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なぜ、バイク乗りは太いタイヤが好きなのか?【デメリットだらけなのに】

なぜ、太いタイヤが好きなのか メンテ・カスタム

バイク乗りが太いタイヤ好きなのは、間違いない。

大型バイクの定番は180mm。

だけど、200mm以上のハーレーに憧れる人は多い。

なぜ、太いタイヤが好きなの?


デメリットは無いの?

そんな疑問を解消します。

Q:なぜ、バイク乗りは太いタイヤが好きなのか?

A:カッコいいから



これで終わってしまうのも何なので、メリット・デメリットから深堀りしてみよう


太いタイヤのメリットは3つ

  1. カッコいい
  2. グリップが良くなる 
  3. タイヤの寿命が延びる 


だけど実質『カッコいい』だけ。あとの2つは意味が無い。


太いタイヤのデメリットは7つ

  1. 高価
  2. 曲がり難い
  3. 寝かさないと曲がらない
  4. 切り返しが遅くなる
  5. 燃費が悪くなる
  6. 路面追従が悪くなる
  7. わだちの影響を受けやすい

デメリットは多いけど、『カッコいい』が全てを飲み込んでしまう

こんな内容を知って、スッキリしよう。


愛すべきバイク乗りは、頭がやられてます。

  • エンジンの振動
  • 風圧
  • 真夏の太陽
  • 排気ガス

これらにさらされ続け、正気でいられるはずが有りません。

『ぶっといタイヤのバイクは、カッコいい!』

それで良いのだ!


理屈なんてどうでもいい。



なぜ、バイク乗りは太いタイヤが好きなのか? 【3つのメリット】

なぜ、バイク乗りは太いタイヤが好きなのか? 【メリット】


大きなものに憧れる気持ちは誰にでもあります。


その延長線上に太いタイヤがあります。

でも、なぜバイク乗りは太いタイヤが好きなのか?

改めて太いタイヤのメリットを考えると、メリットは3つ。

  1. カッコいい
  2. グリップが良くなる
  3. タイヤの寿命が延びる


しかし、実質的には、『カッコいい』しか残りません。

1.太いタイヤのメリット 【カッコいい】

太いタイヤのメリット 【カッコいい】

太いタイヤを履いたバイクの後ろ姿は、文句なくカッコいい

バイクにとって、カッコいいは絶対正義

威風堂々としてるし、怒涛の走りを予感させます。


バイクにとって、『格好いい』は最優先の絶対正義。


最高出力・最大トルク・フレーム構成・ブレーキ構造などなど。

スペックなんて、後付けでいい。

バイクに一目ぼれした自分を正当化するためにだけ、スペックはあります。


カッコいい!

どうせ公道では、バイクのスペックの片鱗しか見れない。

『カッコいい!』が判断基準で何の問題もありません。

『軽い!』もバイクの絶対正義だけど、

ここではチョッと脇に置いておこう


ではなぜ、太いタイヤがカッコいいのか?


この心理は、『大きな車に乗ってブイブイいわせる』と似てはいるけど非なるものです。



大きな車に乗ってブイブイいわせる

大きな車に乗ってブイブイいわせる
悪魔
悪魔

凄い車に乗ってるオレって


カッコいい!

高級外車や大きなワンボックであおり運転している人は、自分を『カッコいい』と思ってます。


この心理は、『ハロー効果』。

ハロー効果

ハロー効果とは対象を評価する際、その対象が持つ顕著な特徴に印象が引きずられてしまうことで対象の評価が歪んでしまう心理現象のことです。

日本経営心理士協会 を引用

俗にいう、虎の威を借りる、というものです。

威張りの効く車に乗ることで『自分は凄い、カッコいい』と勘違いしてるだけ。

日本経営心理士協会 公式サイトを参考にしてます)


太いタイヤのカッコいい

太いタイヤの『カッコいい』は、

信仰の対象です

一方、太いタイヤの『カッコいい』は、信仰。

太古の昔から、巨石・巨木には神が宿るとされてます。

  • 巨石・巨木そのものが信仰の対象なのか
  • 巨石・巨木が指し示す場所が信仰の対象なのか

意見が分かれるところですが、大きなものに畏怖を抱く感情には違いありません。



同じように、180~200mm以上も幅のあるタイヤにも、畏怖を感じるのは致し方ない。


バイクには有り得ない太さ。

信仰による『カッコいい』なのです。


※眉唾で、読んでくださいね


アマリングを気にしてる?



