125ccスクーターのメンテしてますか?
スクーターは乗りっ放しにされることも多いけど、大事にすれば長く乗り続けることも出来ます。
でも、10万kmはムリだよね?
そんな疑問を解消します。
125ccスクーターで10万kmは可能か?
何を持って『可能』とするかは、難しいけれど
- 乗りっ放しなら、絶対無理
- 定期的なメンテをしていれば、10万km乗るのは可能
- メンテ費用をどこまで許容できるか次第で、可能か否かは変わる
- 一般的には5年で乗り換えが視野に入る
こんな内容を知って、スッキリしよう。
全パーツを新品交換すれば、100万kmでも走るけど
乗りっ放しにしたり、野ざらし放置すれば、数年でダメにもなります。
手に入れた時のときめきを忘れずに、メンテしてあげよう。
もし、趣向が変わったのなら、早めに次の人に託してあげよう。
125ccスクーターは10万Km走る? 【メンテしてれば可能】
大型バイクは、そのパワーと重量を受け止めるため重厚に作られてます。
所有欲を満たせるように、各部の造形も凝ってて価格も高い。
一方、125ccスクーターは華奢で、価格も押さえないと売れません。
大型バイクに比べ、125ccスクーターが華奢なのは仕方ない。
100万円の125ccスクーターなんて、誰も買わないからね!
だからと言って、寿命が短い訳じゃない。
10万km走るのは、当たり前
最近のグローバルバイクは、世界中で売られてます
日本の環境で10万Km走るのは、当たり前
- 未舗装の悪路
- 3人乗り、4人乗り当たり前
- 125ccスクーターがライフライン
世界を見渡せば、過酷な環境で走るのが125ccスクーターです。
そんな使い方でも簡単には壊れないように出来てます。
それに比べたら、日本で使われるスクーターは恵まれてます。
- 日本の鏡のような舗装路
- ほとんど1人乗りだけ
- 定期的なメンテナンス
この状況で、10万km走らない訳がない。
最近の家電は壊れやすい!
一緒じゃないの?
一緒にしないで!
乗りっ放しでは、10万Kmはムリ
- 冬の間、雨ざらしで放置したり
- 乗りっ放しで、消耗品を交換しなかったり
それで10万Kmはムリ
いくら世界を走る125ccスクーターでも、ノーメンテで10万Kmはムリ。
最近のスクーターは、ABS・燃料噴射・スマートキーなど、複雑な機構も増えてます。
定期的なメンテナンスは欠かせません。
逆に言えば、定期的メンテナンスをしてれば10万Kmは楽勝!
どんな定期メンテナンスをすればいいのだろう?
さすがにエンジンオイルさえ変えていれば大丈夫、なんてことは無い。
PCXが10万km走るという実例
PCXは世界戦略車なので、過酷な環境も想定されて作られてます。
- 4人乗りして荷物も山積みで走る
- 凸凹の悪路を走る
- オイル交換などのメンテがなされない
日本の整備された道路環境でメンテしつつ乗れば、10万Kmは可能な数字です。
SNSには、実現された人々の声に溢れてます。
備忘録のオイル交換&SOD-1 Plus添加。10万kmまで残り9000kmとなった。これまで消耗パーツはアレコレ換えてもエンジン自体は一度も開けず、それでも走ってて不安に感じることは全くない。PCXの頑丈さもあるが、2000kmごとのオイル交換と一緒に毎回入れてるSOD-1の効果も少なからずあると思っている。 pic.twitter.com/s4wAs03mF1
— がのっち (@ganocchi) May 30, 2024
盆休み最終日。
— niwaka.rider(普通の人) (@RiderNiwaka) August 15, 2023
盆休みはPCXの整備で終わった!
