PCXは2018年の3代目よりスマートキーなので、普段はキーを取り出すことはありません。
キーユニットを持っているだけで、キースイッチが回せてONに出来ます。
後はハンドルのスタータースイッチを押すだけ。
キーユニットをポケットから出すこと無くエンジンが掛けられます。
けれど、キーユニット電池が切れたら、エンジンが掛けられない!
出先で、スマートキーの電池が切れたら
どうすればいいの?
そんな疑問を解消します。
電池が切れて、スマートキーが使えなくなったとき
- シート下、メットインスペースの開け方
- エンジンの掛け方
方法はあるけれど、複雑怪奇なので出先ではまずムリです
交換用の電池をグローボックスに忍ばせるのがベスト
こんな内容を知って、スッキリしよう。
3代目PCX(JF81)・4代目PCX(JK05)ともにスマートキー無しでエンジンを掛ける方法はある。
もしもに備えて、マニュアルを見ながら自宅で試してほしい。
そして、夜間にも試して欲しい。
結論を先に言ってしまうと
開錠手順を試しにやってみましたが、出来る気がしません
交換用電池を常備した方がいい
フロントのグローブボックスに突っ込んでおこう
※使用した図は全てメーカーサイトを引用
PCX通常時の施錠・開錠のやり方 スマートエントリー(キーレス)
スマートキーの便利さは、1度味わうともう元には戻れない。
スタートキーON/OFF操作は、スマートキーをポケットの中に持ってるだけ。
バイクを発進させる一連の動作から、『キーを取り出す』動作が無くなるだけで便利さが全然違う。
- キーを取り出すのを忘れ、一度はめたグローブをもう1度脱ぐこともない
- キーをどこに入れたか、ポケット・バッグを探すこともない
PCXで始まったスマートキーは、Dio110からGoldWing・CBR1000RR-Rまで広がってます。
インジェクションと同じように、標準的な装備になる日も近い。
一度味わうと、もうキーを刺して乗るバイクに戻れません。
開錠する時
- バイクに近づく
この範囲に近づくと、スマートキーの施錠が有効になります - メインスイッチを『ON』に回す
ハンドルのスタータースイッチを押す
スマートキーを持って無いと、当然メインスイッチは回せません。
スマートキーをポケットに入れて、バイクに近づきます。
施錠するとき
- メインスイッチを『OFF』に回す
この操作は、スマートキーがこの範囲にある時に可能です。
開錠時より有効範囲が狭くなってます。
なぜ、施錠/開錠で電波の有効範囲を変える必要が有るのか?
理由がわからない。
有効範囲外だと、メインスイッチは回せません。
スマートキーを持っている人と、メインスイッチ操作する人が別な場合を想定?
2m離れた状態でメインスイッチ操作が出来るとは思えない。
リレーアタックを防止するため?
そもそも、メインキーの距離をどうやって測ってるのだろう?
電波の強弱?
謎は深まるばかり
スマートキーとキーレスの違い
- スマートキー
キーを持っているだけでドアを開けたりエンジンを掛けられる - キーレス
キーに付いてるON/OFFボタン押してドアを開ける
キーを刺してエンジンを掛ける
スマートキーとキーレスは、同じ意味に捉えている人も居るけど、厳密には違うシステム。
キーレスは、キーをドアに刺さず(レスで)に開錠するシステムのこと。
最近の車は、ほとんどがスマートキーで、キーは持ってるだけ。
PCXはスマートキー
PCXは、キーを持ってるだけでエンジンを掛けられるので『スマートキー』。
『スマートキー』、『キーレス』どちらも意味は通じるのでこだわる必要も無いけどね!
スマートキーを出先で紛失した時の対策はココ
PCXスマートキーが、電池切れになった時の対処方法
スマートキーの電池が切れたとき、どうすれば良いのか?
便利な機能だけに、機能を失ったときの不便さはよりこたえる。
車とPCXでは対応方法が違います。
- 車 :物理キーが付いている
- バイク :物理キーは無い
車のスマートキーが電池切れした場合
- 物理キー(カギ)を取り出してドアを開ける
- スタートスイッチにタッチでエンジンが掛かる
車のスマートキーは、電池切れに備えて物理カギやICカードみたいなものが仕込まれてます。
物理キーでドアをあけて、スタートスイッチにタッチすればエンジン始動出来ます。
- スマートユニットからキーを取り出してドアを開ける
- 乗り込んだら、スマートキーをプッシュボタンにタッチする
- プッシュボタンを押せばエンジンが掛けられます。
PCXのスマートキーが電池切れした場合
物理キーは無い
PCXは電池が切れると色々な操作をしてやっとエンジンを始動出来ます
このやり方を1発で出来たら、天才に違いない
PCXのスマートキーには車のような機能が有りません。
物理的なキーは無い!
