バイクのオイル交換は、効果が解りやすくて気分が良い。
- シフトが気持ちよく入る
- ふけ上りが軽い
かといって、交換しすぎても財布や環境によろしくない。
どれくらいの交換頻度がいいの?
バイクによって変わるの?
高いオイルを長く使うか、
安いオイルを短期間で回すか
どっちがいいの?
そんな疑問を解消します。
オイル交換頻度
- 距離で管理なら
空冷車、125cc以下 3,000km毎
125cc以上 6,000km毎 - 季節で管理なら
バイクシーズン前後の春と秋 - 雰囲気で管理なら
シフトが入り難くなった
オイルのグレード
安いオイルを頻繁に替えるより、
高グレードを長く使う方がエンジンに優しい
交換費用・場所
メンテを兼ねて自分でやるのがおすすめだけど
たまにはプロに見てもらうのもいい
こんな内容を知ってスッキリしよう。
バイクのオイル交換は、やりすぎてもバイクに悪影響は有りません。
オイル交換の基本を知ったなら、
財布と環境と相談しながら、自分でアレンジしてみよう。
バイクのオイル交換頻度の管理方法3選
どれくらいの頻度でオイル交換するのが良いのか?
管理方法は、3つ。
- 距離(メーカー指定のオイル交換頻度)
- 季節でオイル交換
- 雰囲気で交換
おすすめは、季節で交換!
1.距離(メーカー指定のオイル交換頻度)
バイクメーカのメンテマニュアルにオイル交換頻度が指定されてます。
ホンダ・ヤマハ・カワサキ・スズキともに、オイル交換頻度はほぼ同じ記載。
安全圏を公約すると
- 空冷車、125cc以下 3,000km毎
- 125cc以上 6,000km毎
過保護な部分もあるけれど、一般に言われてる3,000kmよりは長い周期です。
これをベースに好みでアレンジしてみて下さい。
ホンダ
空冷車 | 初回1,000kmまたは1ヵ月 以降3,000kmまたは1年毎 |
250cc以下の水冷車 | 初回1,000kmまたは1ヵ月 以降6,000kmまたは1年毎 |
251cc以上の水冷車 | 初回1,000kmまたは1ヵ月 以降10,000kmまたは1年毎 |
ヤマハ
空冷車、125cc以下 | 初回1,000kmまたは1ヵ月 以降3,000kmまたは1年毎 |
126cc~250ccの水冷車 | 初回1,000kmまたは1ヵ月 以降6,000kmまたは1年毎 |
251cc以上の水冷車 | 初回1,000kmまたは1ヵ月 以降10,000kmまたは1年毎 |
カワサキ
スズキ
125cc以下 | 初回1,000kmまたは1ヵ月 以降3,000kmまたは1年毎 |
125cc以上 | 初回1,000kmまたは1ヵ月 以降6,000kmまたは1年毎 |
空冷車 | 初回1,000kmまたは1ヵ月 以降3,000kmまたは1年毎 |
水冷車 | 初回1,000kmまたは1ヵ月 以降6,000kmまたは1年毎 |
排気量が大きくなるほど交換周期が長くなるのは、常用回転数が低くなるから。
排気量が大きくなるほど交換周期が長くなるのは、常用回転数が低くなるから
小排気量は高回転を使いがちなので、爆発回数が多い
同じ距離を走ってもオイルを酷使します
小排気量は高回転を使いがちなので、爆発回数が多い。
同じ距離を走ってもオイルを酷使します。
それに小排気量車は、オイルの絶対量が少ないので何度も使われる。
一般的には、3,000km毎と言われてます
しかし、マニュアルには、それの倍以上使える、と書いてある
バイクメーカーが言うのだから、かなりのマージンは見てるはず
メーカー指定オイルは、高級オイルな訳でもありません。
バイク乗りの感覚からすると、周期が長すぎる気がします。
オイルメーカの営業に毒されてるのかもしれない。
けれど、オイルを変えると気分が良いのも確か。
最悪でもといった値と捉えて、この距離以下でお財布と相談すればOK!
2.季節でオイル交換
年2回交換がおすすめ
- 春に交換
バイクシーズンになる前に、冬に結露したオイルを交換する - 秋に交換
ひと夏酷使したオイルを交換する
距離を乗らないのであれば、春だけでもOK!
距離で交換周期を決めるのでは無く、季節で交換するのがおすすめ。
一般的な使い方が前提です。
1.春に交換
冬に結露して
水が混じったオイルを交換
冬はエンジン内部が結露しがち。
寒いとチョイ乗りが多くなるので、エンジンが温まる前にエンジン停止されがち。
すると、結露した水分が飛びきらず、蓄積されていく。
オイルに混じった水分が混じり合い乳化してしまう。
オイル点検窓から見たオイルが、白っぽくなってませんか?