もうすぐ10万km
明日から仕事だー
今のPCXに不満が無さ過ぎる🥹
— たつ配 (@tatsuhai) October 3, 2023
フォーク、サス、ブレーキ、駆動、ステアリング。全て交換してるから全てスムーズ🥹
10万km超えても快適🥹
2.5万km走行の12万でヤフオクで買った個体🥹
やることなくてつまんない🥹
放置は本当にヤバいから
125ccスクーターのメンテナンス周期と費用
バイクは走行距離と経年変化、両方の要因で劣化していきます。
- 走れば、その分消耗する
- 走らなくても、年月が経てば劣化する
それに、乗り方でも劣化のスピードは変わってくる。
- いつもフル加速、フルブレーキ
- 15分ほどのチョイ乗りばかり
例えばこんな乗り方だと、消耗も激しい。
だから、一概に消耗品の交換時期は決められません。
でも、目安は必要です。
125ccスクーターのメンテナンス周期一覧
125ccスクーターの消耗品交換時期を現した表です。
項目 | 交換頻度 | 部品代・工賃 |
エンジンオイル | 初回:1,000kmまたは1ヶ月 以降:6,000kmまたは1年ごと ※1 |
1,000円~5,000円 工賃:1,000円 |
エンジンオイルフィルター | エンジンオイル交換2回に1回 | 1,000円~2,000円 工賃:2,000円 |
トランスミッションオイル | 初回:5年 以降:4年ごと ※1 |
500円ほど 工賃:1,000円 |
ラジエーター液 | 2年ごと | 1,000円~2,000円 工賃:5,000円 |
エアクリーナー | 20,000kmごと ※1 | 1,000円~3,000円 工賃:1,000円 |
スパークプラグ | 一般・イリジウム:3,000~5,000km MotoDX:8,000~10,000km |
1,000円ほど 工賃:1,000円 |
バッテリー | 2~3年ごと | 3,000円~10,000円 工賃:2,000円 |
ドライブベルト ウエイトローラー スライドピース (ベルトフィルター) |
10,000~20,000kmごと | 20,000円~40,000円 工賃:10,000円 |
ブレーキフルード | 2年ごと | 1,000円~2,000円 工賃:10,000円 |
ブレーキパッド | 5,000~10,000kmごと | 3,000円~10,000円 工賃:10,000円 |
タイヤ | ひび割れが出る前(3~4年) スリップサインが出る前 (溝の深さが0.8㎜) |
前後 10,000円~30,000円 工賃:10,000円 |
タイヤ空気圧 | 1ヶ月ごと | 0円 |
ホイールベアリング | 20,000~30,000kmごと ゴリゴリ違和感で |
前後 5,000円~10,000円 工賃:20,000円 |
- 交換頻度:※1は、PCXのマニュアル参照。他は一般的な交換頻度
- 部品代・工賃:大手のバイク用品店の価格を参考にした値
チョイ乗りや乱暴な運転が多いと、交換周期は早くなります。
逆に、郊外をトコトコ流すだけなら、交換周期は伸びる方向。
自分の乗り方に合わせて、読み替えて欲しい。
参考とした工賃
大型ショップは作業毎の工賃が明示されているので、安心して作業依頼することができます。
一部の個人店では、人を見て値段を決めたり、繁閑具合で値段を決めたりすることもあるらしい。
個人ショップで工賃を明示しているところは少ないので、気後れしますね。
逆に腕のいいオヤジと巡り合えるのも個人店の醍醐味なんだけど、時代の流れなのか絶滅の危機です。
駆動系リフレッシュは、スクーターには欠かせない
突発的なトラブルへの備えも
メンテナンス周期・費用の表は、あくまで消耗品の定期交換のみ
突発的なトラブルへの備えもしておきたい
- 灯火類の球切れ
- 立ちゴケしてレバーを折った
- クギを踏んでしまいパンクした
- レギュレーターが壊れ、バッテリー充電できない などなど
アクシデントでメンテが必要になることも、想定しておこう。
ブレーキレバーを消耗品とするツワモノも居るけれど、普通は突発の出費です。
ある程度の突発に備えて、メンテ費用の予算を確保してますか?
手持ち資金がないと、給料日までバイクに乗れない、なんてことになってしまう。
5万円程度は、予備費として常に確保しておこう。
いざと言うときの、カスタム費用にもなるしね!
パンクしたら、寿命かもしれない
自分でやればメンテ費用を圧縮できるけど
自分でメンテすれば工賃は削減できるけど
- プロのクオリティには敵わない
- 走る時間が減ってしまう
ショップ任せをバカにする傾向もあるけど、お金で時間を買うのもアリ
メンテ費用で、工賃の出費は無視できません。
千円のパーツ交換に、1万円の工賃が掛かることも珍しくない。
けど、自分でやればパーツ代の千円だけで済みます。
自分でやると愛着も沸くしね!
