スクーターには街乗りのイメージがあります。
都市部をチョコチョコ動き回るには適しているけど、
スクーターにはツーリングのイメージは薄いのかもしれない。
スクーターでツーリングはつまらないの?
そんな疑問を解消します。
- 自分でギアを選べないと、バイクを繰れない
- ニーグリップ出来ないと、バイクを繰れない
そんな、走りメインのツーリングを望むなら、スクーターは向いてない
- キレイな景色を眺め
- 歩きやすい靴で散策して
- 美味しいものを食べて
- お土産をいっぱい買う
そんな、リフレッシュメインのツーリングを望むなら、スクーターもイケる
こんな内容を知って、スッキリしよう。
スクーターにはスクーターの、またがるバイクにはまたがるバイクの楽しさがある。
当たり前の話です。
- マニュアルバイクも、楽しい
- スクーターも、楽しい
いろんなバイクがあり、それぞれ楽しい。
スクーターツーリングはつまらないのか?
スクーターをバカにする人は、必ず言います。
- オートマで早く走れるはずがない
つまらない - ニーグリップできないのでバイクを繰れるはずがない
つまらない
本当でしょうか?
1.オートマで早く走れるはずがない ?
最近は、F-1、フェラーリ、GT-R 全てオートマです。
今時のフェラーリはオートマ限定免許で乗れます。
人がクラッチ操作なんかしません。
楽をするためでは無く、人がするより機械に任せた方が早くて正確だから
これらの車は遅いの?
もちろん量販車のオートマとは別物です。
ギア選びの楽しさ
自分でギアを選んで走るのは楽しい。
このコーナーは2速で行ってみよう!
コーナーアプローチでブリッピングして2速に落とし
ブレーキをリリースするタイミングでバイクを倒し込み
出口を向いたら、2速全開
確かに、そんな走り方は楽しい
キレイにコーナリングを立ち上がれたときの喜びは、替え難い
けれどもう、そんな時代じゃなくなったのかもしれません
20年前なら、社会が許容してたかもしれない。
けれど、時代は変わりました。
レストランでは、食後にタバコを吸い
会社では、お茶くみの女の子がお茶を持ってきてくれてた
そんな大昔のバイクの遊び方です。
公道はバイクの練習場では無いし、
『ツーリング』は『レース』でも無い。
公道は、みんなのインフラです。
公道を早く走ることに、正義は無い。
制限速度+αくらいで、コーナリングを楽しむのならアリ
最近のバイクの限界はずっと上の速度域なので、安全に楽しめる
けれど、ヒリヒリする楽しさは、どうだろう
2.ニーグリップできなくてバイクを繰れるはずがない
これは、チョット正しい
バイクは太ももでタンクを鬼グリップして
上半身をフリーにすると、低速でも安定します。
スクーターはニーグリップが出来なので、低速が苦手です。
投げ出した足で踏んばったり、くるぶしでグリップも出来るけど
得意ではない。
ツーリングで一本橋とかやるの?
ツーリングに行った先で、
自動車学校でやったような
一本橋走行とかやってるの?
もし、やってるのならスクーターは向いてません。
あなたは、正しい。
スクーターなら、こんなことも
スクーターツーリングのデメリット3選
ギアが選べなかったり、ニーグリップが出来なのは最初から解ってる。
本当のスクーターツーリングのデメリットは他のところにあります。
スクータに乗って実際感じるデメリットは、この3つ。
- エンジンブレーキが効きにくい
- トラブル時にカウルがジャマ
- 航続距離が短め
1.エンジンブレーキが効きにくい
街乗りでは感じにくいけれど、峠道を登り切った後の長い下りが苦手です。
エンジンブレーキが効きにくいので、
滑空状態になる。
ブレーキを握りっぱなしになるので疲れるし、
トルクが掛からないので不安定で疲れる。
マニュアルモードがあるような高級なスクーターは関係無いけれどね。
2.トラブル時にカウルがジャマ
これはフルカウルのSSも同じだけど、出先でトラブルとメンテしずらい。
カウルがジャマで時間が掛かります。
最近のバイクは、フルLEDだったり、燃料噴射なのでトラブらないけどね。
トラブったら、レッカーしかない?
