こんなつま先立ちは大歓迎だけど、バイクはシッカリ足がつく方がいい。
ベテランライダーは言います。
片足のつま先が着けば十分だよ!
スーパーテクニックがあるベテランば気にならないのかもしれない。
けれど、普通の人にとって、足つきは死活問題です。
立ちゴケはしたくない
足つきの心配せずに乗れるバイクはどれ?
そんな疑問を解消します。
バイクの楽しさを知る前に、立ちゴケを何度もしてしまいバイクを降りるのは勿体ない
まずは、足つきのいバイクを選んで心配を減らしておこう
慣れたら『つま先が着けば十分』の意味が解ってきます
排気量別、足つきの良いバイク一覧
車種 | シート高 | ~160cm | ~165cm | ~170cm | |
---|---|---|---|---|---|
125cc | ダックス125 | 760mm | 踵浮く | 踵浮く | OK |
NMAX | 765mm | つま先 | 踵浮く | 踵浮く | |
PCX | 764mm | つま先 | つま先 | 踵浮く | |
250cc | レブル250 | 690mm | OK | OK | OK |
YZF-R25 | 780mm | つま先 | つま先 | 踵浮く | |
ジクサーSF250 | 800mm | つま先 | つま先 | 踵浮く | |
400cc | エリミネーター | 735mm | 踵浮く | OK | OK |
バーグマン400 | 755mm | 踵浮く | OK | OK | |
大型 | レブル500/1100 | 690/700mm | OK | OK | OK |
ボルト | 690mm | OK | OK | OK |
こんな内容を知って、スッキリしよう。
180cmくらいあれば足つきで悩むことも無いけれど、小柄な人や胴長日本人体形には切実な問題です。
今回は、新車で買える足つきの良いバイクを選んでみました。
もちろん、絶版車(中古車)やローダウン、シート加工を視野に入れれば、選択肢は広がります。
足つきが気になるけど乗りたいバイクがあるなら、追加費用は掛かるけどカスタムするのも良い。
足つきの心配をなるべくせずに、バイクを楽しみたいですね。
足つきのいいバイクはどれ?PCXはどうなの?【170cm中心】 排気量別のおすすめ
最近はグローバル化として、世界中で同じバイクを売ることが多くなりました。
だから、比較的小柄な日本人にとっては、厳しい状況です。
だけど、足つきが良くて楽しめるバイクは、まだ沢山あります。
まずは、これらのバイクを選択肢に加えてみて欲しい。
1.ダックス125
排気量:125cc
シート高:775mm
価格:451,000円
1970年代に一世風靡したレジャーバイクをリメイク。
ヘッドランプを含めフルLEDで、現代的にアレンジされてます。
各部にクロームメッキパーツを使ってるので、125ccクラスなのに高い質感を誇ります。
同じFUNバイクのモンキー125とシート高は同じだけれど、こっちがより足つきが良いと感じる人が多い。
2.NMAX
排気量:125cc
シート高:765mm
価格:379,500円
ヤマハの原2スクーターと言えば、NMAX。
PCXのライバルとして比較されることが多いけれど、走りならNMAX・利便性ならPCX。
足つきも、走りと同様にNMAXが優勢です。
シート高はPCXと同等だけれど、NMAXのシートは内ももが当たる部分が細くえぐられてる。
だから、足つきはNMAXの圧勝。
3.PCX
排気量:125cc
シート高:764mm
価格:363,000円
原2スクーターの絶対王者。
スマートキー、アイドルストップ、フルLEDなどの先進機能をいち早く取り込み、豪華装備を誇ります。
足つきに関しては、NMAXより1mmだけシート高は低いけど、シート形状が横に広い分、NMAXの後塵を拝してます。
しかし、女性でも街乗りされている方をよく見かけます。
133kgしかないので、両足ベタつきでなくても、慣れれば問題ない。
4.レブル250
排気量:250cc
シート高:690mm
価格:610,500円
250ccクラスで一番売れているバイク。
日本メーカのクルーザーとして認知され、ハーレーの呪縛から解き放たれているのがうれしい。
このタイプのバイクは空冷であることが多いけれど、あえて水冷エンジンを採用してます。
これにより高パワーを手にしているので、下道ならどんな道でも失速してしまうことは無い。
このバイクの人気に、足つきの良さが貢献しているのは言うまでもない。
160cm以下の低身長でも余裕の足つきなのは、このクラスで唯一無二。
5.YZF-R25
排気量:250cc
シート高:780mm
価格:690,800円
さすがデザインのヤマハ。
250ccフルカウルも、ヤマハが作るとこれだけ美しい造形になります。
