バイクの60%以上はスクーターです。
※一般社団法人 日本自動車工業会『二輪車市場動向調査』
けれど、二輪免許取得でAT免許を選ぶ人は10%未満です。
※警察庁 『運転免許統計』
スクーターとマニュアル車は見た目も違うし乗り方も違います。
しかし、AT免許を選ばないと、スクーターの乗り方はほとんど教わりません。
乗り方を知らずに、スクーターに乗っている人がほとんど。
スクーターの乗り方は
どう違うの?
そんな疑問を解消します。
1.燃料タンクが無いのでニーグリップ出来ない
⇒くるぶしでグリップ
2.ステップが無いので、荷重出来ない
⇒ステップボードの端に足を置く
3.シートが広く、何処に座れば良いのか解らない
⇒近すぎず遠すぎず座る
4.アップライトな姿勢なので、段差衝撃で腰痛になりそう
⇒骨盤を立てて座る
5.ホイールが小さいので、バンクすると直ぐに擦ってしまう
⇒リーンアウトとかはせず、減速する
6.エンジンブレーキが使えないので、長い下りが怖い
⇒ブレーキを掛け続けない、時々『ギュッ』
7.極低速でクラッチが切れてしまい、フラつく
⇒アクセル一定にしてリアブレーキで調節
8.前ブレーキメインだと、止まり難い
⇒リアブレーキを強めに効かせよう
こんな内容を知って、スッキリしよう。
スクーターは、一般的なバイクとは違う運動性能を持ってます。
特性を理解して、この8つのコツを意識して乗ろう!
コツを知ってれば、安全にカッコ良くスクーターに乗れる。
スクーター、乗り方のコツ8選!
スクーターの乗り方と、マニュアルバイクの乗り方は違います。
バイクの特性が違うので、乗り方も違う。
スクーターの特性を知れば、乗り方は自然と見えてきます。
スクーターの特性は、この8つ
この特性に合わせる乗り方をしよう!
- 燃料タンクが無い
- ステップが無い
- シートが広い
- ハンドルが近い
- ホイールが小さい
- エンジンブレーキが使えない
- 低速でクラッチが切れる
- エンジンが後ろに
1.燃料タンクが無い ⇒ニーグリップのやり方
スクーターは、燃料タンクに跨って乗らない。
足の間にには何もない。
だから、ニーグリップで燃料タンクを挟み付けて、下半身をバイクと一体化することが出来ない。
ニーグリップの代わりにすることは2つ。
- フロアステップを踏みつける
- くるぶしをスクーターに押し付ける
アドレスのようにフラットフロアのスクーターは①を使います。
PCXのようにセンタートンネルがあるスクーターは②を使います。
こうすることで、ニーグリップと同じように、一体化してバイクを安定させることが出来る。
バイクとスクーターの構造的違いの詳細は、ココ
2.ステップバーが無い ⇒足の置き方
フラットフロアのスクーターに乗るときに、
女性は足を揃えてスクーターに乗りがちです。
女性らしい仕草で好ましいけれど、
足を揃えると左右への踏ん張りが効かないので、スクーターがふらつき易い。
フロアーステップ左右の端に合わせて、足を開いて乗るのが良い
ガニ股で乗るのは止めた方が良いけどね!
スクーターだららと言って、サンダルはNG!
おすすめの靴は、ココ
3.シートが広い ⇒スクーターの座り方
スクーターのシートは、マニュアルバイクのシートより大きい。
どこに座れば良いのか迷います。
スクーターに座る位置は、浅すぎず・深すぎず
- 足付きが気になって、前の方にチョコンと座ると、ハンドルを持つ手を折りたたむことになる
⇒操作し難いので、NG - シートの奥までどっかり座ると、ハンドルを握る手が伸びきる
⇒これも操作しにくいので、NG。
中庸の徳たるや、それ至れるかな
孔子の言葉
極端は避けて、ちょうどいい位置に座るのが一番の『徳』です。
なぜ、スクーターにはセンタースタンドが必ず付いてるのか、理由を知ってる?
4.ハンドルが近く、上半身が起き上がる ⇒腰痛にならない乗り方
スクーターは、SSのように前傾姿勢では乗らない。
クルーザーのように、上半身が起きた姿勢になります。
何となく座ると、猫背になってアゴが出る。
みっともないし、腰に負担が掛かるので、腰を痛めます。
腰を入れて骨盤を立てて乗ろう。
- 骨盤を立てる
- 肩の力を抜く
- 猫背にならない
- 腕を突っ張らない
- アゴを引いて上目使い
こんな乗り方が、カッコいい。
疲れないしね!
