カッパ(レインウエア)は、ツーリングには欠かせない。
週末ツーリングなら、雨が降れば中止するけれど
ロングツーリングなら、雨でもカッパを着て走るしかない。
使ったカッパを手入れしてますか?
そそのまま乾燥させて、丸めて仕舞い込んでませんか?
カッパは
どう手入れすれば良い?
そんな疑問を解消します。
- 2,3回使ったら、洗濯する
⇒ 汚れを落とす - 洗濯したら、高温乾燥かアイロンがけする
⇒ 撥水性能を元に戻す
こんな内容を知って、スッキリしよう。
数回使ったカッパが撥水しなくなるのは、劣化じゃない。
手入れをしてないだけ!
カッパの撥水を長持ちさせる方法をご紹介します。
バイクのカッパ(レインウエア)手入れは、洗濯と高温乾燥
理想的には、使用するたびに洗濯したいものです。
適切にこまめに洗濯することでレインウエアの寿命を延ばすことができるのです。
モンベル公式を引用
モンベル公式では、使用するたびに洗濯することを推奨しています。
そこまでマメに洗うのは、難しいけれど、2,3回使ったら洗濯しよう。
汚れてては、撥水効果が発揮できません。
しかし、汚れが落ちたとしても、撥水性能は元に戻りません。
高温乾燥かアイロンがけで撥水性が復活します。
なぜ、洗濯と高温乾燥で復活するのか?
なぜ、汚れていては撥水しないのか?
なぜ、高温にすると撥水性能がもどるのか?
なぜ、そもそもカッパは撥水するのか?
理屈なんて知らなくても、
『洗って高温にする』
復活方法さえ知ってればOKですか?
もし、そうならこれ以降を読んでも仕方ない。
早速、復活方法を実践してください。
濡れたまま、丸めて仕舞い込むのは最悪。
雑菌が繁殖して、ヒドイい臭いになるからね。
理屈が知りたいのなら、もう少し読んでみよう!
カッパ(レインウエア)が水を弾く理由
カッパには2種類あり、それぞれ水を弾く理由が違う。
- 『防水』タイプのカッパ
- 『撥水』タイプのカッパ
1.防水タイプのカッパ
『防水』は生地に樹脂を薄くコーティングして水を弾きます。
ゴム引きの雨ガッパが代表。
生地を樹脂で覆ってしまうので、透湿効果は望めません。
暑い時期はカッパの中はベタベタになりがちです。
2.撥水タイプのカッパ
『撥水』は、生地の上にフッ素などで微細な突起を作って水を弾きます。
ハスの葉(ロータス)を真似た技術で、ロータス効果といいます。
最近のカッパは透湿撥水素材がほとんどです。
『撥水』は生地の表面をツルツルに加工し、水を弾くようなイメージですが、実際は違います。
実際は表面にミクロン単位の無数の突起を作って水を弾いてます。
突起の間に水が入り込めないほど小さな突起があると、水は突起に支えられて浮きます。
浮いて表面張力で丸まるので生地が濡れないのです。
ハスの葉の原理
ハスの葉は決して濡れません。
水が丸まって流れ落ちてしまいます。
ハスの葉を顕微鏡で見ると、表面に細かな突起が見られます。
微細な突起と水の表面張力で撥水することを『ロータス効果』と言います。
ハスの葉(ロータス)の構造をマネした技術です。
突起の間に水が入ることがないので、透湿構造を作れるのです。
ツーリング中に雨が降ってきたらどうしてる?
降りそうなら、乗らないものアリ
カッパ(レインウエア)の突起が無くなる3つの理由
撥水タイプのカッパは、表面の突起が命。
突起が無くなると、撥水しなくなる。
突起が無くなる原因は3つ。
- 汚れて、突起を覆うと撥水しない
- 折り畳むと、折シワがで突起が潰れて撥水しない
- 小さな袋入れると、擦れて突起が潰れて撥水しない
1.汚れて、突起を覆うと撥水しない
カッパに皮脂・水垢・油汚れなどが着くと、表面の突起が役に立たない。
撥水(表面張力)が働きません。
水を弾けず、ベターーとなってしまいます。
汚れが邪魔をして、透湿も働かなくなります。
カッパを使ったら、『使用するたびに洗う』のが推奨される理由はここに在ります。
2.折り畳むと、折シワがで突起が潰れる
カッパを折りたたむと、突起が潰れる
折り目は撥水しない
折り畳んだカッパの折り目部分は、表面の突起が潰れてしまう。
だから、撥水が働きません。
小さく畳まずに、なるべく折る回数を減らした方がいい。
3.付属の小さな袋にガンバって入れると、突起が潰れる
カッパを押し込むと、突起が潰れる
カッパに付属の小さな袋は投げ捨てよう!
カッパに付属する袋は、コンパクトにするためギリギリの小ささです。
小さな袋に入れようとすると、小さく折り畳んでギューギュー押し込むことになる。
表面を擦って、突起を潰してしまう。
コンパクトにするのは諦めて、不足の小さな袋は投げ捨てよう。
100均で大き目の袋を買って入れ替えるのがおすすめ。
押し込まなくて済めば、突起が潰れず撥水が維持される。
レイングローブも必要!