レースマシンをイメージさせるカウルや顔つきは色あせません。
このクラスのフルカウルバイクとしては、低いシート高です。
もちろん、レブル250のような足つきの安心感は無いけれど、このタイプのバイクが好きなら仕方ない。
気に入らないバイクを足つきだけで乗るのはバカバカしいし、直ぐに後悔するからね。
6.ジクサーSF250
排気量:250cc
シート高:800mm
価格:514,800円
スズキは、250ccクラスにGSX250Rという2気筒ハイスペックフルカウルを持ってます。
そこにあえて投入してきたのが、油冷単気筒のこのバイク。
高回転域ならGSX250Rのの方が気持ちよく吹き上がります。
けれど、単気筒のメリット(軽さと低回転トルク)を武器にツーリング用途ならジクサーSF250の方が扱いやすくて早い。
シート高の数値は800mmと高めだけれど、単気筒のスリムさを生かし、足がガニ股になり難い。
数値だけで足つきが語れないバイクの1つが、ジクサーSF250です。
7.エリミネーター
排気量:400cc
シート高:735mm
価格:814,000円
カワサキのエリミネーターが400ccで復活しました。
かつて125cc・250cc・400cc・600ccc・750cc・1000ccとフルラインナップだったエリミネーターは、一時代を築きました。
ロー&ロングで低速域で400ccならではのトルクを感じながら走るのが楽しくなるバイク。
一方、アシスト&スリッパークラッチ・USB電源・ドライブレコーダー・ETCといった最新装備を誇ります。
足つきも余裕なので、気軽に街乗り・ツーリングで活躍するに違いない。
8.バーグマン400
排気量:400cc
シート高:755mm
価格:847,000円
バイクブームの後、一世を風靡したビッグスクーターもグローバル化でシート高が高いモデルが多くなりました。
元々シート幅が広く足つきが悪い形状なので、日本人には辛いことが多い。
しかし、バーグマン400は昔ながらのシート高で、人にやさしい。
足つきを気にすること無く、船に例えられる程のゆったりとした乗り心地を味わって欲しい。
9.レブル500/1100
排気量:500cc、1100cc
シート高:500cc:690mm
1100cc:700mm
価格:500cc:836,000円
1100cc:1,138,500円
レブルは250ccが大人気だけど、排気量アップした500cc、1100ccも選択肢としてあります。
大排気量になるほど、トルク感あふれる悠々とした走りを味わえます。
その分、重くなるのは仕方ないけれど、変わらぬ足つきで取り扱いに難しさは有りません。
10.ボルト
排気量:1000cc
シート高:690mm
価格:1,045,000円
クルーザーと言えば、大排気量・空冷・Vツインエンジンという方にはボルト。
威風堂々した出で立ちに圧倒されててしまうけど、シート高はフレンドリーなので恐れなくてもいい。
道の果てまで行ってみたくなるに違いない。
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なぜ、足つきの悪いバイクばかり日本で売っているのか?
日本人のバイク選びに置いて、大きなウエイトを占めるのが、『足つき』。
スタイルやスペックが好みなバイクが見つかっても、『シート高』で泣く泣く断念することも多い。
例えば、写真のハスクバーナのバイクは、シート高890mm。
ベテランは、言います。
バイクなんて走っている時間がほとんど
停車時の足つきなんて
片足のつま先が着けば十分だよ!
その言葉の通り、小柄な人でも大型バイクを華麗に乗りこなしているのを見かけたりもします。
でも、初心者にはムリムリ。
せめて、片足ベッタリか、両足母指球までつかないと急な停車や傾斜地で立ちゴケしそう。
安心して乗れないですよね。
だけど、各社が発売しているバイクを見渡すと、シート高800mm以上のバイクが多い。
800mm以下のバイクは少数派です、
そもそも、なぜこんな足つきの悪いバイクばかり日本で売ってるのでしょうか?
グローバル化がシート高が高くなった原因
日本でバイクの需要が減ったので、日本専用設計などしてられない
グローバルモデルが多くなったため、海外の高身長体形に合わせ、シート高は高くなる傾向です
日本のバイク需要は、世界のバイク需要の数%にすぎません。
そんなニッチな市場にターゲットを合わせて物づくりなんてムリムリ。
世界標準のバイクのおこぼれに預かるしかありません。
例えば、日本でバイクブーム全盛1990年代のCBR250RR(MC22)は、シート高735mm。
現在のCBR250RR(MC51)は、シート高790mm。
250ccでもシート高は800mm近いのが当たり前になってます。
あの頃は良かった・・・・・
小柄な人や胴長には、厳しい時代です。
日本人は、そんなに背が低いの?