乳化すると、本来の性能を発揮できなくなります。
春のバイクシーズン前に交換したい。
2.秋に交換
灼熱の夏を乗り切って
疲れたオイルを交換
オイルは高温になると酸化し劣化します。
夏のバイクは過酷で、オーバーヒート寸前です。
秋になるころには、疲れがたまってる。
粘度も無くなり、サラサラで本来の性能は無くなってる。
秋のバイクシーズン前に交換したい。
年間走行距離が3,000km以下の人は、春だけどいいかもしれない
シビアコンディション
- 短距離走が多い
1回の乗車が10km程度の通勤・通学などの用途。
エンジンが十分温まらないため、エンジンオイルが結露し水分を含みやすい - 高速走行が多い
エンジンが高回転で使われることが多く、オイルの粘度に厳しい
ちょい乗りが多かったり、高回転を多用する乗り方の場合は、
- 年間走行距離が短いからと、年1回の交換にせず、2回がおすすめ
- 年間10,000km以上乗るヘビーユーザーは、秋にもう1回行っとく?
3.雰囲気で交換
シフトの入りが悪くなったら交換する方法
オイル交換した直後は、シフトがビシバシ決まって気持ちいい。
自分が上手くなった気がします。
しかし、いつの間にか、信号待ちでニュートラルに入らなくなる。
ギアが上手くかみ合わず、ギア鳴りしたりもする。
イラッ!
オイル交換時期だな
こんな交換周期も決め方も、間違ってはいない。
バイクは、楽しんだもの勝ち!
オイルのグレードは、どれが良いのか?【グレートと交換費用の差】
オイルのグレードは基本的には3つグレードに分かれる
- ベーシックな鉱物油
原油を精製して作られる
安価だが、普段使いには十分 - 部分化学合成油
鉱物油と化学合成油を風て作る - 化学合成油
原油から限りなく不純物を取り除て作る
高価だが、均一で不純物が無いため、性能が高く酸化し難い
高回転を多用するスポーツ用途
一般的には、高価な化学合成油を使った方が、高性能なのでエンジンには優しい。
街乗りに化学合成を使っても、ネガは無い。
逆にサーキットで鉱物油を使うのは、潤滑不足でネガが出るのでダメ!
適材適所ですね!
どのグレードを選べば良いのか
財力があるなら、最高級の化学合成油を3,000km毎に変えるのが正解
気になるなら、早めに1,000km毎で交換しても構いません。
そうもいかないから悩ましい。
- 1,000円/Lの鉱物油を3,000km毎に交換
- 3,000円/Lの化学合成油を9,000km毎に交換
9,000km毎のコストは同じです
どっちを選びますか?
1番の交換品を上げる、を好む人が多い。
高性能でなくてもフレッシュな方が良い気がするからです。
しかし、実際は化学合成油を選んだ方がエンジンには優しい、というのが定説。
- 鉱物油は『安物買いの銭失い』
- 化学合成油は『腐っても鯛』
好みですから、あなたの信じる方法で構いません。
この記事が『グレードの高いオイル教』に傾向した記事だというだけ。
あなたが『交換頻度が大事教』ならその教義に従おう。
信じる者は救われる、かも。
どっちを信じたとしても、定期的にオイル交換しているならOK!
そんな酷いことにはなりません。
排気量や走り方にもよりますが、
唯一、言えるのは
安価なオイルといっても無名なものは避けた方が良い。
粗悪なオイルによりエンジンにダメージを与えては元も子も有りません。
4輪用の怪しげなオイルを流用するのは止めた方が無難
あれは、エンジンが壊れても笑い飛ばせる人向け
ホンダのオイル G1~G4、E1、S9
まずはホンダ純正オイルの中から
財布と相談して選んでみるのがおすすめ
まずはホンダのオイルの中から財布と相談して選んでみるのがおすすめ。
基本を知らないと、基準が作れないからね。
ホンダ純正オイルは、
- ベーシックなG1からレース用G4まで
- スクーターようも2種類
G1:ベーシックな鉱物油
G2:部分化学合成油
G3:部分化学合成油
G4:化学合成油
E1:スクータ用 ベーシックな鉱物油
S9:スクータ用 部分化学合成油
ホンダのオイルには、G1~G4、スクーター用のE1,S9が有ります。
まずは、この中から選ぶのが無難です。
財力やシビアコンディションの状況に応じて、
『今回は、G1で我慢してくれ、次回はG2にするから 』 とか。
なぜ、交換頻度よりグレード重視なのかの詳細は、ココ
オイル交換費用を抑える方法は?交換場所3選
オイル交換をどこでするのか?
