バイクに携帯工具を常備してますか?
心配だからと、あれこれ持ってくのも何だか違う。
どんな工具を持って行けばいいの?
そんな疑問を解消します。
携帯工具で重要な観点は、3つ。
- コンパクトなこと
バイクに収納するスペースは限られる - 精度が良いこと
出先で急いでいるからこそ、精度が良くねじを舐め難いこと - 高価でないこと
ツーリング先で使用した後、置き忘れるかも
この観点で、ツーリングにおすすめな携帯工具を紹介します。
最低限のアイテムで、最大限の安心を得る方法を知れば、
また1つ、バイクが好きになる。
バイクツーリング中に発生するトラブル
携帯工具は多ければ多いほど色々なトラブルに対応できるけれど、重くてかさばる。
ツーリング中のトラブルとして、何を想定するかしだいで必要な工具が決まります。
ツーリング中に有りがちなトラブルはこの3つ。
- ねじのゆるみ、脱落
- 立ちごけ
- パンク
1.ねじのゆるみ、脱落
走行中の振動でねじが緩んだり脱落してしまう
ミラーやレバーの取付けが甘く動いてきてしまうような、
パーツの取付けねじが緩んでグラグラした時に増し締めをする工具は欲しい。
気付いたときは、既にねじが脱落してした後のこともある。
そんな場合を想定して、ありがちなねじを数本持っていくのも良い。
2度と緩んでこないように、バカ力で締めすぎないでね。
ナメてしまうと、元も子もない。
ナメてしまったら、ココ
2.立ちごけ
アッと思ったときには、既に立ちごけしてしまってる
- 停車しようとしたら路面のくぼみで足が届かなかった
- サイドスタンドの出し方が足りなかった
立ちごけでダメージを受けるのが、
- レバーの曲がりや折れ
- カウル割れ
- 心
何とか走れるレベルに曲げ戻したり、割れたカウルをガムテープで固定出来るようにはしたい。
心に開いた穴は、ツーリング先で腹いっぱい食べて埋めよう。
3.パンク
何年もパンクして無かったのに、
1回パンクすると間を置かずにパンクするのは
なぜなんでしょう?
タイヤの耐パンク性能が上がりパンクし辛くなったけれど、刺さる時はビックリするようなものが刺さります。
- ド太いクギ
- 細いクリップ
- ガラス片
出先でサクッとパンク修理できると、ツーリングが続けられる。
パンク修理セットを持ってるとパンクしない。
使わないからと、降ろすとパンクする。
お守りとして、積んでおくのもいい。
ロードサービス
これら3つ以上のメンテが必要になったら、ギブアップ
いざと言うときは、早めにギブしてロードサービスを呼ぶのも勇気です。
バイク保険に入っていれば、無料のロードサービスがついてきます。
使わないのは勿体ない精神でもOK!
バイク保険のロードサービス対応範囲は、思った以上に差があります。
ロードサービスでバイク保険を選ぶのもアリ。
詳しくはココだけど、結論はチューリッヒ。
パンク修理
パンク修理をギブアップ項目に入れる考え方もある。
滅多に起きないから、パンク修理キットはムダという考え方。
良い悪いなんて無いから、あなたの判断が正解です。
けれど保険のロードサービスではパンク修理をしてくれません。
修理工場へのレッカー移動になる。
ツーリングはそこで終わり。
JAFなら、その場でパンク修理してくれるので心強い。
ツーリングにおすすめな携帯工具
これくらいの携帯工具があれば安心
- 8、10、12、14mmソケット
- 8、10、12、14mmコンビネーションレンチ
- 2番ドライバー
- 4、5、6mm六角レンチ
- ロッキングプライヤー
- タイラップ
- ガムテープ(割れたカウルの補修)
- ボルトナット少々(脱落した時の交換用)
- パンク修理キット
- CO2ボンベ(空気入れはかさ張る)
ツーリング中にありがちな3つのトラブルに対応するための携帯工具たち。
チューブタイヤでパンク修理に車輪の取り外しが必要なバイクは、アクスルシャフト工具を足します。
けれど、チューブタイヤのパンク修理は難易度が高い。
- ホイールを外して
- 車体をなんとか保持しておいて
- タイヤを外して
- チューブを出して
- パンク修理かチューブ交換して
- 元に戻す
林道でパンクするとロードサービスも来てくれない。
ガチなオフロード乗りなら必須だけどね。
工具をあまり持っていない場合、セット
バイクに付いてる標準装備の携帯工具は、投げ捨てよう
精度が悪く、使いづらいしねじを傷めがち
まだバイクを初めて日が浅くこれと言った工具を持っていないなら、セットで買う事をすすめます。
一つ一つ買うよりも、信頼できるメーカーの工具をセットを買った方が安上がりです。
KTC ライダーズメンテナンスツールセット
KTCは日本が誇るmade in Japanの実績ある工具メーカーです。