バッテリー交換は自分でも可能かも
お金で時間を買うのもアリ
若い時は自分でしていたメンテでも
ショップに任せて、ツーリング時間に回すのもいい
若い頃はお金が無いけど、時間は有り余ってる。
エンジンオイル交換を筆頭に、大抵のメンテは自分でしてた人も多い。
けど、社会人になって家族が出来ると、自分の時間は驚くほど少なくなる。
バイクいじりも楽しいけれど、プロに任せてしまうのもアリ。
浮いた時間で、何処に行こうか?
運が悪いと、怪しいショップに捕まることがあるので気を付けて!
見極め方はココ、中古バイク選びと同じです
自分でやって、壊してしまっては元も子もない
わずかな工賃を浮かそうとして、
- カウルを外すのに失敗して、割ってしまう
- バカちからでねじを締めて、舐めてしまう
- 適合しないパーツを買ってしまった
これらは、アルアルですね。
無理して壊しては元も子もないので、熟慮の上でね。
自分で行う場合は、点検するべき部位も知っておこう。
バイクの整備基準は、『道路運送車両法』に基づき、『自動車点検基準』で定められてます。
※e-Gov法令検索を引用
これを点検整備などで使い易いようにチェックシートにしたのが、定期点検用整備記録簿。
プロの仕事は、全然違う
些細なメンテでも、プロに任すとバイクがシャキッとする
バイクメンテでご飯を食べてるプロは、全然違います。
こんなものかな?
そんなことは絶対しない。
誇りを持って『キッチリ』仕事したバイクは、乗れば直ぐ解ります。
新車に戻ったように、シャキッとしてるからね。
車検が不要な125ccだけど、2年に1回ぐらいはプロに見てもらいたい
12ヶ月点検してもらうとバイクが生き返る
125ccスクーターの12ヶ月点検は、約1万円。
例えば2りんかんなら、8,800円(税込み)です。
メンテが必要な部位のアドバイスも貰えるし、素人整備の不安も解消される。
2年に1回くらいは、プロに見てもらいたい。
メリットは他にもイロイロ!
125ccスクーターのメンテ費用の累計
1年1万km乗ったとして、10年で10万kmに到達します。
今どきのスクーターならメンテをしていれば、10年10万kmは難しくない。
1年1万kmとしてメンテ費用の累計をグラフ化すると、メンテコストが見える化されます。
(全てショップに任せた場合の表なので、自分でやればもう少し節約できます。)
125ccスクーターの標準的な価格は40万円ほど
あなたは、どこまでメンテ費用を出せますか?
5年経過で10万Kmへの壁がやってくる
5年5万Km乗ると、メンテが重なる時期がやってきます
乗り越えられるか?
- タイヤ
- 駆動系リフレッシュ
- バッテリー などなど
5年5万Km乗ると、交換が必要になるなパーツが重なってくる。
タイヤ・駆動系リフレッシュなど、合計10~15万円程度のメンテナンスが必要になる時期です。
メンテ費用の累計もスクーター本体価格を超えてくる。
乗り続けるか、乗り換えるか?
5年乗ったスクーターは
いくらで売れるのだろう
メンテ費用10万円と足せば・・・・・
違うジャンルのバイクも気になるし、新型車の情報も気になる。
まずは、5年乗ったスクーターがいくらで売れるか?
下取りで出すのは勿体ないのは、知ってますよね!
5年後のバイクの価値は、ココ
125ccスクーターは10万Km走る? まとめ
適正な時期に適正なメンテ交換を行えば、10万Km走るのは難しくありません。
難しいのは、適正な時期に適正なメンテを行い続けること。
どうせなら、新型車に乗り換え?
バイクに戻る?
大型に行っちゃう?
新型車が気になってくるのは、仕方ない。
愛着や思い出もあるけれど、自分の気持ちを確かめる必要があります。
逆に言えば、そこを乗り越えると10万Kmが近づき、一生の伴侶になるかも。
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