ヘルメットのシールドは、標準で付いてくるクリアシールドをそのまま使ってますか?

そうだけど
スモークやミラーにすると夜に困るでしょ?
シールドも結構高いし
そんな疑問を解消します。
光線透過率50%までのシールドなら、夜もつかえておすすめ
- 顔は見えない
- 市街地なら夜も使える
- 夜の峠道はシールド上げればいい
スモークやミラーに自作する方法もあるけど、おすすめしない
5千円程度なので頑張って買おう
こんな内容を知ってスッキリしよう。
イケメン顔を見られても平気。かつ眩しくないなら、クリアシールドで良いかもしれない。
しかし、スモークシールド・ミラーシールドは無条件にカッコいい。
バイクは、カッコ良さが全てに優先します。
多少、夜に見にくくても乗り越えられない壁じゃない。
それに、夜にそんなに走る?
万一の時はシールドを上げればいい。
ヘルメットシールド、標準クリアからスモークやミラーに交換しないの?

バイクでツーリングすると生き返りますね。
バイクに乗る前、休日は二度寝を楽しんでダラダラ過ごすだけ。
けど、バイクを知ってからは朝早く起きて、渋滞する前に市街地を抜け出すスタイルに変わります。
ワインディングをバイクで走ると、生き返りますね。
でも、郊外は太陽が近くに感じられて眩しい。逆光だと何も見えませんね。
それに対向車からの視線も気になる。
そのために、スモークやミラーシールドがあります。
太陽の眩しさから目を守り、ゲスな視線から顔を守ってくれます。
太陽の眩しさ・ゲスな視線、2つとも気にならないなら標準のクリアシールドのままでいい。
でも、どちらかでも気になるのなら、スモークやミラーシールドへの交換を考えてみよう。
もちろんスモーク・ミラーにするデメリットもあります。そこのところを抑えておこう。
デメリットとしてよく言われるのが、
- 夜になったら見えなくなってしまう
- トンネルに入ると見えなくなってしまう
- クリアがあるのにわざわざお金出して交換するのか
こんな3つの意見。
1.夜になったら見えなくなってしまう

- 夜にそんなに走る?
- 市街地なら、夜も結構見える
振り返ってみてほしい。
夜にそんなに走りますか?
確かにスモーク・ミラーシールドは、標準クリアよりは暗くなるけどそれも色の濃さの選択しだい。
シールドには濃さがあります。濃さによって、【光線透過率】が変わってきます。
クリア約90%(左上)
ライトスモーク約73%(右上)
セミスモーク約55%(左下)
スモーク約20%(右下)
バイクに乗る状況に応じ、お役立て下さい。 pic.twitter.com/w3nb2c9ctj— アライヘルメット Arai Helmet (@araihelmetjapan) May 13, 2020
ミラーシールドは、スモーク約20%と同程度の見え方になります。
これらの見え方を再現したのが下の写真です。
セミスモーク約55%なら、夜も使えると思いませんか。
クリアシールド(約90%)
顔は丸見え

ライトスモークシールド(約73%)
顔はうっすら輪郭が見える

セミスモークシールド(約55%)
真っ黒で顔は見えない

スモークシールド・ミラーシールド(約20%)
真っ黒で顔は見えない、道路も見えない

スモークシールド越しの風景をカメラで撮ると、実際よりもかなり暗く写ります
これは、人の目は暗さに応じて瞳孔が開いて補正しようとするから
なので人の目にはカメラの画像よりは明るく写ります
このため、上の画像は、高専透過率でなく、人の見た目を再現したものです
猫みたいに、黒目の形が明らかに変わったりはしないけどね
街灯が無いなら、ムリ

街灯が無く、ヘッドライト頼みがあるのなら
ライトスモーク約73%に留めておこう
夜の峠道・人里離れた田舎道など、お店や街頭の灯りが無い場所は、さすがにムリ。
ヘッドライトの灯りだけが頼りだとしたら、セミスモークシールド(約55%)でも真っ暗。
目隠し状態で、何も見えません。
遊び惚けて帰りが遅くなったら、素直にシールドを開けて帰ろう。
でも、そんな時間に街灯が無い場所を走るって、滅多にないですよね。
遅くなっても、大抵は街灯のある場所じゃない?
年齢的に鳥目なら

