バッテリーのメンテしてますか?
- 月に1,2回しか乗らない
- チョイ乗りばかりしてる
こんな乗り方だと、バッテリーは疲れてます。
バッテリーが短命に終わってしまうかもしれない。
どうすればいいの?
バッテリー上っちゃう?
そんな疑問を解消します。
バイクに乗る頻度が少ないのなら
バッテリー充電器を使って、バッテリーのメンテをしたい。
どうせ買うなら
- サルフェーション除去機能のある充電器
- トリクル充電で常時充電できる充電器
こんな内容を知って、スッキリしよう。
バイクに乗らなくても、バッテリーは劣化していきます。
いざ、乗ろうとしたときに、エンジンが掛からないと悲しい。
バッテリー充電器でバッテリーのメンテがおすすめ。
バッテリー充電器の選び方!【トリクル充電・サルフェーション機能】
バイクに乗らなくても、バッテリーに貯まってる電気は減っていきます。
- 時計の電源
- セキュリティの電源
などなどで、停車してても電気を使ってます。
それに、自然放電で減る分もある。
だから乗る頻度が少なかったり、チョイノリが多いとバッテリーは慢性的な充電不足が続きます。
バッテリー充電不足の影響
バッテリー充電不足の状態が続くと
バッテリーのヘタリは早い
バイクに乗らないとバイクの傷みが早いように、バッテリーも使わないと傷みが早い。
そして、痛んでヘタったバッテリーを満充電しても、元の性能は戻りません。
覆水盆に返らず
痛む前に、バッテリーメンテをしてあげよう。
バッテリーメンテは、バッテリー充電器で満充電にすること。
だけど、ただ満充電にすればいい訳じゃない。
おすすめのバッテリー充電器
バッテリーは満充電の状態が、最も劣化しにくい状態です。
だから、バイクに乗る頻度が少なかったりチョイ乗りが多いなら、バッテリー充電器で満充電にメンテしたい。
バッテリー充電器は数多くあるけれど、2つの機能のあるバッテリー充電器がおすすめです。
- サルフェーション除去機能
- トリクル充電機能
これらの機能を持ったバッテリー充電器の代表的格はこの3つ。
間違いのないバイク用品を手広く扱うデイトナ
ハーレー専用設計を掲げる充電器
昭和37年創立の老舗、大阪本社の日本企業
他にも種類が多いので、気に入ったものを選んでもいい。
⇒ Amazon公式 バイク用バッテリー充電器(サルフェーション機能付き)
せっかくメンテするのだから、2つの機能でバッテリーに効果的なものを選びたい。
この2つの言葉は、耳にしたことがあると思います。
なぜ、この2つの機能が重要なのか?
チョッと小難しい話だけど、知ってて損はありません。
バッテリー選びは、ココ
トリクル充電機能・サルフェーション除去機能とは?
バッテリーの寿命は、2~3年とメーカは言います。
しかし、実感としては、2~6年。
しかし、トリクル充電・サルフェーション除去を行えば、バッテリー寿命は延ばせる。
サルフェーション除去機能
高電圧をパルス状に印加することで
サルフェーション除去する機能
サルフェーション除去機能は、その名の通り電極に貯まったサルフェーションを除去する機能。
サルフェーションとは、放電により電極に貯まる硫酸鉛(PbSO4)のこと。
普通は充電することでサルフェーションは無くなるけど、充電不足の状態が続くと固着してしまう。
そうなると、バッテリーの容量やパワーが無くなってしまいます。
固着したサルフェーションを無くす機能が、『サルフェーション除去機能』。
実体は、パルス状に高電圧をバッテリーに印加することで、こびり付いたサルフェーションを砕き割ります。
通常のバッテリー充電は13.5V~14.7V程度で行います。
しかし、その電圧ではサルフェーションを砕けない。
- サルフェーションを砕くには高電圧が必要
- 高電圧を掛け続けるとバッテリーにダメージが及ぶ
この背反する要素を、パルス状に高電圧を印加することで解消しています。
印加電圧・印加周期が、サルフェーション除去のキモ!
何ボルトを、何Kヘルツ周期で掛ければいいのか?
これがノウハウらしく、バッテリー充電器の各メーカが知恵を絞ってます。
トリクル充電機能
トリクル充電は、バッテリーに優しい常時充電
常に充電し、満充電の状態を維持することで、サルフェーション発生を防ぐ
バッテリーが放電すると、電極にサルフェーションが貯まり、バッテリーが劣化する。
なら、満充電にしておけば
バッテリーが劣化しない!
と言うことでバイクを保管している間中、ずっとバッテリー充電器に繋いで充電しておこうという考え方が生まれました。
しかし、充電し続けてると過充電の危険もあるし、バッテリーに負荷が掛る。
ならば、一般的な充電電圧(13.5V~14.7V)より低い電圧なら良いんじゃない?
