夏はバイクの季節!
だけど、バイクにとって厳しい季節でもあります。
水温警告灯が点灯した!
どうしたらいいの?
オーバーヒートを予防するには?
そんな疑問を解消します。
オーバーヒートの前兆を見逃さないで
- ノッキング
- 白煙
- 急にパワーが無くなる
- 冷却水警告灯
オーバーヒート対策 5項目
- 冷却水の確認・補充
- 冷却水の交換
- ラジエターコアの修正
- オイル交換
- 渋滞回避・アイドリングストップ
こんな内容を知って、スッキリしよう。
当たり前すぎて、つまらない?
その通り。オーバーヒート対策に奇策は通じません。
王道を確実に歩くしかない。
それに、知ってるつもりでも王道を正しく歩けてないかも。
振り返ってみませんか?
オーバーヒートの前兆を見逃さないで
エンジンの排熱が追い付かず、オーバーヒートすると金属が膨張し歪んでしまう。
エンジンが焼き付いて、最悪エンジンブロー。
修復には30万円以上掛かる場合もあり、廃車コースすらある。
痛すぎる!
オーバーヒートしてしまう前には、必ず前兆があります。
前兆を見逃さず、その時点で日陰に対比してエンジンを切ってれば助かります。
前兆について、知っておこう。
オーバーヒートの前兆
オーバーヒートの前兆を感じたら
ツーリングは中止
日陰でバイクを休ませよう
- ノッキング
- 白煙
- 急にパワーが無くなる
- 冷却水警告灯
振り返ってみれば、
あれが前兆だった。
良くある話です。
なぜ、あの時すぐに手を打たなかったのか?
後悔しても始まりません。
前兆を感じたら、次の休憩ポイントまで先延ばしにするのはナシ。
すぐに、行動を変えれば、バイクは助かる。
水温警告灯が付いたら、先延ばし厳禁
すぐにエンジンを切って、焼き付いてないことを願おう。
- あと数Kmで目的地に着く
- もうすぐ渋滞を抜けられる
- 急いでるから
そんなことを言ってる場合じゃありません。
直ぐに安全にバイクを止められる場所に移動して、エンジンを切ろう。
キーオフでラジエーターファンが止まってしまう場合は
キルスイッチでエンジンだけ停止するのもいい
もしもに備え、ロードサービスには入っておこう
ロードサービスで保険を選ぶ方法もあります
夏、バイクのオーバーヒート対策!5項目
夏の炎天下は、熱中症対策として水分補給・塩分補給が欠かせない。
同様に、バイクにとっても夏は厳しい季節です。
渋滞にハマって『水温警告灯』が点灯してしまう前に5つの対策をしておこう。
- 冷却水の確認・補充
- 冷却水の交換
- ラジエターコアの修正
- オイル交換
- 渋滞回避・アイドリングストップ
水冷エンジン前提の対策なので、空冷エンジンの場合はNo.4のみですね。
1.冷却水の確認・補充
冷却水の量をチェックしたのはいつですか?
冷却水が足りないと、オーバーヒートしやすい
水冷エンジンは、エンジンの熱を水が強制的にラジエーターまで運んで放出します。
だから外気やエンジン回転数に依存せず、エンジン内部の燃焼環境を最適温度に保つことが出来ます。
いつも完全燃焼の水冷は、空冷エンジンに比べると良いことづくめ。
- 高出力
- 低騒音
- クリーンな排気ガス
だけど、肝心の水が足りてないと熱が運べずにオーバーヒートしてしまう。
密閉された冷却水はそう簡単には減らないけれど、揮発は避けられません。
あなたが最後に冷却水の量を確認したのは、いつですか?
冷却水のチェックは簡単
リザーバータンクを光に透かし
『LO』と『UP』の間に液面があるのを見るだけ!
冷却水の予備は、リバーザータンクに入ってます。
どんなバイクも工具無しで覗き込むだけ。
覗けば、必要量入ってるか分かるようになってます。
『LO』と『HI』の間に液面があれば、適正値。
足りなければ、市販の冷却水(クーラント)をリバーザータンクに足すだけ。
エンジンが温まり水温が上がると、冷却水の体積が増えるのでリバーザータンクに余剰が退避される。
逆にエンジンが冷えると、リザーバータンクからラジエーターに必要量が送られます。
だから、エンジンが冷えてるときにチェックしないと正しい量になりません。
出掛ける前にチェックして、足りなければ注ぐだけ。
数分で終わります。
冷却水は高いものじゃないけど、不足するとオーバーヒートに直結します。
バイクに乗る前に、チラ見するクセを付けておくのがおすすめ!