3.航続距離が短め
スクーターは街乗り目線で作られてるのか、タンク容量が小さいバイクが多い。
300kmは安心して走れるとツーリングがもっと楽しめる。
これも、バイクによるけどね。
PCXのように300km楽勝のスクーターもあれば、
V-MAXのように200km走らない大型もあるから一概には言えない。
スクーターの乗り方のコツなら
スクーターツーリングのメリット 3選
スクーターツーリングのメリットの番がやっと来た。
メリットは、この3つ。
- お土産買い放題
- 疲れにくい
- 歩き易い靴が履ける
お気楽にバイクを楽しめるのがメリットです。
1.お土産買い放題
収納能力は、スクーターの圧勝です。
シート下に20L、トップケースに40Lはデフォルトです。
その気になれば、シートバッグやサイドバッグを併用して100Lも夢じゃない。
下手なツアラーよりよほどお土産が入ります。
道の駅で野菜をこれでもかと買っても平気。
日帰り温泉用の入浴セットも、常備出来る。
2.疲れにくい
クラッチ操作が無いので、お気楽です。
大型スクリーンをつければ、走行風からも解放される。
疲れにくいので、休日の遊び疲れを月曜日に持ち越すことも無い。
安楽すぎて、お腹いっぱいになった後は眠くなるのが難点かも。
3.歩き易い靴が履ける
左足のシフト操作が無いので、ライディングシューズを履く必要が無い。
もちろん、万一を考えてハイカットのくるぶしまである靴を選ぶけど
歩き易い靴を履ける。
ライディングシューズで観光するのとは別次元の歩きやすさです。
スクーターを置いて、チョット山歩きを楽しんだりも出来る。
トレッキング用のちょっとしたバックパックは、もちろんシート下。
スクーターの選び方なら
スクーターツーリングにおすすめのバイク
ツーリング出来ないスクーターなど無いけれど、
おすすめはこんなスクーター。
ビッグスクーターでスクーターツーリング
TMAX560
2020年モデルで排気量アップし47.6psになり
力強さが増し、豪快な走りにホレます。
- 電動スクリーン
- グリップヒーター
- シートヒーター
- クルーズコントロール
快適装備もフル装備で、もはやグランツーリスモ。
地の果てまでのロングツーリングだって出来る。
週末ツーリングだけじゃもったいない。
X-ADV
750cc2気筒にDTCツインクラッチ搭載。
スクーターでアドベンチャーを作ってしまった。
もはや、道の果てまでではなく、その先のオフロードまで行けてしまう。
NC750Sにスクーターのガワを被せただけとは言わせない。
日本では、CRF1100L Africa Twin より使い易いかも。
250ccクラスでスクーターツーリング
FORZA
かつてスクーターブームの頃のFORZAとは別物。
日本の町よりEUの街が似合う帰国子女になって帰って来た。
もうFORZAにラッコスタイルで乗るのは似合わない。
バリバリ下品なマフラーや、大音響スピーカーなんてもっての外。
ジェントルに走ろう。
125、150ccクラスでスクーターツーリング
このクラスはPCXとNMAXの戦い
NMAX、NMAX155
男っぽいエッジの効いたスタイルが好みならNMAX。
前後ディスクブレーキ、可変バルブと走りにこだわったスクーター。
アイドリングストップ、スマートエントリーが無いのが唯一の弱点。
PCX、PCX150
滑らかで女性的な曲線スタイルが好みならPCX。
燃費なら独走状態のPCX。
アイドリングストップ、スマートエントリーといった快適装備ならPCX.。
おすすめです。
50ccクラスでスクーターツーリング
VINO
50ccは2段階右折や30km/h制限といった規制が多いのでスクーターツーリングには不向きだけれど、
縛りが多いほど燃える人も多い。
50ccカブで日本一周している人も少なくないのだから。
男が乗っても大丈夫だよね?
スクーターツーリングはつまらないのか? まとめ
スクーターにはスクーターの
またがるバイクにはまたがるバイクの楽しさがある。
当たり前の話です。
バイクをピュアに楽しみたいのであれば、またがるマニュアルバイクかもしれない。
けれど、バイクの楽しさはそれだけじゃない。
いろんなバイクを楽しもう。
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