PCXは、125ccクラスとしては大柄です。
とは言っても、
- シート高:760mmほど
- 重量:130kgほど
PCXは軽くてシートも低いから
立ちゴケとは無縁だよね?
そんな疑問を解消します。
シート高は低いけど、シート幅があるので足着きは良くない
油断すると立ちゴケもあり得ます
カウルに傷が入り、運が悪いとカウルが割れてしまう前に
転ばぬ先の杖として、スライダーを付けるのもいい
こんな内容を知って、スッキリしよう。
しょせん125ccのスクーター。
立ちゴケの心配は無いなんて思ったら、大間違いです。
油断すれば、呆気なくフルバンクしてしまう。
PCXは足つきが良くない!【軽いスクーターでも失敗する】
PCXで立ちゴケなんて
する訳ないでしょ!
誰でも、最初はそう思います。
一般的なMTバイクのシート高・重量
- シート高 800~840mm
- 重量 180kg~250kg
比べて、PCXは
- 50cmもシートが低く
- 50kg以上、軽い
PCXで立ちゴケなんて、小柄で非力な人しかあり得ない。
どれだけ、軟弱なんだよ!
そう思いますよね。でも、人生は厳しい。
PCXは、意外と足つきが悪い
PCXのシートは横幅が有るので、足つきが良くない
身長170cmで、カカトが付かない
MTバイクに比べ、スクーターはシート幅あるのでガニ股になり、足つきが良くない。
ステップフロアも足つきの邪魔をする。
PCXもその例に漏れず
170cm 標準的な日本人体形が乗車姿勢をとると、足裏半分程度となる。
シートの前の方に座ってやっと、両足ベッタリ。
片足の指先が付けば
十分!
ベテランはそういうけど、そんな達人ばかりじゃない。
両足のカカトまでベッタリつく安心感をPCXに期待するなら
175cm以上ないと難しい。
軽いスクーターでも失敗する
足つきがイマイチだって、軽いから大丈夫?
失敗は誰にでもある、人間だもの
想像より足つきが良くないとしても、130kgほどと軽いのは確か。
軽いから、
バランス崩しても耐えられるでしょ?
でも、
アッと思った時には、もう何ともならないことが多い。
- 路面の浮き砂に足を取られる
⇒ ズルッ - 濡れた白線・マンホールで足が滑る
⇒ ズルッ - 路面の凹部に足を置いた
⇒ 地面が無い - 低速走行中に前ブレーキ
⇒ 握りゴケ
押し歩きでやらかすこともある。
いずれも、『アッ!』と思った時には手遅れ、もうコケてる。
時間は止められない、止まらない!
マフラーが傷ついてしまったら
スクーターに立ちゴケ対策は必要か?
立ちゴケによる被害をどうとらえるのか?
- 走行不能にならないのならOK
⇒ 立ちゴケ対策は不要 - バイクが傷つくのを避けたい
⇒ タイtゴケ対策は必要
スクーターは、シフトペダル・ブレーキペダルが足元にありません。
だから立ちゴケにより、それらが曲がっても走行不能にはなることは無い。
想定される被害
- カウルの傷・割れ
- ブレーキレバーの曲がり・折れ
スクーターは、左右レバーともにブレーキです。
なので、片方が折れて使えなくなっても、ゆっくりであれば走行可能です。
だから、MTバイクのように走行不能にはならない。
カウルの傷・割れが受け入れられるか否かで、立ちゴケ対策の要否が分かれます。
フルカウルバイクも同じなのだけど、
カウルの傷・割れは、意外と高額修理になる
傷ついたカウルを元通りにすることは、まず不可能です。
遠目で解らない程度に直すのが精一杯。
なので気になるのであればカウル交換になるけど、カウルの価格は高く最低でも2万円から。
立ちゴケ対策の費用が修理代を下回るのであれば、立ちゴケ対策はやっておいた方が良い。
PCXの立ちゴケ対策でスライダー!
立ちゴケ対策と言うと、精神論・べき論に終始することが多い。
- 周囲に気を配る
- 路面状況を見て足を出す
- 取り回しでバイクを傾けない
- 低速で前ブレーキを掛けない などなど
もちろん注意は大事だけど、やらかすこともあります。
やらかしたときのために、PCXにもスライダーという提案です。
スライダーというと、MTバイクのものというイメージしてませんか?
PCXに使えるスライダー
立ちゴケで傷つき易いのが、4つの赤丸部分。
- マフラー
- フロアーサイドカバー
- フロントサイドカバー
- トップケース
予防措置としてスライダーを付けておけば、無傷で済む場合も多い。
ひと口にスライダーと言っても、いろんなタイプがあります。
マフラースライダー
マフラーの上に取り付けて、マフラーの接地を防ぐ。
CNCアルミ製。
ステップボード バンパー
マフラーと並び、立ちゴケで一番傷つきやすい部位がステップボードのサイド部。
そこにバンパーを巡らせてしまうパーツ。
無骨だけど、それがいい。
もう少し目立たないタイプが良いなら、こちら。
アクスルプロテクター
PCXはシングルディスクなので、足元が寂しい。
ドレスアップアイテムとしても使えるのが、アクスルプロテクター。
汎用 プロテクター
マフラーカバーのねじ止めなど、表面のM6ねじを置き換えて傷から守ろうという汎用パーツ。
フロントフェンダーのねじ止めなどにも、使える。
エンデュランス製なので、安心。
フロントサイドカバー 保護
フロントサイドカバー部は、ネジ穴も無くプロテクターを付けるのが困難です。
フィルム型の無色プロテクトシールを貼っておこう。
フィルムに弾性があり、キズから守ってくれる。
可倒式レバー
可倒式レバーに交換しておくのも良い。
転倒に備え、レバーが曲がるようになってます。
レバーが折れて操作不能になることが無い。
レバーについて詳しくなら
バイクがピカピカだと、立ちごけしがたいらしい
PCXの立ちゴケ対策でスライダー! まとめ
PCXを始めとしたスクーターは全身がカウルで覆われているため、ある意味フルカウルです。
立ちゴケするとカウルに傷が入り、運が悪いとカウルが割れてしまう。
カウル修理は高額なので、立ちゴケ対策する価値はあります。
軽いPCXでも、油断すると立ちゴケすることはある。
- 転ばぬ先の杖として
- ドレスアップとして
対策をしておこう。
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