バイクの世界でも、古いものを好む人が居ます。
彼らは、旧車の魅力を声高らかに叫びます。
若い人がそれに感化されると、悩んでしまう。
旧車は、パワーがある
今のバイクよりスゴイの?
バイクは退化してしまったの?
そんな疑問を解消します。
- アウトローがカッコイイと思ってる老害がまだ居る
- 旧車バイクが人気な6つの理由
- 旧車を愛するのは、悪いことでは無い
- 最近のバイクは安全で早い
こんな内容を知ってスッキリしよう。
自分の青春時代が、最も良い時代だったと感じるのは、どの世代でも同じなのです。
けれど、秘めた想いにするのが華。
旧車が至高で最近のバイクはゴミ!という人は未だに峠を攻めている
10代、20代の青春時代は、誰もが輝いてます
あの頃は、良かった!
過去は美化され、思い出補正が掛かる
誰にとっても、青春時代は大事な思い出
けれど、そこから抜け出せないのは
唯の老害です
オールドバイク、ビンテージバイクというと、50~100年以上前のイメージなので
『 旧車 』がふさわしいのでしょうか?
1980~90年前後、今から30~40年前のバイクが有難られてます。
古いものを大事にするのは、間違ってはいない。
趣味の世界なので、何をしようと自由なのだけれど
旧車が至高で最近のバイクはゴミ!
そんなことを叫びながら、
環境対応してないマフラーで臭い排ガスをまき散らしながら
『 峠を攻める 』のは、もう勘弁して下さい。
時計が止まった世界で生きていくのは、勝手ですが
もう、そんな時代じゃないのです。
1%er のために99%が迷惑をしている
99%のバイク乗りは善良だけれども、
1%の無法者によってバイクは毛嫌いされれます。
この構図は、『1%er』という言葉が出来た70年前から変わってない。
もちろん、1度も交通違反を犯したことが無いなどとは言いません。
- 流れの良いバイパスでは、制限速度を超えて走ったり
- 道路沿いのお店に入るときに、一旦停止してから歩道を横切って無かったり
- グレーなすり抜けもする
けれど、他人の迷惑にならない気遣いはしています。
公道はバイクのテクニックを磨く場所でもないし、まして競争する場所でもない。
1980年代、あなたの青春時代には許されたかもしれません。
けれど、今も1980年代を生きているのは、あなただけだと気付いてほしい。
バイクが嫌われる切っ掛けの日
旧車バイクが人気な6つの理由
旧車のどこに魅力を感じているのでしょうか?
考えられる原因は、6つ。
- 昔は若くて手に入れられなかったから?
- 希少性があるから?
- 財テクの一環?
- 自分でいじれるから?
- 旧車の方がパワーがあるから?
- 改造ノウハウが蓄積されてるから?
1.昔は若くて手に入れられなかったから?
1980年代のリアルタイムでは、手が出なかった憧れのバイク。
自由になるお金が増えたた今なら、自分のものに出来るからでしょうか?
若かった自分へのリベンジ?
2.希少性があるから?
30~40年前のバイクはもはや絶滅寸前なので、他人と被ることがまず無い。
天上天下唯我独尊!
希少性が魅力なのでしょうか?
3.財テクの一環?
希少性があるバイクなので、いずれ買った値段より高く売ることを企んでいるのでしょうか?
希少性があるバイクが今後、値落ちする可能性は少ないので財テクとして持っている?
4.自分でいじれるから?
最近のバイクは電子制御化が進み、素人では手が出せないブラックボックスが増えて来ました。
その点、旧車はキャブレターを筆頭にアナログで単純な構造です。
自分で弄り易いからでしょうか?
5.旧車の方がパワーがあるから?
最近のバイクは、環境性能のため補器が一杯ついていてフケが悪い。
燃費のために燃料も薄いのでパワーが出ない。
旧車は走る以外の余分な補器が無い。
環境に悪い物質をまき散らしながら
ガソリンもじゃぶじゃぶ使って
旧車の方が、パワーがある!
自分さえ楽しければ良いのでしょうか?
6.改造ノウハウが蓄積されてるから?
旧車は先人がいろいろ試したカスタムのノウハウが溜まっています。
ノウハウのデータが多いので、カスタムが容易だから選ばれるのでしょうか?
いずれの魅力も、非難すべきものはありません。
撮り鉄、乗り鉄、模型鉄。
鉄道趣味に色々なジャンルがあるように、旧車もバイク趣味の一つとして良い趣味だと思います。
1980年当時の排ガス規制や騒音規制が現代の規制にそぐわない部分も有ります。
しかし、それは適法であれば、何の問題もありません。
問題は、そんなうるさいバイクで、我が物顔で走ることです。
昔の常識は、今の非常識
あなたが住んでいる1980年代では、常識な3つのこと。
- お気に入りの峠は、Uターンを繰り返しながら何度もトライ
- 爆音を響かせて存在をアピールすると安全に走れる
- カイシャには御茶汲みの女の子がいて、お茶と灰皿を持ってきてくれる
しかし、今は1980年じゃない
- 公道は、練習場所じゃない
- タイヤの端まで使うことに意味はありません。
現実世界では、暴走行為は忌み嫌われてます。
カッコよくない。
そんな迷惑行為を繰り返すから、3無い運動や、バイクが走れない道が出来るのです。
SNSで拡散され、個人情報がさらされる。
そして、人々は言うのです。
やっぱり、バイクは野蛮だ
タイヤの端まで使うことを、気にしてるなら
最新のバイクは、安全で早いので食わず嫌いしないで
旧車好きな方も、一度最新のバイクに乗ってみて欲しい。
新しいバイクはパワーが無いなんて、過去の話です
いろんなバイクを楽しんでみよう
今やフルパワーが当たり前です。
- CADで応力解析し最適化されたフレームは、軽い
- マスの集中化により反応が早い
- ブレーキも良く効く
- 視線を向けるだけで、曲がる
ABS,トラクションコントロールは当たり前。
6軸IMUでバンク中にABSを効かせる走りも出来る。
環境対策で牙を抜かれた?
環境対策でパワーダウンしたのは確か
しかし、排気量アップ、最新のコンピュータ制御という牙はある
大型バイクの解禁で、事実上の400cc排気量制限は無くなりました。
環境対策のパワーダウンは排気量アップで補える。
旧車の方が早いなんて幻想です。
パーツ切れに怯える必要もない現行車を一度味わってみて下さい。
新しい発見があるはずです。
その上で、旧車が合っていると感じるのであれば旧車を愛でよう。
旧車が至高で最近のバイクはゴミ! まとめ
バイクの旧車好きは、1980~90年代のバイクが好み。
当時へのノスタルジーとして、バイクを楽しむ一つのアプローチでは有ります。
とてもいい趣味です。
けれど、旧車に閉じこもって今に目を伏せるのは止めよう。
レトロとノスタルジーを取り違えないで欲しい。
バイクは確実に進化しています。
乗り易く、走り易く、止め易い。
道具としての利便性と、趣味として愛でることはモチロン違います。
違いを認識したうえで、今を生きて欲しい。
1%erのために99%が迷惑をしているのです。
1980年代のまま、当時の常識で他人に迷惑をかけるのは止めよう。
道路はバイクの練習場所ではないし、レースごっこの場所でもない。
峠は攻める場所じゃない。
道路はみんなのインフラです。
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