2.冷却水の交換
冷却水は一生ものじゃない
経年劣化するので2~3年で交換したい
劣化した冷却水は、オーバーヒートしやすい
冷却水は、単に色を付けた『ただの水』じゃない。
『クーラント』と呼ばれる液体です。
いろんな成分が含まれてます。
- 不凍液(エチレングリコール または プロピレングリコール)
氷点下でも凍らない - 防錆剤
ラジエーターをサビさせない - 消泡剤
泡立って排熱性が落ちない - 色素
残量を見やすい
いろんな成分は、それぞれ経年劣化していきます。
2~3年で性能劣化が始まるので、定期的に全交換が必要!
性能が落ちるとエンジンの熱をうまく運べなくなったり、ラジエーターがサビたりする。
そうなる前、2~3年毎には冷却水を全交換したい。
冷却水の交換費用
ショップに依頼すると、5千円~1万円程度
冷却水の交換自体は、難しい作業じゃない。
けれど、カウルの脱着が必要だったりするので、不安ならショップに依頼してもいい。
それくらい自分でやらなきゃ
バイク乗りじゃない!
こんなことをいうオヤジが出て来そうだけど、
メンテの時間をお金で買って
その分ツーリングの回数を増やすのもアリ!
プロに任せた方が安心だし、気付かなかった不具合が見つかったりする。
バイクがシャキッとするのは、だれでも体感できる。
3.ラジエターコアの修正
飛び石などでラジエーターコアが潰れてると
排熱性能が落ちて、オーバーヒートしやすい
ラジエーターは、細かいフィンが密集してる。
ここに冷却水を通し、風が当たることで排熱してます。
だから、飛び石などでフィンが潰れると、排熱性能が落ちてしまう。
修正は、慎重に、根気よく
フィンを立てる専用工具『メタペン』があると容易に修正出来ます。
一家に1台欲しい所だけど、
専用工具を買うほどでは・・・
そう思うなら、
マイナスドライバー・ピンセットなどで根気よくフィンを立たせていこう。
勢い余って、ラジエーターに穴を開けないようにね!
4.オイル交換(夏用の硬いオイルは必要か?)
オイル劣化すると摩擦熱でオーバーヒートしやすくなる
夏用に硬いいオイル変える必要は無いかもしれない
エンジンオイルが劣化すると、サラサラになってしまい十分な潤滑が出来なくなる。
そうすると、エンジン各部で摩擦熱が増えて発熱が大きくなってしまう。
エンジンオイルの劣化はオーバーヒートに繋がります。
走り方にも寄るけれど、エンジンオイルは3,000~5,000Kmの距離で交換するのが一般的。
距離ではなく、季節で交換するのもいい。
- 夏になる前にフレッシュなオイルに変える
- 秋になる前に疲れた夏オイルを交換する
夏用オイルは、硬いオイルに変えるべきか?
最近のオイルは、粘度と油膜はリンクしない
低粘度でも油膜切れを起こさないので、夏オイルの必要無い
昔は、冬に10W-30なら、夏は20W-40と粘度を変える人が多かった。
夏は硬めのオイルにすることで油切れを起こさせないようにしてました。
しかし、最近のオイルは夏冬でオイルの硬さを変える必要有りません。
柔らかくても、油膜切れを起こさないように出来てます。
硬いオイルを入れると燃費が悪くなるだけ。
ホントに?
心配なら、20Wなどの硬めにしてもいい。
燃費が悪くなるくらいでエンジンにダメージを与えることは無いからね!
あなたの信じるものが正解。
オイルの選び方は、ココ
5.渋滞回避・アイドリングストップ
- 早朝に出発して、渋滞する前に街を抜け出す
- ナビで渋滞回避する
- 長い信号ではアイドリングストップ
無駄なエンジンの発熱を避けるため、夏は特に渋滞回避に注意したい。
万一渋滞に突入してしまったら、早めの休憩時間・食事時間にするなどして回避しよう。
しかし、渋滞の間を危険なすり抜けで回避するのは、気を付けたい。
120%の自信がある場合以外は、すり抜けはやめた方が良い。
もし、車と接触したら
夏、バイクのオーバーヒート対策!5項目 まとめ
夏はバイクの季節!
だけど、照り付ける太陽・アスファルトの照り返しが厳しい季節です。
日頃のメンテをサボってるとオーバーヒートで痛い目に合うかも。
乗りっ放しにせずに、手を入れれば入れただけバイクは答えてくれます。
備えあれば、 なんてね!
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