青信号に変わって、動き出そうとしたら
『プスン・・・・シーーーン』
エンスト(エンジンストップ)してしまうと焦る。
後続車の無言のプレッシャーに押されて
焦ると余計エンスト無限地獄にハマっていきます。
教習所ではうまく発進できてたのに
何が違うんだろう?
そんな疑問を解消します。
エンストしないコツは5つ
- 1速入っている事を確認
- スロットルを大きく開く
- いろんな事をしない
- 直立状態で発進する
- 周りを確認する
エンストしにくいバイクの特徴は2つ
- 大排気量
- 4気筒
こんな内容を知って、スッキリしよう。
エンストしても、立ちごけしなかったらラッキー!
気にしなくてもいい。
事故しないのが、大事だからね。
エンストの原因、しない5つのコツ!
エンストしないためには、エンジンを応援してやれば良い。
教習所のバイクより非力なら、その分応援を増やせば良いだけ。
けれど、初心者が複雑な操作が出来る訳がありません。
初心者でも可能な、単純で効果的なコツを5つ厳選して紹介します。
- 1速入っている事を確認
- スロットルを大きく開く
- いろんな事をしない
- 直立状態で発進する
- 周りを確認する
1.1速入っている事を確認
発進する前に、1速であることを確認するクセをつけよう
停車時に1速にシフトダウンし忘れると、発進時エンストします。
2速以上で発進するとエンジンパワーが十分に伝わらないためです。
シフトインジケーターがついてれば、いま何速か表示されているので、見るだけ。
シフトインジケーターがついて無ければ、赤信号の間に一旦ニュートラルする。
ニュートラルランプが点くことを確認しておこう。
青になったら、クラッチを踏み込めばいい。
ニュートラルランプが点かないなら
ランプが点かないなら、1速に入ってません。
シフトダウンして、1速まで持って行こう。
停車中でシフトダウンし難いなら、
- 車体を揺すってみる
- 半クラにしてみる
そうするとカコン!とギアが動くのでやってみよう。
2.スロットルを大きく開く
非力なバイクではスロットルを大きく開いて発進しよう
教習所では、少しスロットルをひねるだけで、発進できたかもしれません。
しかし、250ccではスロットルを大きく開けないと、停止している車体の力に勝てません。
長時間、空ぶかしをするわけでは無いので近所迷惑にはなりません。
エンジン回転数を上げて、エンジンの力を強くして停止している車体に対抗しよう。
思い切り吹かしながら発進すればOKです。
立ちゴケの傾向と対策なら、ココ
3.いろんな事をしない
クラッチ以外の操作は固定しよう
発進時に、いろんな操作を同時にやろうとしてませんか?
- 半クラッチを徐々に解除しながら
- スロットルを徐々に開きながら
- ブレーキを解除
どれか1つをミスると全体のバランスが崩れてエンストです。
スロットルは開いたまま固定。
平地ならブレーキは解除しっぱなし。
その状態で、クラッチを徐々に開けていくことに集中しよう。
4.直立状態で発進する
直立状態で発進することを心がけよう
万一、エンストしても立ちゴケし難い
傾いたまま発進に失敗すると、車体が傾いた状態でエンストします。
そうなると、車体を支え切れず立ちゴケになる可能性が高い。
立ちゴケのプレッシャーがあると余計、エンストし易くなります。
発進直後に曲がるような交差点右折の場合でも、直進で安定してから曲がろう。
大回りになっても、構わない。
交差点の右折車線で立ちゴケすると、トラウマになってしまう。
5.周りを確認する
まずは背筋を伸ばして、大きく回りを見渡してから動き出しても遅くない
発進中に外乱があると、エンストにつながる
自分のことに集中するあまり、周りが見えてないと危険です。
先行車が急ブレーキをかけるかもしれないし、
黄色で対向車が通過しようと、加速してくるかもしれない。
発進中にそんな外乱が起きると、急ブレーキからの立ちごけコンボに見舞われる。
エンストでカウルを傷つけてしまったら、ココ
エンストしにくいバイクの特徴2選!
