通販・バイク用品店には、多種多様なヘルメットが並んでます。
フルフェイル、ジェット、半ヘル。
形も色々なら、値段も1万円以下から10万円近いものまで色々ある。
ヘルメットは、どうやって選べば良いの?
そんな疑問を解消します。
ヘルメットを選ぶ方法は、4つ
- 売れ筋ランキングで選ぶ
- 形状で選ぶ
- 取得規格で選ぶ
- メーカーで選ぶ
おすすめは、『メーカーで選ぶ』
こんな内容を知ってスッキリしよう。
口コミの数や『売れ筋ランキング』でヘルメットを選んでませんか?
もちろん皆に選ばれてるが悪いことじゃないし、ユーザーの生の声は参考になる。
でも、皆の意見に流されるのはどうだろう?
まずは自分の軸を作ろう!
そんな提案です。
買換えの参考にしてもらえると嬉しい。
1.おすすめのバイクヘルメットは 【ランキング】?
一番売れているものが、一番良いものだ!
そういいた考え方もある
どんなヘルメットが売れているのか?
まずは、ヘルメット売れ筋ランキングを見てください。
売れているかと、安心して買おうと思えるヘルメットでしたか?
通販で売れ筋になっているヘルメットの特徴
例えば、今日時点でAmazonランキング100位までのヘルメット。
売れ線のヘルメットの傾向はこの3つ。
- フルフェイスが多い
フルフェイス — 44個
ジェット — 32個
半ヘル — 24個 - 半数以上は、マイナーブランド
リード工業 — 14個
OGK — 11個
ヤマハ — 6個
バイクパーツセンター — 6個
ARAI — 4個 - 価格帯は、1万円以下
~5千円 — 38個
~1万円 — 35個
~2万円 — 15個
5,000円以下のフルフェイスや、2,000円以下の半ヘルも売れてます。
具体的には、こんなヘルメット。
通販ランキング上位のヘルメット 【まとも編】
- PSC、SG規格
- 脱着式内装
- ラチェット式バックル
- PSC、SG規格
- ハーフシールドはUVカット
通販ランキング上位のヘルメット 【マイナー編】
- SG安全規格品 B種 全排気量対応
- フリーサイズ
- 内装の取り外し不可
- SG安全規格品 A種 125cc以下用
- ホルダーはワンタッチタイプ
- SG安全規格品 A種 125cc以下用
- ホルダーはワンタッチタイプ
各ヘルメットともにSGマーク付きを誇らしげに掲げてます。
SGマークが付いていれば、そのヘルメットは安心・安全だと思ってますか?
SGマークってなに?
“Safety Goods”の略
財団法人の製品安全協会が認定した製品に付けられるマーク
付いていた方が良いけれど、無くても法律違反にはならない
SGマークが無いヘルメットで公道を走っても、何の問題もありません。
『何の問題も無い』というのは、SGマークのついていないヘルメットを被って公道を走っても捕まらないという意味です。『ヘルメット着用違反』で取り締まられることは無い。
SGマークがついたヘルメットを選んだ方が良いけど、無くても捕まらないというだけ。
それに、SGマークのついたヘルメットには、125cc以下用と125cc以上用の2種類あります。
けれど、125cc以下用を大型バイクでつかっても何の問題も無い。
125cc以下向けヘルメットをリッターバイクで使い、公道を走っておとがめは有りません。
基本的には、ヘルメットらしきものを被っていれば
ノーヘルで捕まることはありません
詳しくは、ココ
ランキング上位が良いヘルメット?
ランキング上位のヘルメットに、心ひかれましたか?
『一番売れているものが、一番良いものだ!』は
ヘルメットには当てはまらない気がしますね
もちろん、ここで挙げたリード工業のヘルメットをディスってる訳じゃない。
リード工業はまともなヘルメットメーカです。
ここで挙げるものはばかられる無名ヘルメットが、ランキング上位に入ってます。
- 半ヘル
- 5,000円以下のフルフェイス
これらは、『ノーヘル』で検挙されないためだけのもの
法的にはOKだけど、あなたの頭を守ってはくれない
もちろん、中華・アジアメーカが全てダメな訳じゃない。
世界的レースにも使われてるアジアンブランドもある。
2.おすすめのバイクヘルメットは 【形状で選ぶ】?
ヘルメットには、フルフェイス・ジェット・半ヘルがあります。
システムやオフロード用もあるけれど、基本的にはフルフェイス・ジェット・半ヘルの3種。
どの形状を選べば良いのだろうか?
