日本ではバイクが売れなくなりました。
1982年の年間329万台をピークに減り続け、2018年は37万台。
ピークの11%しか売れてない。
世界では、どうなってるの?
バイクは売れてるの?
そんなグローバルな疑問を解消します。
日本向けにバイクを作ってる場合じゃない!
- 世界のバイク需要は、年間約5,700万台
- インドのバイク需要は、世界一の年間2,000万台
- インドのバイクシェアNo.1は、HERO
- 日本のバイク需要は、世界の1%以下
こんな内容を知って、スッキリしよう。
日本のバイクメーカーは、ガンバってます。
日本のバイク販売台数 日本と世界のバイク業界シェア比較
2018年の日本国内のバイク販売台数は、36万9千台でした。
- 50cc以下が38%と意外と多い。
最近50ccは電動自転車に食われていると聞いていたのですが、意外と多いので驚きです。
これでも前年度17%減だそうです。
あまり街で見かけませんが、何処を走っているのでしょう。 - 125ccクラスと合わせると、バイクの約70%が原付1,2です。
- 人気と言われている250ccクラスが15%しか無いのも意外です。
世界のバイク販売台数 日本と世界のバイク業界シェア比較
世界のバイク販売台数は、約5,700万台。
その内80%がアジアでの需要です。
日本の需要は1%にもなりません。
日本専用車が無くなるはずです。
世界のバイク販売主要国
世界1のバイク販売台数はインドで、年間2,000万台以上です。
バイクと言えば、ベトナム・タイのイメージですが、
実はインドがダントツでトップ。
世界中で売られるバイクの3分の1がインドで売られてます。
日本の需要はインドの2%以下です。
日本の1年分がインドでは1週間です。
そら、バイクメーカーはインドに注力しますよね。
日本向けなど作ってる場合では無いです。
中国での需要が急激に落ちているのは、4輪へのシフトが進んでいるのでしょう。
バイクブランド別シェア
2013年のデータですが、ブランド別の全世界の台数シェアです。
ホンダが1位ですが、現在は2位のヒーローとの差が詰まっていると思われます
ハーレー・BMWなどの出番は有りません
ヒーローは世界No1のバイク王国インドのトップメーカーです。
世界一のバイクメーカーはホンダで有り続けることを望みます。
ガンバって欲しい。
ホンダがインドで放ったスマッシュヒットが日本にも展開されてます。
世界一はインド! インドってどんな国?
人口:13億人
平均年齢:28歳
中国の人口13.8億人を抜いて世界1の人口になるのも時間の問題です。
2017年のGDPは世界6位ですが、
人口が多いため1人当たりのGDPは140位と低い。
しかし経済発展は目覚ましくGDPが3位の日本を抜くのも時間の問題です。
バイク・車という製造業は元より、IT産業でも躍進している勢いのある国です。
アメリカ・中国・インドが世界を引っ張る日は近い。
その時、日本はどうなるのでしょうね。
観光国でしょうか。
インドの中位年齢
中位年齢(平均年齢)が低いのもインドの特徴です。
発展途上国平均の28歳に近く、国民の半数が30歳以下という若い人が多い国です。
経済の勢いがあって若い人が多いので、バイクが売れるはずです。
それに比べ、先進国平均は40歳で日本は49歳です。
日本国民の半分が50歳以上です。
日本でバイクが売れないのも、
日本でバイクを買う人が、50代なのも
納得ですね。
インドのバイクメーカー
インド国内の年間データ販売は見つかりませんでしたが、2018年7月の月間データが見つかりました。
インド国内シェア
1位 HERO インド国内メーカー 36%
ホンダとの合弁会社として力を付けて、2010年に合弁を解消
2位 HONDA 世界のホンダ 28%
3位 TVS インド国内メーカー 14%
スズキから技術供与を受けて成長
4位 BAJAJ インド国内メーカー 11%
カワサキから技術供与を受けて成長
ホンダは、世界1のバイクメーカーとしてインドでも頑張ってます。
ヒーローってどんなメーカー?
インドでトップシェアのHEROがどんなバイクを作っているのか見てみよう。
1ヶ月で日本の1年分をインドで売っているHEROのバイクです。
SPLENDOR ISMART
一番売れているスプレンダー。
スペックに見劣りする部分はありますが、日本円で10万円です。
並行輸入しても、相当安そう。
- 2020年度インド排ガス対策BS6対応
- 空冷単気筒 113.2 cc
- 6.73 kw @ 7500 rpm
- 9.89 Nm @ 5500 rpm
- 前後連動ブレーキ
- 重量 116 kg
- 前後タイヤ 80/100 – 18
価格
前輪ディスク:68,000ルピア ( 104,927 円)
前輪ドラム: 65,800ルピア (101,532円)
MAESTRO EDGE 125
マエストロは、インド国内のスクーターオブザイヤーです。
キャブレター・前輪ドラムも選べます。
- 空冷単気筒 124.6 cc
- 6.8 Kw @ 7000 rpm
- 10.2 Nm @ 5000 rpm
- 重量 110 kg
- 前タイヤ 90/90-12
- 後タイヤ 90/100-10
価格
前輪ドラム・キャブレター:63,970ルピア ( 98,640 円)
前輪ディスク ・キャブレター: 66,370ルピア ( 102,340 円)
前輪ディスク・燃料噴射: 70,770 ルピア ( 109,125 円)
PCXも、世界で戦ってます。
世界一はインド まとめ
世界中でインドのバイクが走る日は近いかもしれない
頑張れホンダ
- 日本のバイク需要は、世界の1%以下
- 日本のバイク需要の70%が125cc以下
- 世界一のバイク需要はインドで、世界の3分の1
- バイク販売台数世界1位はホンダ、2位はヒーロー
- インドのシェアは、ヒーローが1位、ホンダが2位
- インドのバイクは安い
インドは2030年までにガソリン・ディーゼル車を禁止するとしています。
2030年までに完全EV化するのは難しいと思われますが、いずれEV化はされます。
その時にバイクメーカーシェアがどうなっているのか、
どんなバイクが走っているのか楽しみです。
併せて読みたい