PCXはフロントインナーボックスの中に、アクセサリーソケットが有ります。
ここから電源取り出しが出来ますが、
- ケーブル繋ぐとフタが閉まらない
- 出力アンペアも小さい
折角の装備なのに、今一つ使いづらい。
どうすればいいの?
こんな悩みを解消します。
USBフラットケーブルなら、フタが閉まるかもしれない
しかし、ハンドル回りにUSB電源を増設するのがおすすめ
アクセサリーソケットは、使い道が難しい
こんな内容を知って、スッキリしよう。
標準装備で電源が付いているのは嬉しいけれど、取り回しが難しい
PCXのアクセサリーソケットの使い道
- 3代目PCX(JF81)は、フロントインナーボックス内に、シガーソケット
- 4代目PCX(JK05)は、フロントインナーボックス内に、USBソケット
共に、ACC電源なのでキースイッチを入れた時だけ給電します。
アクセサリーソケットの形状が違うので、それぞれに使い道を感がる必要がある。
3代目PCX(JF81)のアクセサリーソケットの使い道
3代目は、シガーソケット形状で、12V-1Aです。
使い道は3つ。
- スマホの給電
- ナビスマホの給電
- ETC機器への給電
止めたほうが良い使い道は2つ。
- エアーコンプレッサー
- USBグリップヒーター
1.スマホの充電
シガーソケットーUSB変換機を突っ込めば
フロントインナーボックスにスマホを突っ込んで、
フロントインナーボックス内でスマホ充電に使えます。
モバイルバッテリーの充電も可能です。
- 2口タイプのUSB変換機で、2台の充電は容量オーバーへの注意が必要
- 急速充電を希望するなら、それなりのUSB変換機が必要です
2.ナビスマホの電源
1項と同じように、USB変換機を突っ込んで、ハンドルに固定したナビまで電源ケーブルを持ってくる。
そうすれば、ハンドルにマウントしたナビスマホに給電出来る。
USBケーブルを引っ張り回すため、 フロントインナーボックスのフタが閉まらなくなります
開けっ放しで走る覚悟が必要
3.ETC機器への給電
ETC機器の電源ケーブルを改造して、シガーソケット形状にしてしまう。
そうすれば、高速のゲート通過するときだけ、サービスソケットにETC機器を突っ込める。
PCX150だけの話だけどね!
グレーな運用です
軽自動車用のETCだと、もっと濃いグレー
この件には触れません。
エアーコンプレッサーは絶対無理
シガーソケット接続式のエアーコンプレッサーを接続してタイヤの空気を入れるのは、
絶対無理です。
エアコンプレッサーは12V-10A程度です。
しかし、アクセサリーソケットは12V-1Aです。
容量が全然足らないのでヒューズが飛んで車体ハーネスを痛めます。
決して繋がないで下さい。
USB接続のグリップヒーターは微妙
USBグリップヒーターを繋げるのは、微妙。
普通のグリップヒーターは、5V2.1Aが最大出力になってます。
左右両方のグリップヒーターを繋げると、4.2Aでオーバーします。
壊れることは無いと思うけど、最大の暖かさは発揮できない。
4代目PCX(JK05)のアクセサリーソケットの使い道
4代目PCXは、アクセサリーソケットがUSBになりました。
だから、シガーソケット接続の12V機器は繋げられなくなりました。
だから、選択肢が1つ減った。
- スマホの給電
- ナビスマホの給電
ETC機器への給電
ETC機器の自主運用には使えなくなった
PCX150だけの話だけどね!
PCXのアクセサリーソケット仕様
PCXのフロントインナーボックスにはフタが付いており、フタを開けると上部にアクセサリーソケットが隠れています。
3代目PCXのアクセサリーソケット仕様
アクセサリーソケットはシガーソケットタイプが1口で、『12W MAX 12V 1A』。
PCXは最初から電源取り出し口が付いていて、親切な設計です。
ホンダ公式サイトには、こう記載されてます。
フロントインナーボックス内には、スマートフォンなどが充電できるアクセサリーソケット付き。
ホンダ公式を引用
普通のスクーターはフロントポケットにフタなど有りませんし、 アクセサリーソケットも有りません。
一見、PCXだけのうれしい装備に見みえるけれど、PCXのアクセサリーソケットはイケてない。
4代目PCXのアクセサリーソケット仕様
4代目PCXのアクセサリーソケットは、USBコネクタに変わりました。
なぜか、USB Type-Cソケット、出力は5V-3A
なぜ、USB Type-Aにしなかったの?