夏は開放的なジェットで冬はフルフェイスという選択をよく聞きます。
しかし安全性を考えると、夏でもフルフェイスを選ぶべきなのだろうか?
ヘルメットが衝突する部位から見る、おすすめヘルメット
防御という意味では、フルフェイス一択!
バイクの交通事故でヘルメットが衝突した部位を集計した絵です。
1981年ドイツでの集計データで、少し古いけれど、傾向は変わらないと考えられます。
右側通行なのが影響しているかもしれませんが、
ヘルメットの左右で衝突率が違うのに深い意味は見当たりません。
アゴとスクリーンの衝突率が高いのに注目!
ヘルメットは頭頂部を守るというイメージですが、実際にはアゴと顔面からぶつかります
フルフェイスを100%とすると
- ジェットはアゴが守れず、全体の65.4%しか守れません
= 100-(19.4+15.2) - 半ヘルは顔面も守れず、全体の38.6%しか守れません
=100-(19.4-2.1-5.7-0.2-5.5-15.2-1.9-6.4-0.6-4.4)
おすすめは、あごが守れるフルフェイス
バイク死亡事故での損傷主部位 から見る
2022年中に発生した二輪車乗車中の死亡事故の27.5パーセントで事故の際に頭からヘルメットが外れていました。また、当庁で実施した調査で、胸部プロテクターの着用率は、約8.9パーセントにとどまりました。
警視庁 二輪車の交通死亡事故統計(2022年中)
日本のバイクの死亡事故において、どこを損傷したのが致命だったのかを集計してデータです。
- 頭部の損傷による死亡が半数
- 事故時にヘルメットが脱落したケースが27.5%
このデータからは、せっかくヘルメットをかぶっていたのにヘルメットが脱げ、死亡しているケースが多いのが解ります。
ヘルメットが脱げるというと、ワンタッチ式バックルが心配になるかもしれない。
Dリング式のあご紐は、グローブを嵌めた手で操作できないので煩わしい。
このため、最初からワンタッチ式バックルのヘルメットも増えてきました。
それにワンタッチ式バックルへ変更する上のようなアイテムも増えてきました。
結論から言えば、ワンタッチ式バックルは簡単に外れる構造にはなってません。
何重もの安全装置になってるので、バックルが外れたのではなく、緩いあご紐のため、半ヘルがズレて頭部が出てしまったと思われます。
ジェット・フルフェイスならそう簡単に脱げることは無い。
おすすめは、半ヘル以外
おすすめのヘルメットの形状は、安全性ならフルフェイスだけど・・・
安全性でヘルメットの形状を選ぶなら、フルフェイス
でも、用途・乗り方でジェットを選ぶのもアリ
アゴが守れるフルフェイスが安全性が最も高いのは、言うまでもない。
けれど、ヘルメットに求められるのは安全性だけじゃない。
通勤・通学、街乗りならば特に、快適性や髪型の乱れも重要な要因です。
フルフェイスは頭を全て覆うため
- 夏は汗だくになり
- 信号待ちで飲み物も飲めない
- 到着してヘルメットを脱ぐと、髪型はペッタンコ
安全性と快適性のバランスをどこに置くかは、本人にしか決められない。
安全性を求めるなら、そもそもバイクを選択してる時点で間違ってる気もする。
ジェットヘルメットは、危険?
3.おすすめのバイクヘルメットは 【取得してる規格で選ぶ】?
ヘルメットの規格は、世界標準にはなってません。
各規格が、しのぎを削ってる状態です。
JIS規格 | JIS T8133(乗車用ヘルメット)の規格に適合していることを示す |
SGマーク | 財)製品安全協会認定の基準に適合していることを示す |
SNELL規格 | SNELL財団の規格に適合していることを示す |
ECE規格 | 欧州の規格に適合していることを示す |
どの規格があれば、日本の公道を走っても良いの?
どの規格のヘルメットがおすすめ?
