中身は同じだけど、ネイキッドとフルカウルが選べるバイク。
例えば、NINJA250とZ250。
フルカウルとネイキッド
どっちを買った方が幸せになれるの?
そんな疑問を解消します。
どっちをカッコいいと思う?
ソッチを買えば、幸せになれます
ただフルカウルにはデメリットが多いのは、知っておいて欲しい
だから普通、初心者にはネイキッドをおすすめします
でも、バイクは『カッコいい』が絶対正義
『カッコいい』と思う方を買うべき!
フルカウルのメリット
- 走行風で疲れない
- 空力が良くなる
- レーサー気分になれる
フルカウルのデメリット
- コケるとカウル代が高い
- ライディングポジションがキツイ
- メンテし難い
- 高価
- 横風に弱い
- 重い
こんな内容を知って、スッキリしよう。
バイクは感性の乗り物です。
価格、燃費、維持費などなどの現実的なハードルが超えられるのなら
メリット・デメリットなんて気にしない方が、幸せになれます。
『ピーン』と来たバイクが一番!
フルカウルバイクのメリット
フルカウルバイクはその名の通り、バイク全体をカウルで覆ってるバイク。
メリットは3つ。
- 走行風で疲れない
- 空力が良くなる
- レーサーみたい
上半分だけ覆ったハーフカウルもあるけど、折衷案なのでひとまず置いておきます。
1.走行風で疲れない
フルカウルは走行風に晒されないので、風疲れしません
でも、ネイキッドにビキニカウルでも事足りる
バイクに乗ることによる疲れの原因は、主に4つ。
- 風疲れ
走行風に当たり続ける疲れ - 音疲れ
エンジンの爆音に晒され続ける疲れ - 振動疲れ
エンジンの振動に晒され続ける疲れ - 姿勢疲れ
同じ姿勢をし続ける疲れ
人にも寄るけれど走行風による疲れは、疲れる原因の上位に来ます。
下道ではあまり関係無いけど、高速道路ではフルカウルの威力が発揮される。
人がカウルで守られた空間に入り込むので、無風状態。
チョッとした雨が降ってきても、走ってる限りほとんど濡れないのも嬉しい。
ネイキッドにビキニカウルでも事足りる
ネイキッドバイクにも、後付けできるビキニカウルがあります。
あんな小さなカウル
意味あるの?
そう思うのは最もだけど、これが意外と効果的です。
フルカウル並みとは言わないけれど、風疲れからは解放される。
バイク専用でないウエアを着てると、風でバタついて余計疲れる
2.空力が良くなる
バイクをカウルで覆うことで、空気抵抗・揚力を減らせる
ネイキッドはエンジンがむき出しなので、空気抵抗が大きい。
だけれど、カウルで覆うことで計算された空気の流れに変えられる。
これにより、空気抵抗でロスしていたエンジンパワーを推進力に変えられるので最高速が上がる。
また、バイクを持ちあげようとする揚力もコントロールできるので、安定した走りとなります。
公道では効果を得られない
フルスピードで走るのが俺の人生だった
ドミニク@ワイルドスピード スカイミッション
このセリフを地で行く走りをしていれば、フルカウル空力の恩恵を受けられます。
けれど、下道でそんな走りをしてないですよね?
高速道路でも、100km/h+α程度では効果を感じるのは難しい。
通常カウルでは飽き足らずウイングレットを設ける人も居るけどね!
3.レーサーみたい
フルカウルはカッコいい!
それでいいのだ
最近のバイクは、250ccですら公道で全力を発揮するのは難しい。
バイクは自制心を持って、秘めたる力を感じる乗り物かもしれない。
バイクはトルク・パワーと言った実際の性能も大事だけど、同じくらい物語も大事。
- MotoGPと同じカラーリング
- xx記念モデル
- スペシャルカラーリング
レースの匂いのするフルカウルバイクは、テンション上がります。
ツメを隠しきれていない不穏な雰囲気が堪りませんね!
とにかく、カッコいい。
走行風疲れとか空力とかは代替案があるけど、
フルカウルのカッコよさに魅せられたら、代替案は有りません。
バイクだけカッコよくても、あなたがイケてないと・・・
フルカウルバイクのデメリット
フルカウルバイクは、高速走行で真価を発揮します。
だから、下道や100km/h程度の高速道路では、デメリットの方が目立ちやすい。
- コケるとカウル代が高い
- ライディングポジションがキツイ
- メンテし難い
- 高価
- 横風に弱い
- 重い
1.コケるとカウル代が高い
1コケ10万円も珍しくない
これは言うまでもない。
ネイキッドで立ちゴケすると、レバーが曲がるくらい。
小傷をガマンすれば、大した痛手にはなりません。
でも、フルカウルで立ちごけすると、カウルが割れたりウインカーが陥没したり。
カウルの小傷も目立つので、カウル交換となり1~2万円では済まない。
コケ方やバイクの種類によっては10万円コース。
こういったスライダーで予防することも出来るけど、コケ方によっては被害が拡大したりもする。
スライダーに応力が集中してフレームが逝っちゃうとか。
2.ライディングポジションがキツイ
フルカウルはネイキッドより前傾がキツイ場合が多い
ロングツーリングでは腰に来るかも
体格やバイクにも寄るけれど、総じてフルカウルはポジションがキツイ。
スポーツ性を強調するバイクほど、土下座スタイルになります。
短時間の乗車では人車一体を味わえて楽しいけれど、長時間になるとおじさんには厳しい。
正しいフォームで乗れてますか?