3代目のように、USB変換機を買う必要は無くなりました。
でも、代わりに、 Type-C -Type-A 変換機が必要になった。
フロントインナーボックス内でスマホの充電をする
注意点は2つ
- 許容アンペアに注意が必要
- コンパクトタイプのUSB変換機が必要
1.許容アンペアに注意が必要
3代目PCXの許容アンペア
USB変換機を付けてUSBとして使うとすると、
USBは5Vなので 12÷5×0.8=1.9A が最大許容電流です。
オーナーズマニュアルに『定格12W(12V、1A)まで使用できます。』とあるので、12V-1Aが定格です。
0.8は変換効率でおおよその値です。
12Vを5Vに変換するのにも電力を使うので、その分のロスを見込むため。
適当なUSB変換機だと変換効率が0.7位です。
適当なUSB変換機をつけると、1.7Aが最大許容電流になってしまう。
いずれにしても、最近のスマホは2.1A充電なので足りてません。
PCXの最大電流をオーバーします。
1A充電でも2台接続すると2Aで同じく容量オーバーです。
0.4A程度なのでヒューズが飛んだりハーネスが燃えたりすることはまず無いと思います。
しかし、気持ち的には気になります。
4代目PCXの許容アンペア
4代目PCXは、最初からUSB Type-C 。容量は3Aです。
スマホを繋げるのであれば、許容アンペアを気にする必要はありません。
グリップヒーターなど、電熱系のアイテムの電源をここから採るのは、
止めた方がいい
電熱系は大電流を使うので、許容量が足りず、温まりが足りなくなるかもしれない。
USB電源を別途設置したほうがいい。
3代目PCX(JF81)のUSB電源取り出し方法はココ
4代目PCX(JK05)のUSB電源取り出し方法はココ
急速充電対応のUSB変換機、急速充電対応のUSBケーブルを使って初めて2.1A充電になります。
充電スピードが遅いと感じる場合は、1A充電になっている可能性があります。
スマホが何A充電しているか、スマホで確かめよう。
1Aで充電するのであれば、PCXの定格内ですので安心だけどね。
しかし、大画面スマホだと1A充電では追い付かず、バッテリーはどんどん減る一方!
2.コンパクトタイプのUSB変換機が必要
3代目PCX特有の話です
4代目はUSB変換機不要
アクセサリーソケット天面が、フロントインナーボックスのカバーに近いところに有る。
高さのあるUSB変換機だとUSBケーブルがつかえてフタが閉まらなくなります。
このような、コンパクトタイプを選べばフタは閉まります。
長さに注意して購入しよう。
USBが2口取り出せますが、容量オーバーなので1口のみの使用に留めましょう。
ナビの電源を取り出す
フロントポケットから電源ケーブル/USBケーブルを引き回してハンドル設置のナビに給電しようとすると、フタが閉まりません。
防水のためフタの立て付けが良いのが仇となります。
対策は3種類あります。
- USBフラットケーブルを使う
- カウル加工
- フタを開きっぱなしで使う
1.USBフラットケーブルを使う
フラットタイプのUSBケーブルを選べば閉まる可能性は有ります。
なるべく薄いケーブルが良いけれど、フタで挟むのでどうしても断線のリスクは有ります。
2.カウル加工
カウルに穴を開ける覚悟が要ります。カウルにハーネスを引き出す穴を開けます。
目立たない、かつ雨が降っても大丈夫な位置に穴を開けます。
おすすめは、フロントポケットの奥に穴をあけて、フロントカウル内を通しブレーキケーブルと並行してハンドルに持ってくる方法です。
表面に穴を開けないので見栄えが良いし、売却する時も有利です。
3.フタを開きっぱなしで使う
見た目を捨てる覚悟が要ります。
USBケーブルが干渉してフタが閉まらないのであれば、開けっ放しで運用する。
または、養生テープなど後が残らないテープでフタを半開きで固定する。
見栄えは今1つですが、実害は有りません。
駐車して離れる場合はケーブルをぬいてフタをしておいた方が防犯的には良いけどね。
USB変換機を別途設置
1~3いずれの覚悟も出来ないなら、フロントインナーボックス内のアクセサリーソケットは諦める。
別途ACC電源を取り出して、市販のUSB変換機をハンドル付近に設置します。
ハーネス取り回しの煩わしさや、許容電流の少なさから解放されます。
アクセサリーソケットの解決にはなりませんが、おすすめです。
3代目PCX(JF81)のUSB電源取り出し方法はココ
4代目PCX(JK05)のUSB電源取り出し方法はココ
スマホホルダーの選び方はココ
PCXのアクセサリーソケットの使い方 まとめ
PCXは、最初からアクセサリーソケットが付いているという新設設計ですが、今1つ使いづらい。
- 許容電流が少ない
- ケーブルを引き出すとフタが閉まらない
このため、アクセサリーソケットは使わず、別途USB電源を引き出すことになります。
残念な仕様です。
次期PCXでは、ケーブルを引き出してもフタが閉まるような仕掛けを期待します。
併せて読みたい