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ワッシャー(座金)の向きには意味がある!【失敗しない2つの方法】

ワッシャーの目的 バイク知識

バイクには、ワッシャー付きのボルトが使われてることもあります。

メンテで外した後、組付けるときに

ワッシャーって表裏があるの?


表裏で何が違うの?

向きに決まりがあるの?

そんな疑問を解消します。

もちろん、ワッシャーの向きは決まってます。

ワッシャー(座金)の向き

  • バリが出て無い方をボルト側にするのが基本
  • メッキ・塗装面などは、逆にバリが出てる方をボルト側

こんな内容を知って、スッキリしよう。

知ってれば、迷わないい。

早くて正確なメンテが出来るようになります。

ワッシャー(座金)の向きには意味がある!

ワッシャー表裏の使い方

基本はこの2つ。

  1. バリが出て無い方をボルト頭側にするのが基本
  2. メッキ・塗装面などは、逆に付ける

1.バリが出て無い方をボルト頭側が基本

バリを母材側、バリが出て無い方をボルト側に付けるのが、スタンダードです。

理由

ワッシャーの平坦な面をボルト頭側に持って来ることのメリットは3つ。

  1. ボルト頭がワッシャ上で低摩擦で回る
  2. ねじ締めトルクが、効率よくネジ部に伝わる
  3. ボルト頭の圧力が広く分散できる

ボルトを締めるときに、ワッシャーが回らないのがキモ!

2.メッキ・塗装面などは、逆に付ける

普通は、バリを母材側に持ってきます。

しかし、そうすると、1つネガが有ります。

メッキ・塗装面にねじ締めする場合、

バリが母材に食い込んで、母材のメッキ・塗装を痛める。

ねじで隠れるから、いいんじゃないの?

キズだけならその通りですが、

キズから塗装が剥がれてきたり


メッキが破れて、内部がサビついたりしては大変。


母材を優先する場合は、あえて逆にします。

特殊な使い方にはなるけれど、ワッシャーを逆に付け場合もあることを覚えておこう。

逆に付けるネガは、この3つ

  1. ねじしめトルクが効率よくネジ部に伝わらない
  2. ワッシャーの裏面の美しくない面が目に触れる
  3. ワッシャーのバリが露出するので、手を切るかも


ワッシャー表のピカピカした面が隠れるのは、見た目的には残念な点です。

ワッシャーを入れる理由・ワッシャーの形状

そもそも、なぜワッシャーを使うのか?

ワッシャーを入れる理由

ワッシャーを入れる目的は、2つ。

  1. 母材の保護
  2. ねじ緩み防止

1.母材の保護

母材を傷つけないため

塗装面やメッキ面などにネジ締めする場合、直接ボルトで締めると

ボルト頭の回転で、塗装面やメッキ面がキズついてしまう。

ワッシャーを挟み、ワッシャを回さないようにボルトを閉めれば母材にキズはつかない。

2.ねじゆるみ防止

締結圧を分散させるため

母材がアルミなどの柔らかい材料の場合、ねじ締めトルクでネジが母材に食い込んでしまう。

これを避けるため、ワッシャーを入れて面を広げます。

  • デザイン上、周辺部品との関係上でボルト頭を大きく出来ない
  • 高トルクで締めたい

こんな時に使うと、圧力が分散されるので、母材に食い込みにくくなる。

ワッシャーの表裏

ワッシャーはただのドーナツ状の板だけど、よく見ると表裏で形状が違ってます。

大げさに書くとこうなってる。

  • 外周のエッジが垂れてる方が、表面
  • 外周にバリが出てるのが、裏面

鉄板を打ち抜いて作ってるので、打ち抜き方向にバリが出るのは仕方ない。

おすすめのワッシャー(座金)

おすすめのワッシャー(座金)

ワッシャーセット

こだわりが無いのであれば、普通のワッシャーをセットで買うのが一番安い。

バラで買うと10枚500円以上するので、大人買いの方が安くつく。

カーボンワッシャー

バリが気に入らないなら、バリの無いカーボンワッシャーもあるにはある。

バカ高いので、カウルなどの目立つとこ専用ですね。

ドレインワッシャー

ドレインワッシャー

潰れて密着するのが仕事

ドレインワッシャーは、オイルが漏れないようにフタをするだけ。

2つを繋げるわけじゃないので、締結力はそれほど要りません。



このデイトナのドレインワッシャーは最後のひと締めの感覚が解りやすい。

「クイッ」と締まる手ごたえで、オーバートルクを防いでくれます。

銅ワッシャーもあるけれど、こちらの方が柔らかそうな気がします。

ワッシャーが柔らかい方がバイクに優しい。


表面に黒いコーティングがされているのがミソなのか、オイル漏れの口コミがありません。

ただし、使い捨て

オイル交換で再利用すると、効果はなくなる

ワッシャー(座金)の向きには意味がある まとめ

ワッシャー(座金)の向きには意味がある まとめ

ワッシャーはボルトを安定して締めるために付いています。

元々、ワッシャーが有った場所には必ずワッシャーを入れよう。


ワッシャーには表裏があり、どちら向きにするかは意味があります。

  • バリが出て無い方をボルト側が基本
  • メッキ・塗装面などは、逆に付ける


逆に付けたからと言って、致命的な何かが起きる訳ではない。

けれど、細かい部分にこだわるとバイクが『パリッ』とします。


また1つ、バイクが好きになる。


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