ヘルメットの安全性を追求するなら、フルフェイスなのは解っている。
でも、125cc・250ccバイクでトコトコ走るのなら、快適性を優先してジェットヘルメットの選択もアリ。
さらに、バブルシールドを組み合わせると、もっと快適になります。
バブルシールドは、金魚鉢みたいにぷっくら膨らんだシールドのこと。

バブルシールドは、何が良いの?
デメリットは無いの?
そんな疑問を解消します。
バブルシールドのメリット
- ゆったり走るバイクに合う
- 呼吸が楽
- 解放感がある
- スモーク・ミラーのバリエーションが多い
バブルシールドのデメリット
- 視界がゆがむ
- 風が巻き込んでくる
- 安全性はフルフェイスに劣る
こんな内容を知ってスッキリしよう。
ジェットヘルメットにバブルシールドは、快適性を優先したスタイルです。
でも使い方次第では、ミスマッチで不快になることもあります。
- 目を三角にしてコーナーに突っ込む
- 高速道路をカッ飛ぶ
こんな乗り方も楽しい。バイクの楽しみ方の一つであることは否定しない。
でも、バブルシールドには、ミスマッチ。
一方、田舎道を40~50km/hでトコトコ景色を楽しみながら走るのも楽しい。
街乗りでカフェ巡りをするのも、楽しい。
そんな時に、ジェットヘルにバブルシールドは輝きを増すに違いない。
ジェットヘルメットにバブルシールドってダサい?

ジェットヘルメットにバブルシールド自体がダサいか、ダサくないか。
それは、ヘルメット単品では語れない。
TPOにハマればカッコいいし、ハマらなきゃダサい。
これはジェットヘルメットにバブルシールドに限らず、他のアイテムでも同じこと。
- リッターSSに半ヘルは、ダサい
- レース用の革つなぎでフル装備して、股開き乗り殿様乗りはダサい
どんなTPOに合うかは、ジェットヘルメットにバブルシールドの特徴を知ることで分かります。
ジェットヘルメットにバブルシールドのメリット

ジェットヘルメットにバブルシールドが輝くのは、バブルシールドのメリットが生きる使い方。
バブルシールドのメリット
- ゆったり走るバイクに合う
- 呼吸が楽
- 視界が広い
- 色・スモークのバリエーションが多い
- 安い
1.ゆったり走るバイクに合う

クラシックな雰囲気のヘルメットなので
ゆったり走るバイクに合う
- 空冷ネイキッド
- クルーザー
- スクーター
バイクの走り自体を楽しむのではなく、景色やエンジンの鼓動を楽しむバイク。
そんなバイクにバブルシールドは似合います。
最新の空力性能やベンチレーションを持ってないけれど、トコトコ低速で走るには、そんなもの必要ない。
丸みを帯びたクラシカルなシールドと、クラシックなバイク、相乗効果で輝きが増します。
2.呼吸が楽

顔面とシールドが離れているので
圧迫感が無い
バブルシールドは、なんといってもその形状が最大の特徴。
目の前にシールドが無いので、圧迫感がありません。
フルフェイスのような囲まれ感とは逆の世界。
そしてフルフェイスに比べると、ジェットヘルメットとバブルシールドは、圧倒的に軽量。
長時間かぶり続けても、疲れるということが無い。
圧迫感が無く、楽にかぶり続けられるので、解放感があり呼吸も楽になる。
3.視界が広い

フルフェイスとバブルシールド
開口部の大きさを比べれば、視界の広さに驚く
防御性に関しては、あごまで守るフルフェイスの圧勝です。
でも、視界の広さから来るアクティブセイフティはバブルシールドの方が上。
路地から出ようとしている車にいち早く気付けるので、未然に事故を防げます。
そんなことは置いておいても、単純に視界が広いと解放感があり、単純に風景を楽しめます。
風景を楽しもうと、スピードが抑えられるのもアクティブセイフティですね。
シールドを交換して視界が気持ちいい
— 杉蔵 (@slave319) September 14, 2025
バブルシールドの形状が好き
フリップ式のサングラスにも可動域が合うのでちょうどいい pic.twitter.com/WmzNnqLOFE
4.スモーク・ミラーのバリエーションが多い

まぶしさの軽減
ゲスな視線の軽減
バブルシールドは宇宙服のヘルメットのような形状が物珍しいらしい。
周りの人の視線を集めがちです。
ジェットヘルメットにクリアシールドだと、顔が丸見えなので、視線が痛い。
自称イケメン勝ち組なら良いのだろうけれど
興味本位のゲスな視線や、眩しい太陽光は急けた方がい。
スモーク・ミラーシールドで顔を見えなくするのが得策です。
歩道の女の子も見放題だしね。
概念ジェッペル錬成したよ🥹現実じゃ誰にも自慢できないからここで自慢させて🥹バイクがますます楽しくなる~🥹
— 夏路 (@summeralley) September 15, 2025
バブルシールドかさばるからやめようと思ってたけど、一番きれいに緑だったので……オタク心は実用をねじ伏せる💪 pic.twitter.com/Le9HGldfqj
バブルシールドは、機種を横断して使える汎用性があるのでスモークの濃さ、ミラーの色バリエーションともに豊富なのが嬉しい。
無難なスモークにするか、ミラーで自己主張をするか。
悩ましいですね。
スモークシールドの夜間対応についてはココ
5.安い

