バイク乗りの中でも、メンテ好きな人なら、持ってますよね?
ノギス!
常用する工具では無いけれど、有ると便利な工具の1つです。
ノギスは、何する道具なの?
バイクメンテの、どこで使うの?
そんな疑問を解消します。
- ノギスは何する道具なのか?
- バイクメンテでどう使うのか?
- おすすめのノギス
こんな内容を知って、スッキリしよう。
起源や使い方、英語名など、工具フェチにはたまらない要素が満載な道具です。
あなたも、気に入るに違いない!
ノギスって何?
中学の『技術・家庭』の時間にノギスは出て来ます。
この形に見覚えがあるはず。
授業中に、色んなものの直径を測って遊んで先生に叱られたはず。
ノギスは、物差しでは計りにくい3つの寸法を測る測定器です。
- 内径
- 外径
- 深さ
物差しで直径を測ろうとしても、どこに当てれば良いのか解らないからね。
ノギスで寸法の測り方
赤丸の外径を測るために、くちばしのようなキャリバー部に挟んだら目盛りがこうなった。
問:この赤丸の直径は何㎜でしょうか?
答え:16.15mm
寸法の理由
ノギスには目盛りが2つあります
- 本尺目盛
- バーニヤ目盛
バーニヤ目盛の0の部分は、本尺目盛の16mmをチョット出たとこに有るので
16.xx mmになるのは、感覚的に解るはず。
小数点以下は
バーニヤ目盛と本尺目盛の目盛線が一致している位置の
バーニヤ目盛の読値になる
この絵では1.5の位置で目盛が一致してるので、0.15。
だから、赤丸の直径は、16.15mm。
内径や深さの見方も同じです。
なぜ、『目盛線が一致している位置が小数点以下』になるのか不思議に思った人は、
エライ!
何でも疑問に思うのは良いことです。
バーニヤ目盛の0から10の目盛は39mmを20等分した位置に目盛が付いてます。
39mmがミソ。
こっから先は『バーニアの原理』でググろう。
サッパリ理解できなくて、知恵熱が出て来ること請け合い。
気にしたら、負けかもしれない。
デジタルノギスの台頭
面倒で、目盛り何て読んでられない!
第一、老眼で良く見えない!
そんな人には、ハイテクな『デジタルノギス』があります。
寸法がデジタル表示されるので、それを見るだけ。
最初から、これを出せよ!!
ノギスは日本語 英語はバーニアキャリパー
ノギスは日本語です
ノギスは17世紀の数学者ペトルス・ノニウスが、物を挟んで外側寸法の見当をつける道具に目盛りを付けたのが、始まり。
『ノニウス』が語源で日本ではノギスと呼ばれてます。
英語では、『Vernier caliper』バーニアキャリパー。
これは、ノギスに小数点以下の値を読むバーニヤ目盛りを付けたフランスの数学者『ピエール・バーニヤ』にちなんでます。
キャリパーは、バイク乗りにはディスクブレーキでおなじみですね。
両側から挟む構造のことです。
バーニアキャリパー =
メモリの付いた + 両側から挟むもの
外国で、ノギスと言っても通じないので覚えておこう。
中々、外国で『ノギス』と言う機会もないとは思うが、一応。
携帯工具にノギスは要らないよ!
バイクメンテでのノギスの使い方
物差しで測りにくいところは、ノギスで測った方が正確!
- サスの突き出し量
- ハンドルの直径
- ブレーキパッドの残量
- タイヤの溝の残量
- フロントサスインナーチューブ径
- フロントホークのオイル量 などなど
でも、一番使うのは、これかもしれない。
ねじサイズの確認
ねじがサビてきたり、脱落したため、交換するときに
このねじのサイズはいくつ?
M4?M5?
取り外したねじをホームセンターに持って行って見比べても良いけれど
ノギスが有れば
ねじの直径が5.9mmだからM6だ!
一発ですね!
ビットサイズの確認
6.5mmだから、6.35sq、1/4インチだ!
チョット使い道が強引ですね!
ちょっとしたカスタムも楽しい!
おすすめのノギス3選
最初は、ホームセンターで売っている安い工具を買ってしまいがちです。
けれど、直ぐに壊れるのでリサーチしてから購入しよう。
今から買うなら、絶対デジタルノギス。
アナログノギスの倍くらいの値段がするけれど、デジタルの楽さを知ってしまうと、もうアナログノギスの目盛りなんて読んでられない。
測りたいものを挟めば、直ぐに画面表示されるデジタルノギスしかあり得ない!
日本のノギスは、
計測器メーカーの『ミツトヨ』がシェア90%
支持されるには、理由があります。
長いモノには、とりあえず巻かれてみよう!
ミツトヨのデジタルノギス2選とミツトヨが予算オーバーな場合の1選を紹介します。
- ミツトヨ デジタルノギス ABSデジマチックキャリパ CD-15AX
- ミツトヨ ABSデジマチックキャリパ CD-S15CT
- シンワ デジタルノギス ホールド機能付き 15c
1.ミツトヨ デジタルノギス CD-15AP
ミツトヨはシェア90%を誇るだけあり、バリエーションが多い。
購入するときに気を付けるのは1つ。
サムローラーがあるタイプを選ぶこと
サムローラーを親指で転がすことで、ゆっくりキャリパーを開閉できる。
これが有ると無いでは、操作性が大違いなので、必ず『有り』を選ぼう。
サムローラーとセットで付いて来るセロスイッチは、押したところを0点にする機能。
基準のものを測ってから、それを0点にして比較対象が±何mmか調べたい時に使う。
バイクでは、あまり使い道がない。
- 測定範囲(mm):0~150
- 器差(mm):±0.02
- 質量(g):168
- サムローラ:有り
2.ミツトヨ スーパーキャリパ CD67-S15PM
ソーラーパワーで動作し、電池が不要なタイプ。
- 測定範囲:0~150
- 器差:+-0.02mm
- 電源:太陽電池
電池タイプでも1回電池交換すると、3年位は使える。
そのため、ソーラーのメリットは少ないように見えるが
しかし、イザというときに電池切れだとイラッとする人向き。
私が、ソーラータイプを買ったのは数年前です。
正に、いざ使おうと思ったら、電池切れでした。
イラッとして衝動的にポチッとしてしまった
ミツトヨの使用感は、悔しいけど欠点が見つからない。
スライド部にガタなんて全くないし
何度か測って、繰り返し精度をチェックしても002mm以内です。
数年経っても、サビや不具合が1つも無いのは、
さすがシェア90%ですね。
後悔はしていない
ノギスの裏側、スライド部分に全くガタや引っ掛かりが無いのがミツトヨのすごさ。
3.シンワ デジタルノギス カーボンファイバー大文字
- 器差:±0.3mm
- 測定範囲:0.01~150mm
- 最小読取値:0.01mm
ミツトヨより1つ低い価格帯で勝負しているのが『シンワ』。
スライド部の動きはミツトヨには敵わないが値段を加味すれば許容できる。
測定精度もミツトヨより1桁落ちるけど、値段を考えれば、納得できる。
電動空気入れがあると、メチャ便利!
バイクメンテにおすすめのノギス3選 まとめ
バイクメンテの必需品ではないけれど、有ると無いとでは大違いなノギス。
工具フェチの心を揺さぶる測定器です。
内径・外径・深さを測るには必須なので、持ってて損はない。
今から買うなら、デジタルノギスがおすすめです。
一々、目盛りなんて読んでられない。
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