ガソリン携行缶を持ってますか?
バイクがガス欠になった時に備え、予備のガソリンを入れて置く缶です。
航続距離が短いバイクでへき地をツーリングする時に、お守りとして持っていると安心。
しかし、ガソリンですので、使い方を間違えると大変!
携行缶はどれを選べばいいの?
どうやって携行すればいいの?
そんな疑問を解消します。
スマホでガソリンスタンドを探しても、
- 休みだったり
- 廃業してたら
途方に暮れてしまう。
安全に予備のガソリンを携行して、ガス欠に備える方法を知っておこう。
ガソリンスタンドは減っている
日本中でガソリンスタンドが減っています
このため、バイクツーリングでのガス欠の危険は増えています
経済産業省エネルギー庁の調査によると、全国のガソリンスタンドは
平成6年(1994年)60,421ヵ所をピークに減り続けてます。
2015年には約半分の 32,333ヵ所です。
この傾向は過疎地・都市部共に同じです。
ガソリンスタンドが減っている原因
車の燃費が良くなって、ガソリンが売れなきなった
ガソリンは、商品の差別化が難しいので、薄利多売です。
なのに、燃費向上でガソリン需要の絶対量が減ってしまった。
薄利多売できなくなったのが主原因です。
ガソリンスタンドは、商売としてのうまみが無くなってしまった。
都市部では統廃合も可能ですが、へき地では設備更新できずに廃業になってます。
都市部で減少している理由
- 自動車の燃費向上で絶対量が減っているため
10年で総量20%減 - ガソリンスタンドの統合・集約が進んでいるため
セルフ化を機に設備を大型化して統合、コンビニへの転業など
過疎地で減少している理由
- 自動車の燃費向上で絶対量が減っている
- 経営者の高齢化
- 設備の老朽化
廃業を考えている人は多い
廃業を考えている人は多く、ガソリンスタンド減少は今後も続きます。
電気自動車も、もうすぐだしね。
昔の記憶やナビ頼りでツーリングしていると
あてにしていたガソリンスタンドが廃業していて、
立ち往生するかも
バイクツーリングで人気の北海道は、特にガソリンスタンドが少ない地域が目立ちます。
ガソリンスタンド空白地帯の増加
バイク乗りの約束の地、北海道
ガソリンスタンドの無い地域が増えてます
色が濃くなればなるほど、ガソリンスタンドが少ない地域です。
バイク乗りのあこがれの地、宗谷岬がある道北エリアは、かなり厳しい。
時間帯や曜日によっては、営業しているガソリンスタンドが無い地域はもっと広がります。
ガソリン携行缶を持った方が良いバイク・無くても良いバイク
ガス欠に備え、ガソリンを予備として持っていると安心です。
しかし、ガソリンは爆発物なので、超危険。
必ず、専用のガソリン携行缶に入れて持ち運ばないとマズい。
それでも、取り扱いを間違えると爆発します。
できれば、持たずに済ませたい。
ロングツーリングで、ガソリンスタンドが少ない地域へ行く場合
実燃費での航続距離が、
- 250km以下のバイクは、ガソリン携行缶を持った方が安心です
- 300km以上のバイクは、ガソリン携行缶は無くてもいいかも
1.航続距離が250km以下のバイク
見知った、土地カンのある場所にいくときは、ガソリン携行缶なんて不要です。
問題は、ガソリンスタンドが少ない土地へいくとき。
1日遊べるガソリンを携行してると、安心です
バイクの航続距離が250kmなら、
平均速度30km/hとして、1日7時間走って30 × 7 ≒ 200km。
一日走り終えたら、ガソリンスタンドを探す時間です。
50km分のガソリンが残ってれば、安心!
50km以内にガソリンスタンドが
見つかる?
日本で50kmガソリンスタンドが無い地域は、まず有りません。
しかし、目当ての ガソリンスタンドが休みだと、すぐに緊急事態になります
そんな、万一に備えて予備のガソリンを持っていたい。
2.航続距離が300km以上のバイク
満タンで300k 満タンで300km走るバイクでは、丸1日遊んでもガソリンに余裕がある
山奥でキャンプしなければ、ガソリン携行缶の出番は無い
300km走るバイクは、丸1日遊んでもガソリンの心配は要らない
余裕をもって人里までたどり着けます。
ガソリン携行缶の必要性は少ない。
一日300km以上走る変態は、別だけどね!
車よりバイクの方が燃費が良い
けれど、圧倒的にガソリンタンクが小さい
だから、車よりバイクの方が、ガス欠の危険性は高い
ガソリン携行缶の選ぶときの2つのポイント
ガソリンは揮発性があり、引火し易い危険な液体です。
飲料水の空き缶やポリ容器で代用は出来ません。
ガソリン携行缶を選ぶポイントは、2つ
- UNマーク・KHKマークの付いた携行缶を選ぶ
- 容量は、1L以下を選ぶ
1.UNマーク・KHKマークの付 いた携行缶を選ぶ
ガソリン携行缶としての安全基準に合致した
UNマーク・KHKマークのある携行缶を必ず選んで下さい
灯油用のポリ容器でガソリンは運べません
どちらかのマークがついていれば、OK!
