PCXは125ccクラスで一番人気のバイクです。
自分と同じバイクを見掛けることも多いので
自分らしく個性を出したくなります。
マフラー交換、ミラー交換が定番だけれど、究極はロンホイです。
2000年頃に流行ったロンホイが、いま一周回ってカッコイイ。
ロンホイするとバイクの車格が上がって見えます。
どうやってPCXをロンホイするんだろう?
費用は?
自分で出来るの?
そんな疑問を解消します。
PCXをロンホイにする方法をお教えします。
ロンホイは、美学に守られた選ばれしカスタムなのです。
PCXをロンホイにする方法
ロンホイは、「ロング ホイールベース」。
バイクの後輪を後ろに移動して、ホイールバースを長くするカスタムです。
ロンホイ前・後の写真で一目瞭然ですが、車格が上がります。
ロー&ロングのスタイルでリアタイヤが強調されて絵になる。
ADIOのロンスイキットを組み込むことで、ロンスイ化出来ます。
ADIO ロングホイールベースキット
自分で行うのは難易度大なので、ショップ依頼がおすすめ。
ショップにもよるけれど工賃は5万前後です。
4代目(JK05)用のロンホイは現時点では未発売です。
Coming soon?
ロンホイとロンスイの違い、カスタムのメリット・デメリット
ロンホイとロンスイの違い
- マニュアルバイクはロンスイ
- スクーターは、ロンホイ
マニュアルバイク | ロングスイングアーム | ロンスイ |
スクーター | ロングホイールベース | ロンホイ |
スクーターは、エンジンがスイングアームのメンバーになっているので、スイングアームを延ばすのはむずかしい。
だから、スクーターはエンジンハンガーを伸ばしてホイールベースを伸ばすのです。
そのため、「ロンスイ」では無く「ロンホイ」と呼ばれます。
ロンホイの目的
スクーターのロンホイは、見た目のカスタムです
見た目は、バイクの最重要項目
元々は、ドラッグレースやヒルクライムレースでのカスタム。
ウイリーしないようにスイングアームを伸ばしたのが始まりです。
レースに特化した特殊なカスタムです。
その見た目が「カッコイイ」ので、通常バイクのカスタムに取入れたのです。
ロンホイのメリット
「カッコイイ」
以上です。
見解の相違はあるかと思います。
ホイールベースが伸びることで、バイクが大きく見えて車格が上がります。
リアタイヤが強調されることで、バイクの非日常的な部分が前面にでてくるのです。
ロンホイ・ロンスイをとやかく言う人もいるけれど
他人に迷惑を掛けるカスタムじゃない
だから、アリ
ロンホイのデメリット
ロンホイは、見た目を「カッコ良く」するためだけに
デメリットを飲み込める人だけが許されたカスタムです
ホイールベースが伸びるデメリットは多い。
- 曲がりにくくなる
- 段差で下回りを擦りやすくなる
- 剛性が落ちるので、操安が悪くなる
- 他の部品との干渉するので、改造箇所が芋ズルで増える
通常はホイールベースが伸びると、「曲がりにくくなる」 = 「直進安定性が良くなる 」。
また、 前後方向の揺れ(ピッチング)が少なくなるので、乗り心地が良くなります。
この2つはメリットですが、ロンホイで剛性が落ちることと相殺されてしまうことが多い。
そのため、メリットにもデメリットにも挙げていません。
PCXのロンホイ改造 部材費・工賃で15万円
必要な部品だけでも10万円です。
ショップに改造依頼するなら工賃5万円前後が加算され15万円です。
その見返りは見た目だけです。
納得できる人だけが許されるカスタムです。
PCXのロンホイ化に必要な部材
ロンホイ化に必要な部材はこの4点。
- ADIO PCX (JF81,KF30) ロングホイールベースキット
- ADIO PCX フェンダーレス ty-2
- ADIO PCX エアクリーナー
- リアブレーキケーブル
1.ADIO PCX (JF81,KF30) ロングホイールベースキット
PCXのロンホイキットとして唯一の製品です。
PCXのホイールベースを160mm伸ばすキットです。
・リアダンパーブラケット付属
後輪の位置が後ろに出るので、そのままだとリアサスが寝てしまいバイク後方がローダウンします。
付属品のブラケットで、リアサス取付位置をオフセットしてこれを防止します。
・シートボックスカバー付属
エンジンが後ろに出るので、シートボックスと干渉します。
シートボックスの下を削り取って逃げます。その削ってできた穴を塞ぐ板が付属されてます。
このため、シート下の収容量は減ります。
2.ADIO PCX フェンダーレス ty-2
純正フェンダーと後輪が干渉するので、フェンダーレスにする必要があります。
3.ADIO PCX エアクリーナー
純正エアクリーナーも干渉するので、社外品にする必要があります。
4.リアブレーキケーブル
リアブレーキケーブルが届かなくなるので、交換が必要。
ABS無し: 43450-K35-V01
ABS有り: 43450-GEZ-010
PCXのロンホイ改造工賃
ロンホイ化は、PCXのカウルを全てはがして前後に切り離す、大手術です。
個人で行うのは、設備・工具・知識などのハードルが高いので
ショップに依頼するのが普通です。
作業工数6時間程度は必要です。
時間単価7,500円とすると45,000円。
時間単価、改造工数はショップによって前後しますが、倍半分にはなりませんので目安にして下さい。
ついでに、マフラーも?
PCXをADIOロングホイールベースキットでロンホイ まとめ
PCXをロンホイ(ロングホイールベース)する目的
・見た目をカッコ良くする
PCXをロンホイするメリット
・カッコイイ
PCXをロンホイするデメリット
- 曲がり難くなる
- 段差で下回りを擦りやすくなる
- 剛性が落ちるので、振動・乗り心地・操安性が悪くなる
- バイクを前後にぶった切る大改造になる
PCXをロンホイする部材
PCXをロンホイする工賃
・ 工賃は5万円前後
ロンホイは、出足が良くなるわけでも、最高速が上がる訳でも、便利になる訳でもありません。
見た目が変わるだけです。
走行性能が落ちる可能性すらあります。
カッコイイ!
これもカスタムの醍醐味です。
批判的な人もいると思いますが
ロンホイは、他人に迷惑を掛けません。
ならば、やりたいことを我慢する理由は無い。
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