精度が良いのにスナップオンなどよりリーズナブルで信頼も有る。
このライダーズメンテナンスツールセットはバイクの携帯工具として必要な物が網羅されています。
- 嵩張りがちなソケットレンチとドライバーがコンパクトに出来ており秀逸
- プライヤーがロッキングプライヤー
物を掴んだ状態で固定できるため、立ちごけで折れたレバーの代わりにもなる - ツールバッグ自体も出来がいい
工具が整理して収納しやすい。バッグ単体としても売られてます。
ストレート バイク用車載工具セット
KTCが、『高価でないこと』に外れるとお思いなら、ストレート。
KTCと比べるのは酷だけど、標準の携帯工具に比べれば、必要十分な精度は持ってます。
これを持っていれば安心。
一通りの工具を持っている場合、コンパクト化
自宅にコンビネーションレンチ、スパナセットなどが既にある場合は、それを有効利用したい。
携帯する工具を減らすパーツ2品を紹介します。
TONE ラチェットめがね用アダプター
ソケットレンチを携帯しようとすると、かさばり重いのがレンチ本体です。
このメガネレンチにソケットを付けられるアダプタがあれば、レンチが不要になります。
手持ちのソケットと同じ規格(1/4・3/8・1/2)のアダプターを選べば自宅ソケットがそのまま使えます。
携帯性を考えれば1/4ですが、買い直す必要は有りません。
既に手持ちのサイズでOKです。
コーケン 6.35mm スピンタイプハンドル
ソケットレンチとドライバーを1つにする、コーケンのスピンタイプハンドルです。
通常のソケットレンチとして使う場合:
トルクが必要な最初の回し始めは、ハンドルを90度曲げてトルクを掛けやすくします。
動き出したらハンドルを真っすぐにしてクルクルと早くナットを外せます。
ドライバーとして使う場合:
ソケットレンチにドライバービットを付けると『押しながら回す』というドライバーの使い方がし辛くなります。
そのため、ねじ山を舐め易くなります。
このコーケンはハンドルを真っすぐに出来るので、『押しながら回す』が可能です。
パンク修理器キット
この値段で安心が買えるなら、安い。
パンク修理キットは使ったことが有れば難しいものでは無いのだけれど、初めて使うのは難しい。
家で練習してみることをすすめます。
詳細はココ。
携帯工具入れ
バイクに収納スペースが無いのなら。
タナックス アメリカンツールバッグ3
クルーザーに乗ってるなら、コレ。
もっと安いのもあるけれど、タナックスはツーリングアイテムの定番だけのことはある。
見た目、機能、サイズ感ともにイイ。
ヘンリービギンズ シートバッグ
スポーツバイクなら、コンパクトなシートバッグ。
バイクのシルエットを崩さないし、足も引っ掛からない。
純正の携帯工具
PCXの場合、純正の携帯工具はこの3種です。
- +-差替えドライバー
- 10✖14mmスパナ
- プラグレンチ
プライヤー、六角レンチすら有りません。
基本的には、ミラーが緩んだのを直す程度しか想定してない気がします。
それにしても、薄っぺらなスパナや、先端形状があいまいなドライバー。
ねじを舐めてバイクを傷めるので投げ捨てよう。
スパナとドライバーをまともな物にするだけでもいいけれど、折角なら何を携帯すべきか見直したい。
紹介したツールを使えば、コンパクトに精度の良い工具に置き換えられます。
ロードサービスが有るのに携帯工具は不要か
バイクの調子が悪くなったら、ロードサービス・JAFを呼べばいい、携帯工具は不要だ。
そんな考え方もあります。
けれど、ロードサービスがすぐに来てくれるとは限らないし、夜間だと待ってるのも辛い。
折角のツーリングがそこで終わりになってしまいます。
チョットしたねじのゆるみとか、軽い立ちごけの修復ぐらいは修理出来る用意は必要。
バイクツーリングにおすすめな携帯工具 まとめ
携帯工具で重要なのは、3つです。
- コンパクトなこと
バイクに収納するスペースは限られています - 精度が良いこと
出先で急いでいるからこそ、精度が良くねじを舐め難いことが大事 - 高価でないこと
ツーリング先で使用した後、置き忘れて来るかもしれません
TONE、コーケン、KECなら精度・コスパとも安心なコンパクト化工具です。
KTC ライダーズメンテナンスツールセット
TONE ラチェットめがね用アダプター
コーケン 6.35mm スピンタイプハンドル
自宅でメンテをする時に、携帯工具でメンテをしてみて使い勝手を確認しておこう。
ツーリング中のトラブルも過ぎてしまえば笑い話です。
後で笑えるように、必要な工具は携帯しておこう。
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