今までは、125ccが情報通の乗り物とされてきました。
- 30km/h制限
- 段階右折
50ccの不便さから解放されて、交通の流れに乗って走れる。
しかし、最近排気量が160cc前後のバイクが増えてきました。
従来は125ccの次のクラスは250ccでしたが、160ccという選択肢が増えました。

125ccと160ccで何が違うのだろう?
どっちを選べば良いの?
そんな疑問を解消します。
125ccと160ccの違いは多岐にわたります。
今回は、利便性について、比較します。
- 税金・保険料・ガソリン代といった維持費では、125cc
- 高速道路に乗れる・パワーがあると言った利便性では、160cc
維持費と利便性、あなたはどっちを優先しますか?
125ccにホンのちょっと足すだけで、125ccの我慢から解放されます。
わずか35ccの違いだけど、利便性は大きく違うので注意しよう。
125ccと160ccの違い

この記事では一番下3つ、利便性の違いにスポットを当てます。
125ccと160cc。
わずか35ccの差です。
丁度いい例えが見つからないけれど、25ccはこれくらい。
- ペットボトルのキャップ 7.5ml
- 大さじ1杯 15ml
- おちょこ1杯 18ml
- ヤクルト1本 65ml
なぜ、35cc違いのバイクがあるの?

最近、160ccクラスのバイクが増えてきました。
- ホンダ
PCX160、ADV160 - ヤマハ
NMAX125、NMAX155
マジェスティS
トリシティ155 - スズキ
バーグマン200
日本では125ccが区切りだけど、アジアでは排気量による区切りが無かったり、175ccが区切りだからです。
- 世界最大のバイク大国、インドではバイクの免許は1種類のみ
- 同じくバイク需要の多いベトナムでは、175cc以上か以下かで2種類のバイク免許
- タイでは、インド同様にバイクの免許は1種類のみ
- EUでは、50cc、11KW、35kW、無制限の4種類
- アメリカでは、150cc以上か以下かの2種類
アメリカは車社会なのでバイクに乗る人が限られてるし大排気量思考だから、横に置いといて
バイク日本より海外(インド・アジア)の需要の方が圧倒的に多いので、バイクは160cc前後で開発されます。
250cc以上は高価だし、生活の足としてはオーバースペックなのです。
その160ccバイクを日本のために、『わざわざ排気量ダウンして』125ccにしてる。

元々の160ccの方が
バランスいいんじゃない?
そんな声が大きくなったので、海外の160ccバイクが日本でも売られるようになったのです。
125ccと160ccの立場

- 125ccは本体が安い
- 125ccは維持費が安い
- 125ccは燃費が良い
- 125ccは50ccのような制限がない
- 125ccは軽くて日常使いに良い
125ccが最強というのが、定説だったけど、160ccの台頭で怪しくなってきました。
160ccはメリットが多い。

160ccが最強じゃ無いの?
- 160ccは125ccよりパワーが有る
- 高速道路・自動車専用道路が走れる
- ピンクナンバーじゃない
維持費の面では、税金や燃費が良い125ccの方がメリットがあるけれど、利便性を加味するとその差はグッと縮まる。
160ccが125ccよりどれだけ便利か、比較します。
1.160ccは125ccよりパワーが有る

別記事で比較を行いましたが、125ccと160ccはエンジンが違うだけです。
125ccバイクに160ccエンジンを積んだのが160ccバイク。
ホンダPCX、ヤマハNMAXなど、125cc/160ccは外寸同じで重量が1kg違うだけです。
最高出力は、25%増します。
125ccで激坂に来てしまった時などの
『後チョットあれば』が足されるのが160ccです
PCX125 | PCX160 | NMAX | NMAX155 | |
排気量(cc) | 125 | 160 | 125 | 155 |
最高出力(ps) | 12.5 | 15.8 | 12 | 15 |
全長(mm) | 1,935 | ←同じ | 1,935 | ←同じ |
重量(kg) | 133 | 134 | 132 | 135 |
WMTCモード値 (km/L) | 47.7 | 44.9 | 49.1 | 46.4 |
2.160ccは125ccが行けない道が通れる

- 50ccは、原付1種
30km制限で、3車線以上の交差点は2段階右折しなければいけません - 125ccは、原付2種
高規格幹線道路(高速道路と自動車専用道路)は通行できません - 160ccは、どこでも走れます
日本の高速道路と自動車専用道路は、全長約14,000kmです
好きなだけ走れます。
160ccは自動車専用道路が走れる


125ccで高速道路が走れないのは織り込み済みなので諦めがつく。
でも、いわゆる『バイパス』と呼ばれる、市街地をパスする広い道路。
バイパスが、自動車専用道路な場合は少なくない。
自動車専用道路を125ccは走れないのが、痛い。
125ccで気持ち良く走っているといつの間にか自動車専用道路に紛れ込むので気を付けないといけない。
バイパスを迂回して市街地の渋滞を我慢して通るしかありません。
自動車専用道路が通れないと、目的地まで大回りになってしまう事も多くて大変!
160ccは、高速道路が走れる

160ccは、100km/h巡行するパワーが有ります。
しかし余裕は有りません。
積極的に高速道路を常用しようとは思いませんが、
イザというとき走れるか否かは、大違い
走れない道が無いのが、160ccの最大のメリットです。
バイクは元々自由な乗り物です。
狭い道もにも躊躇せずに入り込めますし、景色がいい場所があればサッと停車出来ます。
そんな自由なバイクに通れない道があるのは、許せません
もし、125ccで高速道路に入ったら
3.160ccはナンバープレートがピンクじゃない

ナンバープレートの色は排気量で分けられてます。
- 50cc:白
- ~90cc:黄
- ~125cc:ピンク
- ~250cc:白
- 250以上:白+緑枠
バイク種別を見分けやすくするためだとは思いますが、
何故ピンクなのでしょう?
車体に何色を持ってくれば、違和感が無くなるのでしょうか。
ピンクですか?
160ccは、白色ナンバーです
ピンクナンバーは浮いてしまうので、160ccにして白色にしたい。
主観ですので、違う感じ方があるかもしれないけどね。
ナンバーを隠す気持ちが解る?
バイク125ccと160ccの利便性比較 まとめ

- 125ccは、高速道路・自動車専用道路を走れない
- 160ccは、走れる
利便性の差は、ここに集約されます。
維持費の差と利便性の差の天秤にかけて、どちらに振れますか?
街乗りしかしないなら、125ccで何の問題もない。
行動範囲に、高速道路や自動車専用道路があるなら、160ccしか選びようがない。
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