冬や梅雨どきはバイクになかなか乗れない。
- 乗らない間に、バイクがサビてませんか?
- サビを見なかったことにしてませんか?
サビは、放置しても自然治癒しません。
放置すればするほど酷くなります。
サビを簡単に取る方法は?
サビにくくするにはどうすれば良いの?
そんな疑問を解消します。
サビ対策には3つのアプローチ
- サビを取る
・ケミカルでサビを分解する
・研磨剤でサビを削り取る - サビ止めする
進行性の赤さびを黒サビに転嫁する - サビを予防する
空気・水に触れさせない
サビ対策アイテムおすすめ15選
- ピカール
- メタルコンパウンド
- 花咲かG ラストリムーバー
- KURE サビ取りクリーナー (塗るタイプ)
- 茂木和哉 サビ落とし (塗るタイプ)
- KURE ラストリムーバー (漬け置きタイプ)
- AZ つけ置きサビアウト (漬け置きタイプ)
- サンポール
- ホルツ サビチェンジャー
- SOFT99 赤サビ転換防錆剤
- BAN-ZI サビキラー プロ
- ピカピカレイン
- AZ 長期防錆オイル216h
- デイトナ クロームメッキ保護・サビ防止剤
- バイクカバー
こんな内容を知って、スッキリしよう。
最新のバイクもカッコいい。
けれど、古くてもピカピカに磨き上げられたバイクには、独特の凄みがあります。
使い込んだ輝きは、新車の輝きに負けてません!
サビを退治してきれいになったバイクはきっと答えてくれます。
サビ対策には3つのアプローチ 【1.サビを取る】
サビを放置すると、後悔先に立たず
放置すると、どんどん進行していづれ朽ち果てます。
サビに気づいたら、1日でも早く手を打とう。
放置してても自然治癒しません。
点サビ程度なら簡単に取れますが、放置して進行すると元に戻せなくなります。
サビ取り方法は2つ。
- 研磨剤でサビ取り
- ケミカルでサビ取り
まずはAmazonでどんなサビ取りアイテムがあるのか、みて見るのもイイ。
サビ取り剤を通販で検索してみると、試してみたくなるポップが躍ってます。
色んな商品を試してみるのも、楽しかったりもする。
早めに見つけて、ラッキー!
サビを見つけたら、ポジティブに考えよう。
新しいサビ取り剤を試すチャンスだ、なんてそこまでポジティブにはなかなか難しいけどね!
1.研磨剤でサビ取り
メリット:短時間でサビ取り出来る
光沢も同時に出せる
デメリット:塗装面・メッキ面には使えない
入り組んだ形状は、サビ取り出来ない
人力でこするので体力勝負
科学的なサビ取り剤とは反対に、物理的にサビを削り取ってしまうアプローチ。
表面処理を削りとるので、塗装面やメッキ面には使えません。
サビを取るにはいろんな方法があります。
- ワイヤーブラシやディスクグラインダーで豪快に削る方法
- 研磨剤を練り込んだ液体をつけて磨く
- サンドブラストで吹き飛ばす
磨くと、基本的には研磨キズが残ります
やりすぎ注意!
- 研磨剤の粒子が荒い方が、サビは取りやすいけど子擦り傷が残りやすい
- 研磨剤の粒子が細かい方が、傷つかないけど体力は必要
サビの程度によって、研磨剤を使い分けるのがコツです。
色んな研磨剤があるので、自分で色々試してみるのもいい。
でも、最短距離で対策したいなら、おすすめは、2つ。
- ピカール
- メタルコンパウンド
研磨剤と言えば、ピカールとメタルコンパウンド
常備薬として持っておきたい
違いは研磨剤の粒子サイズ
メタルコンパウンドの粒子 > ピカールの粒子
酷いサビにはメタルコンパウンド
1.ピカール
庶民の見方、ピカール
ピカールは昭和24年に日本磨料工業株式会社が発売開始。
それから、70年以上使われ続けています。
この70年の実績こそが、効果を示すエビデンスです。
売れ続けているのには、訳がある。
新しければ良いというものでは無いですね。
大容量でこの値段なのも嬉しい。
2.メタルコンパウンド
ピカールより研磨剤の粒子が荒いので、早くサビ取りできる
けれど粒子が粗い分、磨き傷も多め
ケミカルならワコーズ。
絶大な信頼は伊達ではない。
メタルコンパウンドを使うと、サビは勿論エキパイの焼け色まできれいに落ちます。
研磨剤という表示ですが、使った感じでは化学反応系も入っているように感じます。
ゴシゴシ擦らなくてもすんなりキレイになる。
効果は絶大だけれど、値段が高いののがネック。
最初はメタコンで、仕上げをピカールでもいい。
液状のピカールに比べ、クリーム状のメタルコンパウンド(メタコン)は飛び散り難い。
価格差を跳ね返すほど、効果に差は無いけれど、そこはワコーズのブランド料ですね!