枯れた技術で作られているので
フルフェイスより安い
凝ったベンチレーションがある訳じゃない。
新素材が使われている訳じゃない。
何年も変わらぬスタイルで作られ続けてるので、安価なのもメリットです。
ARAI・SHOEIのフルフェイスは、6万~8万円。
ヘルメットの賞味期限は3年と言われてますが、もったいなくて3年で交換は忍びない。
結局5年以上、使ってませんか?
それに比べるとジェットヘルメットにバブルシールドは安価に手に入る。
1万円から、安心して使えるものが手に入るのはうれしい。
大型クルーザー乗りにも人気のTT&CO. もミラーシールドとセットで3万円で手に入ります。
バブルシールドのデメリット

光あるとことには、必ず影ができます。
表があれば、裏もある。
バブルシールドのデメリットを知った上で、選択肢の1つにしよう。
- 視界がゆがむ
- シールドを開けて走れない
- 安全性はフルフェイスに劣る
1.視界がゆがむ

気になるか否かには、個人差がある
ゆがみの少なさは、価格に比例
バブルシールドの最大のデメリットが視界のゆがみ。
金魚鉢状に大きく湾曲した形状なので、正面はクリアでも脇にいくと視界が歪むことが多い。
気になる方は気になるし、気にならない人はノープロブレム。
歪みが少ないと評判のシールドは、良い価格しますね。
シールド単体で買う場合は、ヘルメットとの適合情報に気を付けて。
ヘルメットがTT&CO.なら、バブルシールドもTT&CO.で決まり。
ひずみは少なくクリアに見えると評判がいい。
UVカット ・傷つきにくいアンチスクラッチの表面処理がされているのもうれしい。
ほんでコレにTT&COのバブルシールドを装着。良いぞ…素敵だ…。 pic.twitter.com/6R0og4iy6a
— むしゃげろ (@mushagero) November 19, 2023
2.シールドを開けて走れない

シールドを開けて走行するのはやめた方がいい
- 空気抵抗で首を持ってかれる
- シールドが吹っ飛ぶかも
バブルシールドを開けて走行すると、空気抵抗が大きい。
その形状から、風をはらみ易いからね。
その状態で後方確認なんてしたら、首ごと持ってかれます。
油断してるとバイクから落ちそうになる、というのは少し大げさだけど。
さらに、バブルシールドは簡易な3点ホック止めなので、風を受けると吹っ飛ぶかもしれない。
後続車がビビるので、シールドを開けて高速走行はしないで。
トンネルが現れたからと、スモークのバブルシールドを跳ね上げて視界確保しようとする。
そんなときは特に気を付けて。
3.安全性はフルフェイスに劣る

バブルシールドに限らず
ジェットヘルメットのネガ
ジェットヘルメットは、その解放感・視界の良さとのトレードオフで、あごの防御性はありません。
万一、顔面から路面に投げ出されるとケガ必死。
スポーツ走行するならフルフェイス、まったりトコトコならジェットヘル。
忘れないで。
朝活終了🫡
— ホープ (@hopu20230318) July 21, 2024
正確には問題発生につき早めに帰宅💦
東向いて走る事が多く(奈良県へ)太陽が昇って来る方角へ走って行く為、真正面からの直射日光が眩しすぎ💦
ライトスモークのバブルシールドだと眩しすぎて💦
と言う事で、シールド買いに行きますか😮💨 pic.twitter.com/L3iHTXJWOB
アクティブセイフティー
広い視界と、疲れにくい軽量さ
安全性には、転倒時の防御性と事故を未然に防ぐ予防安全の2通りあります。
ジェットヘルメットとバブルシールドは、アクティブセイフティー(予防安全)の面ではフルフェイスに劣らない。
- 飛び出しにいち早く気付ける視界の広さ
- 長時間の走行でも疲れにくい1.5kg程度の軽量さ
適材適所で使い分けるのもアリ。
おすすめのジェットヘルメット、バブルシールド

一口にジェットヘルメット、バブルシールドと言っても、千差万別。
おすすめを紹介します。
ハーレー乗りのガチ勢向けではありませんので、悪しからず。
1.ARAI CLASSIC AIR

