冬はバイクに乗らない人もいます。
防寒装備をしっかりすれば、夏より快適なのにね!
けれど、冬道は危ない!
バイクで雪道を走るのは無理でしょ?
そんな疑問を解消します。
バイクで雪道を走る3つの方法
- スタッドレスタイヤ
環境には優しいけど、効果は薄い - スパイクタイヤ
環境には悪いけど、効果は高い - タイヤチェーン
面倒なので、緊急避難として
いずれにしても、遊びで使うのは止めた方が良い
こんな内容を知って、スッキリしよう。
安全な場所で、ドリフト遊びをするのは楽しい。
けど、雪道・凍結した公道をバイクで遊び回るのは止めた方が良い。
大型バイクは、特にね!
仕事で乗る人は、万全の配慮でお気を付けて。
バイクで雪道を走る方法3選!【スタッドレス・スパイク・チェーン】
バイクにも、冬タイヤは有ります。
選択肢は、3つ。
- スタッドレスタイヤ
- スパイクタイヤ
- タイヤチェーン
3つとも車で使うほどの効果はありません。
車重でタイヤを雪道に押し付けてグリップさせるのだけれど
バイクは軽量なので、押し付けられない
これがあれば、雪道も平気!
そういう、ものじゃない。
3択のどれを選んだとしても、足を出してトロトロ何とか走れるレベル。
慣れない人だと簡単にコケて、バイクが傷つきます。
郵政・新聞配達などのプロと、生活必需品の方が使うものです
遊びで使うものじゃない
雪の日は、車か電車で出掛けた方がいい。
雪の日は、レバー交換などのメンテはどう?
バイクで雪道を走る方法!【1.スタッドレス】
車では、冬タイヤとしてスタッドレスタイヤが定着してます。
しかし、バイクでは冬に履き替える人は少ない。
なのでスタッドレス(スノータイヤ)タイヤのラインナップも限られてます。
なぜ、バイクはスタッドレス(スノータイヤ)に履き替えないのか?
理由は、3つのデメリットが大きいためです。
- アイスバーンでは滑る
- 賞味期限が短い
- 夏には使えない
スタッドレスタイヤのラインナップ
雪でも仕事で走る、郵政や新聞配達には無くてはならない。
ダンロップ・IRC・ブリジストン各社から、バイク用スタッドレス(スノータイヤ)が発売されてます。
大排気量用のスタッドレス(スノータイヤ)は無く、125ccクラスまで用のラインナップとなってます。
もっと言えば、スーパーカブがメインターゲット。
遊びじゃないんです。
働くスーパーカブが、必需品として使ってる。
逆に言うと、スタッドレス(スノータイヤ)を履いてまで乗ろうという趣味人は少ない。
いわゆる、『逝っちゃった人達』のご用達。
スタッドレス(スノータイヤ)の特徴
スパイクタイヤのように、路面を削って粉塵を出さないので、雪の無い道でも使えます。
特徴は3つ。
- 柔らかいゴム
路面に追従 - 深い溝
溝に雪をかき出す - 細かいミゾ(サイプ)
硬さを調整
低温化でも路面の凹凸にフィットして、水はけを良くしてスリップを防いでます。
見た目はオフロードタイヤに似ているけれど、似てるだけ
オフロードタイヤとは作りが違う
スタッドレス(スノータイヤ)のデメリット1:アイスバーンでは滑る
除雪された道やや、シャーベット状の道には有効だけど
アイスバーンでは滑る
バイクでは致命傷になるので、使い難い
柔らかいゴムで路面の凹凸にフィットして、エッジを食い込ませてグリップする構造なので
エッジが食い込まないアイスバーンでは滑ります。
バイクは車より軽いので、タイヤ掛る荷重も少ない。
このため、車より滑りやすくなります。
特に交差点付近は踏み固められているので、アイスバーンになり易い。
ブレーキは禁物です。
前輪ブレーキに触れたら、次の瞬間にはコケてる。
前輪ブレーキを使うと足をすくわれるので、エンジンブレーキ・後輪ブレーキが頼り。
車なら、多少滑っても、『オットット』で済む
しかし、バイクはチョットでも滑ると転倒してしまうので、使い難い
スタッドレス(スノータイヤ)のデメリット2:賞味期限が短い
柔らかさが命のスタッドレス(スノータイヤ)は、一般的なタイヤより賞味期限が短い
バイクの走行距離では、コスパが悪すぎる
タイヤは経年変化で固くなりヒビ割れてきます。
一般的なタイヤの賞味期限が5,6年とすると、スタッドレス(スノータイヤ)は3年程度。
一方、冬バイクの走行距離は、短い。
雪道を何百Kmもツーリングしないですよね。
タイヤ溝が残ってるのに、使用期限を迎えてしまうことがほとんど
コスパが悪いので、バイクでは使い難い
スタッドレス(スノータイヤ)のデメリット3:夏には使えない
夏に使い切ろうとしても
フィーリングが悪いので、使い難い
スタッドレス(スノータイヤ)を冬に使い切るのは難しい。
しかし、と言ってオールシーズンタイヤとして、一年中使うのは止めた方が良い。
柔らかいゴムを使っているので、カーブではヨレて腰砕けるので怖い。
摩耗も早くなる。
また、夏場は変形により熱を持つので亀裂やバーストの要因にもなる。
もちろん、カッ飛ばなければ使えます。
