いよいよ新基準原付が発売されます。
簡単に言えば、原1相当に出力制限した原2バイクが、新基準原付。

新基準原付って買いなの?
原1、原2に比べてどう?
そんな疑問を解消します。
新基準原付は原付二種を出力制限したバイクで、原付一種の区分に過ぎない
高価で・デカくて・重たくて・燃費が悪い
- 小型二輪免許を取って、125cc原2バイクを買うのが正解
- 小型二輪免許を取れない理由があるのなら、50cc原1を確保したい
- 新基準原付を改造申請して原2登録するのはムリ、逆もしかり
新基準原付が欲しいのなら、止めやしない
だけど、原1や原2を選んだ方が幸せになれる可能性が高い
それに、原1は車体がプアだから30km/h制限という建前だったよね?
なぜ、原2ベースになったのに30Km/h制限のままなの?
こんな内容を知って、スッキリしよう。
環境対策・騒音対策にパワーを食われてしまい、50ccでは成立しなくなったので排気量アップしました。
排気量は上げたけど、最高出力は原1相当に抑え込まれてる。
125ccベースで出力制限するのだから、高価で・取り回しが悪くて・燃費が悪いバイクの出来上がりです。
もちろん、125ccベースになるのだから車体剛性が上がり、安心感は上がるに違いない。
でも、原1に求められているものは、違うくない?
原2の方が・・・。
新基準原付は買ってはいけない!【50cc原1、原2との違い】

| 項目 | 原付一種 | 原付二種 (125cc) | |
|---|---|---|---|
| 50cc | 新基準原付 | ||
| 排気量 | 50cc以下 | 125cc以下 | |
| 最高出力 | ー | 4.0KW以下※1 | 4.0KW超 |
| 必要な免許 | 原付免許 または 普通自動車免許、二輪免許 | 小型二輪免許 以上の二輪免許 | |
| 法定速度 | 30km/h | 60km/h | |
| 二段階右折 | 必要 | 不要 | |
| 2人乗り | 不可 | 可能 (免許取得1年後) | |
※1:EVバイクの場合は、定格出力0.6kW以下。
そもそも『新基準原付』が何かというと、原付一種に要件カテゴリー(出力制限の125cc)が増えただけです。
原付一種、二種とは別に、新基準原付が出来たわけじゃない。
だから、AQを書くとこうなります。
気になるのは、

で、新基準原付は買いなの?
50cc・新基準原付・原2の比較

| クロスカブ50 | クロスカブ110 Lite | クロスカブ110 | |
|---|---|---|---|
| 原付一種 | 原付二種 | ||
| 排気量 | 50cc | 新基準原付 (110cc) | 110cc |
| 最高出力 | 2.7[3.7]/7,500 | 3.5[4.8]/6,000 | 5.9[8.0]/7,500 |
| 最大トルク | 3.8[0.39]/5,500 | 6.9[0.70]/3,750 | 8.8[0.90]/5,500 |
| 重量 kg | 100 | 107 | 107 |
| 燃費 km/L | 69.4 | 67.5 | 67.9 |
| シート高 mm | 740 | 784 | 784 |
| 価格 円 | 308,000円 | 401,500円 | 412,500円 |
ホンダから、新基準バイクとして、4車種が発表されました。
- Dio110 Lite
- スーパーカブ110 Lite
- スーパーカブ110プロ Lite
- クロスカブ110 Lite
この中で、50cc・新基準原付・原2とラインナップのある『クロスカブ』で比較してみました。
高価で・デカくて・重たくて・燃費が悪い

新基準原付は、50ccに比べてトルクは太くなるが
高価で・デカくて・重たくて・燃費が悪い
比較表を見れば一目瞭然ですね。
単純に原付二種の最高回転数に制限を掛けたのが新基準原付。
だから新基準原付が50ccに勝っているのは、トルクが太くなったことだけ。
トルクは排気量に依存するので、排気量アップによる効果が出てます。
しかし、その他のスペックはすべて原付二種規格のバイクとほぼ同じ。
値段まで原付二種とほぼ同じです。
忖度して、1万円安くしてるだけ。
つまり、アクセルを少ししか開けられない原付二種バイクが、新基準原付です。
エンジン・車体ともにフルスロットルするキャパがあるのに、開けられない。
スロットル縛りのツーリングを想像して見てください。
そんなバイクが楽しい?
小型二輪免許を取って、125cc原2バイクを買うのが正解