年齢と共に、夜に見づらくなる
なるべく薄いスモークが良い
若い時は、瞳孔の動きも良くて暗いところもよく見えます。
しかし年齢と共に、瞳孔の動きが鈍くなり、夜になると見づらくなります。いわゆる鳥目。
もし50代以降で鳥目を感じてるなら、濃いスモークは避けた方が良い。
セミスモークシールド(約55%)までにとどめた方が良い。
2.トンネルに入ると見えなくなってしまう

照明のあるトンネルは、市街地と同じ明るさ
照明の無いトンネルは、夜の峠道と同じ明るさ
照明がある大きめのトンネルは、セミスモークシールド(約55%)までなら大丈夫。
照明の無いトンネルは、ヘッドライト頼みなので、ライトスモーク約73%に留めておこう。
ただ、トンネルはそこにあるのが分かってるから、心構えもできる。
トンネルだけ、シールド開けても良いんじゃない?
調光シールドにする
※ VAS-V MV:RAPAIDE-NEO、ASTRO-GX、XGに対応
他のヘルメット用はココ ⇒ 調光シールド
明るいところではスモーク、暗いところでは透明になるォトクロミックを使ったシールド。
これなら、トンネルや夜になればクリアシールドになるので、怖くない。
ただ、色の変化は永遠じゃなく、2~3年で色が変わらなくなります。
感光物質の機能が低下していくためです。
2~3年持てば十分と思えるのなら、選択肢に入れてもいい。
社外品になるので、転倒時の強度に疑問も残ます。
3.クリアがあるのにわざわざお金出して交換するのか

※ VAS-V MV:RAPAIDE-NEO、ASTRO-GX、XGに対応
ヘルメットシールドは、5千~1万円ほど。
お試しで買うには、ちょっと高い。
クリアでも使えないことは無いので、シールド購入に抵抗感があるのは解ります。
でも、バイクは一週間頑張って働いた後のお楽しみ。バイクのために働いていると言っても過言じゃない。
それでも、我慢してクリアシールドを使い続けなきゃいけないの?
全く手が出ない値段ならわかるけど、5千~1万円。
頑張りどころです。
ヘルメット交換するなら、軽いのを
おすすめのスモーク・ミラーシールド

もちろん、自分のヘルメットに適合していることが第一。
その上で、スモークの濃さ・ミラーの色を選びます。
通販サイトを見ていると、安価でカラフルなシールドが目に入ります。
どうしても純正品に無い色にこだわるのなら、純正品以外に行くのも選択肢です。
しかし、シールドのゆがみによる見え方の不良や、寸法不良、転倒時の強度が気になる。
多少高くても、ヘルメットメーカ純正品がおすすめです。
スモークの濃さ、ミラーの色

スモーク・ミラーシールドは、光線透過率に注目して選ぼう。
- 光線透過率100%:素通し
- 光線透過率 0%:光を通さず
SHOEI Z8シールドの光線透過率
適合モデル | カラー | 光線透過率 |
---|---|---|
Z-8 | クリア | 85%以上 |
メロースモーク | 56-62% | |
スモーク | 37-43% | |
ダークスモーク | 24-30% | |
イエロー | 85%以上 | |
ソフトスモークミラー シルバー | 22-28% | |
スモークミラー ブルー | 23-31% | |
スモークミラー ゴールド | 29-39% | |
スモークミラー ファイヤーオレンジ | 30-40% | |
フォトクロミックシールド | 23-29% |
※ SHOEI公式 シールド光線透過率一覧表を引用
光線透過率50%程度までのシールドが無難
責めるなら、それ以上の濃さ、ミラーシールド
光線透過率50%程度までなら、市街地であれば夜でも使えます。
もちろんクリアシールドの明るさは望めないけれど、使える範囲の明るさ。
Z8でいえば、メロースモーク、スモークが該当します。
ミラーなら、ゴールド・ファイヤーオレンジが限界。
もちろん、感じ方には個人差があるので、人それぞれと言ってしまえばそれまでだけどね。
ミラーシールドは光線透過率20%程度なので、市街地でも夜は使い物にならない。
夜に備えて交換用のクリアシールドを持って行く人はいない。
だから、明るい内に帰宅する前提で、万一夜になったらシールド上げて走るのを覚悟して。
冬は堪えると思うけど、頑張って!
ミラーの色

