大型バイクのパワーには、確かに魅了されます。
でも、乗り出すまでが億劫じゃないですか?
大型バイク、最近乗ってないな~
乗り出すのが面倒だし
そんな悩みを解決します。
125・250ccの小排気量ならではのメリットを思い出そう
小排気量のメリット
- 小排気量は安い
- 小排気量は軽い
- 安い × 軽い = 楽しい
- 小排気量は自由
大型バイクは、小排気量の上位互換じゃないし
小排気量は、大型バイクの廉価版でもない
こんな内容を知って、スッキリしよう。
気軽に乗り出せる125cc・250ccバイクに帰りませんか?
小排気量のメリットは、デメリットを軽く飲み込んでしまいます。
初めてバイクに乗った、あの感動を思い出そう
小排気量にこそバイクの楽しさがピュアに詰まってます。
125cc・250ccバイクのメリット4選!
小排気量のメリットは4つ。
- 小排気量は安い
- 小排気量は軽い
- 安い × 軽い = 楽しい
- 小排気量は自由
メリットが少ないと思われるかもしれないけれど
どれも、一騎当千。
1.小排気量は安い
- 125ccクラス— 30万円程度
- 250ccクラス— 60万円程度
- 600ccクラス— 100万円程度
- 1000cc以上— 150万円以上
大排気量は、そのパワーに耐えるよう重厚な作りになるので高価になる。それに比べ半額以下の費用で小排気量は手に入る。
装備をカスタムするにも、安くなくちゃ続かない。
ブレンボだって、オーリンズだって
高くて高性能は当たり前。
何の感動も無い
安さにつられて、中華の怪しげなカスタムパーツを買って、
セッティングを煮詰めたら
極上になった
エーッ?
あっという間に壊れたー
どっちに転んでも、至高。
THIS IS BIKE !
2.小排気量は軽い
- 125ccクラス— 120kg程度
- 250ccクラス— 170kg程度
- 600ccクラス— 200kg程度
- 1000cc以上— 250kg程度
大型は、そのパワーに耐えるよう重厚な作りになるので重くなる。
小排気量の倍程度の重量。
走っているときは、バイクの重量は気になりません。
しかし、バイクを降りた後の取り回しは、重くて泣きそうになる。
大型は、バランスを崩すとリカバーは不可能です。
前下がりの行き止まりに停車すると出発は困難です。
転倒したときに起こせないと悲しい。
3.安い × 軽い = 楽しい
全てのデメリットが霞んでしまう
見てきたように、小排気量はデメリットも多い。
コーナーで失速しても、大排気量ならスロットルを開けて誤魔化せる。
高速道路でも、低回転で眠くなるほど穏やかに走れる。
それって楽しい?
大排気量はゲームで言えば、
開始していきなり宝箱でエクスカリバーを見つけたようなものです
続いて黄金の鎧とかも見つけて、最強の装備が出来上がり
後はひたすら、一撃必殺で敵を倒していき、最後のボスも一撃
こんなゲーム楽しいですか?
最初は敵にボコボコにされるけど、
苦労して装備をカスタムして、
戦略を練って、
やっと敵を倒すから楽しいんじゃないかな?
そんな苦労があるから、乗り越えたときに達成感で満たされる。
4.小排気量は自由
バイクの魅力は、『自由』です。
小排気量は軽くて小さいので、どこでも簡単にUターン出来る。
気になるものを見つけたら、好奇心に任せて躊躇せずに突っ込んでいける。
大排気量バイクで、行き止まりかもしれない小道に突っ込んでいけますか?
コーナーでも軽さに任せて突っ込んで、『イッケー』と叫ぼう。
失敗したって、絶対速度なんて知れてる。
『絶対速度』と『楽しさ』は無関係!
高速コーナリングは楽しくて低速コーナリングつまらないはずが無い。
失敗してコケても笑いながら、『ヒョイ』とバイクを起こそう。
まさか、1人で起こせないようなバイクに乗ってないよね?
立ちゴケ対策は、ココ
125cc・250ccバイクのデメリット 7選
小排気量は、最大でも250cc。
手元にある500mlペットボトルの半分の排気量しかありません。
そのサイズで、人とバイク合せて200kg以上を100km/hまで持って行くのだから
凄くないですか?