日本人の身長は、バイクブームの昭和80年代(昭和55年~)からほとんど伸びていません。
男性で平均170cmで、近年は低下傾向です。
大人になるとすり減って身長は2~3cm縮むから、17歳で170cmとすると大人の平均は170cm届かないはず。
だから、MLBで大活躍の大谷選手の身長193cmや、妻の田中真美子さん180cmは、超別格。
180センチ以上ある人はたった6.4%なので、193cmは1%以下でしょうね。
あれほどの身長があれば、バイク選びで足つきを気にすることは無いでしょうね。
ベルクマンの法則
バイクの足つきは、今後もっと悪くなる
『ベルクマンの法則:寒冷な地域ほど体サイズが大きくなる』
月の輪熊⇒ヒグマ⇒北極熊 と大型化するように
インド人⇒日本人⇒オランダ人 と大型化します
沖縄⇒東京⇒北海道 でも平均身長は伸びていくこの暑さで日本人の身長は縮むはず pic.twitter.com/v9M44vXYao
— ごくう (@pcxgo_com) August 5, 2024
余談ですが、
近年、日本人の平均身長が下落傾向です。
理由の1つに、温暖化が挙げられます。(ほけんだよりを引用)
寒い地域ほど体を大きくすることで熱を維持しようとするため、身長は伸びます。
だから
日本人の170cmという身長は、世界的にはそれほど低身長ではありません。
- 欧州、アメリカ人男性の身長は180cm近い
- アジアでは170cmほど
- 東南アジアやインドは165cmほど
人口比で見れば、日本人の170cmは平均的な身長なのです。
欧米中心のマーケティングが変われば、シート高は変わるかも
バイクメーカが欧米をメインターゲットとしている間は、このシート高が続く
世界最大のバイク消費国インドの力がつけば、変わるかも
バイクメーカは、欧米の平均身長180cm近い国を見てます。
だから、それに合わせたシート高になっている。
中国はEVバイク・EVカーに舵を切っているのであてにならないけれど
東南アジアやインドは、人口爆発に伴いバイク需要が高まってます。
身長が日本人と同程度の国が主戦場になれば、シート高の考え方の変わって来るかもですね。
それまでは、シート高を見比べてバイク選びをするしかありません。
PCXの足つきなら、
足つきはシート高だけで語れないのも、事実
ここまで足つきをシート高の責任だけにしてきたけれど、一概にシート高だけで足つきが語れないのも事実です。
いたずらにシート高だけに目を奪われて、5mm程度の差に右往左往するのは得策じゃない。
シート高以外の要因も見比べて、バイク選びをしたい。
足つきを決める5つの要因
足つきを決める要因にシート高以外に5つあります。
1.シートの形状
横幅の広いシートはガニ股になるのでその分、足つきが悪くなる。
オフロードバイクは細いシートなので干渉しづらいけど、スクーターは幅広シートなので気をつけて。
2.体形
太ってると体重でサスペンションが縮み、足つきが良くなると思われ勝ち。
でも、一方、太ももの太さがシートと干渉し、ガニ股になるので足つきは悪くなります。
どっちが勝つかは、あなたしだい。
3.エンジンのセリだし
排気量が大きくなったり、4気筒だったりすると、エンジンが横に張り出して足つきの邪魔をします。
足が触れると火傷するので、それにも気をつけないといけない。
パンツが焦げる匂いがしてくることも。
4.スクーターの足つき
スクーターはステップボードがあるので、それを避けて足をつけなくてならない。
これもガニ股要因なので、足つきが悪くなる。
5.ステップ位置
足をつこうと思ったらステップに当たってしまい、足を前後どちらかに動かす羽目になるバイクもあります。
もちろん、その分足つきが悪くなる。
とっさの時は、ステップに干渉して間に合わず、悲しい思いになるかもしれない。
スペックだけに頼らず、試乗するのが一番
足つきはシート高のスペックだけでは、決まりません
実車に跨って確認しするのが一番
当たり前ですね。
最大出量やトルクの僅かな差を比較して、『あっちのバイクが良い・悪い』と右往左往してるのと同じです。
実際に跨って、自分の足で確認しよう。
足つきが悪くても、バイクが軽量で不安なかったりもするし、
逆に足つき良くても、重心の高いバイクは、ズッシリ足に来て、とっさの時の不安がよぎったりもする。
もちろん試乗するときは、お店の人に了解を得てからね。
勝手に跨るのは、NG!
立ちゴケしてしまっても大丈夫
足つきのいいバイクはどれ?PCXはどうなの? まとめ
『片足つま先が着けば十分』にウソがない事に気づくときは必ず来ます。
暑い日も、寒い日も
晴れた日も、雨の日も
バイクに乗り続ければ、いずれ足つきなんて大きな問題でないことに気づきます。
でも多くの人は、気づく前に立ちゴケを何度もして、バイクに嫌気がさしてバイクを降りて行きます。
そうならないために、最初は足つきの良いバイクを選んで、心配要因を減らしておくのが良い。
まずは、バイクを思う存分楽しんで!
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