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シーズン2第19章:バイク乗りと神さま仏さま

バイク乗りと神さま仏さま バイク女子

バイク乗りには、信仰の有無を問わず、神さま仏さまに手を合わせる人が少なくない。

バイクに乗ることが危険をともなうから、多くのライダーは常に安全を祈願しているのかもしれない。

が、ただそれだけではないように思う。

そもそも日本人の多くは、特定の信仰をしていなくても、神社やお寺がけっこう好きだ。

出かけた先にあれば、何となく立ち寄ってしまう。

頼まれてもいないのに、お賽銭を賽銭箱に入れ、お願い事をしたり、ただ手を合わせたりする。

信仰していなくても、願い事を叶えてもらえるような気がしている。




とうとう自分のバイクを所有して、乗りたい時に乗れるようになった 長年漠然と抱えてきた思いが、実現したのだ

シーズン2は、より遠くへ行くことよりも、無理なく少しずつ カッコつけではなく、ゆっくり確実丁寧に走ることを大切にしよう

みどりのシカ





バイク乗りと神さま仏さま

バイク乗りと神さま仏さま

私が仕事帰りなどによく立ち寄る、街なかの小さなお不動さまへ行ったときのこと。

お寺など似合わなそうな青年が3人、ダラダラとした雰囲気で2拍手したあと、手を合わせていた。

ちなみに、そこは寺院だ。

2拍手は普通は神社ですることなのだ。

街なかにある明るい雰囲気からか、老若男女問わず、そこでは2拍手する参拝者がかなり多い。

青年たちの中のひとりが声に出して願い事を言った。

「今日が最後のチャンスなんです、どうか彼女とうまくいきますように」

けっこう真剣な様子がこちらにも伝わってきて、微笑ましい気持ちになった。

そんなふうに、親の言うことも聞きたくないような年代の若者たちでさえ、神社やお寺をなんとなく訪れる。

でも、それって、本来の理想の姿ではないかと私は思う。



神さま仏さまに頼る気持ち

神さま仏さまに頼る気持ち

誰かに勧誘されたり、強要されることなく、自分から何となく行きたくなってしまう。

それこそ本来の信仰心ではないか。

困ったとき、寂しいとき、夢や希望を抱いたとき、誰にも言えない思いを抱えたとき、自分や誰かが病気のとき。

自分ではどうにもならない状況のとき。

信仰の有無にかかわらず、見えない大きな存在、神仏を頼ろうという気持ちになる。



また、一方では、神社やお寺は観光地にもなっていて、信仰や願い事の有無にかかわらず、旅の途中で立ち寄る人気の場所でもある。

ライダーだからというわけでなく、誰もがよく行く場所になっている。

何より、大概は無料で入れて,自然が多いのも魅力だろう。

参道にお店が立ち並んでいて、歩くだけで楽しめる場所も多い。


ライダーと神さま仏さま

ライダーと神さま仏さま

神さま仏さまのパワーももちろんあると思うが、環境の良さが心落ち着く場所にしているのだろう。

いろいろな面でファジーな日本人。

はっきりしろよ!と言われることも多々あるとは思う。

だけど、宗派や神仏、信仰の有無を問わず理由もなくありがたく感じる一面は、おおらかで良いと私は思う。

それこそ、多様性を受け入れていることに他ならない。

ライダーのSNSに流れてくる写真には、神社やお寺の鳥居の前で撮られたものも多い。

一見、不似合いに思える組み合わせだが、じつにしっくりくるものばかり。


熊野神社の八咫烏さま

熊野神社の八咫烏さま

購入した日から、私の愛車には熊野神社の八咫烏さまに乗っていただいている。

旅を順調に安全に導いてくれるありがたい神さまのお遣いだ。

ライダーとしての神さま仏さまへの願いというか誓いは、無理せず安全を心がけ、必ず無事に帰ります。

バイクと出会えたことに感謝します。

そんな感じかな。


神さま仏さまに見守られ

神さま仏さまに見守られ

おまいりしたからといって、無謀な運転をすれば、いつかダメージを受けるのは必須。

お願いしたから、どんな事をしても大丈夫なわけではない。

なんと言っても、バイクを運転しているのは、ライダーという生身の人間なのだから。

全国には、オートバイ神社が密かに増えているらしい。

お寺もあるのかな?

宮司さん、住職さんがバイク乗りの場合も多い。

一部世間では風当たりの強いバイクだが、神仏には嫌われてはいないみたいだ。

バイクに乗ることで、誰かを笑顔にできるなら、神仏もきっと喜んでくれるだろう。


それ以前に、自分自身がバイクに乗って幸せでいられることを、神さま仏さまは喜んでくれていると思う。

自分を喜ばせることが出来ない人は、人を喜ばせることは出来ないから。

そして何より、大きな存在がつくり、守り続けている自然界の素晴らしさ、ありがたさ、季節の移り変わりを敏感に感じることのできるライダーの存在は尊いものだと私は思う。





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