道の駅に大型バイクを誇らしげに乗りつける。
仲間や通りすがりのバイク乗りに自慢話をして、1日を終える人をよく見かけます。
みんな、大型バイクに憧れるでしょ?
成功の証だよね?
そんな疑問を解消します。
かつて、大型バイクが偉かった時代があったのは事実です
しかし、兵どもが夢のあと、時代は変わりました
もう大型バイクは必要ありません、理由は3つ
- バイク乗りの高齢化
- し好の多様化
- インフレ
こんな内容を知って、スッキリしよう。
最初に言っておくけど、あなたのお金でどんなバイクを買おうと、あなたの自由です。
大音響で排気音をまき散らしたり、ムリな追い越ししたりして他人に迷惑を掛けない限り、自由にすればいい。
それに、日本で大型バイクがオーバースペックだから不要、だとも思わない。
それを言うなら下道では125cc、高速でも250cc以上はオーバースペックで不要になってしまう。
だけど、大型バイク至上主義がまかり通った時代は、もう終わってます。
情報を更新しないと老害ですよ。
もう、大型バイクが必要ない3つの理由!【まだマウントするの?】
大型バイクが君臨し、皆が憧れた時代があったのは確かです。
しかし、今は昔。
大型バイクが偉かった時代は、終わってます。
今でも大型バイクを楽しんでいる人は多くおられます。大型バイクの魅力を否定するものではありません。
しかし、『偉かった』時代は終わり、選択肢の1つになってます。
理由は3つ。
- バイク乗りの高齢化
- し好の多様化
- インフレ
1.バイク乗りの高齢化
※ 日本自動車工業会 2023年度二輪車市場動向調査を引用
バイク乗りの高齢化により、大型バイクを乗りこなすのは難しくなってきた
大型バイクが必要という価値観を変えないと、排気量を落とし難い
年々バイクユーザーの高齢化が進んでおり、2022年では50代以上のライダーが49%と約半数です。
一方、大型バイクの購入者を年齢別にみて見ると、
大型バイクを買う人の年齢も年々高齢化しており、2023年度には平均年齢52.6歳。
実に大型バイクの購入者の69%が50代以上になって来ました。
大型バイクは、もう乗りこなせない
あなたは何歳まで、大型バイクに乗るつもりですか?
70代で大型バイクを買う元気な人も居るけれど、大型バイクを思うままに扱うには、60代が限界と思われます。
- 200kgを大きく超える車体を取り回す
- 高速道路のスピード域で、状況判断する
- とっさの時に、間髪を入れず的確な対処をする
高齢になると大型バイクが乗りこなせなくなってきます。そしてそれが解っているのは誰でも無い本人。
今日買った大型バイクを乗りこなせなくなる日は、近い。
かつて80年代のバイクブームを支えたバイク乗りも60代になります。
大型バイクでリターンした人も、大型を維持するのが難しくなってきました。
小排気量に乗り換えたいけど、大型が偉いという概念を捨てないと居づらい。
2.し好の多様化
ダイバーシティ
日本語では多様性
異なる背景や特性を持つ個人が共存し、その違いを尊重することを指します
排気量ヒエラルキーからの脱却です。
125・250ccでスタートして、大排気量の大型バイクでゴールという考え方は、選択肢の1つになりました。
人それぞれ色んな考え方を持ち、乗りたいバイクも多様化してきました。
こっちのバイクの方が
最高出力がxx馬力も大きい!
スペックでバイクを選ぶスペック至上主義はすっかり影を薄め、排気量や出力はバイクの個性の1つでしかない。
苦労して大型バイクに乗らなくても、バイクを楽しむ方法は幾らでもあります。
自分の個性で排気量を選ぶ時代です。
低排気量バイクなんて、
高速じゃ加速しないし、
横風にフラついて乗ってられない
こんなこと、思ってませんか?
高速では大型が有利なのは当たり前、毎日高速に乗るなら大型にすればいい。
適材適所。当たり前のことを偉そうに言うのは、老害でしかない。
125ccブーム
日々の買い物から週末のプチツーリングまで、
気負わずに等身大で扱えるバイクを選ぶのも、選択肢の1つ
125ccが見直され、ホンダだけでも14車種もの125ccが発売され、125ccブームとなってます。
- CB125R
- PCX
- リード125
- Dio110
- ダックス125
- モンキー
- グロム
- スーパーカブC125
- CT125ハンターカブ
- スーパーカブ110
- スーパーカブ110プロ
- クロスカブ110
- ベンリー110
- ベンリー110プロ
通勤通学の足から、週末のプチツーリングまで。
高速に乗らないのであれば、125ccで十分交通の流れに乗れ、何の不満も出ない。
250cc以上のバイクは、趣味の領域。
1,000ccのバイクの趣味なので、乗りたければ乗ればいいけれど、自慢するのは違う。
400ccブーム
扱い切れない大型バイクより、
日本の道に丁度いい高性能を選ぶのも、選択肢の1つ
一時期は、日本独自規格の排気量である400ccは、オワコン視されてました。
しかし、カワサキが400ccクラスを活性化させました。
- カワサキ エリミネーター:帰って来たクルーザー
- カワサキ Ninja ZX-4R:クラス唯一の4気筒
ヤマハがYZF-R3、MT-03のスポーツモデルで迎え撃ち、
今後、ホンダがCB400SFの後継を4気筒で出すとのうわさもあります。
400ccクラスも熱くなって来ました。
3.インフレ
100万円を大きく超える大型バイク
ポンと買える人は多くはない
給料の上昇より物価の上昇の方が早い人が大多数です。
大型バイクの価格は、モデルチェンジのたび、カラーチェンジのたびに高値更新されていきます。
いまや、100万を大きく超え200万、300万円の国産大型バイクも珍しくない。
普通のサラリーマンが自分の趣味として買える範疇を超えてます。
大型バイクがバイク好きマウントで無く、お金持ちマウントのアイテムでしかなくなった。
バイクは乗ってナンボ、コレクターズアイテムじゃありません。
お金持ちとしては偉いけど、バイク乗りとしての『偉い』はもうそこに有りません。
もう、大型バイクが必要ない3つの理由! まとめ
かつて、バイク乗りの憧れで『偉かった』大型バイクは、もう選択肢の1つでしかありません。
- 扱える体力が無いのに無理して乗っても、偉くない
- 大型こそ至高だと、古い価値観を押し付けるのは、偉くない
- 大型バイクを買ってお金が無く、ガソリン代をケチるのは、偉くない
颯爽と大型バイクを乗りこなす老人は偉いけど、大型に固執してるだけの老人はタダの老害です。
250ccのバイクで高速走って、加速できないとか横風にふらつくとか、
そんな適材適所を無視したインプレに惑わされ、情報の更新が出来なくなったらお終いです。
あなたは、老害じゃないですよね?
併せて読みたい