ということで、
低い電圧で充電し続ける
『トリクル充電』が生まれました
『トリクル』は、英語の『trickle』。
したたる、ちょろちょろ流れる、と言う意味です。
バイク置き場に電源が取れますか?
電源を取れるのであれば、トリクル充電が使えます。
バッテリー性能の復活を期待できるので、トリクル充電機能のある充電器を選びたい。
バイク置き場は、悩ましい
なぜ、バッテリーは劣化するのか?、サルフェーションって何?
- バイクに乗らないと、バッテリーが減る
- 減った状態が続くと、バッテリーが劣化する
- 劣化させないために、バッテリー充電器を使おう
- トリクル充電機能・サルフェーション除去機能があった方が良い
ここまでで、納得した方は、OK!
だけど、
なぜ、減った状態が続くと
バッテリーが劣化するの?
サルフェーションって何?
もう1段、深掘りしないと気が済まない方向けに、小難しい話を置いておきます。
一般的なバイクのバッテリーは、鉛電池。
鉛の電極と硫酸が反応することで、電気を取り出したり・電気を蓄えたりしてます。
ちょっと面倒な化学式が出て来るけど、めげないで読んで欲しい。
バッテリー、放電の仕組み
PbO2(陽極)+2H2SO4+Pb(陰極) ⇒ PbSO4(陽極)+2H2O+PbSO4(陰極)
電極と硫酸が反応し、電極に硫酸鉛(PbSO4)が出来て、水(H2O)が硫酸に溶け込む
サルフェーションは、硫酸鉛 (PbSO4)。
鉛電池は、鉛の電極が硫酸の液の中に立っている構造です。
鉛電池が放電すると、電極・硫酸ともに変化が生じます。
電極には、サルフェーション(硫酸鉛 PbSO4)が出来る
鉛(Pb)と硫酸(H2SO4)が反応し、電極にサルフェーションが溜まっていきます。
サルフェーションは電気を通さないので、溜まれば溜まるほど電池の内部抵抗となっていきます。
サルフェーションがたまると、電気の流れが悪くなる。
エンジンを掛けるとき(クランキング時)には、エンジンを動かすために大電流が必要です。
大電流を流すと、サルフェーションによる僅かな内部抵抗も『E=IR』で電圧低下の要因になってしまう。
クランク時の電圧を測ると、サルフェーションの量が解る
⇒ 電池の劣化具合が解る
- 電圧低下量を見れば、電池にどれほどサルフェーションが溜まってるかがわかる
- 貯まり過ぎると、電圧降下が大きすぎてエンジンが掛からなくなってしまう
⇒ ショップは、電圧降下で劣化具合を測ります
硫酸には、水(H2O)が溶け込む
硫酸の比重を測ると、水(H2O)の混入具合が解る
⇒ 電池の劣化具合が解る
硫酸(H2SO)には、化学反応で出来た水(H2O)が溶け込みます。
硫酸(H2SO)が水(H2O)で薄められて、どんどん希硫酸になっていく。
希硫酸の水含有量で比重が変わります。
⇒ ショップは、硫酸の比重でバッテリーの劣化具合を測ります
バッテリー、充電の仕組み
PbSO4(陽極)+2H2O+PbSO4(陰極)⇒PbO2(陽極)+2H2SO4+Pb(陰極)
硫酸鉛(PbSO4)と水(H2O)が、還元される
充電すると、電極に貯まってた非通電のサルフェーションが解消され、水(H2O)も無くなる。
- バッテリーの内部抵抗が小さくなる
⇒ クランキング時の電圧低下が小さくなる - 硫酸から水が減り、濃度が濃くなる
⇒ 比重が重くなる
バッテリーが劣化すると、どうなるのか?
充電不足が続くと、電極に出来たサルフェーションが固まってしまい
充電しても残り続けてしまう
放充電の回数が増えたり、過放電のまま放置していると、電極に出来たサルフェーションが固くなってしまう。
そうなると、充電しても分解されず電極に残り続けてしまいます。
そうなると、何が起こるのか?
- バッテリーの容量が目減りする
⇒ 上がり易くなる
- 内部抵抗が増える
⇒ エンジンが掛かりにくくなる
いずれも、直ぐに不具合を起こす訳ではありません。
でも、経年変化で少しづつ症状は進むので、バッテリーの替え時。
自分でメンテ出来ないのは、まずいのか?
バッテリー充電器の選び方! まとめ
月に2回以上は3時間以上のツーリングをして、バッテリーに満充電するのが理想です。
バイクの使用頻度が少ないと、バッテリーの劣化が進んでしまう。
- サルフェーション除去機能のある充電器
- トリクル充電で常時充電できる充電器
こんなバッテリー充電器で、満充電にしてあげよう。
バッテリーメンテも、大事なメンテです。
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