場所によって費用が変わるのか?
安くあがれば、オイル交換周期を短くも出来る。
オイル交換方法は3つ。
- 自分で交換
- バイク用品店で交換
- ディーラーで交換
結論を先に言ってしまえば
結果、どこで交換しても費用に大差有りません
- 愛着を持って自分でする
- たまにはプロに交換してもらう
どっちを選んでも、大差ない
1.自分で交換
- ドラム缶を保管できる場所
- ソケットレンチとかの工具
- 作業場所
この3つが確保できる環境であれば自分でオイル交換できます。
アマゾンなどの通販で20Lドラム缶でオイルを買って、自分で交換が最安。
オイルはまとめ買いすると圧倒的に安くなります。
自分で交換するが一番安いはず。
例えば、ホンダのG1。
1Lだと900円、20Lだと12,000円と3割引きになります
これをベースに、他の方法を見てみよう。
2.バイク用品店で交換
バイク用品店では2りんかんで交換がおすすめ。
オイル会員が絶対にお得
- 初回は1,650円/年
- 2年目からは825円/年
オイル代だけで工賃0円で何回でもオイル交換して貰えます
自分でやる手間を考えると、納得できる金額です。
自力交換との差
1回2Lのオイルを使い、年3回オイル交換すると、
2L*900円*3回 +825円 = 6,225円/年。
年6L使うと3年で18Lとなり、自分で20L缶を買うのと大体同じになる
6225円×3年=18,675円。
20L缶12,000円との差は6,000円で、年に直せば2,000円です。
2,000円/年の差額で、
オイル交換の手間や廃油の処理やオイル保管場所確保から解放されます
オイル代がアマゾンと同じという事は無いが、大差ないので誤差とします。
土日にオイル交換を依頼する場合は予約必須です。
けれど、用品を物色している間にオイル交換が終わる。
楽すぎ!
この差額なら十分納得できます。
3.ディーラーで交換
バイク購入時に、メンテパックに入るのがお得
半年毎の定期点検時にオイル交換して貰えば工賃は0円(パックで払い済み)です。
オイル代は定価ということは無いと思うけど、それなりに結構な値段です。
メンテパックに入っていないとすれば、工賃が怖くて容易にディーラーには近づけません。
自分や2りんかんと費用を比べるのは、酷です。
やはりバイクのことを一番よく知ってるのは、メーカショップのメカニック。
最後の砦として、懇意にしておきたい。
定期点検・車検で バイクの調子をプロに見て貰うのはいい。
車検の無いバイクでも、たまにプロに整備して貰おう
驚くほどシャキッとします
少しづつ劣化するので、自分では気付かないけれど、さすがにプロは違います。
プロのアドバイスをもらうために、たまにはディーラーでオイル交換も良いかもしれない。
オイル交換のつもりで出かけて、新車を契約してしまうこともある。
エンジンオイルの目的は5つ
そもそもエンジンオイルは、
何のために入っているの?
今更だけど、おさらいしておこう。
エンジンオイルの役目は5つ
- 潤滑
金属摩擦を減らす - 洗浄
エンジンの汚れを洗い流す - 冷却
エンジンの熱を吸収する - 密封
ピストンとシリンダーの隙間を埋める - 防錆
エンジン内部がサビるのを防ぐ
この中で、特に大事なのは潤滑と洗浄です。
潤滑・洗浄性能が低下する前に、オイル交換したい。
1.潤滑出来なくなる
オイルが劣化すると、エンジン内でピストンが滑らかに動けなくなる。
摩擦が大きくなるので、まず燃費が悪くなります。
その内、シリンダーに傷がついて混合気の圧縮が出来なくなり
エンジンが動かなくなる
取り返しがつきません。
2.洗浄出来なくなる
オイルが劣化すると、エンジン内の汚れを除去できなくなります。
汚れが溜まると、次にオイルを変えてもこびり付いたままになる。
本来の性能が出せなくなる。
バイクのオイル交換頻度の管理方法3選! まとめ
バイクのエンジンオイルは、世間で言われてるより寿命は長い。
早めに交換してもバイクに悪影響は無いけど、お財布と環境には悪影響です
一方、高いオイルを入れると、エンジンが滑らかに回る気がします。
シフトもスパスパ入って、気持ちいい。
コストと気持ちよさの折り合いをどこにつけるかは、あなたしか決められない。
大事なバイクだから、オイルにもこだわりたい気持ちも十分わかります。
頑張ってくれたバイクには、良いオイルを早い周期で奢ってあげてもいい。
オイルを変えて、洗車をすれば、また愛着が湧いてきます。
おれのバイクが一番カッコイイ!
楽しんだもの勝ちです。
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