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バイクのウインカーを車検対応LEDに交換する方法!【2つの問題点】

LEDウインカー化のすすめ メンテ・カスタム

バイクのウインカーをLED化すると、切れのいい点滅がカッコいい!

クラシックなバイクには、電球の柔らかい光が似合うけれど、

最近のストファイやSSには、LEDの輝きが似合う。

ウインカーをLEDに変えるには

どうすれば良いの?

そんな疑問を解消します。

  • ウインカーLED化の問題は2つ
     1.ハザード化問題
     2.ハイフラ化問題
  • 2つの問題の対策方法
  • おすすめのLEDウインカー3選
  • 車検対応の要件

こんな内容を知ってスッキリしよう。

カッコイイは、バイクの正義。


ウインカーは保安部品なので車検でマークされ易いパーツです。

合法的にLED化すれば、検問や車検も怖くない!

ウインカーLED化に立ちはだかる、2つの問題点

 ウインカーLED化に立ちはだかる、2つの問題

最近は、標準でLEDウインカーを採用するバイクが増えてきました。

手持ちのバイクのウインカーもLED化して、カッコよくしたい!

しかし、LEDを買ってきて電球と交換するだけは、上手くいかない。

2つの問題を解決する必要があります。

  1. ハザード化問題
  2. ハイフラ化問題

1.ハザード化問題

インジケーターランプが左右共用で1つのバイクは、

電気回路追加しないと左右両方点灯してしまう

バイクのインパネには、ウインカーの点灯状態を示すインジケーターランプがついてます。

  • 左右ウインカー共用で1つのバイク
インジケーターランプが1つのバイク

左右ウインカー別々に2つのバイク

インジケーターランプが2つのバイク

2パターンあります。


1つインジケータの場合、そのままLEDに変えると問題が出ます。

ウインカーが左右同時に、点滅する

ハザード化!

ウインカースイッチを入れると、もれなくハザードになってしまいます。


インジケーターが左右2つツイてるタイプのバイクは、この現象が起きないので対策不要です。

2.ハイフラ化問題

ハイフラ化問題

LEDに変えると、ウインカーの点滅周期が早くなってしまう

ウインカーの点滅周期は、法で決まってます。

毎分60回~120回で一定の周期であること

国土交通省 道路運送車両の保安基準

単純にウインカーの電球をLEDに交換すると、点滅周期がこの基準以上に早くなってしまう。

高速に点滅して、目がチカチカする。

1. 車検対応LEDに交換する方法、ハザード化問題の原因と対策

ハザード化問題の原因と対策

ウインカーインジケーターが1つのバイクをLED化すると、ハザードになってしまう問題。

この原因と対策は、難しくない。

簡単なパーツ追加で対策できます。

ハザード化問題の原因

ウインカー点灯回路は、LEDを考慮してない

バイクのウインカー点灯回路を設計した人は、天才です。

  • 極小の電子部品点数
  • 簡略化を極めた回路

部品点数が増えて回路構成が複雑になればなるほど、故障率は上がります。

それを回避するために、考え抜かれた回路になってます。

インジケーターが2つの回路構成

インジケーターが2つの回路構成

インジケーターが2つのバイクは、左右2系統のインジケーター・ウインカーランプがあるだけ。

何のひねりも無い、当たり前の回路構成です。

・インジケーターランプが1つの回路構成

インジケーターランプが1つの回路構成

インジケーター1つの場合、左右ウインカー両方に通電される

インジケーター経由で通電される側は、電圧降下により点灯しない

  • バッテリーの電圧が12
  • インジケータの電圧降下が5
  • 右ウインカーを点灯

この場合、左のウインカーには、インジケータで電圧降下した残りの電圧7が掛かります。

電圧7では電球が光らないので、右ウインカーだけが点灯して見える。

良くできてます。

部品、ハーネスの節約になってます。

LEDは、電圧7でも点灯してしまう

LEDは効率が良いので、電球では点灯しない電圧でも点灯してしまう。

だから、左右とも点灯して見えます。

LEDの省電力ゆえですね!

ハザード化問題の対策

整流回路を追加して、逆側に電圧が掛からないようにするだけ

整流ダイオードを追加

図の『整流ダイオード』を追加して、逆側LEDに電圧が掛からないようにするだけ。

一方通行にしか流れないダイオードを使って片方のウインカーだけを光らせます。

改造前

整流ダイオードを追加前

※改造後

青色部が追加する整流ダイオードです

インジケーターの片側は近くのGNDにねじ止めしておきます。

整流ダイオードを追加後



市販パーツを使って改造

ダイオードを買ってきて、自作も可能ですが、面倒なら市販もされてます。

インジケーターランプのハーネス2本を切断した後に、このパーツを接続します。


パーツメーカによる、配線図もあります。

パーツメーカによる、配線図も
photo by M&H MATSUSHIMA
  • インジケーター回路図
  • ハーネス接続図

ナニコレ???