『メタコン』と呼ぶのに抵抗が無くなったら、もう引き返せないところまで来てます。
磨くコツ
電動工具があると、メチャ楽!
電動工具があれば楽勝だけど、無ければ体力勝負ですね!
効率良く手で磨くには、ラップがおすすめ。
ウエスやタオルに研磨剤を付けて磨くのではなく、ラップに付けて磨く!
ラップをウエス程度の大きさして、
それにメタルコンパウンドをつけて磨くと効率が良いい。
ウエスだと、ウエスに染み込んでしまう。
けれど、ラップは染み込まないので、全てのメタルコンパウンドが磨くのに使い切れる。
生活の知恵です
サビてしまったねじには、ネジザウルス!
2.ケミカルでサビ取り
サビを化学反応の力で分解する
メリット:複雑な形状部分のサビも取れる
こする労力が要らない
デメリット:化学反応なので臭い・換気に注意が必要
やりすぎるとダメージ
サビてしまったら、削り取るしかないと思ってませんか?
酸素と結合して酸化鉄(サビ)になったのだから、化学反応でサビを分解するとも可能です。
化学反応を使うので、ゴシゴシこする必要も無いし、入り組んで細かい部分のサビも取れます。
しかし、化学反応には数分~数時間掛かります。
刺激臭が出がちなので、締め切った部屋や住宅地では使えない。
- 軽いサビには、塗るタイプ
- 進んだサビには、漬け置きタイプ
面の汚れをワイヤーブラシなどで取り、脱脂してから使うのがコツ
化学反応が効率が良くサビに効きます
おすすめのケミカルは6つ。
- 花咲かG ラストリムーバー
- KURE サビ取りクリーナー
- 茂木和哉 サビ落とし
- KURE ラストリムーバー
- AZ つけ置きサビアウト
- サンポール
1.花咲かG ラストリムーバー
一般的な知名度はアレだけどバイク乗りには有名な花咲かG。
タンクのサビ取り以外にも、塗るタイプのラストリムーバーも人気があります。
サビを除去した後に防錆効果のある皮膜を作り、サビの発生を抑える。
2.KURE サビ取りクリーナー (塗るタイプ)
サビの上に塗り広げるジェルタイプのサビ取り剤。
ジェルなので、液ダレせずにサビの上に留まります。
10分~1時間程度時間を置いてから、水でシッカリ洗い流そう。
3.茂木和哉 サビ落とし (塗るタイプ)
茂木流掃除術をYoutubeで発信している茂木和哉さんが開発。
スプレータイプのサビ落とし剤です。
サビに直接スプレーして2,30分待ってから水洗いするだけ。
臭いがかなりキツイので、開けた場所でしか使えない。
4.KURE ラストリムーバー (漬け置きタイプ)
臭いやガスが出るので、部屋の中では使わないで
ベランダや駐車場で一晩漬け置き!
サビにハケで塗る使い方もできるけど、ドブ漬けすると効果絶大です。
サビた部分をパーツにバラシて、サビ取り剤に漬け込んでしまおう。
化学反応を活性化するため、電熱器・ホットプレートなどで50℃程度に保温すると効率がいい。
処理完了後は、薬剤をキレイに洗い流さないとサビて来るので注意したい。
5.AZ つけ置きサビアウト (漬け置きタイプ)
漬け置き効果は、『KURE ラストリムーバー』
けれど、キツイ臭いがしないのが特徴です。
環境や自分に優しいという面では、おすすめです。
6.サンポール
酸の力を使うのだけれど、劇薬なので取り扱い超注意!
解ってる人、専用です。
サビ対策には3つのアプローチ 【2.サビ止めする】
サビを受け入れて、進行を止める
赤サビを安定した黒サビに変換して、『サビを止める』
サビが進行してしまったら、元に戻すのはムリです。
サビやすい部分は、サビ取りしてもいつの間にかサビが戻って来ます。
サビ取りを繰り返すのは手間だし、母材へのダメージもが積み重なる。
ならば、進行性の赤サビを安定した黒サビに変換して、『サビを止める』方法です。
- 赤サビ:化学式Fe2O3 鉄が水分・酸素に触れると自然発生する
鉄を腐食してボロボロに進行する - 黒サビ:化学式Fe3O4 サビ転換剤により鉄の表面にできる酸化膜
安定しており進行しない
南部鉄は、表面を黒サビで覆った鉄器です。
黒サビが安定しているのは、南部鉄を見れば明らかです。
赤サビを黒サビに変えて安定化するのが、『サビ転換剤』。
おすすめは、3つ。
- ホルツ サビチェンジャー
- SOFT99 赤サビ転換防錆剤
- BAN-ZI サビキラー プロ
1.ホルツ サビチェンジャー
ホルツは、世界的自動車補修ケミカルブランド。
進行する赤さびを、安定した黒サビに転換します。
ハケで塗って、一晩おけば黒サビの出来上がり。
ふき取りは要りません。
効果抜群だけど黒サビとして残るので、目立たない部分に使用したい。
- ハケで塗るタイプ
- スプレータイプ
- ゼリー状
3タイプあるけれど、ムダが少ない『ハケタイプ』がおすすめ。
2.SOFT99 赤サビ転換防錆剤
ホルツのサビチェンジャーとの明確な違いは感じられない。
好みと値段で選んでも、後悔はしないだろう。
3.BAN-ZI サビキラー プロ
長い間放置してすっかりサビてしまったら、このまま自然に返すか、時間を止めるしかありません。
奥まで達したサビは取り切れない。
サビを取るのはあきらめ、サビの進行を止めます。
塗る前・後
たとえば、すっかりサビびついてしまったマフラー。
ワイヤーブラシサビの表面を整えてサビキラーを塗ります。
見栄えなどを気にする段階ではないので、
サビの進行が止まればOKと考えよう
サビ対策には3つのアプローチ 【3.サビを予防する】
なぜ、鉄はサビるのか?
