バイクは危険な乗り物だといわれています。
体がむき出しなので、事故にあうとダメージを受けやすいからです。
バイクは危険だから、近づかない方が良いのでしょうか?
バイクに近づいてはダメ!
バイクは危険回避なんてできない。
注意してても事故にあう!!
本当でしょうか。
そんな疑問を解消します。
- 危険なのはバイクでは無く、無謀な運転をするライダー
- 無謀な運転をしなければ、それほど危険では無い
こんなことを知ってスッキリしよう。
バイクに罪は無い。
バイク事故の原因を統計データで観る
警視庁 二輪車の交通死亡事故統計から、色々なことが見えてきます。
交通事故死者数構成率
交通事故死者の15~20%は二輪車です。
四輪車と二輪車の台数比率から考えると、
『二輪車は死亡事故に遭いやすい』というイメージは、本当のことです。
二輪車 年齢層別死亡者数
25歳以下と40歳代の事故が目立ちます。
しかし、バイク人口の平均52.7歳(2018年)を考えると特徴は2つ。
- 若年層の割合が多い
- 50歳以上の割合が少ない
若年層は、絶対数は少ないが死亡人数が多いので事故率が高い
50歳以上は、絶対数は多いが死亡人数が少ないので、事故率が低い
バイク購入者平均年齢
一般社団法人 自動車工業会によると、バイク人口は平均52.7歳(2017年)です。
新車を買った人の年齢ですので、中古車を買った人は入っていません。
中古車を買うのは比較的若年層だと考えられるので、実際の平均年齢はもう少し下がるはずでです。
二輪車 事故類型別死亡者数
死亡事故にあう状況の上位はこの5つです。
- 単独事故
- 右折時
- 出会い頭
- 追突
- 正面衝突
3位の出会い頭以外は、ライダーの予測で防げた可能性があります。
1位の単独事故は、スピードの出し過ぎで曲がり切れない事を予測出来ていれば・・・
2位の右折時は、車が強引に右折する事を予測出来れいれば・・・
4位5位の追突・正面衝突は車の動きを予測出来ていれば・・・
二輪車 交通目的別死亡者数
出勤・退勤中に死亡事故にあった人が約半数です。
通勤・通学中の事故が多いように見えますが、
単にバイクに乗る頻度の問題にも見えます。
ツーリング中の死亡事故が15%前後です。
週1にツーリング、週5に通勤と考えると通勤中の死亡事故が多いとは言い切れません。
二輪車 発生月別死亡者数
冬と梅雨時に少なく夏に多いのは、バイクに乗る頻度に見えます。
そう考えると、季節と死亡事故に相関は見出せません。
バイク死亡事故は予測すれば防げる
統計データから言えるのは、この3項目です。
- 若年層は、事故率が高い
- 50歳以上は、事故率が低い
- 予測すれば防げた事故は多い
注意してても事故にあうの?
データから、冒頭のこの言葉は当てはまらないのが解ります。
50歳以上のベテランは『注意してるから』事故にあってません。
突然の避けようのない事故はそれほど多く有りません。
死亡事故は予測出来る状況で起きています
予測運転をすれば、危険は管理できます
予測運転をするためには
死亡事故は予測出来る状況で起きています。
けれども若年層は、予測できずに亡くなっています。
若いから無茶をする部分もあると思います。
しかし、経験が足らず予測出来ない部分もあるはずです。
- スピードを出し過ぎると何が起きるのか
- 車の想定外の動き
経験して覚える前に致命傷を受けて亡くなってます。
だろう運転とかもしれない運転
だろう運転
バイクを運転している時は、性善説は捨てよう
世の中、そんなうまい話は無い
- 右折車は待っててくれるだろう
- カーブの先には何もないだろう
- 先行車は急ブレーキを掛けないだろう
- カーブをはみ出してくる車はいないだろう
かもしれない運転
周りの車は、常にスキを狙ってる
何を仕掛けてくるかわからない
気分は『ゴルゴ13』
常に警戒を怠るな
- 右折車は、先に曲がろうとするかもしれない
- カーブの先に駐車してる車があるかもしれない
- 先行車は、急ブレーキを掛ける当たり屋かもしれない
- カーブでショートカットしてくるかもしれない
もちろん、かもしれないと考えだしたら1ミリだって動けない。
月が落ちてくるかもしれない
これは極端だけれど、直線で対向車が急にこちらにはみ出して来たら避けようがない。
居眠りして後から迫ってくるトラックは避けようがない。
だから、幾ら注意しても100%はあり得ないのは肝に命じよう。
自動車学校では
免許取得のために通った自動車学校では、危険予測の教習を行ってます。
ゲームセンターのようなシミュレーション機器での運転デモです。
- 路地から子供が飛び出す
- バイクが遠くに感じて車が右折してくる
しかし、たった数単位の教習で身に付くはずがありません。
繰り返し行って、初めて身に付きます。
3ない運動
かつての『3ない運動』を知ってますか。
- 運転免許を取らせない
- バイクを買わせない
- バイクを運転させない
高校生からバイクを遠ざける社会運動です。
1990年代に、バイク免許を理由に停学・退学するのは違憲との判決が相次いで出たことで終わったことになってますが、実体としては続いています。
今でも、バイクを認めている高校は少ない。
未だに、運転免許証を高校に『預けさせる』地方も有るようです。
『預けている』間に更新時期が来ても返してもらえず免許失効になるとのこと。
本当に、今の日本の話でしょうか?
バイクを遠ざければ
バイクを遠ざければ『安全』だという短絡的な発想が、日本中で行われてます。
高校を卒業したら、学校の責任はお終い。
知識のないまま、現実に放り出されても知った事か!
バイクを遠ざけるのではなく、交通ルールを教えるのが教育です。
避けて通るのではなく、教えて交通社会に送り出すのが本来の姿です。
自転車の交通ルールだけ教える高校は、なんだか。。。。
高校でのバイクの扱いは、性教育に似ています。
大人がちゃんと教えるべきです。
経験値を積む前に死なないために
プロテクター
プロテクターは重くて動きずらい。
けれど、事故の致命傷を笑い話に変えてくれます。
プロテクターを付けているからと、無謀な運転をする人は居ません。
プロテクターを付けることで、意識が高まり安全運転になるから不思議です。
任意保険
避けきれない事故に遭うこともあります。
バイクに乗るなら、任意保険は必須です。
一瞬を一生後悔しないために、必ず入ろう。
だろう運転をかもしれない運転に変える まとめ
死亡事故にあう状況の上位は
- 単独事故
- 右折時
- 出会い頭
- 追突
- 正面衝突
予測運転が出来ていれば危険回避出来ていた事故は多い。
だろう運転をかもしれない運転に変えて、
常にマージンを持って走ろう。
若年層は経験が不足しているので、事故率が高い。
『かもしれない』の想像力は経験で膨らませる必要があるからです。
50歳以上は、危険予測で死亡事故の発生を管理出来ている。
自動車学校での数単位の教習だけでは不足です。
交通教育を学校教育で行うべきです。
教えて交通社会に送り出すべきです。
バイクを遠ざけて、自転車講習ばかりやっている場合じゃない。
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