この記事は2022年度の割引制度についての記事です。
2023年度の割引制度については、下記に移動をお願いします。
昔からバイクの高速料金は高すぎると言われてました。
やっと見直しかと思ったら、全てのバイクが安くなる訳じゃなさそう。
いつから安くなるの?
どんな条件なの?
で結局、使えるの?
そんな疑問を解消します。
バイクの高速料金が普通車の半額になる6つの条件
- 期間:2022年4月~11月
- 適用日:土日・祝日のみ
- 対象:NEXCO東日本・中日本・西日本
- 適用条件:ETC搭載車のみ
- 適用条件:事前申請が必要
- 適用条件:100kmh以上乗らないと適用外
こんな内容を知って、スッキリしよう。
従来より行われてた『ツーリングプラン』より1歩前進なのは確かです。
マイナーなバイクに焦点を当てくれたのは、もちろん有難い。
関係者の努力の賜物なのも理解できます。
けど、あまりにも歩みが遅くありませんか?
※情報のソースは、NEXCO中日本のニュースリリースです。
⇒ 『土日・祝日に高速道路を利用するETC搭載の二輪車を対象とした定率割引の実施方針について』
2022年4月バイク半額がスタートしました
- 期間:2022年4月2日(土)~11月27日(日)の土曜日、日曜日、祝日
- 事前申し込みが必要
- ETC搭載車のみ
- 100km以上の走行で適用
- 通常より37.5%割引 (普通車の半額)
いよいよ始まりました。
事前申し込みが必要だったり、100km以上だったりの問題もあるけれど貴重な1歩です。
皆が利用して、恒常的に半額にしても利用増により増収につながることを知らしめよう。
事前申し込み方法
- NEXCO中日本「速旅(はやたび)」に会員登録
⇒ 速旅 公式サイト - 利用日時を事前登録
- 割引された料金がカード請求される
1.NEXCO中日本「速旅(はやたび)」に会員登録
⇒ 速旅 公式サイト
最初にメールアドレスを登録すると、メールで本登録サイトが送られてくる。
良くあるタイプの会員登録です。
- 住所・氏名
- ETCカードNo.
- ETC車載器管理番号
これらを登録すれば完了です。
2.利用日時を事前登録
NEXCO中日本「速旅(はやたび)」にログイン
⇒ 速旅 公式サイト
「二輪車定率割引」を申し込む日を登録します。
計画してるツーリングコースが100km以上か否かを検索するツールも用意されてます。
もちろん、土日祝しか登録できない。
「申し込み完了メール」が届けば手続き完了。
3.割引された料金がカード請求される
登録した日に、登録したETCカード・ETC車載器で実際に高速道路を利用するだけ。
当日は、何も特別なことをする必要ありません。
後日、割引された料金がカード請求されます。
高速道路に乗るときは、バイク保険・ロードサービスをチェックしておこう
バイク高速料金が半額になる条件
※NEXCO東日本 『高速自動車国道料金の計算式』を引用
普通車を1とした時の車種毎の料金バランスです。
軽自動車とバイクは同じく『0.8』
物流を担うトラックはもっと安くしてもいい気がするし、
何よりバイクの区分が無い。
軽自動車と同じ料金は、取り過ぎでしょ!
大昔からある指摘に、やっと重い腰を上げたのが、今回の施策です。
バイクの高速料金を普通車の半額にするというものだけど、半額にするハードルは高い。
- 期間:2022年4月~11月
- 適用日:土日・祝日のみ
- 対象:NEXCO東日本・中日本・西日本
- 適用条件:ETC搭載車のみ
- 適用条件:事前申請が必要
- 適用条件:100kmh以上乗らないと適用外
1.期間:2022年4月~11月
1年の半分、バイクシーズン中ずっと使える
昨年までは、『ツーリングプラン』という形でバイクの高速料金割引を行ってました。
事前申し込みをすれば、2日間(3日間)指定エリアが乗り放題になる。
周遊券方式の割引です。
『日帰りには使えない』、という致命的な欠陥はあるけれどロングツーリングにはピッタリです。
2021年は、コロナのため短期間で終わりましたが、2020年は7月から11月期間でした。
比較すれば、期間が延びたのでOKですね。
『ツーリングプラン』は、別途継続するのか?
ツーリングプランはココ
2.適用日:土日・祝日のみ
なぜ、後退してしまったの?
いろんな働き方がある時代です。
なぜ土日祝日だけなのか、理解できないですよね。
平日も対象にすると、
- 通勤渋滞がひどくなる?
- システムの改修にお金が掛かる?
- 平日にずる休みする人が出てくる?
あまり使って欲しくないという、言い訳に聞こえてるよね?
3.対象:NEXCO東日本・中日本・西日本
NEXCO3社だけが、対象です
いつになったら、全国の有料道路が1PASSで繋がるの?
今回の施策とは関係ない制約なので、致し方ない。
しかし、いつになったら『現金のみ』の有料道路が無くなるのだろう。
ETCをどこでも使えるようにしろ!!
そんなことは、一言も言ってないので間違えないで!