スクーターもバイクも、『上半身から力を抜くのがコツ』。
ハンドルを持つ手から力を抜いて、フリーにしてあげよう。
『セルフステア』が効いて、勝手に行きたい方向に進んでくれます。
くれぐれも、ハンドルを抑え込まないで!
5.ホイールが小さい ⇒バンクさせない曲がり方
マニュアルバイクは17インチホイールが一般的ですが、スクーターは10~14インチと小さい。
シート下の収納スペースを稼げるし、小径の方が小回りが利いて市街地では乗り易いからね!
でも、小径ホイールは動作がクイックだし、バンクさせるとセンタースタンドを擦り易い。
なるべくバンクさせずに曲がる!
スピードを落とすのが一番
瞬間的な逆ハンドルでクイックに曲がることも出来るけど、挙動が早くて危ない。
GPライダーのようにハングオフで曲がろうとしてませんか?
公道では何が起きるか分からないので、止めた方がいい。
コーナーの奥に視線を送って、自然に曲がるのを覚えた後で十分!
ハングオフは、スクーターに慣れてから、誰も居ないとこでコッソリ試そう。
スクーターもバイク保険は忘れないで
6.オートマチックなのでエンジンブレーキが使えない ⇒長い下りの走り方
スクーターは自動変速なので、ギアを選べません。
このため、長い下りでエンジンブレーキを効かせて走るのが苦手です。
全然エンジンブレーキが利かない訳では無いけれど、ブレーキ操作が不要なほどは利かない。
車だと2速固定なんて出来るけど、スクーターはギアが無いので選べないからね!
250cc以上のスクーターには、疑似的にギアを選べる仕組みが付いてることもある
125ccにも是非付けて欲しい
プログラムでやってるだけなので、125ccでも出来るはず
期待してます
ずっとブレーキを掛け続けるとブレーキが過熱して
『ペーパーロック』でブレーキが利かなくなることも有ります。
ダラダラブレーキを掛け続けない
スピードが上がり過ぎたたら、時々『ギュッ』と掛ける
仕方が無いので、断続的にブレーキを掛けるようにしよう。
長い下りでもしブレーキの利きが甘くなってきて『ペーパーロック』を感じたら
直ぐにスクーターを安全な場所に退避させて!
命を張るのは、べつの場面にしておこう
ブレーキが冷えるまで、カッコいいバイクの写真を撮っていよう
スクーターに似合うおすすめヘルメットは、ココ
7.オートマチック ⇒極低速での走り方
スクーターは、スピードが落ちるとクラッチが自動で切れます。
そして、ある程度のスピードにならないと、クラッチが繋がらず駆動しません。
このため、極低速の走行が苦手です。
アクセル操作とクラッチの繋がり具合にもタイムラグがあるので、微速前進がやり難い。
マニュアル車なら、半クラで自由自在なのだけれどね。
アクセルは一定で、
リアブレーキの強弱で微速前進するとやり易い
Uターンをする時に使うテクニックの応用ですね!
スクーターには4輪車のような『クリープ現象』がありません
これは、車のオートマチックとは機構が違うから
バイクはトルクコンバーターが無いので、
クラッチを切らずに停止するとエンストしてしまう
8.エンジンが後ろ ⇒ブレーキの掛け方
スクーターは、エンジンが後ろについてます。
マニュアル車のように、エンジンが前に無い。
ホイールベースも長い。
このため、ブレーキを掛けたときに、後輪のブレーキもある程度効きます。
マニュアル車のように、重心が前輪に偏ってしまわない。
マニュアル車が前後7:3ならば、スクーターは前後6:4
マニュアル車より後輪ブレーキを多めに使うと、素早く安全に止まれる。
スクーターのシート下収納を活用する方法は、ココ
【初心者向け】スクーター、乗り方のコツ8選!まとめ
スクーターは軽く見られがちだけど、バイクに変わりありません。
スクーターとマニュアルバイクは、同じバイクだけれど特性が違う。
- SSとクルーザーの乗り方が違うように
- 125ccとリッターバイクの乗り方が違うように
スクーターの乗り方も違います。
それぞれ違う乗り味を、いろいろ楽しんでも良いし、一筋に極めるのも良い。
バイクは楽しい。
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