バイクのカッパを手入れする方法1 【洗濯】
雨で使ったカッパは、
- 雨の不純物がこびり付いてる
- 手で触ったところに皮脂が付いてる
- 泥はね、油汚れがついてる
これらを淡い流して、表面の突起を復活させよう。
カッパの品質表示タグ
カッパのタグに付いてる表示に従って洗うのが本筋です。
- 水温
- 手洗い指示
- ドライクリーニング
例1.ノースフェイス
- 40℃までの洗濯機OK
- 漂白はNG
- ドライクリーニングOK
- 絞るのはNG
- 陰干ししてね
『GORE-TEX』
ゴアテックスの名前に惹かれて買ったカッパ。
こちらのノースフェイスは、普通に洗えます。
ブランド料に高いお金を払う気は無いけれど、値段は値段だと悟ったカッパです。
ウエアの中がベタ付かない。
当然、水が入ってくることも無い。
ただ、バイク用じゃないので、袖が長く無いのが弱点。
大き目を買った方が良い。
このNORTH FACEで、透湿の威力にひれ伏しました
夏はカッパの中で汗ダラダラが当たり前だったけ。
しかそ、これはウソのようにサラサラなのです。
ヘルメットの中で叫んだ。
なんじゃこりゃ?
GORE-TEX恐るべし。
これ以降、ハイテク素材にはすっかり目が無くなってしまった。
最近はGORE-TEXよりずっと安価なハイテク透湿も出てきました。
夏は冷感素材、冬は発熱素材。
次は何が出てくるのだろう。
某ウエア
このカッパは、全てバッテンが付いており洗えません。
- 手洗いNG
- 漂白NG
- アイロンNG
- ドライクリーニングNG
- しぼるのNG
どうしろと言うのでしょうか?
セール品に飛びつくと、こういう目に遭います。
カッパのおすすめは、ココ
カッパ(レインウエア)の家庭での洗い方
品質表示に従って洗うのが筋ですが、クリーニングに出すのも何なので自分で適当に洗うのもアリ。
当然、自己責任です。
- 洗濯機で洗う
- カッパを着たままシャワー
1.洗濯機で洗う
洗濯ネットに入れて、手洗いモードで洗います。
普通の洗濯石鹸でもいいけれど、
撥水性能を傷つけにくいことをうたった、専用の洗剤もあります。
口コミでの評判もイイ。
洗濯の後、自動で脱水が始まったりするけれど
脱水は、NG!
脱水すると、洗濯機が有り得ないほど揺れて壊れそうになるのでやめよう。
水を通さないので当たり前です。
洗濯が終わったら、軽く絞って陰干しです。
2.カッパを着たままシャワー
家族には引かれるけれど、おすすめです。
洗濯機で洗うなんて面倒だ!
そんな漢なら、カッパを着てお風呂に入り、シャワーで洗うのがおすすめです。
面倒な手間がないので、ツーリングから帰って来て直ぐに洗える。
後で洗おうなんて考えてると、洗い忘れてしまう。
いつも使ってるボディソープとか、固形石鹸で十分です。
体を洗うように隅々まで洗って、シャワーで洗い流そう。
ついでにヘルメットも洗ってしまう?
バイクのカッパを手入れする方法2 【高温乾燥】
ダメージを受けて折れた突起は、熱で立たせる!
洗って汚れが落ちても、
折り畳んだり擦れたカッパは、突起がダメージを受けています。
そのままだと、撥水性能が落ちてます。
押しつぶされた突起をもう一度立たせる必要があります。
熱を加えて立たせます。
熱を加えるには3つの方法がありますが、『高温乾燥機』がおすすめです。
- アイロンで復活
やり過ぎると穴が開く、加減が難しい - 高温乾燥機で復活
乾燥機に突っ込むだけ - ドライヤーで復活
チョットずつしかできないので面倒
家に乾燥機が無ければ、街の洗濯屋さんで乾燥だけしててもイイ。
撥水スプレー後に高温乾燥
あなたが完璧主義者なら、撥水スプレーをした後に乾燥機に入れると完璧です。
新品の頃の撥水がよみがえる。
汚れを落とさずに、撥水スプレーだけ振りかけても
何の意味もありません。
洗おう。
カッパ以外にも雨対策は多い
ヨーグルトのパッケージにも撥水
森永のヨーグルトのパッケージのフタには、ロータス効果が使われてます。
フタの裏に微小な突起を作り、ヨーグルトがフタにくっつくのを防いでます。
フタについたのをスプーンでこそげとり、お行儀が悪いと言われずに済む。
他のヨーグルトと比べてみよう。
雨でメガネが曇るなら、コレ
バイクのカッパを手入れする方法2選 まとめ
- カッパは、使うたびに洗う
着たままシャワーがおすすめ - 洗ったら、高温乾燥する
- 撥水が物足りないなら、撥水剤をつかう
撥水が効いて水玉が流れるカッパは、雨のユウウツを和らげてくれます。
楽しいバイクツーリングも雨だと楽しさ半減ですが、
辛い思いをしたツーリングほど、記憶に残るのも確かです。
また1つバイクが好きになる。
雨の日は滑りやすいので、気をつけてね。
バイク保険は入ってる?