赤系ミラーは、青が強調されて見える
青系ミラーは、オレンジが強調されて見える
赤系のシールドだと、景色が赤く見えると思うけど、逆に青が強調されて見えます。
これは赤の光がシールドに反射されて赤く見えるので、シールドを通った光は赤が少ないため青く見えるのです。
ツーリング用途なら、赤系ミラーの方が青空や海が強調されるのでおすすめです。
青い海に青い空、景色がより華やぎます。
一方、都市部を走ることが多いなら、青系ミラーが似合う。
夕焼けを反射するビルが映えるし、何より外観がクール。
もちろんそんなことは置いておいて、好みの色を選ぶのが大正解だけどね。
シールドのメンテしてる?
おすすめのスモーク・ミラーシールド
おすすめ
- ヘルメットメーカ純正シールド
- 光線透過率50%程度
ARAI のRAPAIDE-NEO、ASTRO-GX、XG 同じ規格(VAS-V MV)のシールドを使ってます。
このシールドを例に、おすすめのスモーク濃さ、シールドを見てみよう。
スモークなら、VAS-V MVシールド セミスモーク 011056 (光線透過率55%)がおすすめ。
夜を考慮しないのであれば、スモーク(光線透過率20%)でもいい。
ミラーが好みなら、青空がきれいに見えるオレンジミラーがおすすめ。
ARAI純正のミラーシールドが無いため、クチコミでの評判が良いRXP。
シールドの傷けしなら
125ccに似合うヘルメットなら
スモーク・ミラーシールド以外の選択肢

シールドを買い替える以外の方法もいくつか挙げておきます。
結論を先に言ってしまうと、大人しくスモーク・ミラーシールドを買うのがおすすめ。
DIY好きなら、4,5項目の自作にチャレンジしてみたいけどね。
- インナーシールド付きのヘルメットにする
- プロシェードを付ける
- サングラスをする
- クリアシールドをスモークに染める
- 車のスモーク・ミラーフィルムを貼る
1.インナーシールド付きのヘルメットにする
インナーシールド付きのヘルメットなら、課題はすべて解決します。
夜やトンネルでは、インナーシールドを上げるだけ。走行しながら上げ下げ可能です。
ただし、ヘルメット交換になる。
ヘルメットにインナーシールドを内蔵する構造のため、頭でっかちにはなる。
そこのところを吟味しておこう。
2.プロシェードを付ける
ARAIヘルメットは、シールドの外側にプロシェードというバイザーを付けられる。
走行中に上げ下げも可能で、他社のインナーバイザーが外側についた形。
メリットは、ヘルメット交換が不要で帽体も小さくできること。
デメリットは、
バイクはカッコいいが正義なので、見た目イマイチなのはどうだろう。
でも、カッコいいの感性は人それぞれなので、カッコイイと思うならアリ。
3.サングラスをする
サングラスで眩しさと視線を遮るという方法。
サングラスと言えばレイバンと行きたいところだが、おすすめは安価で軽量な偏光サングラス。
軽量で疲れることもなく、ライトスモークなので濃すぎずに使いやすい。
偏光レンズはギラツキを抑えてくれるので、目にも優しい。
夜になれば外せばいいだけだしね。
照明の無いトンネルは、チョッと困る。
詳しくは、ココ
4.クリアシールドをスモークに染める
刺激臭がするので、必ず換気
できれば、屋外で作業したい
お湯を設定温度(約60~80℃)まで温め、染料を1:20の割合で混ぜて混合溶液を作る。
そこに油汚れを中性洗剤でしっかり洗ったシールドを数分入れるだけ。
時々引き上げて染まり具合を見て、希望の色になれば完了。
メリットは、自分の好みの濃さにできること。
デメリットは、UV加工してあるシールドは染まらないこと。
ARAI・SHOEIといったブランドヘルメットは、UV加工されてます。
また、染料の刺激臭が凄いので換気必須。できれば屋外で作業したい。
染めるのに台所のナベを使ったりしたら、離婚の危機になるからね。
5.車のスモーク・ミラーフィルムを貼る
車の窓用のスモーク・ミラーフィルムをクリアシールドに貼るという方法。
シールドの曲面にシワ・気泡無く張るのは、匠の技が要ります。
チャレンジャーのみ。
ヘルメットシールド、標準クリアから交換しないの? まとめ

対向車からバイクが来ると、まずどこを見ますか?
バイクの車種?
ライダーのウエア?
やはりヘルメットとライダーの顔を見てしまう。
スモークやミラーシールドで顔が見えないと、やはりカッコよく見える。
もちろんクリアシールドで顔が見えた方が、エヤーしながらアイコンタクトが取りやすい。
そんなこともあるけど、やはりカッコイイが全てに優先するのがバイク。
試してみませんか?
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