バイクのタイヤの端が青光りしているのは、一度も接地してないから。
通称、アマリング。
タイヤが余っているので、バイクの性能を引き出せてない証拠です。
アマリングは恥ずかしい!
どうやって消すの?
そんな疑問を解消します。
- バイクによって、アマリングの出来やすさは違う
- 太いタイヤほど消し難い
- 公道で普通に走ると、アマリングは消えない
- 公道で攻めるって、どうなの
- アマリングを消す方法
- アマリングが気になる理由
こんな内容を知って、スッキリしよう。
バイクに乗るのは、バイクが楽しいから。
攻めた走りをして、アマリングを消すのも楽しさの1つだけどバイクの楽しさは、他にも一杯ある。
アマリングにこだわり過ぎないで。
アマリングが消せないバイク、消し易いバイク
そもそも、アマリングを消すのがムリなバイクもあります。
だからと言って、ダメなバイクじゃ無いのが、バイクの楽しさ。
- 高扁平率なバイアスタイヤは、アマリングが消せない
- 低扁平率なハイグリップラジアルタイヤは、消し易い
1.高扁平率なバイアスタイヤは、アマリングが消せない
高扁平なバイアスタイヤは、タイヤの端が接地する前に車体接地します
⇒ 消し難い
- ラジアルタイヤ
側面が柔軟なので、乗り心地・グリップが良い - バイアスタイヤ
側面が堅牢なので、荷重や悪路に強い
80扁平などのバイアスタイヤは、側面までトレッド面が回り込んでます。
このため、フルバンクしてもタイヤの端は接地しません。
アマリングが消える前に、車体が接地してしまう。
バイアスタイヤは、荷物を積んで悪路も走れるバイクに多い
アマリングを気にするバイクでは有りません
もし、アマリングが気になるなら、バイクの選択を間違えてるのかもしれない。
2.低扁平率なハイグリップラジアルタイヤは、消し易い
ラジアルタイヤは、トレッド面が回り込んで無いので端が接地し易い ⇒ 消しやすい
ハイグリップタイヤなら、安心して倒せる ⇒ 消しやすい
高性能なSSバイクが履いてる、50ハイグリップタイヤは比較的アマリングが消し易い。
バイアスタイヤのようにラウンドしてないし、車体も接地しにくいためです。
それに、ハイグリップだとバンク中にスリップダウンする心配も少ない。
安心して倒せるのも大きい。
大型クルーザーは別
大型クルーザーが履いている、迫力の40タイヤ。
接地し易そうだけど倒して曲がるバイクじゃない。
ステップやマフラーが接地すると危険なので、ムリをしないで!
クルーザーでアマリングを気にする人は居ないと思うけどね。
公道で普通に走れば、アマリングが出来て当然
アマリングが無いということは、限界まで使ってるということ
公道で限界まで使うのは、どうなの?
公道を普通に走る分には、セルフステアで普通に曲がれます。
太いアマリングのままで、普通に走れる。
そこから更に早く走ろうとすると、工夫が必要です。
ハングオフだったり、フロント荷重だったり。
バンク角を増やしたり、タイヤを潰して無理に曲がるテクニックです。
速く走るためには必要だけど、公道ツーリングで必要なのかは疑問です。
エスケープの無い公道でコーナリング限界を攻めるのは、リスクが大きすぎるからね。
でも、アマリングはカッコ悪い!
ですよね!
それでも、消したい気持ちは解る
道の駅で休憩するときに、隣のバイクのタイヤが気になる
端まで使い切ってると、負けた気がする!
その気持ちは、良く解ります。
なんだか自分が『ヘタレ』な気がして、バイクを違う場所に置き直したくなる。
理屈ででは解ってても、恥ずかしい気持ちになるのは、押さえられません。
【アマリングを消して、堂々としたい!
