4代目PCX（JK05)の情報をながめていると、
気付きます。
３代目（JF81)PCXより燃費が悪くなってる！
新エンジンなのに、なんで？
そんな疑問を解消します。
４代目PCXは、ユーロ５対応のためモデルチェンジ
- ユーロ５対応で燃費ダウン
- ユーロ６はガソリン車の終焉かも
こんな内容を知ってスッキリしよう。
燃費を誇るPCXですら、燃費悪化するユーロ５、恐るべし。
４代目PCX（JK05）のエンジンスペック・燃費
４代目PCXは、EUの2020年環境規制『ユーロ５』対応です。
ユーロ５のためにフルモデルチェンジしたとも言える。
３代目・４代目PCX、燃費の比較
| WMTCモード値(km/L) | ３代目PCX | ４代目PCX |
| PCX | 50.7 | 47.4 |
| PCX150 | 46 | 45.2 |
| PCXハイブリッド | 51.9 | 51.2 |
PCXは、6%燃費が悪くなってます。
PCX150・ハイブリッドでは2%の悪化。
新型エンジンを投入しての数字なので、
この程度で済んで良かった
そう考えるしか有りません。
8Lから８.1Lと、100mlだけど、ガソリンタンクが増量されているのは
燃費悪化に対するHONDAの良心でしょうか
燃費が悪くなったと言っても、満タンで20km程度の差です。
ともに300kmは余裕で走るので、実運用において問題にはならない。
トラクションコントロール
付加価値として、トラクションコントロール機能がつきました。
滑りやすい路面で発進する時のスリップが軽減されます。
これも、HONDAの良心かもしれません。
上位機種のように横Gに対応してないので過信はしない方がいいけれどね。
３代目PCX、４代目PCXエンジンスペックの比較
| PCXエンジンスペック | ３代目PCX | ４代目PCX |
|
最高出力 |
9.0[12]/8,500 | 9.2[12.5]/8,750 |
|
最大トルク |
12[1.2]/5,000 | 12[1.2]/6,500 |
| 圧縮比 | 11.0 | 11.5 |
| 内径×行程(mm) | 52.4×57.9 | 53.5×55.5 |
燃費は悪くなったけれど、出力は高まった
4バルブ化された新エンジンは、ショートストロークになりました。
４代目は、３代目PCXより高い回転数で、最大トルク、最大出力を生み出します。
いわゆる高回転型エンジンに振られました。
環境規制対策で失ったパワーを取り戻すためと思われます。
HONDAのことなので、高回転型になったとはいえ、ヤンチャな味付けにはなってません。
どこまでもジェントル！
エンジンは黒子に徹し、普段使いからツーリングまでストレスなく使える。
環境規制により、消えた名車
※環境省『二輪車の排出ガス規制に関する国際基準調和の動向等について』引用
かつては日本独自の環境規制でした。
そのため、規制の緩い海外向けの日本車を逆輸入するのが流行ってた。
日本独自規制がグローバル化で撤廃され喜んだら、EUの規制がやって来ました。
年々厳しくなる環境規制により、
多くのバイクが消えていくことに変わりない。
- ユーロ４で消えたバイク
VTR250など - ユーロ５で消えるバイク
セローなど - ユーロ６で消えるバイク
？？？？
ユーロ４で消えたバイク
2016年のユーロ4でVTR250・グラストラッカーなどの名車が消えました。
ユーロ５で消えるバイク
2020年のユーロ５は、ユーロ４ほどのインパクトは無いため、燃費悪化で凌いでる状態です。
しかし、名車中の名車、SR400・セローは超えられずに終了。
空冷バイクは水冷のように温度管理が容易では無い。
このため、理想状態でエンジンを燃やすのが難しい
完全燃焼せずに異物が残ってしまう
ユーロ６で消えるバイク
2024年(?)のユーロ６は、これまで以上の規制になると言われてます。
規制対応のため、大幅なスペックダウンは免れない。
多くのバイクがクリアできずに消えると思われます。
消えないにしろ、現行バイクより見劣りがするスペック。
かつ高価な浄化装置を積んだ重く高価なバイク。
2024年迄のバイクが、
最後の楽しいガソリンエンジンになる
今までは、技術力で各種排ガス・騒音規制をクリアしてきたバイクメーカーですが
事実上、EVへの移行を促すユーロ６ は高い壁になる。
直ぐに、ガソリンエンジンが無くなる訳では無いけれど、
軸足はEVに変わるのだろう。
EVバイクは楽しいのか？
4代目PCX(JK05)の燃費が悪くなった理由！まとめ
4代目PCXのデータシートを見ていると、燃費が悪くなっているので
『アレッ？』と思うけれど、環境対策のためです。
けれど、実使用において影響が出るほどの変化では無い。
2018現行PCXと比べれば、各部のリファインにより全体としては新型が良いに決まってる。
しかし次の規制、2024年(？)のユーロ６規制は、かなり厳しいものになる見込みです。
エンジンの楽しさを味わえるのは、これで最後かもしれない。
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