大排気量の四輪自動車は、滅多に見なくなりました。
- 排気量が4,000ccとか5,000cc
- 直6、V8、V12
こんな車は、絶滅寸前ですね。
バイクもいずれ、
小排気量ばかりになるの?
リッターバイクは無くなるの?
そんな疑問を解消します。
リッターバイクは無くならない
理由は3つ
- ターボ化が困難
- 多段変速化が困難
- 排気量カースト
でも不況が続けば、日本国内では減るかもね
排気量と楽しさに相関関係は無いので
排気量など気にせず、楽しんだもの勝ち
こんな内容を知ってスッキリしよう。
バイクの環境規制も厳しくなる一方だけど、バイクは車のようにダウンサイジングは難しい。
エコ・環境に逆行してるけれど、車とは逆に排気量アップの流れ。
でも、いずれEV化に飲まれてしまうのかもしれない。
リッターバイクが減らない3つの理由【エコ・環境に逆行してない?】
4輪自動車は、パワーより燃費の時代になりました。
輸入外車の雄ベンツEクラスも、1500cc~の時代です。
E-Class(E200)
- 1,496cc
- DOHC 直列4気筒ターボチャージャー
- 135kW(184PS)
四輪自動車と同じように、
バイクもダウンサイジングしないの?
バイクはムリムリ!
理由は3つ
- ターボ化が困難
- 多段変速化が困難
- 排気量ヒエラルキー
1.ターボ化が困難
バイクはレスポンスが命
ターボラグとは友達になれない
排気量をダウンサイジングしたことによるパワーダウン。
それを、ターボ化で補うのが車の王道です。
けれど、バイクの場合、
- クリッピングポイントまで我慢して
- バイクが出口を向いたら
- アクセル!
ここでエンジンの回転数が上がってターボが効いてくるまでグズグズしてたら
話にならない!
アクセルを開けた瞬間にトルクが立ち上がってこないと
気持ち良くない!
直線番長にはターボはいいけど、一般的にはバイクにターボは使えない。
スーパーチャージャー
ターボラグは無いけれど、高価で重い
ダウンサイジングは難しい
スーパーチャージャーならターボラグは無いけど、複雑なので高価で重い。
Ninja H2のような大排気量では成立するけど、小排気量ではムリ。
リッターバイクにスーパーチャージャーなら鬼に金棒だけど
素のリッターバイクで十分な加速だからね!
2.多段変速化が困難
マニュアルは6段が限界
それ以上は、変速が忙しすぎて人は対応できない
排気量をダウンサイジングしたことによるパワーダウン。
変速の多段化で、おいしい回転数を使い続けることで補うのが、車の王道です。
車では10段変速AT化が車では当たり前になってます。
10段変速のバイクを、あなたは扱えますか?
10段変速は、ATとセットで成立します。
ATの方が、速くて正確な変速をしてくれます。
忙しいなんて、文句言わないしね!
小排気量バイクは、変速が忙しい
リッターバイクのように、3速固定で走るなんてマネは出来ません
けど、ギアを次々に入れていくのも楽しかったりする!
しかし、10段もあったら大変!
信号で止まるたびに、変速の嵐です
『ブォン、ブォン』
ブリッピングの嵐かもしれない。
3.排気量ヒエラルキー
排気量が多い方が偉いと思ってる人は、減りませんね
趣味だから、自由に楽しめばいいのに
なぜか、道の駅で偉そうにしている大排気量乗り。
大排気量の方がエライと思ってる間は、ダウンサイジングはしないでしょうね。
リッターバイクの胸のすくような加速もバイクの魅力の1つなのは確か。
でも一方で、軽さ・手の内に扱える自由さも、バイクに魅力です。
125ccの楽しさ、リッターバイクの楽しさ
そこに優劣は無いのにね
バイクの排気量は拡大傾向【環境対策のため、排気量増ってどうなの?】
バイクは、環境対策のために低下した出力を、排気量アップでカバー
環境対策のために排気量アップ
なんだかね!
四輪自動車は、燃費・環境問題をダウンサイジングで解決しようとしてます。
排気量ダウンによるネガは、ターボと多段変速化でカバー。
しかし、バイクはターボも多段変速化も難しい。
環境問題をクリアするために、
- 燃料を薄くして
- マフラーをフン詰まりに
当然、出力が落ちるのでその分を大排気量化でカバー。
環境対策がこれで良いの?
小排気量バイクは低出力化、大排気量バイクはもっと排気量を
- 排気量に縛りがある、400cc、250cc、125ccは軒並みパワーダウン
- 排気量に縛りが無い大型バイクのみ、排気量アップでパワーダウン回避!
バイクは排気量によって免許や税金が変わります。
125cc、250cc、400ccと3つの壁がある。
小排気量車も環境対策が必要だけど、排気量アップしようとするとクラスが上がってしまう。
クラスが上がると売れなくなるので、400cc以下のバイクは低出力化していくばかり。250ccでもかつて80年代には35馬力以上(RZ250)あったけれど、いまでは30馬力に遠く及びません。
大排気量バイクはもっと排気量を
- 元々400ccだったバイクが、650ccに
- 650ccだったバイクは、800ccに
- 800ccは、リッターに
- リッターは、1.2リッターに
パワーダウン分を排気量で補ってるだけ
軽さが正義のバイクにとっては、恐竜化による絶滅への道としか思えない
排気量制限の見直しにはならない?
- 125ccを150ccに
- 250ccを400ccに
- 400ccを600ccに
境目の変更は、しないだろうな
社会情勢の変化に、法は対応しないのが日本らしい。
前例に従ってれば、失敗しないからね。
この変更で、運転に必要な技量が変わるとも思えない。
排気量の切れ目を変えるだけなのにね。
元々、根拠がある数字じゃないので、変える根拠も要らないと思うけど
- 事故が増えたら、誰が責任を取るのか
- 税収が減ったら、誰が責任を取るのか
そんな後ろ向きのことしか、考えてないのだろう。
ビッグバイク TRIUMPH ROCKET 3 R
- インライン3気筒、水冷、DOHC
- 2458 cc
- 167PS
- 装備重量:318 kg
世界最大の排気量、2500cc。
こんなバイクも、大型免許を取ったその日に乗れてしまう
これに比べたら、
125ccと150ccなんて、誤差・誤差!
偉い人に教えてあげたい
リッターバイクが減らない3つの理由 まとめ
バイクは、車のダウンサイジング手法が使えない
- ターボと相性が悪い
- 多段変速化が難しい
- 排気量のヒエラルキーが抜けない
排気量アップで環境対策を乗り切ろうとしてます
だから、リッターバイクは絶滅しません
だけど、排気量の区分は変わらない。
最近のバイクは終わってる
旧車が一番
旧車乗りの言うことも一理ある。
パワーがあって、素人でもいじれるバイクは楽しそうです。
最近のバイクはバイク任せでも速いけど、電子制御の塊でブラックボックス。
環境規制をクリアしたつけを排気量でカバーは何だか。
まあ、すべてEVバイクに飲み込まれるのは、時間の問題だけどね。
その時、バイク乗りは何を夢見る?
併せて読みたい