健気でさえあります。
しかし、余裕が有る訳では無いので、そこがデメリットになる。
メリットだけ声を大にするのは、フェアじゃない。
デメリットを知った上で、判断して欲しい。
小排気量のデメリットは7つ。
多いと感じるか否かは、メリットの捉え方しだい。
小排気量のデメリット
- パワーが無い
- つかれる
- あおられる
- 航続距離が短い
- 道の駅で餌食になる
- 125cc以下は高速道路に乗れない
- 高級感が無い
1.パワーが無い
街乗りでは気になりませんが、
郊外にツーリングに行くと激坂や流れの速い道に出くわします。
250ccであればまず問題とはなりませんが、125ccだと苦しい場面もあります。
登坂車線があるような道では、フルスロットルでもスピードが乗らず失速することもある。
マスツーリングで大排気量車についていくのが出来ない訳では無いが、楽しくは無い。
郊外のバイパスでは、高速道路並みに流れている道もある。
そんな道では流れに乗るのが怖いこともあります。
でも、だから何?
そんな激坂なんて、滅多にない!
下道であれば、125ccでも普通に車の流れに乗れます。
小排気量なら、フルスロットルが使える。
大型で、フルスロットル出来ますか?
2.つかれる
フルスロットルを使う場面も多く、そんな時はエンジンの音と振動に疲れます。
大型車なら2,000rpmで走れる道も5,000rpm以上になりがちなので、
『ビーーン』という音と振動にさらされ続けます。
休憩でバイクから降りた後でも、手はプルプル、足がガクガク、耳はキーン。
大型バイクに比べて、疲れるのは確か。
でも、だから何?
楽したいのなら、車に乗れば?
エアコンも、屋根もありますよ?
3.あおられる
小排気量=小さい=抜かさなくては、という発想の車は多い。
先行車について普通に走っているだけでもあおられる。
ましてや、前述の激坂やバイパスでは後ろの車が気になります。
被害妄想の部分もあるかもしれないけど、
バックミラーに映る軽自動車のおばさんが、ウリウリと迫ってくる!
小さなバイクだから?
ドコドコ走るハーレーがそんな目に合ってるのは見たことが無い。
でも、だから何?
そんな道でキープレフトは却って危険です
バイクのすぐ脇を抜こうとしてきます
キープセンターで行こう
4.航続距離が短い
大排気量バイクは、燃費は悪いが
それを補うように17L前後の大きな燃料タンクを持ってます。
そのため、300km程度は楽に巡行できるバイクは多い。
小排気量バイクは、燃費は良いが燃料タンクが小さく200km程度です。
ツーリングで人里離れたところに行くと、
ガソリンスタンドが気になって楽しめなかったりもします。
でも、だから何?
今時のバイクには、燃料計が付いてます。
そして、50Km走ってガソリンスタンドが無い地域は、北海道の一部だけ。
それでも気になるなら、PCXのように400km航続可能なバイクもあります。
ガソリン携行缶を持ってもイイ。
5.道の駅で餌食になる
説明の必要も無い。
大きなバイクに乗る人は、偉いのでしょうか?
6.125cc以下は高速道路に乗れない
小排気量の最大のデメリットは、125cc以下は高速道路に乗れないこと。
125ccでツーリングするときに高速道路をルートに入れないのは、当然です。
下道オンリーだって走って楽しいコースは作れるし、高速道路より変化があって楽しい。
けれど、初めての道を走っていると
いつの間にか自動車専用道路になってしまうことがあります。
脇道にそれようとしても、郊外は道の選択肢が少ない。
次の街まで一本道だったりすると延々と引き返す羽目になる。
遊び惚けすぎて遅くなってしまったとき、高速でワープ出来ないので時間短縮が出来ない。
夕方の市街地ラッシュに巻き込まれると絶望するしかない。
で、だから何?
そんなに高速道路が気になるのなら、250ccにすればいい。
150ccという選択肢もある。
7.高級感がない
大排気量バイクは、高価なだけに見た目がうるわしい。
道の駅で威張りも効くし、クロームメッキを磨く楽しみもある。
たとえばCBR250RRは80万円という250ccとしては驚くほど高額です。
けれどメッキを磨く楽しみはありません。
CBRには緻密な工業製品の美しさを感じますが、高級感とは違う。
それにバイクはやはり鉄馬。CBRでもメッキには勝てない。
で、だから何?