その原理を知れば、サビを予防する方法は簡単です。
サビるプロセスを知り、そのプロセスを止める・遮断すればいいだけ。
そうすれば、サビない。
彼を知り己を知れば百戦殆からず。彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し
孫子 謀攻
孫子さんの言うことは深いですね。
サビる過程を化学式で表したのが上の式です。
頭が痛くなるといけないので、簡単に言えば、
水と酸素と鉄が出会うと、サビる
- 鉄が水にぬれるとイオン化する
- イオン化した鉄が酸化して、酸化鉄(サビ)になる
逆に言えば、
鉄に水と酸素を近づけなければ、サビない
鉄を水分や空気から遮断してしまえば、方程式が成立しないのでサビません。
鉄を水分や空気から遮断する方法は4つ
- コーティングする:ピカピカレイン
- 油膜を貼る:AZ 長期防錆オイル216h
- 防錆材を塗る:デイトナ クロームメッキ保護・サビ防止剤
- バイクカバー
1.コーティングする:ピカピカレイン
金属面をガラスコーティングして、水分を遮断
サビを除去した後は鉄がむき出しなので、再びサビないように予防しておこう。
忘れたら、振出しに戻てしまう。
ピカピカレインは、簡易ガラスコーティングとは一線を画した、本格ガラス被膜を作ります。
スプレータイプのガラスコーティング剤モドキとはモノが違う。
施工は一日仕事になるけれど、年単位で金属表面を硬質なガラス面で覆います。
金属表面をガラスコーティングして水を近づけないので、サビから守れます。
メーカがいう3年は大げさだけど、2年は効果が続くのが実感できる。
値段は高いけど、2年持つと思えば納得できる。
他のコーティング剤が気になるなら
2.油膜を貼る:AZ 長期防錆オイル216h
一定期間乗らないのなら、
バイクをオイル引きして、空気から遮断する
- 冬の間バイクを冬眠させる
- 梅雨の間、乗らない
一定期間乗らないのが決まってるなら、オイル引きがおすすめ!
AZ 長期防錆オイル216hは分厚いオイルの被膜を作ります。
商品名の『216h』は216時間、塩水につけてもサビない、の意味です。
216時間塩水にさらしてもサビないことを商品名に入れて『216h』は自信の証。
屋内防錆2年以上を誇る強力な防錆剤です。
ネガは、べたつく被膜なので走行するとゴミを呼ぐこと。
普段使いには、止めた方がいい。
3.防錆材を塗る:デイトナ クロームメッキ保護・サビ防止剤
普段使いの防錆剤なら、これです。
AZのように長期間水分から遠ざけることは出来ませんが、
ベタ付かない皮膜ならデイトナ。
服が触れても汚れません。
油膜を張らないのでギラつかず、クロームメッキ特有の美しい光沢が楽しめます。
磨けば磨くほど輝くので、歯止めが効かなくなるかも。
4.バイクカバー
バイクを雨ざらしにしないで!
バイクガレージで屋内保管が理想ですが、そんな恵まれた人は少ない。
出来る範囲で、なるべく濡れないようにバイクの保管方法も見直そう。
- バイクカバーを掛ける
雨ざらしは問題外 - 可能なら屋根の下
濡れないように - 可能なら、コンクリート・アスファルトの上
土の上は、湿気が一杯
そして、晴れたらなるべく乗る。
乗る時間が無いなら、バイクカバーを取って乾かすだけでも違う。
バイクのサビ取り方法15選! まとめ
バイクの一番いいメンテは、乗ることです
時間をみつけて乗ろう
最新のバイクは、もちろんカッコいい。
けれど年季が入っていても、サビ1つ無く磨き上げられたバイクはカッコイイ。
独特の凄みがあります。
紹介したアイテムでバイクをメンテしてあげよう。
お気に入りのバイクが、ピカピカでパリッとしていると
また1つ、バイクが好きになる。
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