2つの図を見て、意味が解らない場合は

自分で改造はあきらめて、ショップに依頼した方が良い

バッテリーショートさせて燃えると、笑えない。

2.車検対応LEDに交換する方法、ハイフラ化問題の原因と対策

バイクウインカーのLED化に必要なもの

電球をLEDに変えると、点滅周期が早くなってチカチカする問題。

ハイフラ:

ハイフラッシャーの意味、点滅が早くなること

これは、ウインカーリレー交換で治ります。

ハイフラ化問題の原因

ハイフラ化問題の原因

ウインカーが点滅する仕組みは、『ししおどし』

  1. 電気が溜まるのを待つ
  2. 電気が溜まり切ると、電気が放出されてウインカー点灯する
  3. 溜まっていた電気が放出されたので元に戻って消灯する
  4. また、電気が溜まるまで、1で待つ

電気が貯まったら点灯してエネルギーを使い消灯。

これを繰り返してます。


通常の電球は21W程度、LEDは3W程度です。

LEDは省電力なので、直ぐに必要電気が貯まってしまう

通常の電球は、21W貯まるまで点灯しない。

しかし、LEDは3W貯まっただけで点灯してしまう。

『直ぐ溜まる・すぐ放出する 』 を繰り返すので、高速で点滅する

ハイフラ化問題の対策

ハイフラ化問題の対策

『ししおどし』は、ウインカーリレーという部品で実現してます

ウインカーリレーを『ICリレー』に交換すれば治る


ICリレーは、ししおどし方式では有りません。

使う電気の量に関わらずICで点灯周期を計算してます。

だから電気の量に依らず、点滅周期が一定になるのです。

ICリレーに変えるのではなく、LEDに抵抗器を付ける対策も有ります。

ICリレーに変えるのではなく、LEDに抵抗器を付ける対策も有ります

LEDに抵抗を付けることで、電球並みに消費電力を上げてやる方法です

せっかくのLEDの省エネが無駄になるのでICリレーで対策しよう



ウインカーを消し忘れてると、カッコ悪い

LED化におすすめのICリレー、LEDランプ

LED化におすすめのICリレー
photo by xunil96

ウインカーをLEDに変えるのに必要なパーツは2つ。

  1. ICリレー
  2. LEDバルブ

インジケーターランプが1つのバイクは、これに整流ダイオードが追加になります。

1.ICリレー

ウインカーリレーをLED対応品に交換します。

デイトナ LED対応ウインカーリレー

このデイトナのLED対応ICリレーは2PIN/3PIN対応で幅広い車種で使えるので、汎用性が高い。

実際に使用した人に好評を得てます。

2.LEDバルブ

  1. 電球をLEDに変える
  2. LEDならではの形状のウインカーに本体交換する

1.電球をLEDに変える

LEDウインカーに車用・バイク用の差はありません

口金(差し込み口の形状)さえ合えば、車用のLEDが使えます

口金には、T20、S35などの規格があります。

自分のバイクの口金規格を確認してから、ポチろう。


通常21Wの電球を5W程度のLEDに変えると大幅な省エネになる。

バッテリーにも優しい!

2. LEDならではの形状のウインカーに本体交換する

薄型LED

LEDならではの薄い形状のウインカーに変えると、バイクが引き締まります。

オレンジ色、スモーク、無色などのバリエーションがあります。

バリエーションが多く、自分のイメージに合わせやすいLEDウインカーです。

猫目LED

キャッツアイ形状で、色々なジャンルのバイクに溶け込みそうです。


多種多用な、LEDウインカーがあります。

見てるだけも、飽きない。


⇒ Amazon バイク LED ウインカー 検索結果

バッテリーもついでに交換しておくと、安心!

LEDウインカーの車検対応 法的な要件

ウインカーの法的な要件

ウインカーが見にくいと、事故につながる。

そのため、位置・大きさ・明るさ・点滅速度などが細かく法で決められてます。


よほど小さなLEDを使ったりしない限り抵触することは無いはず。

だけど、1度は法に目を通しておいて損は無い。

国土交通省 道路運送車両の保安基準

ウインカーのカスタムで気をつけるのは3つの違反

  1. 明るさ
  2. 点滅周期
  3. 左右ウインカーの設置幅

国土交通省 道路運送車両の保安基準(2019年11月15日現在)抜粋

  • 発行色は橙色のみ
  • 光源のワット数は10W以上60W以下、照明部の面積は7平方cm以上
    Eマーク付きLEDは除く
  • 発光面中心より内側20度、外側80度から視認可能であること
  • 毎分60回~120回で一定の周期であること
  • 昼間100m離れたところから点灯が確認出来ること
  • フロントウインカーの最内縁が240mm以上離れていること
  • リアウインカーの発光面の中心が150mm以上離れていること
  • 車両中心面に対して対称の位置に取り付けられていること
  • 照明部の中心は地上2.3m以下となるように取り付けられていること

車検でウインカーは検査員の目視検査です

検査員も人間なので、爽やかに接するように心掛けよう

バイクのウインカーを車検対応LEDに交換する方法!まとめ

バイクウインカーを車検対応LEDに交換する方法!まとめ

ウインカーをLEDにすると、歯切れのいい点滅が心地いい。

LEDは消費電力も抑えられるのでバッテリーにも有利です。

  • ハザード化問題
  • ハイフラ問題


LED交換には、細かい注意点があります。

しかし、作業自体は初心者でも難しくありません。

LEDウインカーに変えて、バイクをリフレッシュすれば、

また1つ、バイクが好きになる!


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