感があって心が安らぎます。
機能では負けるかもしれないが、感性では負けない。
そんなジャケットを3つ紹介します。
- Schott Pコート
- Johnbull モッズコート
- シエラデザインズ マウンテンパーカー
1.Schott PEACOAT
ショットのピーコートはバイクはもちろん、降りてからも一味違う。
クラシックなバイクにしか合わないなんて考え方は古い。
ピーコートは、イギリス海軍が艦上用の軍服として着用していたのが始まり。
- ボタンを上まで止めれば高い防寒性
- 風向により左右どちらでも上前を変えることが可能
- 前立てが二重なので防風性が高く温かい
- 手袋のままあつかえる大きなボタン
- メルトン生地の風合いと温かさ
メルトン生地は、綿を圧縮した生地。フェルトのような手触りで、風に強く多少の雨にも対応できる。
一方、ショットは1913年創業のアメリカバイクウエアブランド。
レザーウエアとピーコートが定番のメーカで、知らないバイク乗りは居ない。
2.Johnbull モッズコート M-51
ジョンブルは岡山県倉敷市のカジュアルブランド。ジーンズなどのワークウエアが定番です。
モッズコートは1950年代米軍の防寒服として着用されていた「M-51」が始まり。
その後、1960年代にイギリスでモッズと呼ばれる若者が愛用したことから、モッズコートと呼ばれる。
ジョンブルのモッズコートはシワになりにくい形状記憶ポリエステルに撥水加工がされてます。
さらに、ボアのベストは取り外せるので、春先まで使える。
スクーターならオーバーサイズでも構わないけれど、またがるバイクは、リアホイールやチェーンに干渉すると大変なので大きすぎないサイズがおすすめです。
また、定番はカーキ色だけど、モッサリするのでネイビーかオリーブが良いかもしれない。
モッズコートと聞いて、
青島刑事を思い浮かべるか、
笑い男を思い浮かべるか
3.シエラデザインズ マウンテンパーカー 60/40クロス
嵐に耐えるマウンテンパーカーは、その目的からバイク用途でも使えます。
1960年代にアメリカで生まれたシエラデザインズ。
アメカジ世代には思い出深いシエラデザインズは健在です。
60/40クロスは、コットン60%、ナイロン40%の混紡の意味で、濡れると綿が膨張して糸の間の目が詰まる。それにナイロンの撥水性能が合わさり、ある程度の雨を凌げます。
1960年代においては画期的な透湿防水素材でした。
その独特な光沢と風合いは、透湿防水素材が珍しく無くなっても、色褪せてません。
これに青春を重ねる人も多いはず。
これにグッとくる人は、きっとこれもハマる。
ジャケットの選び方なら、ココ
今時な秋冬ウエア 2選
リファレンスとして、秋冬ジャケットのド本命を2つ紹介します。
軽くて丈夫なバイクジャケットのド本命がこの2つ。
- コミネ JK-579
- ワークマン イージス360°
フード付きのウエアは小顔効果が期待できるが、走行風が気になるなら取り外そう。
1.コミネ JK-579 プロテクトソフトシェルウィンターパーカ
値段と機能は素晴らしいけど、ダサいと評判だったコミネは、遠い昔です。
最近のウエアは、大きなKOMINEロゴも無くなって、本当にカッコ良くなった。
このJK-579は、アウトドアブランドのマウンテンパーカーのいで立ち。
カラーバリエーションも多くて、好みの色が無いとは言わせない。
肩・ヒジ・背中はもちろん胸のプロテクターも標準装備。
防風なのはもちろんだし、内部インナーの脱着で温度調節も可能。
それでいて、この値段。
これに勝負できるのは、ワークマンしかない。
2.TAICHI オールシーズンパーカ RSJ730
RSタイチは、バイクウエアのド定番。
保温性と着心地に優れたソフトシェル生地。
- 肩・肘・背中プロテクタ標準装備
- 中綿入りインナージャケット付属
- 取り外し可能なフード
このデザインには降参。
革ジャンも捨てがたい
オールドルックな秋冬ジャケット3選 まとめ
秋冬に温かくバイクに乗るには、インナー・ミドルで温かい空気をため込んで、アウターで透湿・防風・断熱するのが定石です。
この定石どおり、最新のバイクウエアは新素材が透湿・防水・防風を担い、軽くて暖かく機能的です。
けれど、オールドルックなウエアも負けてません。
生地の独特な風合いや所有感、キレイなシルエットは上かもしれない。
引き分けですね。
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