ヘルメットには、5つのジャンルがあります。
- フルフェイス
- ジェット
- システム
- オフロード
- 半ヘル
それぞれ事故にあった時の安全性や、開放感などの快適性に違いがある。
どれを選べば、良いのだろう?
そんな悩みを解消します。
それぞれのメリット・デメリットを知れば
自分の目的に合ったヘルメットが見つかります。
ヘルメットの各ジャンル特徴 概要
ヘルメットの5ジャンルの違いは、優劣では無く重視する性能の違い。
安全性と快適性のバランスをどこに持って来るかで、ジャンルが決まります。
- 安全性重視なら、フルフェイスを選ぼう
- 快適性重視なら、ジェットを選ぼう
あとの3ジャンルは、フルフェイスとジェットを体感したあと。
自分の方向性が決まってからでも、遅くない。
各ヘルメットの比較 メリット・デメリット概要
- フルフェイス
メリット:顎まで保護されていて安全
デメリット:視界が悪く開放感が無い - ジェット
メリット:開放感があり、そのまま飲み食い出来る
デメリット:顎が守れない - システム
メリット:顎の部分を持ち上げてジェット利便性を得られる
デメリット:ギミックの分、重く大きくなる - オフロード
メリット:口元スペースが広く、呼吸し易い
デメリット:オンロードバイクと合わない - 半ヘル
メリット:安い、軽い
デメリット:頭を守れない
安全性ならフルフェイス一択だけれど、
極論するなら、バイクに乗らないほうが安全です
安全性と爽快性のバランスを考えて選ぼう
あなたの頭の価値は、あなたにしか決められない。
ヘルメットの各ジャンル特徴 メリット・デメリット
おれぞれのヘルメットについて、詳しく見てみよう。
1.フルフェイスヘルメットのメリット・デメリット
MotoGPをはじめとするオンロードレースではフルフェイスしか装着できません。
それだだけ安全性に優れたヘルメットです。
頭から顎まですっぽり覆われるのがメリットです。
頭から顎まですっぽり覆われるので、ヘルメットが割れない限り頭や顔は守られる。
すっぽり覆われるので、高速域で風切り音や巻き込みも少なく頭が安定します。
逆に、頭から顎まですっぽり覆われるのがデメリットでもある。
視界が狭く、閉塞感があります。
夏はヘルメット内がムレて汗だくになる。
ヘルメットをしたままでは飲み物も飲めないし、顔もかけない。
いちいちヘルメットを脱ぐのは面倒です。
レースでは問題無いが、ツーリングでは気になる部分です。
アライ RX-7X
レースにも使われるフラッグシップ
アライ ラパイドネオ
新作のネオクラシックモデル。
ツーリングに使い易い。
2.ジェットヘルメットのメリット・デメリット
白バイの隊員が被っている、あごの部分が無いヘルメット。
メリットは、鼻から下の部分が無いため視界が広く開放感があること。
休憩時にはヘルメットをしたまま飲み食いが出来ます。
デメリットは、あごの部分が無いためあごから衝突すると守れないこと。
交通事故でバイクから投げ出されたときに、顔面から落ちるのはありがちです。
海外において、ヘルメットのどの部分が衝突したかを調査した結果が上の絵です。
左右面あわせて約35%はあごの部分が衝突しています。
事故であごを打つ確率が1/3というのは、多いと思いませんか?
利便性・解放感と安全性のバランスをどこに置くかは、あなたしだい
安全性に全振りすれば、街乗りでも革つなぎ・エアバッグ装備になるし
元々、バイクという選択肢にならない
あごを守るジェットヘルメット
ジェットヘルメットの中には、あごの保護を意識したヘルメットも有ります。
- シールドがシッカリとヘルメット本体に取り付いている
- シールドを閉じると、ヘルメットと一体化して補強される構造
- 丈夫なシールド
このようなジェットヘルメットは、ある程度シールドがあごを守ります。
街乗りには、フルフェイスの安心感を取り入れたジェットが使い易い。
アライ VZ-RAM
アライの安全思想は、ジェットにも生かされてます。
フラッグシップRX-7Xと同じ樹脂で作られたジェット。
ある程度あごも守れる。
アライ SZ-G
ストリート向けジェットにもスネル規格を取得しているアライの安全設計。
なぜ、白バイの隊員は安全なフルフェイスで無く、ジェットなのか?
これは、白バイ隊員の職務上の都合です。
- 違反者の動向を見るのに広い視野が必要なこと
- 違反者に顔を見せて威圧感を与えないこと
- ヘルメットをしたまま違反切符を書くこと
これらのためには、ジェットの方が都合がいい
勤務中はヘルメットを脱いではいけない規則があるというウワサですが真偽はわかりません。
白バイとは友達に慣れないので、聞いてみようとも思わない。
ジェットの是非については、ココ
3.システムヘルメットのメリット・デメリット
フルフェイスに、ジェットの利便性を取り入れたのがシステムヘルメットです。
フルフェイスのあごの部分が上に持ち上がるギミックが入っており
走行中はフルフェイス、休憩時はジェットと、良いとこどりなのがメリット。
ギミックを内蔵する分、重く大きくなるのがデメリット。
長時間かぶっていると、肩が凝ってしまうこともある。
見た目も、キノコのように頭デッカチになり易い。
メリットとデメリット、どっちを取る?
OGK KABUTO RYUKI
システムヘルメットとしては軽くてコスパもいいRYUKI。
インナーバイザー付きのフルスペックなのに、フルフェイス並みの重量なのはうれしい。
他人と同じがイヤなら
4.オフロードヘルメット
オフロード走行用に特化したヘルメット。
飛んだり跳ねたり、重心移動が激しいオフロードでは、息が上がります。
ゼイゼイしても大丈夫なように、口元が広く取ってあります。
ゼイゼイしてもシールドが曇らないように、ゴーグルになってたりもする。
口元形状とゴーグルが、オフロード走行ではメリットです。
一方、オンロード走行では、これがデメリットになります。
高速走行では風を巻き込み頭が振られる。
第一、オンロードバイクとオフロードヘルメットのミスマッチはいただけない。
専用品は、あるべき場所でこそ真価を発揮します。
TOUR CROSS 3
オフロードのフラッグシップ
5.半ヘル
キャップのように、耳が丸出しの半ヘル。
事故ったら、どこかへ飛んで行きそうな半ヘル。
安全性はアレだけど、爽快感ならピカイチ。
バイクヘルメットの選び方!まとめ
ヘルメットのジャンル毎にメリット・デメリットがある。
中でも、フルフェイスとジェットで迷う場合場合が多い。
- フルフェイス
メリット:顎まで保護されていて安全
デメリット:視界が悪く開放感が無い - ジェット
メリット:開放感があり、そのまま飲み食い出来る
デメリット:顎が守りづらい
ロングツーリングならフルフェイスの安全性を優先しよう。
街乗り、通勤通学では、利便性を加味して考えよう。
通勤通学でレーシングスーツを着ないのと同じように
ヘルメットもケースバイケース
安全性と快適性のバランスを考えよう
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