スマートキーが効かないときのエンジンスタート方法
3代目PCX(JF81)と4代目PCX(JK05)で、一部違う部分はあります。
※次の2項マニュアルモード起動方法が違う
しかし、基本的には同じ操作で緊急始動が出来ます。
- シートを開ける
・メンテナンスリッドを取り外して
・エマージェンシーキーの突起部を緊急用シートオープナーにあわせる
・エマージェンシーキーを回すとシートロックが外れます - マニュアルモードを起動します
3代目PCX(JF81)のやり方
・シートが開いたら
・バッテリーカバー内にあるEMモードコネクタを引き出します
・コネクタのダミーカプラを外します
・携帯工具の中からEMモードカプラーを取り出します
・EMモードカプラーをコネクタに刺します
4代目PCX(JK05)のやり方
EMモードカプラーを指す必要はありません
従って、シートを開ける必要は無い
その代わり、次の操作でIDナンバー入力待ちになります
・メインスイッチを4秒押し続ける
・メインスイッチ照明が点滅しだす
・メインスイッチを放してもう1回押す
・メインスイッチ照明が点灯に変われば成功
3代目PCXよりチョッと改善された - IDナンバーを確認します
キーに付いている白いタグの裏にxx桁のIDナンバーが記載されてます
このIDナンバーは、キーレスユニット毎にユニークなナンバーです。
そのナンバーを覚えます - IDナンバーを打ち込む
・メインスイッチをIDナンバーの数字の回数だけ押します。
・5秒間押さないでいると、数字が決定されます
・0の時は5秒間何もしないで待ちます
・5秒経過したときに、スイッチの証明が一旦消えて数字が確定されます
・再点灯したら次の桁です。同様に打ち込みます
・最後の桁まで打ち込みます - 認証成功
スイッチの証明が2秒点滅になったら、認証成功です。
EMモードカプラを取り外し、エンジンを掛けます。 - 認証失敗
スイッチの証明が1秒点滅になったら、認証失敗です。
EMモードカプラを取り外し、2項からやり直し
スマートキーをケースに入れると、傷つかないのでおすすめ
実際に、電池切れで使えない時の処理をやってみる
『スマートキーが電池切れで使えない時のエンジン始動のやり方』を実際にやってみました。
スマートキーはスイッチをOFFにしておいて、マニュアルを見ながらやってみた。
とても出来る気がしません。
すんなりエンジンが掛かった人は天才に違いない。
- まずシートを開けられない。
エマージェンシーキーをあてがう場所が解りません - EMモードコネクタってなにそれ、どこ?
- EMモードカプラーってなにそれ、どこ?
- やっと準備できてIDを打ち込み始めますが、認証が通りません
7,8回目でやっとエンジンが掛かりました - 昼間に明るい場所でやって、1時間かかりました。
夜中だったら、余裕で無理です。
駐車場の薄明かりで出来る気がしません。
エマージェンシーキー、って持ってる?
だいたい、 エマージェンシーキー とか、IDタグとか常に持ち歩いてますか?
これを持ってないと、シートを開けてシートアンダートレーにアクセスできない。
いきなり、詰みます。
ならばと、キーとともに持ち歩くことにしたら、ポケットがパンパンになります。
何だかね。
アイドルストップとバッテリーの関係はココ
PCXのスマートキー電池は毎年交換しよう
グローブボックスの中に、予備のボタン電池を放り込んでおくのがベスト
カギは掛からないけど、盗まれても300円
気になるなら、ビニールテープで見えないように張り付けておいてもいい
PCXのスマートキーの電池は、通常使用なら1年以上余裕で持ちます。
電池交換は簡単です。電池は、1個300円くらいです。
という事は、毎年電池交換すれば、マニュアル開錠なんて不要です。
それでも心配なら、予備のボタングローボックスの中に忍ばせて置こう。
PCXスマートキーの電池交換方法
出先で電池が切れて、
暗がりでIDナンバーを打ち込むことを思えば、何でもない
- スマートキーのスリットをマイナスドライバかコインでコジ開ける
- 電池の+-を合わせて、入れ替える
- スマートキーのカバーをはめる
不器用な人でも、5分で電池交換が出来ます。
電池交換は、家の中でゆっくり落ち着いて出来る作業です。
PCX本体のバッテリー上がりなら、ココ
PCXのリレーアタック対策
キーを持ってるだけでエンジンが掛かるのがメリットだけど、
電波を盗まれるとデメリットになる
スマートキーのネガであるリレーアタックに備えよう。
リレーアタックとは
PCXはスマートキーになる事で、キー穴いたずらからは解放されましたが、
代わりにリレーアタックにさらされました
リレーアタックとは、
- 車から離れたところにあるスマートキーから出ている微弱な電波を、特殊な受信機で受信
- 中継器を経由して、車の近くにいる仲間にその電波を届ける
- 仲間が車のエンジンを掛けて車を持ち去る
中継器で電波を『リレー』するのでリレーアタックと呼ばれてます。
車のスマートキーは電波が出っぱなしなので、防止するのが難しい盗難です。
- スマートキーを金属缶に入れて電波を遮断して持ち歩く
- スマートキーの有効/無効を切り替える別の装置を車に付ける
などしか、対策が有りません。
だけど、PCXのリレーアタック対策は簡単!
PCXのリレーアタック対策
PCXから離れる時は、
スイッチをOFFにする習慣をつけよう
しかし、PCXのスマートキーには、電波のON/OFFスイッチが付いています。
車のスマートキーには無い機能。
電池の持ちも良くなります。
乗る時にスイッチをONする一手間増えるので、スマートでなくなってしまいますが
PCXが消えて無くなるよりはましです。
キーレスと盗難防止用アラームの関係も微妙!
PCXスマートキーが、電池切れになった時の対処方法 まとめ
- PCXスマートキーの電池は、毎年交換しよう
- マニュアル開錠はムリなので、覚える必要無し
- エマージェンシーキーは、引き出しの奥に押し込もう
- 予備の電池をグローブボックスに忍ばせておけば安心
PCXはスマートキーがバイクにも有効であることを教えてくれました。
いちいちキーを探す手間が無くなると、乗り降りがとてもスマートです。
バイクにこそ、スマートキーは必要な装備です。
昔は燃料計が付いているバイクは珍しかった。
タンクを覗いたり、オドメーターで管理するのが当たり前でした。
今ではバイクに燃料計が付いているのは当たり前です。
同じように、バイクにスマートキーが当たり前になる日は近い。
スマホの Bluetooth がキーになるかもね。
事故や盗難にも備えたい