2.太いタイヤのメリット 【グリップが良くなる】

太いタイヤのメリット 【グリップが良くなる】
  • 加減速の縦方向グリップ
  • コーナリングの横方向グリップ

タイヤを太くすると両方のグリップが良くなる

タイヤを太くすると、グリップが良くなる!

良く聞く言葉だけど、本当だろうか?


もし本当だと信じてるなら、次の2つの疑問に反論できるはずです。

  1. 摩擦力は、接触面積に無関係じゃないの?
  2. 公道でグリップが不足することなんて有るの?


1.摩擦力は、接触面積に無関係じゃないの?

摩擦力は、接触面積に無関係じゃないの?

摩擦力は荷重と摩擦係数だけで決まる、接触面積は関係無い。

上の絵で、荷物を立てても倒しても、押す力は一緒。

F=μNという『 アモントンの法則』を高校で習ったはずです。


 タイヤを太くするのは、接地面積を増やしてるだけ。

 グリップ(摩擦力)が良くなるはず無い!


2.公道でグリップが不足することなんて有るの?

公道でグリップが不足することなんて有るの?

 サーキットで限界走行するなら解る。

 けど、公道でそんな走りをしてるの?

 公道でグリップが不足するのなら、走り方を見直した方が良い。


2つの疑問を論破できないのなら

『グリップが良くなる』はメリットにならない


論破出来たら、『太いタイヤ』の2つ目のメリット



3.太いタイヤのメリット 【タイヤの寿命が延びる】

太いタイヤのメリット 【タイヤの寿命が延びる】

タイヤを太くすると接地面積が増える

単位面積当たりの荷重が減るので、タイヤの摩耗が軽減される

だから、タイヤの寿命が延びる

同じコンパウンドでタイヤを太くすると、タイヤの寿命が延びるのは理解できます。



で、タイヤの寿命が延びて、何が嬉しいの?

タイヤの交換頻度が減って、財布に優しいのを期待してる?

そうなら、2つの理由で皮算用に終わる可能性が高い。

  1. 太いタイヤのコストアップの方が、上回る
  2. タイヤのスリップサインが出る前に、タイヤの寿命が来る


残念!

太いタイヤのコストアップの方が、上回る

バイクのタイヤは車のタイヤと比べるとバカ高い。

タイヤが太くなると、より高価になります。

180を200にすると、1万円以上のコストアップ。


チョッと寿命が延びても、元が取れないんじゃない?

第一、サイズアップと寿命の関係式を知ってるの?

タイヤのスリップサインが出る前に、タイヤの寿命が来る

タイヤのスリップサインが出る前に、タイヤの寿命が来る

 年に1,000Km程度しか乗らないのなら、スリップサインが出る前に寿命を迎えます。

 タイヤが固くなると、ひび割れて来ます。

 3、4年使ったタイヤは、スリップサインが出なくても、ひび割れて寿命です。

タイヤが太くなり負荷が減った意味が無い。



タイヤの寿命についてなら



なぜ、バイク乗りは太いタイヤが好きなのか? 7つのデメリット

なぜ、バイク乗りは太いタイヤが好きなのか? 7つのデメリット

太いタイヤはカッコいいけれど、良いことばかりじゃない。

というより、デメリットの方が多い。

  1. 高価
  2. 曲がり難い
  3. 寝かさないと曲がらない
  4. 切り返しが遅くなる
  5. 燃費が悪くなる
  6. 路面追従が悪くなる
  7. わだちの影響を受けやすい


1.高価

高価

太いタイヤは高い。

250ccならタイヤ交換すると、工賃込みで3万円ほど。

だけど大型バイクの180mm以上の太いタイヤだと、工賃込みで5~7万は軽い。

さらに、200mmとなると180mmから1万円以上高くなる。



ハイグリップタイヤなら、3~5,000kmで交換も珍しくありません。

それだけのコストを払う価値があるのか?