エンストしにくいバイクの特徴2選!
- 排気量が大きい方が、エンストし難い
- 気筒数が多い方が、エンストし難い
- 教習所は、4気筒400ccのCB400SF
- 自分の初バイクは、250ccの単気筒か2気筒
この場合、教習所のイメージで発進するとエンストしてしまう。
250ccエンジンは粘らないので、エンストし易いのです。
1.排気量が大きい方が、エンストしにくい
排気量が大きい方がパワーがある
だから、エンストしにくい
これは、理解し易いはずです。
排気量が250ccから400ccになるとパワーは倍近くなりますが
バイクの重量は、150kgから300kgのように倍にはなりません。
排気量が上がると、車体の力に勝って発進しやすくなります。
400cc以上のバイクなら、もっとトルクがあるので発進はもっと楽勝です。
写真のゴールドウイングは、1,800cc 6気筒。
化け物ですね!
2.気筒数が多いとエンストしにくい
多気筒は爆発の間隔が短い
だから、エンストしにくい
4ストロークのエンジンは、4工程で1セット。
- 吸入
- 圧縮
- 燃焼・膨張
- 排気
単気筒のトルク変動
単気筒は、1回の爆発は大きいけれど、爆発の間隔は長い
単気筒は、クランクが2回転で、4工程。
2回転に1回爆発します。
1回の爆発は大きいけれど、爆発の間隔は長い。
爆発間隔が長いので、次の爆発まで耐えきれず、エンストし易い。
爆発間隔が長いので、ドコドコ した低周波のエンジン音になるのが、特徴。
4気筒のトルク変動
4気筒は、 1回の爆発は小さいけれど、爆発の間隔が短い
単気筒と同じ排気量なら、4気筒だと1回の爆発は1/4。
4気筒は1回の爆発は小さいけれど、クランクが180度回る度に爆発します。
クランクが2回転する間に4回爆発ます。
単気筒の4倍です。
爆発の間隔が短いので、エンストしそうになっても次の爆発が起きて救われます。
だから、4気筒は単気筒よりエンストしずらい。
4気筒は『粘る』と表現されます。
爆発の間隔が短いので、ヒューンという高周波のエンジン音になるのが特徴。
125cc・150ccという選択肢もある
4気筒のデメリット
エンストし難いので、4気筒の方が魅力的に見える。
だけど、4気筒にはデメリットもあります。
デメリット3選
- 部品点数が増えるので、重い
- 部品点数が増えるので、高価
- シリンダーが多くなるので、摩擦によるパワーロスが多い
同じ回転数で比べると
- パワーロスの分だけ4気筒の方がトルクが薄くなります
- 単気筒の方が、トルクが厚く力強くなります
- 単気筒・2気筒が力強いイメージ
- 4気筒の低回転は線が細いイメージ
(線が細いと言っても、エンストするほどではない)
4気筒のメリット
トルク変動が少ない
⇒ 滑らかに回る
⇒ 高回転まで回せる
高回転まで回せるのが、4気筒最大のメリット!
低回転では単気筒の力強さが光りますが、
4気筒のメリット『トルク変動が少ない』はエンストだけに有効な訳では無い。
高回転まで回せるのが、最大のメリットです。
トルク(排気量)✖ 回転数 = 出力 なので
高回転までブン回して、高出力が取り出せるのです。
スポーツ車に高出力は欠かせません。
このためスポーツ車は、どれも4気筒エンジンを積んでます。
立ちゴケに備えて予備レバーが必要か?
エンストの原因、しない5つのコツ! まとめ
エンストからの立ちゴケだけは、避けたい
バイクを嫌いになってしまう
発進は動き出そうとするエンジンと、停止している車体の綱引きです。
車体にエンジンが負けると、エンストしてしまう。
慣れれば無意識にスロットル・クラッチ・ブレーキを連動させて操作できます。
坂道発進だって、無意識に出来るようになります。
カッコよく発進するのは、安全に発進できるようになってから!
最初は、紹介した5つのコツを守って、少しづつ慣れていこう。
万一エンストしても、立ちゴケしないようにね!
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