他人に見せびらかすために、バイクに乗ってるの?
自分が選んだバイクにもっと自信を持とう。
他人は他人、自分は自分。
バイク、排気ごとに楽しみ方は違う
バイクは、大は小を兼ねないし、小が大を兼ねることも無い。
排気量毎に、違った楽しみ方があります。
自分に合った排気量を選んで楽しめばいい。
- 大排気量 ・・・パワー
- 中排気量 ・・・丁度いい
- 小排気量 ・・・安い×軽い=楽しい
大排気量(750cc以上)
どの排気量から上を『大排気量』と呼ぶかに議論はあるだろう。
けれど、ナナハンはかつての最大排気量。
日本では、バイクメーカの自主規制で750cc以上のバイクは存在しなかった。750cc以上を大排気量としよう。
大排気量の魅力
パワーと押し出しに憧れを抱いている人は多い。
例えばCBR1000RR-RのパワーウエイトレシオはGTRの三分の一しかありません。NINJA H2Rならもっとすごい。
- CBR1000RR-R 0.92kg/PS
- NISSAN GTR NISMO 2.87kg/PS
こんなパワーを手に出来るのは大排気量ならでは。
中排気量(250cc~750cc)
中排気量の定義に異論はないはずだ。
『400cc以上だろ』と言う人が居るかもしれないが、もはや400ccに存在意義は無い。
CB400SFだけは、別物
自動車学校でお世話になった人も多い。
日本バイクの頂点。伝統工芸の域に達してます。
経済産業省が保護・保存しても良いレベルです。
伝統的工芸品産業の振興に関する法律に基づき、「伝統的工芸品」指定を嘆願しよう
中排気量の魅力
丁度よさ。
高速道路を含めて、日本の道でパワー不足となる道は無い。
もちろん200km/hなんて考えてません。命と免許が惜しくない人は、お好きに。
600ccを選ぶ人は通だと呼ばれて、悦に入ったりもします。
小排気量(250cc以下)
250cc以下は区分が多い。
50cc以下
自動車免許で乗れるのがメリットで、
2段階右折・30km/h制限とドMには堪らない仕様。
マニア専用なのでノーマルな人は近づいてはならない。
お前だけはダメだ。
小排気量ではあるが今後の議論からは外します。
50~125cc
安い×軽い=楽しい
気負いなく、気軽に普段使いできる。
130kgほどの軽さなので、思い通りに振り回せるのもいい。
行き止まりに迷い込んでも、力づくで引きずってUターンも可能!
何より、安い!
100万円以上の高級バイクは、傷つけないよう気疲れするしね!
小型二輪免許で乗れるのもメリット。
最近の法改正により最短2日で免許が取れるようになった。
高速道路に乗れないのがデメリットだが、一般道では流れをリード出来るパワーが有る。
125cc~250cc
高速道路に乗れ、かつ車検の無いのがメリット。
普通二輪免許が必要だが、バイク好きには問題とはならない。
高速道路で非力なのがデメリットだが、流れに乗る分には不足は無い。
150ccバイクが最近、流行っている。
余談ですが、『ml』と『cc』の違いをご存じですか?
- mlは、10cm×10cm×10cm=1L
の千分の1 - ccは、1cm×1cm×1cm=1cc
ベースの単位が、10cmか1cmかの違いです。
世界の統一単位「国際単位系(SI)」では『cc』の使用が認めらないので、いずれ消えゆく運命です。
馬力『PS』が『kW』に変わると同じです。
馬力とかccと言うと、オヤジ認定される日は近い。
125cc・250ccバイクは安い×軽い=楽しい! まとめ
小排気量バイクは、大排気量に比べデメリットに感じる部分は有ります。
けれど、
安い × 軽い = 楽しい
初めてバイクに乗ったあの感動は、小排気量のトコトコの中にあります。
バイクの楽しさは、不自由を楽しむこと。
屋根もエアコンも無いバイクが好きということは、
不自由の中で自由を楽しむこと
至れり尽くせりの、お気楽な大排気量が良いのなら、
エクスカリバーを持ってゲームをはじめよう。
どんな敵でも一撃で倒せるけど、楽しいかな?
併せて読みたい