PCXはレギュラーガソリン指定のバイクです。
けれどハイオクを入れると効果があるというウワサがあります。
本当?
そんな疑問を解消します。
- 燃費アップ
- パワーアップ
- 振動低下
- エンジン洗浄
ウワサは本当か、確かめてみました。
【結論】PCXにハイオクは、お布施としてはアリ
いきなり結論
項目 | 結果 | 評価 |
燃費 | 51⇒50km/Lに落ちた | △ |
0加速 | 悪くなった気がする | ✖ |
中間加速 | 良くなった気がする | 〇 |
振動 | 少なくなった気がする | 〇 |
エンジン洗浄 | 知らん | - |
劇的な効果は無いが、明らかな不具合も出ません
お布施としてはアリ
レギュラーとハイオクの差額は10円。
燃費50km/L、年間1万Kmとすると、年間差額は2,000円。
この差額をお布施として払うことで、心安らぐなら否定はしません
- N=1
- 気温:10℃ほど
- 場所:渋滞アリ市街地 ~ 60km平均の郊外下道
満タン給油3回連続ハイオクにしての感想です
何かあっても保証外なので自己責任でね
サンプル数、条件ともに統計の体は成していないので、レギュラー/ハイオクのと因果関係を証明できるものは有りません。
PCXがガソリンの違いを検出しているのか?
例えば排気ガスの成分から違いを検知すると何か制御を変えているのかも、中の人にしか解りません。
だけど、事実。
PCXにハイオクを入れるとパワーアップするのか?燃費は?
ガソリン | 圧縮比 | |
CBR1000RR | ハイオク | 13 |
CBR250RR | レギュラー | 11.5 |
PCX150 | レギュラー | 10.6 |
PCX125 | レギュラー | 11 |
ハイオクガソリンが必要なのは、圧縮比が高いエンジンです。
高圧縮エンジン=高性能エンジンと言っても良い。
PCXはレギュラー仕様のエンジンなので、ハイオクは必要有りません。
しかし、ハイオクを入れるとどうなるのか?
気になるので、やってみました。
PCXにハイオクを入れた結果考察
- 燃費は、51⇒50km/L
- 0発進加速 DOWN
- 中間加速 UP
- 振動 DOWN
- エンジン洗浄 ???
それぞれの結果にコメントして行こう。
「※個人の感想です。効果には個人差があります」
怪しいサプリメントなどに、『小さく小さく』書いてあるよね!
この記事にも書いておこう。
1.項目結果評価燃費51⇒50km/Lに落ちた
公道での比較なので、同一条件は有り得ません。
渋滞状況・温度などの外的要因による誤差範囲内か。
2.0加速悪くなった気がする
PCXがハイオクに気付いたか否かは知る由もない。
気付いて、何らかの制御を変えた?
経過観察が必要。
3.中間加速良くなった気がする
- 2年乗った後なので、エンジン内が汚れていて自然発火し易くなっていた?
- そのため点火時期が遅くなってパワーダウンしてたけれど、ハイオクになって解消された?
- PCXがハイオクに気付いて、点火タイミングを変えてエンジン出力を上げた?
しかし、0加速と整合性が取れない。
謎は深まるばかり。
4.振動が少なくなった気がする
- ハイオクの添加剤の影響?
- ハイオクは爆発が均一なのでトルク変動が少ない?
- ハイオクにより点火時期が変わったのでトルク変動が変わった?
気のせいでは無いと思うが、数値化不能。
謎は深まるばかり。
5.ハイオクの洗浄効果
ハイオクには、付加価値として洗浄効果のある成分が添加されてる
効果を体感するのは困難ですが、気休めにはなります
エンジン内部の汚れが気になるのであれば、ワコーズ フューエルワンの方がおすすめです。
怪しげな商品が多いこの分野で効果が広く認められており、エンジン洗浄と言えばこれです。
洗浄されてるか否かは、中を見ないと解らないけど、エンジンが軽く回るようになるのは確か。
数値化は難しいけど、フラシーボ以上に体感できます。
レギュラーとハイオクの違い
高出力エンジンにしたい!
圧縮比を上げれば良いよ
ノッキングしてしまう!
ハイオクを使えば良いよ
- レギュラーとハイオクの違いはオクタン価だけです
- エネルギー量も爆発力も同じです
- 洗浄性能はオマケ
- ハイオクにしても、高出力にはなりません
- 高出力エンジンに、ハイオクが必要なだけです
ハイオクは、『ハイ オクタン価』
オクタン価が高いだけ。
ハイオク | オクタン価96以上 |
レギュラー | オクタン価89以上 |
オクタン価が違うと何が違うの?
- オクタン価が高いと、発火温度が高くなる
- オクタン価が変わっても、引火温度は変わらない
オクタン価が高いと、発火温度が高くなります。
- 発火温度:火の気が無くても自然発火する温度
- 引火温度:火の気が有ると発火する温度
自然発火する発火温度は高くなりますが、引火温度に差は有りません。
ハイオクとエネルギー量
ガソリンは元々燃えやすい、混ぜ物をして燃え難くしたのがハイオク
パワーは変わらない
燃えにくくしているだけなので、パワーアップする訳が無い。
ジェットエンジン用燃料
ジェット燃料というと、凄そう。
だけど、実際はハイオクよりもっと発火温度が高くて燃え難い燃料なのです。
高性能になるほど、燃え難い燃料が必要なのです。
ガソリンメーカ各社がハイオクをブランド化してるけど、実際はメチャクチャ!
エンジンを高出力にするには?
バネと同じように、ガソリン混合気をエンジンの中でギューッと圧縮する量を増やせば
火をつけた時にドーンと勢いよく爆発して高出力を得られる
エンジンを高出力にするには、圧縮比を上げればいい。
しかし、圧縮比を上げると混合気の温度が上がってしまいます。
※圧縮すると温度が上がるのは、空気入れが熱くなるのと同じ原理です。
混合気の温度が上がって発火温度を超えると、点火プラグで火を付ける前に自然発火してしまうのです。
圧縮途中で勝手に燃え始めると、圧縮と爆発が同時に起きて変な事になります。
これがノッキングです。エンジンからカリカリという異音が出ます。
ノッキング対策
ノッキングを防止するには、色々な方法があります。その中の1つがハイオクを使う事です。
PCXにハイオクガソリンを入れると効果は有るのか まとめ
PCXにハイオク
- パワー・燃費に劇的な効果は無い
- 明らかな不具合も出ません
- PCXは燃費が良いので差額はわずか
- エンジン洗浄効果を気にするなら
⇒ フューエルワンの方がおすすめ
レギュラーとハイオクの年間差額は2,000円。ハイオクにしても明らかなネガが無く年間2千円の差額です。
この差額で心安らぐならPCXにハイオクもおまじないとしてアリ!
※個人の感想です。効果には個人差があります
PCXは世界戦略車なので、世界中で走ってます。
- EUのように レギュラーがオクタン価95以上、ほぼハイオクの国でも元気に走ってます
- アジアの怪しいガソリンでも元気に走ってます。
ガソリンなんて、入ってれば良いのです。
気にしたら負けかも?
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