アマリングを消す3つの方法
アマリングを消すことに意味が無いのは解ってても、消したい気持ちが押さえれれないなら
方法は3つ。
- バンク角を深くする
- タイヤを潰す
- やすりで削る
1.バンク角を深くする
図のように、タイヤの端まで接地するように深くバンクさせる。
バイクを深く傾けてコーナリングすると、タイヤの端まで使えます。
当たり前ですね。
オフバイクみたいにリーンアウトするのが効果的です。
低速でも安定して倒せるからね。
定常円旋回
公道でやるのは危険だから、空き地などで円を描いてまわるのがおすすめ
最初は大きな円を描き、慣れて来たら半径を縮めてみよう
最初は大きな円でしか回れないけど、慣れてくればだんだん小回り出来るはず。
フルロックで回れるようになるころには、アマリングは消えてます。
安全には十分注意
プロテクターは必須だし、公道でやるのは危険
迷惑にならないように、民家から離れた空き地でね
- スリップダウンし易いので、ムリはしないで
- クルーザーやバイアスタイヤは、ステップが擦って転倒するかも
限界までバイクを傾けるので、チョットしたことで転倒します。
砂が浮いてたり、小石でバランスを崩したり。
2.タイヤを潰す
- コーナーでバイクを寝かせる
- スロットルを開ける
- バイクが起き上がろうとする
- ハングオフで無理やり寝かせる
- 遠心力と前に進む推進力の両方がタイヤにかかる
- タイヤが潰れる
- アマリングが無くなる
タイヤに荷重してタイヤを潰せば、深くバイクを倒さなくてもアマリングは消えます。
単にバイクをバンクさせるだけより、接地面積が増えるのでスリップダウンし難いので安全です。
しかし、タイヤが潰れるほど荷重するのは、公道では難しい。
- 速いコーナリングスピード
- 大きなトラクション
この2つを公道でやるにはリスクが多過ぎる。
バイクのポテンシャルは、日本の法定速度のずっと上
公道でタイヤの端まで使うのは、ムリがある
ならばもう一工夫、安全に消す5つのコツを使おう。
- 空気圧を抜く
- ハイグリップタイヤにする
- ギアを1つ上げる
- 8の字旋回で練習する
- 上り坂で練習する
1.空気圧を落として潰し易くする
当然ですが、タイヤの空気圧を落とせば潰し易くなります。
それほど荷重せずとも、タイヤが潰れます。
落とす量は、指定空気空気圧の10%オフ程度。
抜きすぎると、タイヤがよれて危ないから、やりすぎないように。
空気圧管理は、マキタがおすすめ!
2.ハイグリップタイヤにする
当然ですが、ハイグリップタイヤはスリップしにくい。
ツーリングタイヤより安心して倒せるし、安心してスロットルを開けられる。
タイヤが温まらないと本来のグリップが発揮できないので冬場や朝イチは慎重にね。
3.ギアを1つ上げる
コーナリング中のギアを1つ上げて走ると、スロットルを開けてたときの挙動が安心です。
急激にパワーが掛かり、スリップすることが無い。
安心して開けられるので、タイヤを潰し易い。
4.8の字旋回で練習する
公道でタイヤを潰すほどトラクションを掛けるのは危険です。
安全な場所で、8の字旋回がおすすめ。
旋回~スロットル解放が、安全に練習できます。
5.上り坂で練習する
公道でやるなら、上り坂がスロットルを開けやすい。
上り坂だから、急加速することも無いし、リア荷重になってるからね。
もちろん、やり過ぎて反対車線を使うのは、NG!
3.やすりで削る
一番安全な方法は、やすりでタイヤの端を削ること。
良く見れば走行の削れととは違うのは明らかだけど、ヒゲが無くなるだけでも心休まる。
タイヤの端のヒゲは、良く目立つからね!
これで満足すれば、危ない橋を渡らずに済む。
そもそも、アマリングを消す理由
なぜ、アマリングを消したいのですか?
3つほどの理由に大別されるはず。
- 道の駅で笑われたくない
- バイクの性能を限界まで使い切りたい
- 速く走りたい
1.道の駅で笑われたくない
他人のバイクのタイヤを指さす人とは関わらないで
そんな人は、あなたにとって道端の小石に過ぎない
気になるのは確かだけど、あなたが思うほど他人は気にしちゃいない。
アッ、アマリングだ!
3秒後
何食べようかな?
3秒後にはあなたのバイクのことなど忘れてます。
笑い飛ばすのが、おすすめ。
2.バイクの性能を限界まで使い切りたい
楽しんだもの勝ち!
『使い切る』なんて考えない方がいい。
- 常にフルスロットルで走る?
- 常にABSを効かせながら止まる?
趣味のバイクなのだから、使い切るとかオーバースペックとかは関係ありません。
本当に使い切りたいなら、小排気量がおすすめ!
『イッケー!』フルスロットルでも走らないバイクは、格別オモシロイ。
3.速く走りたい
カスタムも楽しいし、路地裏探検も楽しい
バイク自体の楽しさもあれば、バイクを触媒にした楽しさも有ります
速く走ることだけに、こだわらないで
スピードがバイクの楽しさの1つなのは、確かです。
車だと、何千万円のスポーツカーでしか味わえない加速が、百万円以下で簡単に手に入ります。
そのスピードに魅かれないはずが無い。
速く走れてる1つの証が、アマリングの無いタイヤです。
けれど、スピードはバイクの楽しさのホンの1面です。
スピードは、楽しい。
だけど、いろんな楽しさに目を向けてみるのも楽しい。
アマリングを安全に消す方法! まとめ
他人の目など気にしない
自分が楽しければ、それでOK
そう開き直れ無いのなら、ご紹介した方法でアマリングを消すのもアリ。
ただ、公道で無理はしないで。
- ムリしてアマリングを消しても、誰も褒めてくれますせん
- 速く走っても、自己満足だけ
バイクに乗る時くらい、
他人と比べるのは止めよう
他人は他人、自分は自分
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