3.メンテし難い
カウルの脱着が付きまとう
USB電源の取り付けなど、ちょっとしたメンテ・カスタムでもカウルを外さないと始まらない。
カウル脱着にはカウル割れが付きまとうし、単純に面倒なのでメンテ欲を削がれます。
力づくでカウルを剥がそうとすると、カウルは簡単に割れます
4.高価
ネイキッドに比べ、5~10%ほど高額になる
カウルの分だけ、割高になるのは致し方ない。
ネイキッドとの差額があれば、マフラー交換ができてしまう。
逆に考えれば、カウル交換によりバイクの雰囲気を大きく変えることも可能です。
バイクのカラーリングは毎年変更されることが多い。
カウルを交換すれば、現行モデル風にすることも容易い。
5.横風に弱い
フルカウルは側面の投影面積が増えるので
横風の影響を受けやすくなる
大型の重慮級バイクであれば、影響は少ないけれど
250ccクラスでは横風にあおられて、1車線飛ぶこともあります。
風の強い日は気を付けたい。
6.重い
カウルの重量は、思うほど軽くない
メンテのついでに、全てのカウルを剥いだ状態のバイクに乗って見て欲しい。
- バイクを降りた状態での引き回し
- バイクに走行中の左右への切替し
どちらも、軽さを実感するに違いない。
やはり、軽いバイクは心も軽くなる。
125ccは自転車感覚で軽さの極み
フルカウル・ネイキッドのコンバート
フルカウル・ネイキッドのいずれかを買ってから、
やっぱり、向こうの方が良かった!
変えられないかな?
こんなことを思うかもしれない。
中身は同じバイクなので、簡単そうに思うけど
- フルカウルのネイキッド化
- ネイキッドのフルカウル化
2つの難易度は大きく違います。
フルカウルのネイキッド化
比較的容易にネイキッド化できる
ヘッドライトとウインカー交換でほぼ完成
フルカウルはネイキッドにカウルを付けた形です。
だから、カウルを取り外せばネイキッド風にはなります。
カスタムが必要なのは、ウインカーとヘッドライトの処理。
ウインカーの処理
純正のウインカーハーネスをそのまま使い、
フロントフォークにウインカー取付バンドを取り付けて、ウインカーを設置すれば良い。
ここで挫折するのなら、ヘッドライト交換と合わせショップに依頼した方がいい。
アレコレ壊してからだと被害が大きくなるので、勇気ある撤退を進めます。
ヘッドライトの交換
純正のヘッドライトのままでも良いけど、フルカウルのヘッドライトは異形。
ネイキッドは、丸目に限る!
丸目が好みなら、丸目ヘッドライトとヘッドライト固定用ブラケットを手に入れよう。
バイクよっては、ヘッドライトとメーターパネルが一体化しているものもあります。
- メーターの固定をどう処理するのか?
- へッドライトの位置・向きはどう決めるのか?
カスタム上級者でないと手が出し難いかもしれない。
まずはオリジナルの異形ヘッドライトで運用してみるのがおすすめ。
意外とストファイ風で気に入るかもしれない。
どうしても異形ヘッドライトに馴染めないなら、その時に着手しても遅くない。
ネイキッドのフルカウル化
ネイキッドには、フルカウルを固定する機構が付いてない
フルカウル化は無理
同じ中身とはいっても、ネイキッドにはカウルを固定するための機構はありません。
ねじ穴が切られてなかったり、ブラケットが付いてない。
パーツを取り寄せてもいいけれど、カウルやブラケットを一式買うとやばい金額になる。
フレームにカウル用のねじ穴が無かったりもする。
だからネイキッドのフルカウル化は、現実的じゃない。
なんちゃってで構わないのなら、カウルをタイラップで固定することもできる。
でも、そんな完成度で満足できないよね?
色々手を入れて、バイクを傷つける前にバイクを買い替えた方がいい。
【どっち?】フルカウル vs ネイキッド まとめ
バイクをツーリングや街乗りで使うなら、ネイキッドの方が扱いやすい。
そんなことは、誰でもわかってます。
でも、バイクに非日常を求めるのなら、フルカウルは魅力的になってくる。
フルカウルでツーリングが出来ない訳じゃない。
ここで挙げたデメリットも『あばたにえくぼ』。
誰が何と言おうが、気に入った方を選ぶのが正解です。
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