お気に入りの馬革の革ジャン。
すっかり日に焼けて色落ちしてしまったので、『染めQ』で染めてみた。
革ジャンの質感は?
安っぽくならない?
そんな疑問を解消します。
染めQのスプレー塗料を革ジャンにスプレーするとどうなるのか?
ビニールのようになってしまうのか?
染めQを5分スプレーしただけとは思えない仕上がり
ビフォアー
アフター
まずは、ビフォアー・アフターを見て欲しい。
元々はダークブラウンだったのだが、日に焼けて白っぽくなってしまった馬革の革ジャン。
特に背中側が酷い。
折り返しで日の当たっていない部分と比べると、明らかに色落ちしてます。
そして、『染めQ』をスプレーした後の写真。
マットで落ち着いた仕上がりです。とても5分『染めQ』をスプレーしただけとは思えない。
塗料の匂いも、2~3日陰干しして置いたら無くなりました。
大満足!
施工前の色褪せた革ジャン
染めQ コーヒーブラウン スプレー後
264mlのスプレー1本を5分程度で使い切りました。
安っぽいテカリも無く、しっかり革に染み込んで剥がれる気配もない。
施工前は、折り返し部だけ日焼けせず黒っぽかった。
施工後は日焼けの後も気にならなくなりました。
染めQスプレーとは
染めQは、速乾で手軽にスプレーするだけで革が染められるエアゾール。
革、布、木材、プラスチック、金属にスプレーすると、染めたような仕上がりになります
昔からある商品だけど、未だに口コミは絶賛ばかり。
ステマかと思うほどだけど、実際に使ってみるともうなずけます。
スプレーすると、革の上に乗るだけでは無く、内部に染み込んでいくのが見て取れます。
このため、塗料が剥がれてきたり、インナーに色移りしたりしません。
塗った端から乾いて行き、数分で触れてもサラサラに乾いてしまう。
ナノ単位の粒子が素材の表面に密着することで、 まるで染めたかのような仕上がり。
染めQは、不思議な革のスプレー塗料です。
染めQスプレー 色見本
カラーバリエーションも豊富なので、好みの色に塗り替えることも可能。
もちろん、暗い色の革ジャンを明るい黄色などに塗り替えるのは、難しいかと思います。
けれど、ダーク系同士なら難しく無いかと。
染めQスプレーの使い方
『染めQ』の使い方に、難しいことは何も無い。
使い方は、5工程。
- 染めQの入手
- 革ジャンの汚れ落とし
- 乾燥
- スプレー
- 陰干し
1.染めQの入手
染めQは、1本264ml。
1本で0.7~1.2m2の面積が塗れます。
色滲みしないので、違う色の革ジャンにすることも可能。
革ジャン1枚を違う色に塗り替えるならば、3本程度必要。
しかし今回ように、色褪せた色を重ねるだけなら、1本で十分です。
色見本から、コーヒーブラウンを選択しました。
コーヒーブラウン
染めQには、茶系統にもいろいろな色があります。
- ライトタン
- キャラメルブラウン
- エスプレッソブラウン
- コーヒーブラウン
色見本と実際に革に塗った時の出来栄えは、祈るしかない。
革の種類や色にも寄るので一概には言えないけれど、DIYとしては満足できる出来上がりが期待できる。
通常、革ジャンを染めに出すと1万円以上掛かります。
染めQは1本2千円弱なので、コスパ抜群です。
覚悟を決めて、塗ってみよう!