跨ぐような使い方は、対象外
※NEXCO西日本 「ツーリングプラン」 よくあるご質問 を引用
半額の考え方は、変わる可能性があります。
出入口の両方がNEXCO 3社以外だと、跨いでも半額にはなりません。
どちらか一方はNEXCO 3社でないと、半額にはならない。
最悪、いったん高速を降りて入り直す必要がある。
4.適用条件:ETC搭載車のみ
いつまで、ETCを続ける気なの?
スマホのアプリにすれば日本中の有料道路がシームレス繋がる気がしませんか?
『高速道路は、償却終わったら無料化するはずじゃ?』
『現金も認めろ!』
そんなことを言うつもりはありません。
無料化したため予算が足りず、荒れてしまった観光道路は山ほどあるからね!
だけど、ETCである必要は何もない
いい加減、アプリにしませんか?
専用機械のETCだから導入コストが高く、地方の観光道路が繋がらないのでは?
バイクへのETC設置は自分でやっちゃダメなんて、意味不明だしね。
Suica決済は、ムリ?
利権があるから無理なの?
5.適用条件:事前申請が必要
意味不明
『ツーリングプラン』のシステム流用が理由だとしたら無能すぎ
半年の期間中、全部の日を申し込んでおけば良いのかな?
NEXCOの公式ページから事前申し込みをしておかないとと半額になりません。
『ツーリングプラン』は周遊券方式なので、事前申請が必要なのは理解できます。
1区間だけ高速に入っても、周遊分の料金を取られた堪らないからね!
だけど、今回の施策で事前申請が必要な理由がサッパリ解りません。
単純に100km超えたら半額にするだけでは?
こんな単純なシステム変更が出来ないなんて、委託したソフト会社がヘボすぎる。
6.適用条件:100kmh以上乗らないと適用外
100kmは遠すぎない?
ツーリングで高速を使うときだけ、半額にするというメッセージですね。
でも、100kmは遠い。
首都圏・中部圏・関西圏それぞれ100km圏を調べてみた。
弾丸ツーリングの人には関係無いけど、100kmはチョット遠くないですか?
首都圏の100km
100km圏内 | 100km超 割引対象 | |
東名高速道路 | 御殿場 | 沼津 |
東北自動車道 | 鹿沼 | 宇都宮 |
関越自動車道 | 前橋 | 渋川伊香保 |
中央自動車道 | 勝沼 | 甲府南 |
御殿場が半額にならないのは、チョット。
中部圏の100km
中部圏 | 100km圏内 | 100km超 割引対象 |
東名高速道路 | 浜松 | 袋井 |
東海北陸自動車道 | 郡上八幡 | 白鳥 |
名神高速道路 | 彦根 | 八日市 |
伊勢自動車道 | 津 | 松阪 |
関西圏の100km
関西圏 | 100km圏内 | 100km超 割引対象 |
名神高速道路 | 八日市 | 関ヶ原 |
山陽自動車道 | 山陽姫路東 | 龍野 |
舞鶴若狭道自動車道 | 綾部 | 舞鶴東 |
阪和自動車道 | 泉南 | 阪南 |
125ccで高速に入ってしまったら?
ETCを導入する価値のある『半額』か?
今回の半額にあわせ、バイクにETCを導入するメリットはあるのだろうか?
どれくらい利用すれば、元が取れるのか見てみた。
投資金額を回収するのは難しい
バイクは自分でセットアップできないので、ショップに依頼するしかない。
セットアップ料金込みで約3~4万円。
一方、高速道路で100km走ると、バイク料金は約2,500円。
※NEXCO中日本『ドライブコンパス』を参照
今回の施策で半額になると、100km毎に1250円お得です。
3万÷1250 = 2,400km
高速を2,400km走ると元が取れる計算です。
往復300kmのツーリングを8回/年はチョットハードル高い。
1年で回収するのは難しいかもしれない。
ETC車載器購入助成キャンペーン
2022年のETC助成キャンペーン
- 2022年1月27日~6月30日
- 24万台で締め切り
- 助成金額 1万円
定期的にETCの助成金キャンペーンをやってます。
タイミングが合えば、是非利用したい。
ショップ・量産店に聞けば、申込方法を教えてくれます。
1回使えば、回収できたも同じ?
雨の日・寒い日に1回使えば、回収できたも同じ?
バイクはグローブをしてるので、
- 入口で通行券を受け取るの大変
- 出口で清算するのも大変
バイクこそETCがありがたい。
1回利用すれば、回収できたとも言える。
ハイブリッド車とガソリン車の差額を回収するには、何Km走れば・・・
という議論を目にするけど、バイクのETCと同じ考え方です。
1回でもハイブリッドの乗り心地を味わえば、1回で回収完了です。
150ccバイクは、高速乗れるがいい
バイク高速料金が半額は嬉しいけど、条件多すぎない? まとめ
日本は、前例を覆すのが難しい国です。
官僚的な慣例を変えたという意味で、今回の半額は素晴らしい。
条件が多いのがアレだけど、一歩踏み出したことは確かです。
ぜひ、たくさん使ってニーズがあることをアピールしたい。
そして、半額が日常化するまで見守ろう。
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