バイクが古くなると、シートが硬くなる。
そうすると破れたり、縫い目から裂けてきます。
放っておくとどんどん破れが進行するし、裂け目から雨水が染み込んで来る。
座った時にジュワッと水がしみ出したりすると、最悪です。
直すには、どんな方法があるの?
そんな疑問を解消します。
修理方法は3つ
- 穴をふさいで補修する
小さな穴なら・・ - シートの表皮を交換
手先が器用なら・・・ - シートを丸ごと交換
費用は掛かるけど・・・
こんな内容を知って、スッキリしよう。
色々な直し方があるので、それぞれ比較してご紹介します。
キレイになったシートで出掛ければ
また1つ、バイクが好きになる。
バイクのシートが破れたら! 穴をふさいで補修する
破れた部分が小さい場合は穴をふさげば、まだ乗れます。
穴の大きさにより、補修方法は変わる。
- 1cm以下の穴の補修
- 1cm以上の穴の補修
1.1cm以下の穴の補修
引っ掛けただけの小さな穴の場合は、ゴム系の接着剤を穴に流し込んで穴をふさげばOK!
スーパーXは固まってもゴム状で柔軟性があり熱や水にも強いので、シート補修に最適です。
黒色のスーパーXを使えば、接着剤が目立つことも有りません。
固まる時に肉痩せするので、盛るようにスーパーXを付けるのがコツです。
塗って1晩放置すれば固まるので、翌朝には使用できます。
2.1cm以上の裂け目の補修
裂け目が1cm以上の場合は、補修シートで裂け目を覆いかくそう。
自転車のパンク修理の要領です。
気を付けるのは、屋外対応の対候性のある補修シートを選ぶこと。
屋内用だと、日光により一夏持たずに剥がれてしまう。
作業する前に
日当たりが良い場所でシートを良く乾かしてから、作業しよう
内部に染み込んでしまった雨水を蒸発させてから裂け目をふさがないと、中に湿ったスポンジを閉じ込めてしまう。
スポンジが腐りトドメとなってしまうので気を付けたい。
補修シートの貼り方
- クリーナーで表面の油分を取り除く
剥がれないようにね - 補修シートを裂け目に対し大きめに張る
張った後はよく押し付けて剥がれないように気をつけよう。
最初は張ったところが目立って気になるけれど、
すぐに慣れて気にならなくなるから大丈夫。
暑い方が接着力が強くなるので、可能なら夏場に補修するのがおすすめです。
冬に作業するときは、事前にバイクに日光浴させておこう。
猫がツメを立てているのかもしれない
バイクのシートが破れたら! シート張替え
補修を何度もしているとツギハギだらけになります。
経年変化で、シート表皮全体が硬くなってしまったら、寿命です。
- シート張替え
- 今のシートの上に被せるシートカバー
1.シート張替え
補修してもすぐ破れてくるようなら寿命です。
シート表皮を張替える時期です。
シート表皮を取って、新しいシート表皮に張り替えるとスッキリします。
旧PCX(JF56)用ですが、新PCX(JF81など)でも使える。
しかし、立体的なシートに平らな表皮をシワ無く張るのはかなり難しい作業です。
シート表皮が柔らかくなる夏場に行うのがコツです。
まず、シートの前後を留めてその後は左右に引っ張りながらホチキスの親玉で止めていこう。
素人がシワ無く弛みなく止めるのはまず無理です。
座ってしまえば、シワなんて見えないから気にしない!
これくらいの緩い気持ちが大事。
完璧に張替えが出来るなら、職人の立場が無い。
2.今のシートの上に被せるシートカバー
- ショップ経由でプロに依頼する
- シートをアッシー交換する
- 汎用シートカバー
自分で張り替えるのは不器用でムリならば、この3択になる。
一番安易・安価なのが、汎用シートカバー。
今のシートの上にもう1枚シートを重ねてしまいます。
バイク専用品では無いので、ある程度のしわは許容してあげよう。
計算上は追加するシート厚だけ、シート高は高くなりますが数mm。お手軽にシート破れが隠れるので良しとしよう。
ゴッソリいじるのもアリ
バイクのシートが破れたら! シート交換
丸ごと交換すれば、へたったウレタンも交換になるので新車の乗り心地が戻る。
表皮だけでなく、シート本体も丸ごと交換してしまう方法です。
一番高価だけど、張り替える手間を考えれば妥当な価格。
当然、車種専用品なのでポン付けするだけで破れたシートが見違えるに違いない。
それに標準シートに比べ、豪華装備になってることが多い。
交換作業は表面に見えているボルト2本の付け外しのみなので、誰でも簡単に出来る作業です。
- 高めの背もたれ
- タックロールで滑りにくい
さらにローダウンシートを選べば、足つきを良くする事も出来ます。
ローシート以外にも足つき改善方法はあります。
バイクのシートが破れたら! まとめ
シートの補修
- 小さな破れは穴を補修
スーパーXでふさぐ
補修シートを貼る - ツギハギが多くなったらシート表皮交換
技術が必要なので、ある程度のシワはあきらめる
今のシートの上に被せるタイプも有る - シート交換
ウレタンを含めてシートを丸ごと交換すれば、乗り心地が新車に戻る
ローダウンシートや、ジェル入りも選べる
シート表皮は、バイクのゴムパーツと同様に消耗品です。
大事にしていても破れたり、硬化して縫い目から避けたりします。
表皮に張り替えにチャレンジしても良いし、丸ごと交換してリフレッシュしても良い。
穴の開いたシートは悲しい。
シートを綺麗して、バイク全体をパリッとしよう!
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