Araiのスモールジェットの新定番が、 CLASSIC AIR。
従来の定番だった『CLASSIC MOD』がリファインされてCLASSIC AIRとなりました。
トラディショナルな外観はそのままに、最新機能をGET。
JIS規格品。
- ベンチレーション機構の搭載
シェル内部に空気の通り道を作ることで内部が快適になりました
※この機構は、 RPAIDO NEOにも使われてる - 取り外し可能な内装
内装が取り外し可能になりました
ガイガシ汗を洗い流そう
バブルシールド BOGO BG09
ARAI CLASSIC AIRの純正シールドにバブルタイプはありません。
一般的なシールドのみオプション品として設定されている。

しかし、社外品のBOGO BG09が取り付け可能です。
- 耐衝撃性に優れたポリカーボネート製
- フリップアップ開閉式
- バイザー付
- スライド式3点ホック
- 傷防止コーティング
- 曇り止め加工
- UVカット
- 7色展開
bogo オプティカル社は世界中で年間100万枚を販売するヘルメットシールドメーカ。
歪みが少なくて傷つきにくいと評判です。スライド式3点ホックなので様々なヘルメットに付けられるのも良い。
カラーも豊富なので、好みのシールドが見つかるはず。
BOGOのバブルシールド付けてみた!
— ニコル隊長 (@nicole_taicho) April 29, 2024
イカすっ!
あとは奥様のようのビーコム買えばタンデム用ヘルメット完成やな! pic.twitter.com/PFIgQZaRI7
2.TT&CO. スーパーマグナム
TT&CO.は、元々はカスタムショップ。
現在は、東京都 江戸川区をベースにヘルメットメーカとしてクラシックスタイルに合うヘルメットを制作してます。
スーパーマグナムは、日本人の頭に合う帽体を採用しており、独特の発色とともに古き良きアメリカンな雰囲気が楽しめます。
SG規格、DOT規格品。
バブルシールド BOGO BG09

BOGO BG09が取り付け可能です。
bogo オプティカル社は世界中で年間100万枚を販売するヘルメットシールドメーカ。
歪みが少なくて傷つきにくいと評判です。スライド式3点ホックなので様々なヘルメットに付けられるのも良い。
カラーも豊富なので、好みのシールドが見つかるはず。
バブルシールドなら、黄色やオレンジのビタミンカラーを試してみたくなる。
3.BUCO ストライプ
BUCOは、アメリカ発祥のバイクアクセサリーブランド。
かつては隆盛を極めてたけど、いつの間にかマーケットから姿を消してしまった。
そんなBUCOが日本人の手によって復活しました。
往年のノスタルジーな雰囲気は守りつつ、スタイリッシュなヘルメットを作ってます。
SG規格品。
バブルシールド BOGO BG09

BOGO BG09が取り付け可能です。
bogo オプティカル社は世界中で年間100万枚を販売するヘルメットシールドメーカ。
歪みが少なくて傷つきにくいと評判です。スライド式3点ホックなので様々なヘルメットに付けられるのも良い。
カラーも豊富なので、好みのシールドが見つかるはず。
4.HONDA Monkey ヘルメット
- Size:M(57-58cm未満)L(59-60cm未満)
- 規格:PSC/SG 全排気量対応
コピー商品ではありません。
HONDAが認めた正規品で、カラーリングも豊富に揃ってます。
Monkey乗りは、必須?
5.リード工業 MOUSSE
バブルシールドは、シールドまでの距離があるので圧迫感が無く快適。
メガネとの干渉を気にする必要も無い。
- SD規格(全排気量)
- 開閉式バブルシールド
- ラチェット式バックル
- 内装丸洗い可能
帽体の豊富なカラーリングに加え、バブルシールドもカラーラインナップが豊富です。
多くの組み合わせの中から、あなたらしさを演出しよう。
6.マルシン MCJ4 フェザー
翼の生えたヘルメットのデザインは、自由の象徴。
- SG規格(全排気量)
- ラチェット式バックル
- 内装丸洗い可能
レトロなデザインとカラーラインナップであなたのバイクライフを盛り立てます。
汎用シールド対応なので、好みのシールドを合せよう。
BOGOのシールドがちょっと予算オーバーなら、リード工業のシールドを試してみるのも良い。
試しやすい価格なので、色の冒険もできる。
7.石野商会 Small John Jet SJ-308ST
- 規格:PSC/SG 全排気量対応
- サイズ:フリー(57~60cm未満程度)
- サイズ調整スポンジ付属
- ワンタッチバックル
石野商会は、1982 年設立 東京都⼩平市に本社のある日本企業。
バイク・自転車用品の企画・輸⼊・販売会社です。
40年間、愛され続けてきたのには理由がある。
ジェットヘルメットにバブルシールドってダサい? まとめ

全身を本気のバイクウエアで決めて、フルフェイスでカッ飛ぶのも楽しい。
だけど、里山をトコトコとのんびり景色を見ながら流すのも楽しい。
気に入った場所があれば、そこでコーヒーでも入れてマッタリ過ごしたい。
そんなトコトコ走りなら、ジェットヘルメットにバブルシールドが似合います。
肩の力を抜いて、のんびりバイクのある日常を楽しもう。
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