出力制限の掛かってない、原付二種を買うべき
トレーニングのため、手足に重りを付けて暮らしている隠れたヒーローみたいなものが新基準原付。
力一杯、自分の実力を出し切って、青空の向こうまで走りたくない?
同じお金を出すのなら、わざわざ制限の掛かったものを買うべきじゃない。
小型二輪免許は最短1週間で取れる

自動車免許しかを持っていなくて、
原付一種しか乗れないから新基準原付を選ぶしかない
でも、原2に乗れる小型二輪免許は、最短一週間で取れます。
仕事都合に合わせて、仕事帰りに時々教習所に通ったとしても、2週間・7万円で取れる。
それだけで、理不尽な30km/h制限・二段階右折をせずに済む。
絶対、小型二輪免許を取るべき。
なぜ、新基準原付は、30km/h制限なの

原1バイクは、30km/h走行を想定した車体剛性・ブレーキキャパなので
30km/h制限じゃなかったの?
今の交通インフラの中で、幹線道路を30km/hで走るのは危険でしかない。
無理に抜かそうとスレスレで追い抜く車、ビタ付けでプレッシャーを掛ける車ばかりです。
しかし警察が頑なに30km/h制限を死守してたのは、原1バイクが30km/h走行を想定した車体剛性、ブレーキキャパしか無いからじゃなかったの?
原2バイクの出力制限してるだけなら、車体剛性やブレーキキャパは有るよね?
何で、30km/h制限のままなの?
今度は、普通自動車免許では十分なバイク操作を習得できないから、なんて言い出すの?
スピード違反の宝庫を手放したくないから、なんて疑われますよ!
小型二輪免許を取れない理由があるのなら、50cc原1を確保したい

- 駅前駐輪所が50ccまでしか停められないのなら
- じいちゃんの遺言で原付一種しか乗れないのなら
新基準原付ではなく、50cc原1を確保したい
どうしても小型二輪免許を取って原付二種に乗るのがダメな、やむにやまれぬ理由があるのなら、致し方ない。
30km/h制限は諦めて原1に乗るしかないけれど、新基準原付を選ぶよりは50cc原1を選びたい。
身長180cm以上あって、50ccの車体じゃサーカスの熊になってしまうのなら新基準原付が良いかもしれない。
でも、そうで無いなら新基準原付より、50cc原1を選んだ方が幸せになれる。
今ならまだ、新車の50ccバイクが手に入ります。
いずれ50ccバイクがプレミアになるのは目に見えています。
新基準原付を改造申請して原2登録するのはムリ、逆もしかり

- 原2バイクを新基準原付として原1登録する
- 新基準バイクを原2登録する
どちらも無理です
出力制限された新基準原付はダルイ。
とすると誰もが考えるのが

原2バイクを新基準原付として
登録しちゃえばいいんじゃないの?
普通自動車免許しかないので原1バイクしか運転出来ない。
でも、フルパワーの原2バイクに乗りたい!
だから、原2バイクを新基準原付として原付一種登録すれば、幸せになれるよね?
でも、それはムリです。
原2バイクを新基準原付として登録するには、出力制限の改造を行ったという書類が必要です。
そんなキットは売ってないし、4.0KW以下になったことを証明する手立てもない。
例え書類チューンだけだとしても、証拠が作れない。
逆に、新基準原付を買ってきて原付二種登録するのもムリ。
出力制限を外してフルパワーにする改造なんて誰もやってくれないし、出来ない。
そんな簡単にフルパワー化出来たら、祭りになります。
そもそも新基準原付を買ってきて原付二種登録する意味が解らないしね。
新基準原付ってどうなの? まとめ

環境対策・騒音対策のためにパワーを食われて、50ccでは成立しなくなってしまった原付一種。
それを無理くり成立させるために考え出されたのが、125ccに出力制限を行って原1並み出力にするという新基準原付。
無理やり感が拭えませんね。
素直に普通自動車免許で原付2種まで乗れることにすれば良いのに。
運転テクが不安なら普通自動車免許のカリキュラムに数時間、原2バイクのコマを増やせばいい。
そうすれば、教習所も儲かるのでWIN-WIN。
いや、それだと30km/h制限をオーバーしたスピード違反の検挙ができなくなるか。
ドル箱の既得権益を警察が手放すはずないですね。
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