体形に合わせ、各部が調節できる乗り物が多い。
- 車は、シート位置・ハンドル位置を調整できる
- 自転車は、サドル高さを調整できる
でも、バイクはシート高すら、調整できない。
それでいて、最近のバイクはシート高が高い!
足つきが悪いけど、
パーツ交換するお金なんて無い!
何とかならないの?
こんな疑問を解消します。
リアサスのプリロード調整すれば、足つきが良くなる
- 調整方法は、簡単
- プリロードを減らせば、足つきは良くなる
- 底付きしなければOK
こんな内容を知って、スッキリしよう。
お金を使わなくても、プリロード調整で足つきは変えられる。
2cm足つきが変わるだけだけど、心理的負担は大きく変わる。
簡単な作業なので、やってみよう。
バイクのプリロード調整で足つきを良くする方法
足つきが悪いバイクは、緊張します。
ちょっとバランスを崩しただけで、踏ん張れずに立ちゴケしてしまいがち。
『慣れれば大丈夫』だとベテランは言うけれど、慣れる前に投げ出してしまうことも多い。
バイクはシート高を調整できない
けど、サスペンションの調整で足つきをよくすることが出来ます
お金を掛けなくても、調整だけで2cm程度は足つきが変わります。
わずか2cmだけど、世界を変えるには十分な数字です。
調整して足つきの良くなったバイクに乗れば、もっとバイクが好きになる!
プリロード調整って、何?
プリロード:あらかじめバネを縮めておく量
プリロードを減らせば、乗った時の沈み込みが増えて足つきが良くなる
サスペンションのばねを支えてるパーツを回して、ばねを縮めることをプリロードと言います。
あらかじめバネを縮めておけば、重いものを載せてもバネは少ししか縮まない。
ばねに初期負荷を掛けることで、
- 体重が重い人が乗った時の過度な沈み込み
- 荷物を一杯乗せた時の過度な沈み込み
これらを防ぐための機能です。
リアが沈み込んだ状態で走ると、前輪の接地が悪くなり危ないからね。
- プリロードを増やす:固い乗り味になる
- プリロードを減らす:柔らかい乗り味になる
プリロード調整の方法
サスペンションのばねを支えてるパーツを回すだけ
プリロードの調整は、簡単です。
回すだけ!
- プリロードを掛ける:バネを支えるパーツをバネが縮む方向に回す
- プリロードを抜く:バネを支えるパーツをバネが伸びる方向に回す
上の絵のように、段階的に変えるタイプもあるし、
この絵のように、ネジを回す量をアナログに変えるタイプもあります。
いずれにしても、手では回せないので工具が必要。
ドライバーで無理やり回す方法もあるけど、キズが付くのでおすすめ出来ない。
工具を忘れた時の、緊急避難ですね。
どれくらいプリロードを抜けばいいのか?
足つきをよくするなら、プリロードを最弱にする
初期の沈み込み量を最大にしてみよう
新車のときの初期設定は、プリロードが掛けすぎの場合が多い。
- 3人乗り・4人乗りが当たり前
- 大荷物を積むのが当たり前
- 路面に穴ぼこも当たり前
海外では、プリロードを多く掛ける必要が多いためです。
標準体重の人が日本のキレイな路面をゆっくり走るなら、プリロードを最弱に変えてみよう。
5段階調整のサスなら、最弱の1。
初心者がゆっくり走るだけなら、プリロード無しでも大きな問題になることは有りません。
段差で底づきしたり、バイクに慣れてきたら再度プリロード調整すればばいい。
プリロード変更の効果
2cmくらい足つきが良くなる
プリロードを最弱にすると、乗った時の沈み込みが大きくなる。
バイクにも依るけど、2cmくらい足つきが良くなる。
たった、2cm?
たった2cmと思いますか?
バイクのシートにバスタオルを置いて、2cmシートを高くして乗ってみて下さい。
足つきが、全然違うのを実感できるはずです。
2cmの効果は、絶大!
どんなバイクでもプリロード調整が出来るのか?
リアサスにプリロード調整機能が無いと、話は終わる
まずは、自分のバイクのリアサスを見て欲しい。
- 250cc以上は、上の絵のようなリアサス
- 125ccは、下の絵のようなリアサス
バイクによって違うこともあるけど、大抵はこうなってます。
リアサスが中央に1つしかないモノサスでも、同じ。
何が違うかと言うと、プリロード調整機能が有るか・無いか。
自分のバイクが下の絵のタイプで、取説にも調整方法が書いて無かったら、残念。
- リアサス交換
- シートのアンコ抜き
- リンクロッドの交換
- 厚底ブーツ
お金が掛かる方法でしか、足つきを改善できない。
なぜ、足つきの悪いバイクが多いのか?
手足の長い人をメインターゲットにバイクを作ってるから
最近のバイクは、世界中で売ることを前提にしてます。
需要の多い地域では手足の長い人が多いので、その体形に合うように出来てます。
日本人の体形に合わせてる訳じゃないので、胴の長い日本人には足つきが悪い。
日本のバイク需要は、世界の1%にも満たない。
だから、日本メーカのバイクでも日本人に構ってられないのは致し方ない。
世界のバイク需要については、ココ
バイクのプリロード調整で足つきを良くする方法 まとめ
まずは、自分のバイクにプリロード調整が付いてるか調べてみよう。
もし、付いてたら
プリロードを変えると足つきがどう変わるか、体感して欲しい。
乗っている姿はほとんど変わらないけど、足つきは大きく変わるはずです。
お金も掛からず、立ちゴケ心配せずに乗れるようになれば
また1つ、バイクが好きになる。
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