ガソリンを入れても大丈夫な容器です。
2. 容量は、1L以下を選ぶ
特殊なバイクで、特殊なツーリングをする訳で無く
万一の場合の保険として携行するのであれば1Lがおすすめです
1Lあれば、最低でも20~30Kmは走れます
20km走って人里に出られない地域はまず有りません
何リットルの予備ガソリンを持っていれば、安心なの?
バイクの燃費、バイクツーリングの中身で変わってきますが、
保険のための携行缶です。
過度な容量は邪魔になるだけ!
日本国内であれば、どこでも20km走れば人里に出られます。
人里に出られれば、ガソリンスタンドは無くても緊急事態は回避できます。
リスクと常備する負担から、1L程度の携行缶がおすすめ。
人里離れた山奥でキャンプツーリングを2,3日行うのであれば、2~5L欲しいが、
特殊なバイクで特殊なツーリングをする人は、自己責任で積載方法を考えられる人
思うように行動しよう
おすすめのガソリン携行缶 5選
安心の日本製品を中心とした、おすすめのガソリン携行缶です。
- メルテック ガソリン携行缶 1L
- SOTO ガソリン用ボトル 750ml
- エマーソン ガソリン携行缶 1L
- クロスヨーロッパ 1L
- エトスデザイン OPTIMUS 1L
1.メルテック ガソリン携行缶 1L
コンパクトで場所を取らない携行缶ならこれ。
UN規格取得 消防法適合品
メルテックは、日本製品。
大阪の大自工業株式会社のブランドです。
危険なガソリンを入れるため、日本メーカーという安心感は頼りになります。
2.SOTO ガソリン用ボトル 750ml
ガスバーナーで知られているSOTOのガソリン携行缶。
UN規格取得、消防法適合品
SOTOは、日本製品。
愛知県の新富士バーナー株式会社のブランドです。
3.エマーソン ガソリン携行缶 1L
エマーソンは、100万缶以上の販売実績がある老舗メーカ。
N規格取得、消防法適合品
4.クロスヨーロッパ 1L
亜鉛メッキ鋼板で頑丈に作られた1L携行缶です。
N規格取得、消防法適合品
漏れに強いという口コミが多く寄せられている一品です。
5.エトスデザイン OPTIMUS 1L
スウェーデンの老舗ストーブメーカーのガソリン携行缶です。
ロゴデザイン、色使いがスウェーデンですね!
ガソリン携行缶の使い方 注意点は4つ
ガソリン携行缶は、ペットボトルの飲み物と同じ扱いで良いはずが無い。
取り扱い方法を知っておこう。
注意点は4つ。
- ガソリンスタンドで自分で入れるのはNG
- 携行は立てた状態で
- 宿には持ち込まない
- ツーリングから帰ったら、空にする
1.ガソリンスタンドで自分で入れるのはNG
自分で入れるのは、消防法で禁止されてます。
必ず、ガソリンスタンドのスタッフに依頼して入れて貰おう。
セルフのガソリンスタンド
セルフのガソリンスタンドでも、自分で入れるのはNGです。
スタッフに依頼する必要があります。
しかし、セルフは可能な限り避けて、
セルフで無いガソリンスタンドで頼むようにしましょう。
セルフは、自分で給油できる人が行くところです。
セルフは少人数のスタッフで運営しているので
携行缶に入れている間は他のお客さんを待たせる事になります。
少なくとも、混雑している時は避けるようにしよう。
2.携行は立てた状態で
フタをしっかりして、立てた状態で携行しよう
ガソリンの入った携行缶から、ガソリンが漏れたら大変です。
横にすると漏れてくる心配が増えます。
バイクへの固定は、このようなホルダーに入れると扱いやすくなるのでおすすめです。
1Lサイズの携行缶に適合します。
なるべく、立ちごけしても地面に当たらない場所に固定しよう。
3.宿には持ち込まない
ガソリンは危険物なので、ホテル・宿の部屋に持ち込むのはNG
バイクに固定しておこう。
元々、バイクのタンクにはガソリンが入っているのだから、同じことです。
4.ツーリングから帰ったら、空にする
ツーリングから帰ったら
携行缶のガソリンはバイクのタンクに入れて
空にしよう。
来月も、携行缶が必要な場所にツーリングする予定があっても一旦リセットしておこう。。
ガソリン入れっ放しは、内圧が高まって危険です。
ガソリンが変質することもあるのでやめよう。
ガソリン携行缶が必要な理由!おすすめ5選 まとめ
ガソリン携行缶は、バイク保険やパンク修理キットに似ています。
実際に使う事はめったにありません。
けど、いざという時に無いと話にならない。
使う機会が無いことを願いながら、荷物にガソリン携帯缶を忍ばせておこう。
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