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シーズン2 第1章:祝納車!丘の上の素敵な神社でバイクのお祓い

シーズン2の幕開け バイク女子

私のバイクライフ・シーズン2が、幕を開けようとしている。

紆余曲折の末、20数年振りにバイクのある日常に帰って来たのだ。


バイクを降りたあの日には、こんな日が来るとは思わなかった。

これが奇跡なのか、必然なのかは解らない。

これからの日々の中で答えを見つけよう。




祝納車!丘の上の素敵な神社でバイクのお祓い

祝納車!丘の上の素敵な神社でバイクのお祓い

2024年6月吉日。

250TRと私の付き合いが始まった第1日目。

試運転もままならないまま、初めて行く神社へお祓いに行く。


購入したバイクが中古である事、これからのバイクライフの安全祈願、ここまでの希望が叶えられた感謝。

中古のKAWASAKI250TR、私が知らない過去を清め、私と共にこれからの素晴らしい日々を迎えるために、お祓いに行くのだ。

何ごとも気が大事。

特にツワモノでない限り、バイク乗りは、気分に左右されがちだ。気分ひとつで、天国と地獄の違いが生じることもある。

だから、気のせいでも安心感は大切なのだ。

バイク女子時代、数々の無茶な運転、危機から救われてきたのは奇跡としか思えないことが多い。

奇跡とは、私にとって偶然ではない。ご神仏ご先祖さまからの、ご加護のように思えている。

だから、昔から、事あるごとに神社仏閣お墓参りに行くことにしている。

それは、神仏先祖へお願いするというよりは、自分自身の心と対面して、強くはっきりと自分に誓うことでもあると、私は思う。


「危険な行為を慎み、自分とバイクにとって最善の運転を心掛け、楽しく充実した日々をバイクと共に過ごします」

「必ず無事に帰ってきます」

と、神仏先祖の前で心に誓うことに他ならない。

ただ、誰もかれも、そうすべきだとは思わない。

バイクと共に過ごす日常的な日々に、場所を問わず、自分自身にそう誓えればそれでいい。



始まりは、熊野那智神社から

始まりは、熊野那智神社から

大手中古バイク専門のショップから近い神社を、事前に探した。

グーグルマップで見つけたのは、丘の上の神社。

ちょうど、いつか行きたいと思っていた、和歌山県の熊野那智大社から勧進された神様が祭られている神社だ。



以前、母が行って、素晴らしい場所だったと聞かされていた。だから、地元のその神社へも、いつか行ってみたいと思っていた。

公共交通機関や自転車で行くのは、ちょっと困難な場所だから、行く機会が無かった。これからはバイクで、いつでも行ける。





バイクが有ると無いでは、行動範囲がまったく異なる。人生の幅も広がるというものだ。

ショップの周辺を5周くらい走ったとはいえ、まだ上手く乗りこなせない初めてのバイク。

不安な気持ちのまま、いざ丘の上の神社へ向かう。



デザイン的なものとはいえ、ブロックタイヤを装着している250TRを選んで本当に良かった。

第1日目からそう思えたのは、神社の駐車場とその手前が、砂利混じりの未舗装路だったから。


まさかの初日にダート走行か・・・

舗装路でさえ、おっかなびっくりなのに。

しかし、お祓いの予約時間が迫っていた。

恐る恐る一速で走るが、安定するわけがない。

納車1日目にしてコケて、中古とはいえ美しい車体に傷を付けるわけにはいかない。

これでも、バイク女子時代はオフロードバイクにしか乗っていなかったのだが。

あの頃からダートは苦手だった。最後の愛車YAMAHA TT250に乗っていた頃は、ほとんど舗装路しか走っていなかった。



車払い

そもそも、よほどおかしな運転をしない限り、バイクは簡単にコケたりはしないはず。

無事駐車場に止め、お祓いの受付に向かう。

八咫烏社の前まで、バイク持ってきてと言われ、これまた初の長い距離を押し歩き。

腰の位置が合わない。250TRは、車高が低いのだ。少なくとも、直近で乗ったセローとは、比較にならない。

ちょうど腰骨あたりでタンクを押す感じのセロー。それに対して、250TRは、足の付け根あたりにタンクが来る。



全くうまく押せない。重くてたまらない。

仕方なく腕の力で押し歩く。ちょっと間違ったら、向こう側に倒れそうだ。

仕事や季節の変化で、私はかなり疲れ果てていた。その日の自撮りを見ると、あからさまに疲れた顔をしている。

いま思えば、ショップでの納車から自宅へ帰るまで、私はかなり頑張ったのだ。

冗談の通じる頼もしい神官さんが、勢い良くお祓いして下さった。私が身にまとっていた諸々も祓われた気分だ。

空は気持ち良く晴れ渡り、高台の境内には爽やかな風が吹いていた。

八咫烏のステッカー、名前とバイクのナンバーが筆書きされたお守り、反射バンドなど一式をいただき、そろりそろりとダートを走り、神社を後にする。





旅はまだ、終わらない

さあ、次は、自宅から離れたバイクパーキングへの移動だ。

まだ怖い気持ちがある4号線(昔のバイパス)を経由して、約20kmの場所へ。

昔の記憶と、ここ最近のドライブ時の記憶によれば、片側3~4車線の4号線はかなり交通量が多く、スピードも速い。だから、少し不安に感じていた。

いま思えば、不思議だが、エンストもせず怖い思いもせずに無事走り通せた。

予習しておいたルート通り、道に迷うこともなく最終目的地に到着した。

下見しておいたバイクパーキングにも、難なく止めることができた。


その日の達成感は、パイクパーキングから歩く坂道でじわじわと効いてきた。それを上まわるかのような疲労感を背負ってもいたが。

その後、自宅から遠いバイクパーキングへ、自転車と徒歩でせっせと通い、猛暑日をコツコツと走り通す日々が待っていた。




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