タイヤに窒素を入てますか?
タイヤ交換すると、勧められることが多い。
ガソリンスタンドでも見かけることがあります。
窒素を入れると、何が良いの?
体感できるの?
そんな疑問を解消します。
窒素の効果5選
- タイヤ空気圧が減りにくくなる
- タイヤ・ホイールが劣化しにくくなる
- 温度による空気圧変化が小さくなる
- ロードノイズが小さくなる
- 心が安らぐ
体感は難しいけど、ネガも無い。
こんな内容を知ってスッキリしよう。
窒素充填は1,000円くらい。
今時、1,000円で満足できる娯楽は、まずありません。
窒素はカスタムとしてお手軽だし、ネガもありません。
『心が安らぐ!』のであれば、それも立派な効果です。
タイヤに窒素を入る効果5選!科学的根拠あるが、体感は困難
空気は窒素80%、酸素20%。
窒素100%にするとどう変わるのだろう。
一般的にタイヤに窒素を入れることで得られる効果は5つ。
オカルトでは無く、科学的に説明が可能な効果です。
体感できるか否かは、別次元の話です。
1.空気が抜けにくくなる
天然ゴムに対する、水素の透過率を100とすると、
- 酸素の透過率は47
- 窒素の透過率は17
※株式会社パッキンランド公式を引用
確かに窒素の方が3倍近く天然ゴムを透過しにくい。
けれど、空気の75%は窒素、25%が酸素です。
25%の酸素の透過率が3倍あったとしても大勢に影響無いはず。
ブリジストンの比較データ
世界最大手のタイヤメーカーのブリジストンが窒素の抜けを調べた結果があります。
超一流企業なのに、突っ込みどころ満載。
- 100日間で空気は、100kPa、42%下がる
- 100日間で窒素は、60kPa、25%下がる
これを『100と60だから倍ほど差がある!』と言うのは、典型的なトリック。
何で60℃で試験してるの?
温度で加速させてるよね
温度による加速試験をする場面では無いはずです。
10℃2倍則を使って、20℃環境に直せば、変化量は1/8です。
- 窒素の低下量60の1/8 ⇒ 7.5
- 空気の低下量100の1/8 ⇒ 12.5
元々、240kPaあった空気圧は、20℃100日で12.5kpa (5%)低下という結果です。
つまり
20℃環境で
空気だと100日間に5%空気圧が落ちるが
窒素だと半分の2.5%しか落ちない
一般的に、1ヵ月で5~10%程度空気圧は低下すると言われてます。
おおよそ実験結果と合います。
だから何?
2,3%抜けにくくなって、何か変わる訳も無い。
空気圧管理なら、マキタで楽々!
2.タイヤが劣化し難くなる
窒素には酸素が含まれていない
だから、酸化しない
イコール劣化しない
タイヤの劣化要因は、酸化でしたっけ?
タイヤ劣化の主要因は
摩耗と紫外線と熱ですよね?
- タイヤの内側にだけ窒素を入れても、外側は何も変わらない
- タイヤに窒素を入れても発熱は変わらない
だから、窒素を入れても、タイヤの劣化は変わらない。
劣化が気になるなら、バイクカバーを掛けた方がよほど効果があります。
タイヤ劣化については、ココ
3.温度変化で空気圧が変わりにくい
ボイル・シャルルの法則では、同じ温度なら同じ体積です。
理想気圧であれば、どんな気体でも体積は同じ。
しかし、これは理想気体での話。
実際には、気体の種類により体積は変わります。
なので、窒素を入れると温度で体積が変わり難くはなる可能性はある。
しかし、酸素・窒素は理想気体からのずれは1%未満です。
※10気圧程度までを想定
※大阪教育大学を引用
タイヤの温度が変わることによる空気圧変化は1%未満。
1%未満の差が体感できる訳が無い。
空気に含まれる水蒸気が温度により固体化する可能性もあります
低温により、水蒸気が氷になる場合です
氷になった分、空気圧が下がります
けど、走行中にそんな温度差が起きる?
4.ロードノイズを拾いにくい
窒素と酸素の伝導率の差を言ってると思われますが、
ロードノイズって、タイヤ内の気体を伝ってくるの?
空気を切り裂く音が、車体に伝わってるのじゃないの?
また、75%が同じ窒素で、顕著な差があるとも思えません。
アマリングが気になる?
5.心安らぐ
カスタムは、基本的に自己満足の世界です
他人に迷惑を掛けずに、心安らぐのであれば、
何でもあり
タイヤに窒素を入れても、誰にも迷惑を掛けない
迷惑を掛けなければ
自分の稼いだお金を何に使おうと勝手です。
効果があると信じてバイクに乗れば、バイクだって答えてくれる。
オカルトチューンならココ
タイヤに窒素を入れ始めたのは、航空機
元々、航空機がタイヤに窒素を入れてました
車・バイクがマネた
航空機が窒素を入れる理由は3つ
- 酸素を含まないことで、火災リスクを減らす
- 酸化によるサビ劣化というリスクを減らす
- 空気中の水蒸気が、上空1万m マイナス60℃で凍るのを防ぐ
航空機のタイヤは、多くの乗客の命を預かります。
マイナス60℃という過酷な環境でもある。
※空気圧計メーカの旭産業公式サイトを引用
航空機は窒素を入れることで、わずかなリスクの芽を摘んでます
レースの世界でも同じ目的で使われているけど
市販車・バイクのタイヤと同一には語れない
ミゾが残ってて、タイヤは寿命を迎えてるかもしれない。
タイヤに窒素を入る効果5選? まとめ
窒素は、効果を実証するのは難しいけれど
1,000円で心が安らぐなら、2,3ヶ月毎に窒素を入れるのは正しい。
これも、カスタムです。
他人なんて、関係有りません。
他人に迷惑が掛かる訳でもない。
元々、カスタムは自己満足なのだから、OK!
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