2.革ジャンの汚れ落とし
染めQをスプレーする前に、革ジャンの汚れを落としておきます
ブラッシングした後に、硬く絞ったタオルで全体を拭くだけ
肩や腕の日の当たる面が、すっかり色あせえ白っぽく、黄色っぽくなってます。
元々の染めの濃淡なのか、全体に色がまだらになってます。
使用感があって好きな人もいるだろうけれど、ちょっと焼け過ぎ。
使用感というよりは、ボロくなっただけに見えます。
全体をブラッシングして、排ガスや砂塵をかき出すように取り去ります。
馬毛のブラシを使おう。
ツヤ出し用の豚・羊の毛と違い、高密度で張りのある馬毛は縫い目や革のシボに貯まった汚れをかき出してくれます。
革ジャンの水洗い
汚れが酷いなら、水洗いしてしまう手もある。
洗い方は、革グローブと同じです。
革ジャンのカビ
革ジャンを風通しの悪い場所にしまっておくと、カビが生えることもある。
カビた革ジャンは、カビふき取ってもカビの根が残ていると直ぐにカビが出てきます。
カビの上から塗装する訳には行かないので、シッカリカビ取りするのが先決。
カビを根から立つ方法は、ココ。
3.革ジャンの乾燥
水拭きで吸った水分が乾くまで、しばし休憩。
日陰の風通しのいい場所に吊るしておこう。
次の作業は、半日後か出来れば日を改めたい。
4.染めQをスプレー
革の乾燥が終わったら、後はひたすらスプレーするだけです。
速乾性、かつ革に染みこむので、塗り過ぎて垂れてくる心配は有りません。
塗り直しても、乾くとムラは残らない。
だから、バイクの塗装のような気難しさはありません。
塗って、1,2分でもう触っても手につかないほどの速乾です。
塗り残しが無いように、ひっくり返しながら塗ろう。
焼けて黄色っぽい腕の部分
日焼けが激しい部位にも、シュッとスプレーするだけ。
色が薄くなってしまった部分にも、2度塗りすれば色の違いは分からなくなります。
難しいコツなど、何もない。
近すぎても垂れないので、ただ気になる部分にスプレーするだけ。
乾燥すると若干色合いが変わるので、一か所に固執せずに全体的にスプレーした方が良いかもしれない、程度のコツ。
ただ、溶剤のキツイ刺激臭がするので、密閉空間で使うのはダメ。
野外か、開けっ放した窓辺で使おう。
塗ってるそばからしみ込んで乾いて行きます。
スプレーすると濡れて光るが、直ぐに乾いていく。
写真は、右から左に塗っているところです。
5分程度のスプレーで1本使い切ります。
几帳面なタイプなら、塗り残し修正用にもう1本準備した方が良いかもしれない
5 陰干し
スプレーして数分すれば、触れても手に色は付かなくなります。
ですが、念のため一晩は日陰の風通しのいい場所に吊るして休ませよう。
ビニールのような変なテカリも無く、落ち着いた色合いに満足です。
その後、ブラッシングでツヤを出しても良いし、このままマットな革を楽しむのもいい。
こだわるのであれば、仕上げ用の豚や羊のブラシでツヤを出すし、そこまで子こだわらないなら馬毛でOK。
黄色っぽかった腕も、ブラウンに戻りました。
染めQで塗った後の着心地
重ね塗りをし過ぎると、硬く感じるとの口コミが見受けられるが、
一本使ったくらいでは、革の固さ変化は感じない
長く着て体に馴染んだ革のイメージが、そのまま残ってます。
ライディングフォームを取ると、革がその形に馴染んでいるのが解る。
溶剤臭が抜けるのは一晩かかる
スプレーした後、15分くらいで着たけれど、全く色移りしません。
けれど、溶剤の匂いは残っている。
一晩、風通しの良いベランダに置いて置けば溶剤臭も消えます。
革ジャンの映える体にしたいなら、ココ
染めQスプレーで革ジャンを補修! まとめ
染めQは、革にスプレーするだけで染められるお手軽グッズです。
けれど、侮れない。
革に染み込んで、本当に染めたような質感に仕上がり、安っぽさも皆無です。
色ムラにもなり難いので、初心者でも問題無く扱えます。
気をつけなければならないのは、換気だけ。
ぜひ、一度体感してみて欲しい。
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