賞味期限が過ぎたスタッドレス(スノータイヤ)を、勿体ないからと履きつぶしたくなる気持ちも分かります。
自己責任でね。
空気圧が低くても、タイヤはヨレる
バイクで雪道を走る方法!【2.スパイクタイヤ】
自動車において、昔はスパイクタイヤが普通に使われてました。
しかし、積雪してない道をスパイクタイヤで走ると道路を削るので悲惨なことになる。
雪道を走る能力は高いけど、遊びで使うのは控えたい。
お仕事で走らざるを得ない人向けです。
スパイクタイヤのラインナップ
日本では、ほとんど売られてません。
やはり働くバイク『スーパーカブ』用しか見かけない。
スパイク付きのタイヤもあるけれど、ピンだけ買って普通のタイヤに打ち込んで使うことも出来る。
自分でピンを打つと、ピンの突き出しが大きくなりがち。
ピンが高い方が、滑り止め効果は高いけど、道路を削る量も多くなります。
これこそ遊びで使うものじゃない。
スパイクタイヤの特徴
一番効果あるけど、ネガもデカい
スパイクタイヤは、金属の鋲を雪に食い込ませて走ります。
スパイクタイヤはスタッドレス(スノータイヤ)と違い、アイスバーンでもある程度グリップします。
スノータイヤ・スパイクタイヤ・チェーンの3つの選択肢の中で、一番効果がある。
けれど、路面を削るという、大きなデメリットがあります。
スパイクタイヤによる粉塵公害
この法律は、スパイクタイヤの使用を規制し、及びスパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する対策を実施すること等により、スパイクタイヤ粉じんの発生を防止し、もって国民の健康を保護するとともに、生活環境を保全することを目的とする。
スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律
スパイクタイヤは基本的には使用禁止です。
違反すると10万円以下の罰金。
粉塵を出すためです。
けれど、必要な人が居るのも確かなので、地域と季節限定で使えます。
本当に必需な人だけに、使用許可
この法律は、スパイクタイヤの使用を規制し、及びスパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する対策を実施すること等により、スパイクタイヤ粉じんの発生を防止し、もって国民の健康を保護するとともに、生活環境を保全することを目的とする。
スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律 e-Gov
雪の多い北海道・東北・北陸などにおいて、雪道・凍結路限定で使うことが出来ます。
適用範囲にバイクも含まれてるので、バイクもこの規定に従わねばいけません。
実際には、125cc以下のバイクは限定使用の対象外
125cc以下なら、いつでもどこでもスパイクを使えます
かといって、125ccはスパイク使い放題かと言えば、
そこは自分の良心に聞いてみよう
基本的には、郵政・新聞配達などのプロと、生活必需品の方のみと考えた方がいい。
遊びで使うのは、止めるべき。
タイヤに窒素を入れるのは、効果あるのか?
バイクで雪道を走る方法!【3.タイヤチェーン】
- スタッドレス(スノータイヤ)
- スパイクタイヤ
- チェーン
雪道を走る方法は3つあるけれど、最も実使用が多いのがタイヤチェーン。
安価で付け外しが出来るのが、メリットです。
他の方法のように、タイヤ交換を伴わないのが大きい。
春になったらチェーンを外すだけ。
タイヤチェーンのデメリット
タイヤチェーンで横滑りは防げません
慎重に慎重に
バイク用のタイヤチェーンもあるけれど、スパイクタイヤ同様に雪道・凍結路でのみ使えます。
雪道を走る効果はあるけど、雪が無い道では振動が激しく使えません。
- 雪の有無で付け外しが必要になる
- 駆動輪である後輪に付けるためには、後輪を浮かす必要がある
- タイヤチェーンは構造上、横滑りは防げません
スパイク程の効果は無いけれど、環境配慮のため積雪地帯の主役がタイヤチェーン。
遊びなら、雪道に近づかない方が良い。
車のチェーン
車の冬タイヤと言えばスタッドレスです。
けど、滅多に降らない地方では、緊急用としてチェーンを積んでいる方も見えます。
最近は装着が容易で粉塵を出さない非金属チェーンが主流です。
だけど、伝家の宝刀として抜かない方が良い
保険は使わないで済むのが一番
今日どうしてもでなければ、車でも雪が解けてからにしたい。
風邪ひかないように
バイクで雪道を走る方法3選! まとめ
- スタッドレス(スノータイヤ)
- スパイク
- チェーン
雪道をバイクで走る方法は3種あるけれど、3つともおすすめは出来ない。
本当に雪道を走ることが必要な人のみが、使おう。
雪が積もったら、春に備えて力を貯めておこう。
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