JIS、SNELなど、どの規格のヘルメットを選べば良いのか気になる。
ヘルメットの規格が無くても、公道は走れる
ヘルメットの公道使用には、どの規格も必要有りません。
道路交通法施行規則の基準を満たしていれば良いだけです。
道路交通法施行規則
(昭和三十五年総理府令第六十号)
施行日: 令和元年七月一日
最終更新: 令和元年六月二十一日公布(令和元年内閣府令第十二号)改正
道路交通法施行規則の1~7を満たしていれば、公道で使用できます。
半ヘルでリッターSSに乗っても良いし、工事用ヘルメットでも、違法性は有りません。
ましてや、どの規格を持ってないと公道を走れない、なんてことは無い。
公道を走るのに、規格は不要です。
- JIS規格が・・・
- SD規格が・・・
あくまで『〇〇規格が推奨 』に過ぎません。
ヘルメットの規格の意味
極論すれば、それぞれの規格は俺ルールです
俺の市場で商売したかったら俺ルールに従えというだけです
SNELL規格が一番厳しいと言われてますが、本当でしょうか。
規格を見ましたか?
同じ試験を100回行って
- A規格は、10回壊れないことが判定条件
- B規格は、20回壊れない事が判定条件これ
これなら、B規格の方が厳しいと言えます。
しかし現状はワザとのように規格ごとに試験条件や判定条件が違います。
試験条件や結果の判定条件が違うルールを並べても比べようがない。
規格の優劣なんて一概に決められない。
規格には数多くの試験項目があり、優劣はさまざま。
- この試験はA規格が厳しい
- この試験はB規格が厳しい
この場合はコッチの規格、あの試験はソッチの規格が厳しくなる。
規格によっては、
俺が認めた検査機関で試験しないと結果を認めない、
という事すらあります。
利権の臭いすらします。
SNELL規格がおすすめじゃないの?
SNELLが一番厳しいて聞いたけど?
全体を眺めると、なんとなく SNELL規格が一番厳しそう、
それ以上のことは言えない。
SGマークがあれば安心って聞いたけど?
SGマーク付き製品の欠陥により、人身損害が生じたと認められる場合、事故原因、被害の程度などに応じて、賠償措置を実施します。
被害者1人当たりの賠償額の最高限度額は、1億円です。
SGマークには、損賠賠償がついてます。
だから、安全なんてことにはならない。
『SGマーク付き製品の欠陥』なんて、どうやって指摘できるのだろう。
一般人が、指摘できる訳もない。
それにそもそも、 『製品安全協会』は、民間企業に過ぎない。
ヘルメットと髪の毛の話なら
おすすめのバイクヘルメットは、【メーカーで選ぶ】?
ARAI・SHOEI・OGK
この三社のヘルメットなら、間違いない
なぜなら、日本メーカだから。
- ランキングで売れ筋だから
- 形状がフルフェイスだから
- SNELL規格を持ってるから
そんな理由でヘルメットを選ぶくらいなら、『日本メーカ』で選ぼう。
海外メーカ
海外メーカのヘルメットにも、優れたものはあります
だけど、まずは日本ヘルメットで比較基準を作っておこう
日本メーカのヘルメットには無い形状やグラフィックを持った海外ブランド。
洗練されたヘルメットには憧れるけれど、最初は日本ブランドから入ってほしい。
ヘルメットの判断基準として、あなたの物差しになってくれます。
ヘルメットの寿命
まずは、日本メーカのヘルメットで基準を作ってから、次に行って欲しい。
1つのヘルメットを一生かぶり続けるなんて有り得ないから、まず最初に基準となれるヘルメットを試しておこう。
物の寿命にには2種類あり、物理的寿命と心理的寿命です。
物の寿命にには2種類ある。
- 物理的寿命
- 心理的寿命
通常は心理的寿命の方が先に来ます。
いわゆる『飽きた』です。
バイク用ヘルメットの物理的寿命は、ヘルメット内部の緩衝材(発泡剤)の劣化から一般的に3~5年と言われてます。
SHOEIによると、3年です。
劣悪な環境も考慮しているはずですので、通常使用であれば倍の6年が物理寿命と考えられます。
(自己責任)
あなたは物理寿命が来る6年、同じヘルメットを被ってますか?
物理的寿命の前に心理的寿命を迎えることが多い。
寿命が来るより、飽きるのが先かも。
HJCもいいヘルメットです
おすすめのバイクヘルメットはランキング? まとめ
最初は、ARAI、SHOEI、OGKのフルフェイスを買って
5年程度たったら、次は好みのブランドに買い替えるのがおすすめ
2個目の形状やブランドはお好みのまま
ヘルメットはバイクの任意保険と似ています。
任意保険に入らなくても違法性は有りませんし、2,000円の半ヘルでも違法性は有りません。
しかし、いざという時に衝突するのは自分の頭です。
ランキングでヘルメットを選び、重大な事故になり後悔するかもしれない。
あなたの選択です。
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