保険料を安く抑えるなら、ココ


2.曲がり難い 【ジャイロ効果】

曲がり難い 【ジャイロ効果】

太いタイヤは、ジャイロ効果で曲がり難い

ジャイロ効果は、『高速で回転する物体はその姿勢(回転軸)を保とうとする』こと。

地球ゴマを傾けても倒れないのが、ジャイロ効果。


同じように、高速で回転しているバイクのホイールにはジャイロ効果が生まれます。

だから、走ってる限り倒れないのだけれど

逆に、直進してるバイクを旋回させようとしても、ジャイロ効果でなかなか傾きません。



タイヤを太くればその分重くなるので、ジャイロ効果が大きくなる。

バイクの場合、『傾かない』イコール『曲がらない』。

結局、タイヤを太くすると、曲がり難い。


3.寝かさないと曲がらない

寝かさないと曲がらない

タイヤを太くすると、大きく寝かさないと曲がらない

タイヤが細いと、少し傾けるだけで必要な旋回力を得られます。

けれど、タイヤが太くなると、傾けたときの接地点が内側にズレるため

より寝かさないと必用なバンク角がとれなくなってしまう。


細いタイヤなら、チョッと寝かせるだけで済んだカーブでも

太いタイヤだと、大きく寝かさないとクリアできなくなります。


同じスピードでクリアするには、ハングオフで重心移動しないといけない。

けれど、カーブの先に何が有るか分からない公道で、極端なハングオフは難しい。




バイク乗りの勘違いは多い



4.切り返しが遅くなる

切り返しが遅くなる
  • タイヤ重量増によるジャイロ効果
  • タイヤ幅が広がることによる移動距離の増加


2つの要因で切り返しが重くなる

ワインディングで、左右にヒラヒラ舞うのはバイクの醍醐味です。

でもタイヤが太いと、そうもいかない。


ジャイロ効果で傾きを維持しようとするタイヤを、無理やり引き起こし

広がったタイヤ幅分だけ、大きく逆側に倒さなくてはならない。


細いタイヤに比べ、動作が緩慢になるのは仕方ない。


細いタイヤのモタードに突かれないように気を付けて!


5.燃費が悪くなる

燃費が悪くなる
  • タイヤの重量増
  • 転がり抵抗の増加


燃費が悪くなるのは、致し方ない

太いタイヤにすれば、重量は増える。

接地面積が増えるので、転がり抵抗も増える。

どちらも、燃費が悪くなる要因です。


太いタイヤを履いておいて、燃費を気にするのはチョッと違うから、気にしない?


エンジンパワーもロスする

重量増・転がり抵抗の増加は、エンジンパワーのロスにも繋がります。

だから太いタイヤを履くと、遅くなる。


しかし、どうせエンジンパワーを使い切れないので、気にしない?



6.路面追従が悪くなる

路面追従が悪くなる

バネ下重量が増えるので

路面追従性は悪くなる

末端パーツであるタイヤが太くなり重くなれば、慣性が大きくなるので路面追従性は悪くなる。

これは致し方ない。


社外品のサスペンションに変える口実が見つかったとして、気にしない?


サス交換の前に、調整してる?



7.わだちの影響を受けやすい

わだちの影響を受けやすい

接地面積が増えるので、

路面の凸凹の影響を受けやすくなる

  • タイヤ直径が変わらなければ、縦方向の接地面積は変わらない
  • タイヤを太くすると、横方向の接地面積が広がる


公道の路面には、わだちのような凸凹が付きものです。

横方向の接地面積が広がったことで、わだちの影響を受けやすくなるのは仕方ない。


ハンドリングがシビアに感じられるかもしれない。



窒素を入れてる?



なぜ、バイク乗りは太いタイヤが好きなのか? まとめ

太いタイヤのメリット 【カッコいい】

Q:なぜ、バイク乗りは太いタイヤが好きなのか?

A: カッコいいから。


他に理由が要る? 


タイヤを太くするデメリットが多いのに対し、メリットは実質『カッコいい』だけ。

でも、それで十分です。


見栄も必要!


休日を楽なスエットを着て、だらだら過ごしたくはない。

ライダースに身を包み、街へ飛び出そう!


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